ポテンツァは本当に効果ある?チップや薬剤の選び方、ダウンタイムも解説

美容に関心のある人の中には、ポテンツァという美肌治療をご存知の人も多いと思います。ポテンツァは高周波(RF)を活用し、毛穴やニキビ跡、肝斑、赤ら顔など幅広い肌悩みにアプローチできる人気のマシンです。
一方で「私の肌には適応がある?」「痛みやダウンタイムは?」などさまざまな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。今回はポテンツァについて、効果や注意点を徹底解説します。施術を迷っている人は、ぜひ参考にしてください!

この記事のポイント

  • ポテンツァの効果がわかる
  • ポテンツァ施術の流れがわかる
  • ポテンツァの痛みやダウンタイムがわかる

目次

ポテンツァってどんな治療?

ポテンツァとは高周波(RFの熱エネルギーを活用し、肌の引き締めや肌質改善を行う美肌治療です。まずはポテンツァの特徴について紹介します。

2種類の高周波を搭載したマシン

ポテンツァは、モノポーラバイポーという2種類の高周波を照射することが可能です。

電極の数 対極板 特徴
モノポーラ 1つ あり 広く深い範囲を加熱
バイポーラ 2つ なし 浅く狭い範囲を加熱

モノポーラは、チップに搭載された電極と対極板との間を高周波が行き来することで、広く深い範囲を加熱します。
一方バイポーラは対極板を使わず、高周波がチップに搭載された2つの電極の間を行き来します。加熱範囲は浅く狭いのですが、その分まんべんなく熱を伝えるのが得意です。

ポテンツァにはバラエティに富んだチップが存在し、肌悩みに応じたチップを選んで治療を行います。バイポーラを搭載したチップもあればモノポーラを搭載したチップもあり、肌悩みに最適な治療を行うことができる点がポテンツァの魅力のひとつです。

各チップの特徴

ポテンツァの施術では、使用するチップによって得られる作用が異なります。悩みに合わせてチップをカスタマイズすることで、効果的に美肌を目指すことが可能です。代表的なチップと効果を紹介します。

CPチップ|毛穴・ニキビ跡・肌質改善

「ポテンツァと言えば毛穴・クレーター(ニキビ跡)治療」というイメージを持っている人も多いと思いますが、それに対応しているのがこのCPチップです。中でも恵比寿アズクリニックではCP-25という、針が25本ついているタイプを使用しています。

この針で肌に細かい穴をあけ、肌が自ら修復しようとする作用(創傷治癒機能)を引き出します。
さらに針の先端から高周波エネルギーを送ることで、ターンオーバーを促す作用も。CPチップに搭載されている高周波は、真皮深層に熱を届けることを得意とするモノポーラ。真皮層で肌のハリを支えるコラーゲンの生成が促されるため、毛穴の引き締めや凹凸感のあるクレーターの改善につながるのです。
もうひとつCPチップに特徴的なのが、薬剤を肌に注入するドラッグデリバリーシステムを搭載している点です。針が抜ける時に生じる空気圧によって薬剤を均一に注入することができます。
この独自システムにより、同じく薬剤注入機能のあるマシンとして知られているダーマペンや水光注射などに比べても、多くの薬剤を長く真皮層へ届けることができると言われています。

一方で、しっかり薬剤を入れ込むために針の11本が比較的太い造りになっており、痛みが出やすい点がデメリットです。そのため事前にクリーム麻酔を塗り、痛み対策をしたうえで施術を行います。
最近は毛穴・クレーター改善目的よりも、肌質改善目的でCPチップを使用するケースが増えています。肌質改善目的の場合はそこまで深く針を刺す必要がない場合が多く、毛穴・クレーター改善の場合より痛みも軽めです。

Sチップ|赤ら顔・肝斑

意外と知られていませんが、ポテンツァには肝斑や赤みの治療に対応したチップも存在します。それがSチップです。
CP
チップとよく似ていますが、ドラッグデリバリーシステムがない点が大きく異なります。そのためSチップを使った施術では、基本的に薬剤の導入は行いません。

Sチップが得意とするのは、基底膜~真皮浅層への加熱です。

CPチップが先端1か所からのみ高周波を照射するのに対し、Sチップでは針の軸部分2か所から照射します。また高周波の種類がバイポーラである点もCPチップと異なります。これにより、細胞分裂の起点となる基底膜に対し効率的に高周波のエネルギーを届けることができるのです。
基底膜にあるメラノサイトを弱らせ肝斑やくすみを改善。さらに基底膜を健康的な状態に整えることで炎症による赤みの改善につながります。

CPチップよりも針が細いことに加え、刺す深さも浅めなので施術中の出血が少なく、痛みが出にくいのも嬉しいポイントです。麻酔なしで耐えられる人が多いですが、痛みが不安な場合はCPチップと同様クリーム麻酔を施すことも可能です。

ダイヤモンドチップ|小ジワ・たるみ

いわゆる「高周波たるみ治療機」として活用されるのが、ダイヤモンドチップです。モノポーラとバイポーラの両方を連続照射できる点が最大の特徴で、真皮の深い層と浅い層をまんべんなく加熱します。
肌の表面をアイロンがけするようなイメージで肌にハリをもたせ、たるみや小ジワを改善。痩せ型で皮膚のたるみが気になる人、肌がしぼんだ感じの人は、ポテンツァダイヤモンドでの改善が見込めるでしょう。
針が全くないため、施術中の痛み・ダウンタイムなくたるみ治療ができるのも嬉しいポイントです。

ただしポテンツァダイヤモンドで高周波を届けられるのは真皮層までであり、より深い脂肪層や筋膜層のたるみに対しては効果が得られません。脂肪のボリュームがある人や、顔全体を強力に引き上げたい場合には、ハイフやザーフなど他のマシンの方が適しています。

ダーマペンとの違い

ポテンツァドラッグデリバリーとよく比較される施術に、毛穴・クレーター治療で有名なダーマペンがあります。
ダーマペンは超極細の針で肌に微細な穴を開け、創傷治癒能力を高めてコラーゲンの生成を促す治療です。ポテンツァと似ていますが、ダーマペンには高周波の照射機能がない点が最も大きな違いでしょう。
ポテンツァは高周波の作用が加わる分、より肌のハリを高めてくれます。また高周波の熱で止血しながら施術ができるため、ダーマペンよりダウンタイムが短い傾向にあります。
その分ポテンツァはダーマペンよりも価格が高めに設定されていることがほとんどで、施術回数が多く必要なクレーター治療では「まずダーマペンで大まかに改善してからポテンツァに移行する」という治療方針をお勧めすることもあります。
恵比寿アズクリニック公式YouTubeでは、ポテンツァとダーマペンの効果やダウンタイムの違いを検証した動画を公開しています。どちらを受けようか悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。

恵比寿アズクリニック公式YouTube

ダーマペン詳細 https://az-clinic.tokyo/dermapen/

ポテンツァドラッグデリバリーの薬剤

ポテンツァのドラッグデリバリーでは、薬剤の種類によっても得られる効果が異なります。目的に応じて使い分けてみてください。
恵比寿アズクリニックで取り扱っている薬剤は次の3つです。

ペップビュー|保湿・エイジングケア

小ジワ・くすみ・ハリ不足・乾燥など、幅広い肌悩みに効果が期待できる薬剤です。
主軸となる成分は、高い抗酸化作用を誇るイデベノンと、「塗るボトックス」とも呼ばれるアルジルリン2つ。紫外線によるダメージやエイジングによる不調を整え、若々しい肌へと導いてくれます。
さらに7種類の成長因子や高機能ペプチドなどの豊富な美容成分を配合。肌の再生機能を高め、透明感とハリのある肌をもたらします。

マックーム|毛穴・クレーター改善

ポテンツァ専用に開発された薬剤で、コラーゲン生成促進に役立ちます。
主成分はPLLA(ポリ乳酸)と呼ばれるもので、医療用の溶ける糸の素材と同じ成分です。
PLLA
はクリスタル状の結晶構造を持っており、肌に注入すると真皮層にある線維芽細胞を刺激しコラーゲン生成をサポート。これにより肌の弾力を取り戻し、毛穴の開きやニキビ跡の改善、ハリツヤの向上が目指せます。
従来のPLLA製剤は周辺細胞への刺激が強い場合があり、しこりなどの副作用リスクが指摘されていました。マックームは粒子を極限まで細かくするとともに、ポテンツァのドラッグデリバリーシステムで均一に注入されるため、そういったリスクが軽減されています。

ジュベルック|毛穴・クレーター改善、保湿、エイジングケア

ポリ乳酸(PDLLAをベースに、非架橋ヒアルロン酸を組み合わせた次世代型スキンブースター製剤です。PDLLAは、マックームに配合されているPLLAと同じポリ乳酸ではありますが、丸形の粒子である点が異なります。周辺の細胞に過度な刺激を与えないため、しこりなどのリスクが低く、ポテンツァ以外の導入方法も可能な薬剤です。
マックームと同様、コラーゲン生成を促すことで毛穴やニキビ跡の改善が目指せるとともに、非架橋ヒアルロン酸の保湿作用やバリア機能の向上も期待でき、小ジワや赤みの改善、肌質改善にも役立ちます。

ポテンツァの流れ

初めてポテンツァを受ける人にとっては、どのように施術を進めるのか、その後の経過はどうなるのかも気になりますよね。具体的な施術の流れや、ダウンタイムについて解説します。

施術当日の流れ

恵比寿アズクリニックでは、次のような流れでポテンツァの施術を進めます。

診察・カウンセリング

肌の状態をチェックし、ポテンツァの適応があるかを診断します。
適応ありと診断された場合は、詳細に施術エリアやチップの種類、金額、リスク等の説明を行い、内容にご納得いただけたら施術に移ります。

施術準備

CPチップ(ドラッグデリバリー)など麻酔が必要なチップを使用する場合には、施術部に麻酔クリームを塗布します。麻酔クリームにはリドカインなどの局所麻酔成分が含まれており、30分ほどで皮膚表面の感覚が鈍くなります。

一方ダイヤモンドチップを使用したたるみ治療の場合は、マーキングをしながら細かい照射方針を決め、ジェルを塗ったら準備完了です。

施術

CPチップやSチップを使用する場合は、針が刺さることによるチクチクとした刺激を感じます。特にCPチップは痛みを感じやすいため、できるだけギリギリまで麻酔を効かせられるよう、部位ごとに「麻酔を外して打つ」を繰り返すようにしています。

一方ダイヤモンドチップは基本的に痛みがなく、ほんのり温かさを感じる程度です。

施術終了

施術が完了したら、必要に応じて止血や保湿を行います。
メイクの再開は、CPチップとSチップは翌日から、ダイヤモンドチップは直後から可能です。

ポテンツァのダウンタイム

ポテンツァのダウンタイムは施術内容により異なります。

ドラッグデリバリーのダウンタイム

ポテンツァの中で最もダウンタイムが重い施術方法がドラッグデリバリーです。針を刺したことによる赤みや、火照るような熱感が翌日まで、人によっては34日ほど続く場合があります。
ただし針を刺しながら高周波の熱を与える特性により、施術しながら毛細血管を収縮させて出血を抑えることができ、ダーマペンや水光注射など他のニードル治療と比べダウンタイムは短い傾向にあります。

またダウンタイムを早く引かせたい場合は、施術後にオプションのCICAパックを行うのもオススメです。CICA(ツボクサエキス)の持つ抗炎症や鎮静の作用により、施術に寄る赤みを素早く鎮めることができます。

肝斑・赤み治療のダウンタイム

ドラッグデリバリーと同様針を刺す施術ではありますが、比較的ダウンタイムは短めです。針跡の赤みは当日中に目立たなくなることがほとんどで、熱感もそこまで気になりません。

ポテンツァダイヤモンドのダウンタイム

針のないチップを使うため、ダウンタイムはないものと思ってOKです。
施術後は肌が温められたことによる赤みや火照り感が出ることもありますが、数時間で解消します。

必要な施術回数・頻度

ポテンツァは目的により必要な施術改善や頻度が異なります。

毛穴・クレーター改善に必要な回数・頻度

肌の状態にもよりますが、510回ほど施術を繰り返すことで改善が期待できます。頻度の縛りはありませんが、期間を空けすぎるとトータルの治療期間が長くなってしまうため、12か月ごとの施術をお勧めしています。
毛穴やクレーターの場合、一度改善すれば元に戻ることは基本的にないため、そこで治療終了となります。その後は新たなクレーターの発生を防ぐため、ニキビができないよう気をつけていただければと思います。

肝斑・赤み改善に必要な回数・頻度

肝斑や赤みも510回ほどで改善が見られるケースが多いです。ただし肝斑や赤みの場合、肌が敏感な状態になったり炎症が起きたりすることで再発するケースも多く、再び治療が必要になることもあります。
頻度は12か月ごとが適切です。期間を空けてしまうとその間に肌の状態が悪化して症状がぶり返してしまうことも考えられるため、なるべくコンスタントに治療するのが望ましいでしょう。

たるみ改善に必要な回数・頻度

ポテンツァダイヤモンドによるたるみ治療はメンテナンスの要素が強く、継続的に受け続けるのが理想です。持続期間は12か月ほどなので、維持したい場合は12か月ごとに施術を受けることをお勧めします。

ポテンツァの注意点

ポテンツァは人気の高い施術ではありますが、ダウンタイム中は気をつけるべきポイントがいくつかあります。最後に、ポテンツァを受ける前に知っておきたい注意事項をお伝えします。

施術当日の過ごし方

ドラッグデリバリーなど針による施術を受けた後は、肌が非常に敏感な状態になっています。洗顔やメイクは翌日まで避けてください。スキンケアも自己判断で行わず、医師の指示を仰ぎましょう。
また湯船に使っての入浴やサウナ、激しい運動、過度な飲酒など血行を促す行為は、施術による赤みや腫れを悪化させる要因となります。当日はできるだけ安静に過ごし、入浴はシャワーで済ませてください。

一時的に肌の状態が悪化することがある

ドラッグデリバリーの施術から数日経つと、施術部に皮むけが起きることがあります。
これは肌の代謝が高まったことによる好転反応です。化粧のりが悪くなり、肌荒れしたように見えることもありますが、徐々に改善するので心配はいりません。
また出血が多かった場合などは、針穴部分に細かなカサブタが形成されることもあります。いずれの場合も不用意に肌を触ったり、剥けかけの皮膚やカサブタを無理に剥がしたりするのは絶対にやめてください。

スキンケアの再開タイミング

施術翌日からは通常のスキンケアを再開してOKです。特に保湿と紫外線対策は徹底して行いましょう。
一方で、ピーリングやトレチノイン、高濃度ビタミンA、ハイドロキノンなどは、施術後の敏感な肌にとって刺激が強すぎる場合があります。攻めのスキンケアは12週間ほど避けるのが賢明です。迷ったら施術を受けたクリニックに相談し、自己判断での再開は避けるようにしてください。

まとめ

ポテンツァは幅広い肌悩みに対応できることから、非常に人気の高い施術です。しかし複数回の施術が必要だったり、ダウンタイムが発生したりする場合もあるため、施術に踏み切る前によく理解しておく必要があります。
わからないことがあれば診察やカウンセリングで納得いくまで質問し、疑問の残らない状態で施術に臨んでくださいね!

※記事内でご紹介している各商品は記事執筆時の情報に基づいて掲載をしており、変更となっている可能性がございます。ご購入の際は最新情報をお確かめください。

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監修医師紹介

奥野彰子/医師

奥野 彰子 / Akiko Okuno

医師・恵比寿アズクリニック院長

  • 東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院にて形成外科に入局。
  • 2008年より美容皮膚科 院長を15年勤める。
  • 2023年5月 恵比寿アズクリニック院長に就任。

監修医師詳細プロフィール

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