「切らないたるみ治療」として有名なハイフ(HIFU)。高いリフトアップ効果で根強く人気な反面、「痛そう」「火傷が危ないと聞いたことがある」などマイナスイメージを持っている人も多いと思います。
今回はそんなハイフについて、効果や施術の流れ、リスク面まで解説していきます。「ハイフが気になっているけど踏み切れない」と悩んでいる方はぜひ参考にしてください!
この記事のポイント
ハイフってどんな治療?

ハイフとは、超音波の熱エネルギーを活用して「たるみ」を引き締める美肌治療です。まずはハイフの特徴について紹介します。
ハイフのメカニズム

そもそも超音波とは、周波数20kHzを超える音波のことをいいます。ハイフを照射すると超音波が皮膚内部で点状に集束し、瞬間的に65~75℃の熱エネルギーが発生。そのエネルギーによりタンパク質が変質することで、皮下組織やSMAS筋膜が収縮し、肌が引き締まるというのがハイフのメカニズムです。
生肉をフライパンで加熱したときに、たんぱく質が縮んで一回り小さくなる様子をイメージするとわかりやすいですね。
さらに熱ダメージを受けた組織では、自ら修復しようとする作用(創傷治癒機能)が働き、大量のコラーゲンを生成します。これにより直後の変化だけでなく、施術から1か月ほど経った頃に皮膚のハリ・弾力が高まり、さらなる引き締め効果が期待できるのもハイフの特徴です。
ウルトラフォーマーMPTの特徴

ハイフにはさまざまな機種がありますが、恵比寿アズクリニックではウルトラフォーマーMPTというマシンを導入しています。ウルトラフォーマーMPT最大の特徴が、ドットモードとライナー式MPモードという2つのモードを搭載している点です。

| ドットモード | エネルギーを1点に集中させ 一定のリズムでドット状に熱凝固を起こす |
|---|---|
| ライナー式MPモード | ドットモードを応用し 水平方向に点を連結させて線状にエネルギーを蓄積 |
ドットモードが引き上げや引き締めに特化しているのに対し、ライナー式MPモードは脂肪溶解作用が期待できるという特徴があります。フェイスラインや顎下など脂肪のボリュームが気になる部分にライナー式MPモードを使用することで、脂肪の厚みを抑えスッキリとした小顔を目指すことが可能です。
高周波治療との違い

ハイフとよく比較される治療として、高周波によるたるみ治療があります。高周波とは周波数が高い電磁波のことで、RF(=ラジオ波)とも言われるものです。超音波と同じく熱エネルギーを発生させることで引き締める施術なのですが、さまざまな違いがあります。
ここでは恵比寿アズクリニックで導入している高周波マシン、ザーフとポテンツァダイヤモンドを例に、ハイフとの違いを3つのポイントに分けて解説します。
熱が到達する深さが違う

まずは熱エネルギーの到達域の違いです。
ポテンツァダイヤモンドは高周波の中でも、真皮層に深くアプローチするモノポーラと、表皮をメインに広く熱を与えるバイポーラの連続照射ができるという特徴があります。これにより皮膚を引き締め、ハリ・ツヤの向上や小ジワの改善に高い効果を発揮しますが、一方で深層まで熱を届けることはできないため、強い引き上げ効果は期待できません。
ザーフはポテンツァダイヤモンドと異なりモノポーラのみの照射ですが、その中で2種類の周波数の高周波(6.78MHzと2MHz)を同時に照射できるという点が最大の特徴です。従来のRFたるみ治療機より肌の深い層へのアプローチが可能になり、3つのモードを使い分けることで幅広い肌悩みの改善が見込めます。
ただし最も深い層に熱を届けるDeepモードでも、アプローチできるのは深部脂肪層までと言われています。
一方でハイフは、脂肪層よりさらに深い筋膜層までアプローチができます。これにより顔の土台から引き締めることができる点がハイフのメリットです。
効果が違う
熱入れの深さが変わるということは、改善が見込めるたるみの種類も異なってきます。
| ポテンツァダイヤモンド | 表面的な皮膚のたるみ・小ジワ・ハリ不足 |
|---|---|
| ザーフ | 皮膚の弾力不足・脂肪のたるみ |
| ハイフ | 脂肪のたるみ・筋膜の緩み |
たるみの原因に合わせてマシンを選ぶことで、より効果的に改善することができます。また、たるみが強い人や、複合的な要因でたるみが生じている場合は、複数のマシンを組み合わせて施術するのもオススメですよ。
痛みの強さが違う
基本的に、深い層にアプローチするほど痛みも強くなる傾向があります。そのためこの中ではハイフが最も痛みが出やすい施術と言えるでしょう。
ただし、恵比寿アズクリニックで採用しているウルトラフォーマーMPTは、ハイフの中でも痛みの出にくい機種として知られています。これまでハイフによって強い痛みが出てしまったという方でも比較的受けやすいマシンですので、ぜひお試しいただきたいです。
一方、比較的浅い層にアプローチするポテンツァダイヤモンドは、ほとんど痛みが出ないマシンです。施術中は「ほんのり温かさを感じる」程度で、痛みの弱い人でも安心して受けられます。
またザーフはRF治療機の中でも深い層にアプローチするマシンにはなりますが、独自技術によりかなり痛みは軽減されています。ポテンツァダイヤモンドと比べると、深部にやや熱感を感じやすいですが、耐えられないような痛みは基本的にないと考えて良いでしょう。
いずれのマシンも、痛みについてはそこまで不安視する必要はありませんが、感じ方には個人差があるため、痛みに弱い方は診察やカウンセリングの際にご相談ください。
ハイフの流れ
初めてハイフを受ける人にとっては、どのように施術を進めるのか、その後の経過はどうなるのかも気になりますよね。具体的な施術の流れや、ダウンタイムについて解説します。
施術当日の流れ
恵比寿アズクリニックでは、次のような流れでハイフの施術を進めます。
①診察・カウンセリング
肌の状態をチェックし、ハイフの適応があるかを診断します。
適応ありと診断された場合は、詳細に照射エリアやショット数、金額、リスク等の説明を行い、内容にご納得いただけたら施術に移ります。
②デザイン

洗顔をしたらマーキングを行い、照射範囲を細かく決めていきます。骨格やたるみの状態に応じて、どの部位をどのモードで照射するか具体的に説明。また神経損傷等のリスクがある部位に照射しないよう印をつけていきます。
その後顔全体にジェルを塗ったら照射開始です。
③照射

マーキングに沿って照射を進めます。
ウルトラフォーマーMPTには、超音波と到達域の異なる複数のカートリッジがあり、部位に応じて付け替えながら施術します。またドットモードとライナー式MPモードの2種類を適切に使い分け、患者様一人ひとりに合ったバランスで照射していきます。
皮膚が薄い部位や骨の近くなどを照射すると、チリチリとした痛みや熱感を感じる場合がありますが、ウルトラフォーマーMPTであれば麻酔が必要なレベルの痛みは基本的にありません。
⑤施術終了
照射が完了したらジェルを拭き取り、保湿剤などで仕上げます。
施術後はすぐにメイクが可能です。
ハイフのダウンタイム
ハイフの施術後は多少の赤みや乾燥を感じることがありますが、基本的にダウンタイムはありません。洗顔、入浴、メイクなどは当日から可能で、施術直後から普段通りの生活を送ることができます。「人にバレたくない」という人も安心して受けることができるでしょう。
ただし施術部位に筋肉痛のような鈍痛が出ることがあります。しばらく続くこともありますが、長くても2~3週間程度で解消する場合がほとんどです。
施術頻度
ハイフは1回の施術でも変化を感じやすく、持続力も比較的長い施術です。メーカーの推奨頻度は4~6か月に1度と言われていますが、半年以上経過しても元の状態には戻りきらないケースが多いため、当院の場合は半年~1年ごと、あるいはそれ以上の低頻度で受ける人がほとんどです。
ただしハイフの中でも、ハイフシャワーと呼ばれる皮膚浅層をターゲットに照射する施術の場合には、より高頻度で受ける必要があります。全顔に施術するハイフシャワーで1か月に1度、目元のみのハイフアイシャワーで1.5~2か月に1度が目安です。
ハイフの注意点
一時期ハイフの健康被害について話題になっていたため、「ハイフは怖い施術」というイメージをお持ちの方も多いと思います。また仕上がりの面でも向いている人・向かない人がいるのは事実。
最後に、ハイフを検討するうえで知っておくべき注意点を紹介します。
神経損傷や火傷のリスクがある
ハイフは肌に熱エネルギーを与える性質上、神経損傷や火傷のリスクがあり「照射NGな部位」というものが存在します。もちろん多くのクリニックはしっかりと安全管理をしたうえで施術を行いますが、以下のようなクリニックは注意が必要かもしれません。
・医師の診察やアセスメントが雑
・顔全体に均一に照射している
・施術中に痛み確認などの声掛けが少ない
事前にアセスメントをしっかり行い、患者様の体感を確認しながら照射を行えば、神経損傷のリスクは限りなく低くすることができます。
逆にそういった部分を疎かにされていると感じたら、気を付けた方が良いかもしれません。気になることはカウンセリングや診察の際に何でも確認し、不安が残るようであれば施術を取りやめる勇気を持つことも大切です。
皮膚たるみには効果が薄い

ハイフは脂肪層や筋膜層へのアプローチが得意なマシンである一方、皮膚自体がたるんでいるタイプには効果が出にくいというデメリットがあります。
皮膚たるみが気になる場合には、真皮層にアプローチするポテンツァダイヤモンドや、真皮~脂肪層に広くアプローチするザーフがより適切なケースが多いです。また急激な体型変化などにより皮膚が余ってしまった場合などはデバイス治療での改善が難しい場合もあり、フェイスリフトなどの外科治療が必要なケースもあります。
ひとくちに「たるみ」と言ってもさまざまなタイプがあり、必ずしもハイフが最適解とは限らないのです。
コケ感が悪化するリスクがある
こめかみや頬などコケ感が気になる部位にハイフを照射すると、ボリュームが落ちることでさらにコケてしまい、やつれた印象に見えることがあります。顔全体のバランスを見て、コケ感が気になる部分にはあえて照射しないなど細かい対応をしてくれるクリニックで施術を受けることが大切です。
またハイフとともにヒアルロン酸注入を行うのもオススメです。ヒアルロン酸でコケた部分にボリュームをもたせることで、より滑らかで若々しい輪郭が目指せます。
まとめ
ハイフの仕上がりは、マシンの種類や施術者の手技によっても大きく左右されるため、信頼できるクリニックを見つけることが大切です。カウンセリングの際に不安なことは何でも相談し、症例写真も見せてもらうようにしてみてください。
また、たるみの状態によってはハイフ以外の施術が適切な場合もあります。ハイフに大きな期待を寄せてカウンセリングを受ける人も多いですが、「絶対にハイフを受ける!」と決めつけず、さまざまな選択肢から最適な施術を選ぶことも大切です。
恵比寿アズクリニックでは幅広いたるみ治療のメニューの中から、患者様一人ひとりに適した提案を行うよう心がけております。ハイフの施術にも定評がありますので、気になる方はお気軽にカウンセリングにお越しください!
