「日焼けは美肌の大敵」わかってはいても、ついつい日焼けをしてしまうことがありますよね。特に真夏に日焼けをした後は「ヒリヒリする」「いつものスキンケアが滲みる」など、肌トラブルにつながるケースも…
徹底した紫外線対策で日焼けを防ぐことが美肌の鉄則ではありますが、日焼けをしてしまった後も適切なケアでお肌の回復をサポートすることは可能です。
健康的な肌をキープできるよう、日焼け後のケア方法を覚えておきましょう!
この記事のポイント
ケアの重要性~日焼け後の肌はどうなるの?~

日焼けした後のよくある症状として、直後から肌が赤くなるサンバーンと、数日してから肌トーンが濃くなるサンタンの2種類があります。さらに時間をかけて紫外線ダメージを蓄積し、将来的にさまざまな肌トラブルを引き起こすことも。
まずは日焼けに寄る肌への影響をまとめます。
サンバーン
サンバーンは、紫外線の中でもエネルギーの強い紫外線B波が主な原因となって起こります。紫外線を浴びた数時間後に肌が赤くなる現象のことを言い、いわば「軽い火傷」を起こしているような状態です。
紫外線によって肌の細胞内の遺伝子が傷つき、それを修復する過程で炎症物質が生成され、赤みやヒリつきなどが現れます。
・赤くなる
・火照りや熱感がある
・皮がむける
・水ぶくれができる
通常日焼けから24時間ほどで症状のピークを迎え、数日かけて治まっていきます。春から夏にかけては紫外線B波の量が特に増えるため、サンバーンの症状が出やすい時期と言えます。
サンタン
一方で日焼けをしてから数日後、サンバーンによる炎症が起きついてくると、肌が褐色~黒褐色に変化します。これはサンタンと呼ばれる現象です。
皮膚内部にはメラノサイトという組織が存在します。このメラノサイトは、紫外線などの刺激を受けた際にメラニン色素を放出して肌を保護する役割を持っているため、紫外線を長時間浴びたり強い紫外線を受けたりすると、メラニンが過剰に生成されて色素沈着を起こし、肌トーンが暗く変化してしまうのです。
サンタンの原因となるのは主に紫外線A波。A波はB波よりも波長が長く、肌の深部まで到達するという特徴があります。
サンタンの症状は、サンバーンと異なり回復に時間がかかり、数週間~数ヶ月続くことも。またサンバーンとサンタンを繰り返していると、一過性の症状だけでなく、将来的なシミ・シワ・たるみなどの「光老化」をひきおこします。
シミ・ソバカス
日焼けによる肌トラブルとして最もイメージされやすいのがシミやソバカスでしょう。
サンタンが起きた肌は、肌の生まれ変わりのリズムであるターンオーバーによって、少しずつ古い角質とともにメラニンが剥がれ落ち、元の肌トーンに戻っていきます。
しかし日焼けを繰り返していたり、生活習慣の乱れや加齢によってターンオーバーが低下した状態になったりすると、メラニンが排出されにくく肌に定着してしまいます。こうしてシミ・そばかすとして肌に残ってしまうのです。
また紫外線を浴びることで、既にあるシミ・ソバカスがさらに濃くなることもあります。シミ・ソバカスは絶対に防ぎたい、これ以上濃くしたくないという人は、日焼け止めなどを使って紫外線対策を徹底することが重要です。
シワ・たるみ
日焼けの影響は、シワやたるみなどの老化現象にまで及びます。
サンタンの原因となる紫外線A波は、肌の深部に存在する線維芽細胞まで達します。線維芽細胞は真皮層のコラーゲンやエラスチンなど、肌のハリ・弾力を高める組織を作る役割があり、その機能が弱まることでシワやたるみなどの老化現象につながるのです。
紫外線を浴びた直後に影響が出るわけではありませんが、無防備に浴び続けると、時間をかけてじわじわとシワ・たるみが進行します。エイジングケアを意識するなら、レジャーの時だけではなく、毎日のUVケアを習慣にしましょう
肌の乾燥
紫外線は肌を乾燥させてしまうこともあります。
日焼けにより水分が奪われた肌はうるおいバランスが崩れ、肌表面が硬くなっていきます。こうなると肌表面の角質層が担うバリア機能が乱れ、敏感で肌荒れの起きやすい状態となってしまいます。
さらにキメが乱れることで肌がくすみがちになったり、化粧のりが悪くなったりすることで、「なんとなく顔色が悪く見える」「肌の調子が悪い」と感じることもあります。
日焼け後の症状別:ケアのポイント

日差しを浴びた時間や紫外線の強さにより、日焼け後の肌状態も大きく異なります。たとえ日焼け止めを塗っていても、真夏の海辺や山、照り返しの強い街中などでは少なからずダメージを受けてしまいがち。日焼け後の症状に合わせたセルフケアを取り入れ、日焼け後の肌をいたわりましょう。
赤み・ほてりがある
日焼けした部位に赤みが出て、触れると熱を帯びている場合、肌は軽いやけどに近い状態になっています。熱を鎮静させるため、とにかくクールダウンすることが大切です。
まずは濡れタオルに氷や保冷剤をくるみ、日焼けした肌にあてて熱を逃がします。
保冷剤を直接肌にあてたり、冷却シート・冷却スプレーなどを使用したりすると、日焼け後のほてった肌には刺激が強すぎる場合があるため、おすすめできません。
肌が落ち着いたら、アルコールフリーで刺激の少ない化粧水を使い、やさしくパッティングするか、コットンパックで冷やしましょう。
化粧品を使うと刺激を感じる場合は、水洗顔をして冷やすだけでもOKです。
ヒリヒリする
強い紫外線を浴びた場合、肌に痒みやヒリヒリとした痛みを感じる人も多いはず。
紫外線は肌から水分を奪うため、乾燥が進んでしまいます。そうすると肌表面のバリア機能が弱まり、刺激に敏感な状態になってしまいます。
肌をしっかり冷やしたら、赤みが強く出てしまう前にコットンパックなどで肌を落ち着かせ、乳液やクリームなどで保湿ケアを行うようにしましょう。
皮がむけている
紫外線が強く、降り注ぐ量も多い真夏の海やプール、真冬のゲレンデなどは、皮膚にサンバーンが起こりやすくなります。赤みが出たあと、ほてりが引いてくると皮がむけてガサガサした状態になることも。この場合は、自然に落ちるまで、無理に剥がそうとしないようにしましょう。
化粧品をつけて刺激を感じるなら、軟膏などで穏やかにケアをして、皮剥けと刺激が治まってから、通常のスキンケアに戻しましょう。
日焼け後のスキンケア方法

強い日焼けの症状が出ていなかったとしても、日焼け後の肌には少なからずダメージが蓄積しています。シミ・シワなどの光老化を防ぐためには、その後のスキンケアが非常に大切。いつも以上に丁寧なケアを心がけましょう。
ただし炎症が残っている肌には、スキンケアすら刺激となってしまうこともあります。日焼けをした後は、美白ケアや角質ケアなど積極的なスキンケアをしたくなるものですが、ここはグッと我慢して、ヒリつきや赤みが鎮静してから少しずつ再開するのが正解です。
ここからは、日焼け後の炎症が落ち着いてきてからに取り入れるべきスキンケアのポイントをご紹介します。
日焼け後の肌は保湿がカギ!
日焼け後は皮脂の分泌が多くなり、うるおっていると勘違いしがち.
しかし実は、肌内部が乾燥しすぎているために、普段より皮脂が多く分泌される”インナードライ”の状態になっていることが多いのです。
日焼け後は、カラカラの肌にうるおいを補給することが最重要のケアになってきます。
インナードライ状態を改善するために、まずは化粧水でたっぷり水分を補給します。低刺激で保湿力の高いアイテムを選ぶのがポイントです。
洗顔後、化粧水を適量手に取ったら、肌に押し込むイメージでやさしくハンドプレスしながらなじませましょう。横にスライドさせるように擦るのはNGです。
額や鼻、頬の高い位置などは、特に日差しがあたりやすい部分ですので、重ね塗りで追加保湿を行いましょう。
また、デコルテや肩なども日焼けしていることが多いため、忘れずに保湿してください。
乾燥しがちな日中はスプレータイプの化粧水や美容液を使って、メイクの上から保湿を行いましょう。
水分を補給できたら、蒸発しないよう油分でフタをします。
クリームでも良いですが、皮脂の分泌が過剰になっている日焼け肌には重すぎる場合もあるため、乳液を使うのがベターです。適量を手に取ったら、肌全体に塗り広げましょう。
美白有効成分で光老化に対抗
美白効果のある成分として厚生労働省の認可を受けた美容成分を美白有効成分と呼びます。
美白有効成分はメラニン色素の生成を抑制しシミ・そばかすを予防する効果が認められている成分であり、これを一定濃度以上配合した製品は、厚生労働省の認可により「医薬部外品」「薬用」として販売することが可能になります。
日焼けによる炎症が落ち着いてきたら、シミ対策として美白有効成分を取り入れることで、透明感のある肌を取り戻すことができるでしょう。美白有効成分にはさまざまな種類があるので、ご自身の肌に合ったものを選んでみてください。
トラネキサム酸 ビタミンC誘導体 ナイアシンアミド コウジ酸 アルブチン など
毛穴ケアは入念に
日焼けをすると毛穴が開きやすくなり、さらに過剰に分泌された皮脂がその開いた毛穴に詰まることで、詰まり毛穴や黒ずみ毛穴につながります。毛穴の開きを定着させないためにも、しっかりとしたケアが必要です。
毛穴に詰まった角栓や黒ずみの主な原因は、皮脂と古い角質です。この2つを1度にオフできるのが、ピーリング作用のある洗顔料です。毛穴をきれいな状態にすることで化粧水などの浸透も高まり、ターンオーバーのリズムも整いやすくなりますよ。
ただしやりすぎは厳禁。週に2~3回程度におさえ、乾燥が気になる場合はさらに部分使いで取り入れるのがおすすめです。
また肌にべたつきを感じたときは、ビタミンCを配合したアイテムが有効です。ビタミンCには過剰な皮脂分泌を抑制させる働きがあり、油分バランスの整った肌に導いてくれます。
ハリを高める効果もあるため、毛穴をキュッと引き締めることもできますよ。
インナーケアで日焼け後の回復を早める
日焼けによる肌ダメージを早期に回復するめには、肌の外側から行うスキンケアだけでなく、内側からのインナーケアも非常に重要です。日々の生活のなかでできるところから取り入れてみてください。
抗酸化作用のある食品を摂取する
紫外線ダメージの回復には、普段の食事を見直してバランスをとることが大切です。
肌を作る材料となるタンパク質や、ターンオーバーを促すビタミン類は積極的に摂りましょう。
また紫外線や乾燥などのストレスから肌を守るために、抗酸化作用のある食品を取り入れるのもオススメです。ビタミンA・C・E、ポリフェノールなどは特に高い抗酸化作用を持つことで知られています。次の食品は日焼け肌の回復に役立つでしょう。
| ビタミンA | ニンジン、カボチャ、レバー など |
|---|---|
| ビタミンC | ブロッコリー、パプリカ、キウイ、イチゴ など |
| ビタミンE | アーモンド、落花生、アボカド、うなぎ、たらこ など |
| ポリフェノール | ベリー類、リンゴ、さつまいも、大豆製品、緑茶 など |
体を冷やしすぎない
夏場に注意したいのが、体を冷やしすぎないという点です。暑い夏には冷たいものが食べたくなるものですが、内臓を冷やすことで血行不良につながります。結果として代謝が低下し肌の回復を遅らせる原因となるため、冷たい飲食物は過度に食べ過ぎないように注意しましょう。
・冷たい飲み物を飲みすぎない
・生野菜より温野菜を選ぶ
・朝食を食べて代謝を上げる
・羽織ものを持ち歩く
・適度な運動を行う
・入浴はシャワーで済ませず湯船につかる
クーラーの効いた屋内で過ごしているときなどは、思いの外体が冷えているものです。「夏だから」という先入観で冷たい飲み物を飲まず、常温や温かい飲み物を選んでみてください。白湯やハーブティなどは体を温めるとともに内側からうるおすことにもつながり一石二鳥ですよ!
ただしコーヒーや紅茶などのカフェインを含む飲み物は、利尿作用により水分不足に陥りやすくなりますので注意しましょう。
しっかり眠る
睡眠の質は肌の修復と大きく関わっています。睡眠中に分泌される成長ホルモンが、肌のターンオーバーを整える役割を担っているからです。忙しい中でも1日7時間程度は睡眠時間を確保し、質の良い睡眠をとれる環境を整えましょう。
・就寝時間の最低1時間前(できれば2時間前)には食事を済ませる
・就寝時間の1時間前くらいに入浴する
・就寝前1時間はパソコンやスマートフォンを見ない
しっかりと休むことで肌は自然と健康的な状態を取り戻し、日焼け後の回復にも役立つはずですよ。
セルフケアだけではNG!?皮膚科に行くべき日焼け後の症状

日焼け後に強い刺激や痛み、水ぶくれなどの炎症が起きた場合には、無理にセルフケアで治そうとせず皮膚科を受診した方が良いでしょう。
どのような場合に病院へ行くべきなのか、目安をご紹介します
痛みを伴う皮むけ
強い紫外線を浴びると肌の水分が奪われ、皮むけが発生する場合があります。ぽろぽろと自然に落ちる分には心配はいりませんが、痛みが出たり血がにじんだりする場合は肌に熱がこもっている状態です。クールダウンしても治まらない場合は、皮膚科を受診しましょう。
症状に合った薬を処方してもらった方が、痛みや刺激を早く改善することができます。
水ぶくれ
日焼けをした部分に水ぶくれができている場は、いわゆる「やけど」に近い状態です。触るだけで痛みが出る場合もありますし、無理に潰すと炎症が悪化してしまうこともあります。
水ぶくれがある場合は早めに皮膚科を受診し、適切な治療を受けるのが安心です。ボディなど服がこすれて痛い場合は、上からガーゼを乗せ、周りをテープで止めて保護しておきましょう。
まとめ
日焼け後に適切なケアを行うことで、肌への影響を最小限に留めることが可能です。
・炎症があればまずは冷やす
・症状がひどい場合には皮膚科を受診する
・生活習慣を整えて肌の回復を促す
・炎症が治まったらスキンケアで美肌を取り戻す
これらのポイントを押さえて、日焼け後の肌トラブルや光老化を食い止めましょう!
