年齢を重ねてもツヤのある美肌を保ちたいと願うなら、今すぐエイジングケアを始めましょう!
エイジングケアと聞くと「肌を若返らせる」ことをイメージする人もいるかもしれません。しかし正確には「年齢に応じたお手入れ」のこと。シミやシワなどが本格的に気になってからではなく、早めに始めてエイジングを遅らせることが大切なのです。
今回は、エイジングケア化粧品の選び方や、美容皮膚科で受けられる効果的な施術について紹介していきます。若々しい肌を保つため、ぜひ参考にしてください!
この記事のポイント
エイジングケアの始めどきは?
「早めに始めるべき」と言われても、具体的にいつからエイジングケアを取り入れるべきなのかわからないという人もいると思います。
肌の状態には個人差があるため「〇歳から始めればOK」という明確な年齢はありません。目安となるのは「小さなエイジングサインが気になりだしたとき」です。
見落とさないで!初期のエイジングサイン
肌が老化し始めている兆候を感じたら、すぐにエイジングケアを始めましょう。
エイジングサインには、次のようなものがあります。
・洗顔後に肌がつっぱる
・肌がくすんで見える
・肌のキメが乱れゴワゴワしてきた
・毛穴の開きが目立ってきた
・口角が下がってきた
・クマが目立つようになってきた
・化粧のりが悪い
・日中の乾燥が気になる
老化が進むと肌はどうなる?
年齢を重ねると肌のターンオーバーが滞りがちになり、乾燥や角質肥厚などを招きます。キメが乱れたり肌がくすんで見えたりするのはこのためです。
この状態を放置すると、乾燥による小じわがどんどん目立つようになるとともに、メラニンが正常に排出されないためシミもできやすくなってしまいます。
同時に、真皮層のコラーゲンやエラスチンなど肌の弾力にかかわる組織が減少するため、ハリが失われ、毛穴の開きやたるみにつながります。
さらに年齢を増すと骨の萎縮や筋膜の衰えも進むため、皮下組織を支えきれず顔全体がたるみ、ほうれい線やマリオネットラインが深くなったり、フェイスラインがたるんできたりしてきます。こうなるとスキンケアだけで改善するのは困難と言えるでしょう。
そうした加齢による変化を無視して若いころと同じケアを続けていると、肌の老化を加速させる要因になることもあります。年齢とともにシミやたるみが生じるのは自然なことですが、スキンケアや生活習慣次第でその進行を緩やかにすることができるのです。
化粧品でエイジングケア
普段のスキンケアに美容液を取り入れるのは、おすすめのエイジングケア方法です。
美容液は、基礎化粧品の中でも特定の美容成分が高濃度で配合されていることが多く、肌トラブルの予防や改善に高い効果を発揮します。
化粧品でのエイジングケアでフォーカスをあてたい肌悩みとしては「シミ・シワ・乾燥」の3つが挙げられますので、それぞれにおすすめの美容液の特徴をご紹介します。
シミ予防に効果的な美容液
シミは、メラニン色素が肌に定着することで発生します。予防するには、美白有効成分を配合した美容液を使うのが良いでしょう。
美白有効成分とは、メラニンの生成を抑えてシミ・そばかすを予防する効果が厚生労働省に認められている成分のこと。今あるシミを「消す」ことはできませんが、今以上に濃くなったり増えたりするのを防ぐには有効です。
美白有効成分にはたくさんの種類がありますので、肌に状態に合うものを選びましょう。代表的なものをご紹介します。
トラネキサム酸 | メラノサイトの活性化を抑える |
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ハイドロキノン | メラニンの生成にかかわるチロシナーゼを抑制する |
ビタミンC誘導体 | メラニンの色を薄くする |
ナイアシンアミド | メラニンが表皮に定着するのを抑える |
プラセンタエキス | メラニンの生成抑制と代謝促進 |
コウジ酸 | チロシナーゼの働きを阻害する |
またシミができやすくなる要因としてターンオーバーの乱れがあります。
年齢とともにターンオーバーが滞りがちになることで、メラニン色素が排出されずシミとして定着してしまうのです。
そのためターンオーバーを促進する成分も、シミ・くすみ予防に役立ちます。レチノール、プラセンタ、パンテノールなどは、肌の代謝を促す成分として知られています。
またピーリング成分グリコール酸や、スクラブ成分などもターンオーバーを促す効果が期待できます。
シミ予防におすすめ|ナビジョンDR TAホワイトエッセンス
出典:ナビジョンDR公式サイト
価格:11,000円(税込)/45ml
ナビジョンDRは美白に特化した基礎化粧品シリーズを多く展開しているブランドです。資生堂が開発しており日本人の肌に合いやすいのが特徴です。
こちらの美容液はトラネキサム酸に加え資生堂独自の美白有効成分4MSKを配合しており、シミ・そばかすの予防効果が期待できます。サラサラとした使用感でベタつかないのも使いやすいポイントです。
同じくTAシリーズの化粧水・乳液とセットで使用するのがおすすめですよ。
TAホワイトローションn:7,150円(税込)/150ml
TAホワイトエマルジョンⅠn/Ⅱn:各9,350円(税込)/120ml
シワ対策に効果的な美容液
肌の弾力にかかわる真皮層のコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの成分が年齢とともに減少してくると、シワやたるみが生じます。そのため真皮層にこれらの成分を増やすことが大切です。
しかしコラーゲンやヒアルロン酸を配合した化粧品を肌に塗っても、真皮層に直接届くことはありません。そこでおすすめなのが、シワ改善効果のある有効成分を配合した美容液です。
レチノール | ターンオーバーを促しコラーゲン生成をサポートする |
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ナイアシンアミド | 真皮に働きかけコラーゲンの生成を促す |
ニールワン | コラーゲンの分解を防ぐ |
乾燥によって生じる”ちりめんジワ”など軽度のシワであれば、スキンケアで改善することも可能です。しかし深く刻まれたシワやたるみの改善は困難。美容皮膚科や美容外科での処置が必要になってきます。
シワが刻まれる前からエイジングケアを始めれば、シワの目立たないツヤ肌を保つことにつながりますので、予防として早めに取り入れましょう。
シワ対策におすすめ|ゼオスキンヘルス デイリーPD
出典:ゼオスキンヘルス公式サイト
価格:21,780円(税込)/50ml
パルチミン酸レチノールを配合した美容液クリームです。通常レチノールを使用した後に起こり得るA反応が起こりにくいため使いやすいのが特徴です。
オメガ-6セラミドの働きでバリア機能をサポート。外部刺激や乾燥から肌を守ると同時に初期のエイジングサインにもアプローチし、若々しく健康的な肌を保ちます。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
乾燥対策に効果的な美容液
年齢を重ねると、どうしても肌が乾燥しがちになってきます。乾燥した肌はキメが乱れてくすんで見えることに加え、目元・口元のちりめんジワにつながるため、年齢以上に老けて見えてしまうことも。
特に乾燥肌の方は、若いうちから保湿ケアを習慣づけると良いでしょう。保湿に効果的な成分としては、セラミド、ヒアルロン酸、ペプチドなどがあります。美容液でこれらの成分を取り入れるとともに、化粧水や乳液、クリームなどで丁寧にスキンケアを行ってください。
乾燥対策におすすめ|プルエスト OGハイドレーティングセラムR+
出典:プルエスト公式サイト
価格:3,553円(税込)/30ml
有効成分ナイアシンアミドを配合した薬用美容液です。ナイアシンアミドは色素沈着を抑制しシミ・そばかすを予防するのと同時に、コラーゲンの生成を促しシワを改善させる効果も期待できます。
また保水力に優れた独自のハイドロジェルをベースに、ヒアルロン酸やペプチドなどの保湿成分も配合し、土台から肌を整えてくれます。さまざまな肌悩みにアプローチできるビタミンC誘導体も配合しており、トータルなエイジングケアがしたいという方や、乾燥肌の方には特におすすめです。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
美容皮膚科でエイジングケア
美容皮膚科で受けられる施術の中には、肌老化の予防・改善に効果的なものがたくさんあります。スキンケアでは改善が難しいシワやシミに対しても、1度の施術で大きな効果がえられることも。
ここからは、悩み別におすすめの施術を紹介していきます。
シワ・たるみ改善に効果的な施術
容皮膚科で受けられるシワ・たるみ治療には数多くの選択肢があり、さまざまなアプローチが可能です。
まず顔全体のたるみが気になる場合には、超音波の力で引き締めるハイフや、物理的に組織を引き上げる糸リフトなどの施術が良いでしょう。この2つは比較的持続効果も長く、1度で大きな効果が得られる人気の施術です。
ハイフはほとんどダウンタイムがありませんが、糸リフトは若干の腫れや内出血が起きる場合があります。
一方、皮膚のたるみやハリ不足を解消したい方は、ポテンツァダイヤモンドがおすすめです。ポテンツァは高周波(RF)のエネルギーを活用した美容施術。チップをカスタマイズすることで、さまざまな肌悩みに応じた治療が可能となります。
中でも「ポテンツァダイヤモンド」は針のないダイヤモンドチップを使った施術で、2種類の高周波を同時に照射することで、たるみの引き上げが可能です。施術中の痛みやダウンタイムはほとんどありません。
▶ポテンツァ詳細 https://az-clinic.tokyo/potenza/
この他にも、ヒアルロン酸注入や肌育注射(サーモン注射、PRPなど)はシワ・たるみの改善に効果的です。また表情ジワの予防・改善にはボトックス注射も良いでしょう。
ひとくちに「シワ」「たるみ」と言っても、原因は人によって異なります。原因や肌の状態、骨格にあわせて適切な施術を行うことが大切です。
シミ・くすみ改善に効果的な施術
すでにできてしまったシミを完全に消すには、レーザー治療がおすすめです。特定の色素に反応する高出力のレーザーをシミに照射することで、色素を破壊し、シミを改善する治療です。
同じレーザーでもさまざまな照射方法がありますが、いわゆる「シミ取りレーザー」と呼ばれるのは、ピンポイントに照射するスポット治療のことを指します。1度で大きな効果を発揮しますが、1~2週間は患部をテープで保護するなどのダウンタイムが必要です。
恵比寿アズクリニックでは、シミ取り施術にピコレーザーを使用します。従来のレーザー治療機に比べて1000分の1秒(ピコ秒)という速さでレーザーを照射するため、肌の負担が少なく、副作用が起きにくいというメリットがあります。
▶ピコレーザー詳細 https://az-clinic.tokyo/picolaser/
ただしシミの中でも肝斑が併発している方は、シミ取りレーザーの刺激が悪化リスクとなってしまいます。そのため同じくレーザーを使った治療の中でも、より低出力で広範囲に照射するレーザートーニングがおすすめです。
この他にも、光治療機の一種であるフォトフェイシャルや、ターンオーバーを促すケミカルピーリングといった選択肢もあります。シミの種類や範囲、ダウンタイムが取れるかどうかなどを医師とよく話し合って治療方針を決めましょう。
乾燥肌改善に効果的な施術
乾燥はある程度スキンケアで改善が見込めますが、より効率よく改善したい場合には美容皮膚科に相談するのが良いでしょう。
特におすすめなのがエレクトロポレーションです。
肌に美容有効成分を塗布した状態で、専用の機器で微弱な電流を流すことで、成分を肌のより奥深くに浸透させる施術です。通常のスキンケアよりも格段に美容成分を浸透させることができるので、肌の状態を整えることにつながります。
薬剤にはさまざまな種類があり、肌の悩みにあわせて選ぶことができます。
ビタミンC | 美白、弾力アップ、毛穴の引き締め、ニキビ改善 |
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トラネキサム酸 | 美白 |
ピンクグロー+トラネキサム酸 | 保湿、シミ改善、小じわ改善、弾力アップ |
ペップビュー | シワ改善 透明感・弾力アップ |
中でもペップビューは「塗るボトックス」とも呼ばれるアルジルリンをはじめ、肌にハリや透明感をもたらす有効成分を多数配合しており、エイジングケアにおすすめです。
▶エレクトロポレーション詳細 https://az-clinic.tokyo/electroporation/
エイジングケアを始める前に見直したいNG習慣
どんなに丁寧にスキンケアを行っていても、エイジングを加速させる生活習慣を続けていては意味がありません。日常生活に潜むNG習慣を紹介しますので、心当たりのある方は見直してみてください。
紫外線対策をしていない
「光老化」という言葉の通り、紫外線は肌の老化を加速させる1番の要因と言っても過言ではありません。肌表面を刺激してシミ・くすみの原因となるだけでなく、肌の深部まで届きたるみを引き起こしてしまうのです。
紫外線は季節や天気を問わず降り注いでいますし、屋内まで届くこともあります。「夏しか日焼け止めを塗っていない」「曇りの日は紫外線対策をサボりがち」という人は、肌の老化が加速しやすい傾向にあると言えるでしょう。
・日焼け止めやUVカット下地を毎日塗る
・数時間ごとに日焼け止めを塗り直す
・日傘や帽子で日差しを避ける
これを守るだけでも、肌へのダメージ蓄積は大きく軽減します。
また紫外線と同じくらい、摩擦もシミ・たるみの原因となります。日焼け止めを塗る際には、肌を擦らないよう注意しましょう。
おすすめ日焼け止め|ナビジョンDR TAホワイトプロテクトUV
出典:ナビジョンDR公式サイト
価格:4,400円(税込)/30g
紫外線カット効果:SPF50/PA+++
美白有効成分としてトラネキサム酸と4MSK、さらに抗炎症作用のあるグリチルリチン酸2Kを配合した薬用日焼け止め乳液です。紫外線から肌を守るのと同時に、メラニンの生成をおさえシミ・ソバカスを防ぐ効果があります。
伸びが良く乾燥しにくいので、乾燥肌や敏感肌の方も使いやすいですよ。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
老化を早める食生活を送っている
糖質・脂質の摂りすぎや、インスタント食品に頼りすぎた食生活を送っていると、肌に必要な栄養素が不足し老化を早める原因となります。特に意識したいのが血糖値の上昇を抑える食生活を送れているかどうかです。
肌老化の原因のひとつに”糖化”という現象があります。これは「体のコゲ」とも呼ばれ、肌の黄くすみやたるみなどの老化現象を加速させてしまいます。糖化を引き起こす要因は血糖値の急激な上昇にあるため、そうならない食生活が大切なのです。
そこでおすすめなのが、低GI値の食品。GI値とは血糖値の上げやすさを示す指標で、数値が高い食品ほど食後に血糖値が上がりやすいことを示しています。
高GI値食品(80以上) | 中GI値食品(50~79) | 低GI値食品(49以下) | |
主食 | 白米(精米) 餅・もち米 パン うどん |
玄米 コーンフレーク | そば パスタ |
野菜 | じゃがいも にんじん | かぼちゃ トウモロコシ さつまいも 山芋 サトイモ |
小松菜・レタスなど葉物野菜 トマト ピーマン キュウリ もやし ブロッコリー など |
果物 | ジャム・缶詰などの加工品 | パイナップル バナナ ぶどう 柿 スイカ |
りんご みかん レモン イチゴ など |
乳製品 | 練乳 | アイスクリーム | 牛乳 プレーンヨーグルト プロセスチーズ |
菓子類 | チョコレート ドーナツ ホットケーキ せんべい こしあん など |
プリン カステラ | ゼリー 寒天 ナッツ類 |
主食を比較的GI値の低い玄米に置き換えてみたり、おやつに寒天やヨーグルトを選んだりすれば、我慢しすぎず糖化を予防することが可能です。また肉類や魚類は基本的に低GIのものが多くおすすめです。
さらに、食事の際にGI値の低い野菜などの食品から食べ始めることで血糖値の急上昇を抑えられます。
この他にも、抗酸化力の高いビタミン類やポリフェノール、肌の材料となるたんぱく質などの栄養素は意識して摂取しましょう。
睡眠不足
睡眠は肌のターンオーバーと密接にかかわっており、睡眠習慣の乱れは肌の乱れに直結します。
人は眠っている間に、新陳代謝にかかわる成長ホルモンをたくさん分泌しています。特に入眠後3時間くらいまでが分泌量のピークで、ターンオーバーが活発に行われるタイミングと言われているのです。
そのため入眠後すぐに深い睡眠状態に入っていることが重要。入眠をスムーズにするポイントをおさえておきましょう。
・就寝時間の最低1時間前(できれば2時間前)には食事を済ませる
・就寝時間の1時間前くらいに入浴する
・就寝前1時間はパソコンやスマートフォンを見ない
また睡眠の長さは7時間程度が理想と言われています。忙しいなかでもしっかり睡眠時間を確保できると良いですね。
運動不足
運動は全身の代謝や血流を上げるため、肌の老化防止にもつながります。逆に運動不足が続いていると、それだけ老化しやすい環境にあると言えるでしょう。
若々しい心身を維持するには運動を習慣にすることが大切です。キツいトレーニングを行う必要はないので、ウォーキングやジョギングなど簡単な運動から取り入れてみてください。
どうしても習慣にできない人は、「通勤時に1駅分歩く」「2階分までの移動には階段を使う」など生活の中に組み込むのがおすすめですよ。
ただし寝る前にハードな運動をするのはNG。体力を消耗し、ターンオーバーに必要なエネルギーが不足してしまいます。
就寝の2時間前には過度な運動は避け、ストレッチなど心身をリラックスさせる運動を行うのがおすすめです。
まとめ
「エイジングケア」と聞くとスキンケアをイメージする人が多いと思いますが、同時に生活習慣を見直すことが必要です。インナーケアを行うことで、エイジングケア化粧品や美容施術の効率がさらにアップするでしょう。
少しでもエイジングサインが気になり出したら早めにエイジングケアを取り入れ、若々しい肌を手に入れてください。