「切らないたるみ治療」として有名なハイフ(HIFU)。根強い人気を誇る一方で「失敗したら怖い」という声もよく聞きます。
そこで今回はハイフのよくある失敗例と原因、クリニック選びのポイントなど、ハイフで後悔しないために知っておきたい情報をまとめます。たるみ治療を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
この記事のポイント
失敗例の前に知っておきたいハイフの基礎

ハイフとは、超音波の熱エネルギーを活用して「たるみ」を引き締める美肌治療です。
ハイフを照射すると超音波が皮膚内部で点状に集束し、瞬間的に65~75℃の熱エネルギーが発生します。そのエネルギーによりタンパク質が変質することで、皮下組織やSMAS筋膜が収縮し、肌が引き締まるというのがハイフのメカニズムです。
さらに熱ダメージを受けた組織では、自ら修復しようとする作用(創傷治癒機能)が働き、大量のコラーゲンを生成します。これにより直後の変化だけでなく、施術から1か月ほど経った頃に皮膚のハリ・弾力が高まり、さらなる引き締め効果が期待できるのもハイフの特徴です。
ハイフでよくある失敗例

たるみに対し高い効果を発揮するハイフですが、「後悔した」「やらなければよかった」と感じるのはどんなときでしょうか。よくある失敗例を見ていきましょう。
失敗例①効果が感じられなかった
せっかくハイフを受けたのに、思い描いていたような効果が出ないとがっかりしてしまいますよね。
ハイフは非常に人気の高い施術であり、SNSなどでもハイフに関するさまざまな情報が見受けられます。そういったところから期待が高まり施術を受けても、実際には「そこまでの効果は得られなかった」と感じる人もいるのが実情です。ここには次の原因が潜んでいます。
ハイフが向いていなかった
ハイフに限らず、美容医療に万能な施術は存在しません。世間のイメージから「たるみ治療といえばハイフ!」と考えている人もいると思いますが、骨格や肌の状態によっては他の施術の方が合っているケースもあります。
さまざまな選択肢の中から最適な治療方針を提案してくれるクリニックで施術を受けることが大切ですよ。
施術者の技量不足
ハイフは施術者の手技によって結果が大きく左右されます。熟練した施術者が在籍しているクリニックであれば直後から大きな変化が感じられるだけでなく、その後の持続力も高く、非常に満足度の高い結果を得ることができるでしょう。
逆に研修制度が整っていないクリニックなどでは、効果が最大限に発揮できないことも考えられます。
期待が大きすぎた
世間のイメージが先行して「ハイフさえ受ければたるみが見違えるほど改善する」と考えている人もいると思いますが、大きすぎる期待を抱いて施術を受けると、たとえ十分な効果が出ていたとしても、期待とのギャップから満足度が下がってしまうことが考えられます。
たるみは長年の蓄積から発生しているケースが多く、ハイフのようにダウンタイムのない施術をたった1回受けただけで完全に改善することはできません。また骨格や脂肪の量によっては、ハイフと別の施術の複合治療が推奨されるケースもあります。
失敗例②コケた
年齢とともに骨が萎縮して痩せてくると、コケ感が気になってきます。特に頬やこめかみがコケると皮膚や脂肪が支えきれなくなり、顔全体のたるみにつながります。
そのような状態にもかかわらず、ハイフで必要以上に脂肪のボリュームを減らしてしまうと、さらにコケ感が増してげっそりとした印象になってしまうことも。疲れて見えたり、年齢より老けて見られたりする結果になるリスクもあるため注意が必要です。
失敗例③痛みに耐えられなかった
ハイフは筋膜層まで熱エネルギーを届けることで高い引き上げ効果を発揮しますが、それゆえ施術中は痛みを感じやすいというデメリットがあります。特に脂肪の厚みが少なく骨が近い部位(頬骨、フェイスライン、眉まわりなど)に照射すると、「チクチク」「ズキズキ」とした痛みを感じることが多いです。
美容皮膚科での施術は継続が何より大切であり「痛みを理由に続けられない」という事態は避けたいところ。痛みが不安な人は事前に医師に相談し、その点も踏まえて治療方針を決めていくべきでしょう。

ただし、恵比寿アズクリニックで採用しているウルトラフォーマーMPTは、ハイフの中でも痛みの出にくい機種として知られています。これまでハイフによって強い痛みが出てしまったという方でも比較的受けやすいマシンですので、ぜひお試しいただきたいです。
▶恵比寿アズクリニックのハイフ https://az-clinic.tokyo/hifu/
失敗例④火傷が起きた
ハイフは超音波の熱を活用したマシンであるため、火傷のリスクがゼロではありません。施術後に強い赤みやヒリつき、水ぶくれなどの症状が出た場合には火傷を起こしている可能性があるため、必ずクリニックに相談してください。
火傷のリスクを高める要因としては、次のことが挙げられます。
・出力が高すぎる
・照射面が肌に密着せず浮いている
・治療間隔が短すぎる
施術者の技量によるところが大きいため、まずは信頼できるクリニックを選ぶことが最重要です。
また施術間隔の管理も大切。ハイフ施術後は肌内部がダメージを受けた状態になっています。このダメージを修復する過程でコラーゲンが生み出されることで皮膚が引き締まるのですが、十分に回復する前に再度ハイフを受けるとダメージが蓄積され、火傷が起きやすくなります。
そのためハイフは最低でも3か月は施術間隔を空けなければなりません。
同じクリニックで施術を受け続けている人であれば問題ないのですが、複数のクリニックを掛け持ちしているような場合は、施術間隔が短くなってしまうリスクがあります。施術歴をご自身でしっかり把握し、施術前に必ず申告するようにしてください。
失敗例⑤神経損傷が起きた

顔には無数の神経が複雑に走行しており、ハイフの熱エネルギーにより損傷を受けることがあります。神経損傷が起きると顔の一部が痺れたり、動かしにくくなったりする場合も。
ただし重篤な神経損傷が起こることは稀で、軽度であれば数週間、長くても3ヶ月ほどで回復するケースがほとんどです。
とはいえ回復するまでは顔の表情が作りづらくなったり、違和感が続いたりすることもあるため、そういった経験をしてハイフの施術を後悔してしまう人もいるのは確かです。
失敗例にならないために!ハイフを受ける前に知っておくべきこと

ここまで見てきたような失敗例を防ぐには施術者の技量が非常に重要ですが、施術を受ける立場でできることもあります。
最後に、ハイフで失敗しないために知っておくべきポイントをまとめました。
ハイフに向いていない人もいる
ひとくちに「たるみ」と言っても、ハイフがあまり適応でないケースも存在します。代表的な3つのパターンを紹介します。
皮膚たるみが強い人
ハイフは脂肪層や筋膜層へのアプローチが得意な施術であるため、それよりも浅い部分に位置する皮膚の真皮層のハリ不足が原因でたるみが生じているケースには向いていません。
皮膚たるみが強い場合には、ザーフやポテンツァダイヤモンドなど、肌のハリを高める施術がより効果的です。
ザーフ

高周波(RF)の熱エネルギーを活用したたるみ治療機です。最大の特徴は、世界初のデュアルモノポーラ技術、つまり2つの波長の高周波を同時に照射可能な点。ハイフがより深い筋膜層へのアプローチを得意とするのに対し、ザーフは真皮層から脂肪深層にまで幅広くアプローチできます。
皮膚たるみと脂肪たるみの両方が気になる人や、肌にハリを持たせたい人には特にオススメです。また脂肪のボリューム感が気になる人は、ハイフとの組み合わせ治療も可能です。
ポテンツァダイヤモンド

ザーフと同様高周波のエネルギーを活用した美容施術で、高周波の熱を深く届けるモノポーラと、広く浅く熱を届けるバイポーラ、2種類の高周波を連続照射できるという特徴があります。デュアルモノポーラ(2つの周波数のモノポーラ)を搭載したザーフと比較し高周波の到達域は浅めですが、その分肌の表面に熱エネルギーを作用させるのが得意です。
皮膚たるみにより口横のポニョが目立っているタイプの方や、頬のコケ感が気になる方、ハリ・弾力を高めたい方には特に効果的と言えるでしょう。
コケ感が強い人
頬やこめかみのコケ感が強い人にも、他の施術をお勧めする場合があります。ただし「コケ感があると絶対ハイフは受けられない」というわけではありません。
顔全体のバランスを見て、コケ感が気になる部分にはあえて照射しないなど細かい対応をしてくれるクリニックであれば、コケ感を悪化させることはありません。むしろ皮下組織を支える靭帯(リガメント)をハイフで引き締めることで顔全体がリフトアップし、コケ感の軽減につながるケースもあります。
またハイフとともにヒアルロン酸注入を行うのも良い方法です。コケ感の気になる部分にボリュームをもたせることで、より滑らかで若々しい輪郭を目指すことができます。
骨格の影響が強い人
「ほうれい線が気になる」「二重顎が気になる」というお悩みでハイフを受けに来る患者様もいますが、実は骨格の影響でそのように見えてしまっているケースもあります。
例えば小鼻横の凹みが強い骨格をしている人は、ほうれい線が目立ちやすくなります。
あるいは顎の骨格。顎が小さい人は顎下の脂肪が目立ちやすく、脂肪のボリュームがそこまでなくても二重顎のように見えてしまうことがあります。
これらのケースでは、ハイフでどれだけ引き締めても効果を感じにくく、別のアプローチをとる必要があります。そこでオススメなのが、ヒアルロン酸による骨格形成です。皮下にヒアルロン酸を注入して骨格を整えることで皮膚や脂肪が支えやすくなり、たるみの軽減につながります。
仕上がりイメージのすり合わせが重要
「思ったような効果が出なかった…」という残念な事態を防ぐため、事前に医師や看護師にご自身のなりたいイメージをしっかり伝え、具体的な仕上がりをすり合わせることが必要です。
一番たるみが気になるのはどの部分か、どのくらいの改善を目指したいのか、たるみ以外に気になる肌悩みはあるか…など、診察やカウンセリングの際に何でも相談しましょう。どのような仕上がりが目指せるのかをしっかり把握しておけば、より納得して施術が受けれられ、後悔するリスクも減らすことができるでしょう。
また、もしかしたら別の施術の方が理想に近づけるかもしれませんし、より効果を高めるための複合的な治療を提案してもらえるかもしれません。ハイフだけに固執しすぎず、総合的な判断ができると良いですね。
骨格に合わせた施術をしてくれるクリニックを選ぶ
施術者の技量により仕上がりや安全性が左右されるのは、ここまで見てきた通り。マニュアル通りの施術ではなく、一人ひとりの骨格や肌の状態を細かくチェックし、最適な照射手法を考えてくれるようなクリニックを選びましょう。
診察やカウンセリングで細かくヒアリングを行い、施術前もしっかりデザインを決めたうえで照射してくれるクリニックは安心感がありますね。一方で以下のようなクリニックは注意が必要かもしれません。
・医師の診察やアセスメントが雑
・顔全体に均一に照射している
・施術中に痛み確認などの声掛けが少ない
事前にアセスメントをしっかり行い、患者様の体感を確認しながら照射を行えば、神経損傷などのリスクは限りなく低くすることができます。
逆にそういった部分を疎かにされていると感じたら、気を付けた方が良いかもしれません。気になることはカウンセリングや診察の際に何でも確認し、不安が残るようであれば施術を取りやめる勇気を持つことも大切です。
価格・機種・ショット数など細かい部分もチェックする
ハイフは自費診療になるため、価格設定がクリニックによりまちまちです。「高ければ効果も高い」というわけではないものの、極端に安い価格設定のクリニックにはいくつか要注意なポイントがあります。
・診察料やカウンセリング料は施術料金に含まれているか
・機種が古い、あるいは出力の弱いものではないか
・ショット数が少なく設定されていないか
・複数種類のカートリッジを使い分けているか
機種やショット数によっては、顔全体のたるみを改善するのに不十分な場合もあります。またハイフはカートリッジによってアプローチできる深さが異なるため、部位に応じてカートリッジを使い分けることでより効率的に引き締めることができます。
価格だけでなく、こういった細かい部分まで考慮に入れてクリニックを選ぶことが大切です。
また在籍している施術者の技量を判断するためには、症例写真を見せてもらうことも有用です。症例が豊富なクリニックは、それだけ経験値が高いとも言えます。
ただし複数の分院を経営している大手クリニックの場合、系列全体で症例写真を共有しているケースもあります。一見症例数が豊富に見えても各分院でスタッフの経験値にバラつきがあることも考えられるため、その点は注意しましょう。
まとめ
ハイフの失敗例の多くは、施術のミスマッチと施術者の経験不足に起因しています。だからこそ、クリニック選びが非常に重要なのです。
適切に施術を行えば、ハイフは安全性が高く大きな効果が得られる施術です。価格だけを見てクリニックを決めることなく、じっくりと検討してご自身に合ったクリニックを選びましょう!
