ピンクグロー注射とは?効果・ダウンタイムを美容皮膚科医が解説

韓国発の肌育製剤ピンクグロー(PINKGLOW。最近この薬剤を使った注射施術が、肝斑や色素沈着の改善効果で注目を集めています。
今回は、ピンクグロー注射の特徴や効果、ダウンタイムについて詳しく紹介します。「色素沈着を早く治したい」「頑固な肝斑をどうにかしたい」そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

この記事のポイント

  • ピンクグロー注射の効果がわかる
  • ピンクグロー注射が向いている人がわかる
  • ピンクグロー注射の施術の流れがわかる

目次

ピンクグローってどんな薬剤?

ピンクグローは、50種類以上の美肌成分をバランスよく組み合わせた美白カクテル製剤です。それぞれの成分を肌の内側に届けることで、さまざまな美肌効果が期待できます。
まずはそんな肌育製剤ピンクグローについて見ていきましょう。

ピンクグローの配合成分

数多くの成分を配合しているピンクグローですが、特にキーとなる成分は次の通りです。

グルタチオン

強力な抗酸化作用があり、肌の老化につながる活性酸素を除去します。またメラニン生成に関わる酵素チロシナーゼの働きを抑制し、シミを予防。肌のトーンアップに役立ちます。

ビタミンC

グルタチオンと同様、抗酸化作用とメラニン抑制に働くほか、肌の真皮層にある線維芽細胞に働きかけてコラーゲン生成をサポート。さらに皮脂分泌を抑える作用もあり、テカりやベタつきの抑制、ニキビ予防などの効果も期待できます。

非架橋ヒアルロン酸

高い保湿効果で肌をうるおし、バリア機能を改善。肌荒れしにくい肌に整えるとともに、ハリツヤ感を高めます。

アミノ酸・ペプチド

コラーゲン生成をサポートするとともに、肌のターンオーバーを正常化。健康的な肌を取り戻します。

コエンザイム複合体

抗酸化作用でシミを予防。さらにコラーゲンなどのタンパク質合成をサポートすることで肌のハリを高めます。

ピンクグローで改善できる肌悩み

豊富な美容成分で幅広い肌悩みにアプローチするピンクグロー。次のようなお悩みがある人は検討する価値があるでしょう。

肝斑・炎症後色素沈着・シミ

まず挙げられるのが、肝斑や色素沈着、シミなど色素トラブルです。
グルタチオンやビタミンCの作用でメラニン生成を抑制しながら、アミノ酸・ペプチド・非架橋ヒアルロン酸などが肌のバリア機能を高めてターンオーバーを促進。
特に肝斑や色素沈着は肌の炎症が引き金となっていることも多いため、ピコトーニングなどで改善が見られないケースもあるですが、ピンクグロー注射は肌の健康状態も高めてくれるため、そういった頑固な症状も改善が期待できます。
また肌のトーンアップやくすみの改善にも役立ちます。

ハリ不足・小ジワ

肌のハリ・弾力が低下するのは、真皮層のコラーゲン不足が主な原因です。
ピンクグローに含まれるヒアルロン酸が肌内部の水分を保持することでふっくらとした弾力を保ち、さらにビタミンCのコラーゲン生成促進作用などにより、ハリのある肌へと導きます。
肌にハリが出ると、小ジワや軽度の皮膚たるみも自然と改善に向かうため、若々しい肌を目指すことができるでしょう。

乾燥肌・敏感肌

ピンクグロー注射には、ヒアルロン酸、アミノ酸、ペプチドなど肌の保水作用に関わる成分も豊富に配合されています。これにより肌の乾燥を防ぎ、うるおいのある肌へ導きます。
また肌が水分に満たされることでバリア機能がしっかりと働くようになると、ゆらぎにくく肌荒れに強い状態を保つことができるでしょう。

開き毛穴

肌の弾力が高まることで、乾燥やたるみによって目立っていた毛穴を整えることにつながります。またビタミンCには皮脂分泌をコントロールする作用もあるため、過剰な皮脂によって開きがちな毛穴を引き締め、キメの整った肌へと導きます。

ピンクグロー注射の症例

こちらはメーカーから提供していただいた症例写真です。
シミ取りレーザー後の発生した炎症後色素沈着に対しピンクグロー注射を3回施術したところ、通常改善に半年~1年ほどかかる炎症後色素沈着が、2か月間で大きく改善しています。

ピンクグロー注射はどんな人に向いている?~他の施術との比較~

ピンクグロー注射は肝斑・色素沈着治療の側面が強いため、トーニングなど他の肝斑治療と迷っている人が多いと思います。また、肌育目的の場合には他の注射製剤との違いが気になるところ。
どんな人がどの治療を選ぶべきか、比較してみましょう。

他の肝斑治療との違い

肝斑治療で代表的なものとしては、ピコトーニングとリバースピールが挙げられます。

ピコトーニング

医療用レーザーを低出力で広範囲に照射する治療方法です。メラニンを少しずつ分解・排出しシミを薄くしていきます。施術回数はかかりますが、施術中の痛みやダウンタイムが軽く、肌の全体的なトーンアップにもつながるのがメリットです。
ただし強い炎症を伴っている肝斑の場合には、レーザーの刺激により悪化するリスクもあるため、肌の状態を見極めて施術する必要があります。また白斑がある肌には不向きです。

リバースピール

肝斑や色素沈着の改善に特化したケミカルピーリングの一種です。1回の施術で3種類のピーリング剤を順番に塗布し、肌の真皮層・表皮深層・表皮浅層に段階的にアプローチ。肌の各層のメラニンを抑制するとともに、ターンオーバーを促しメラニンの排出を促します。
こちらも複数回の施術を受ける必要はあります。施術後は赤みや皮剥けなどが起きる場合もありますが、そこまで強いダウンタイムはありません。レーザートーニングで改善できなかった肝斑にも効果が見込めるほか、白斑がある人にも施術できる点がメリットです。

「ピンクグロー注射」「ピコトーニング」「リバースピール」のうち、ピンクグロー注射は最もダウンタイムが強く出る施術です。そのためダウンタイムを確保できない人は、ピコトーニングかリバースピールが向いています。
一方で、ピンクグロー注射は効果実感が比較的早い症例が見受けられること、そして肝斑だけでなく肌の健康状態の向上につながる点がメリットです。また白斑や強い炎症が起きている肌には、ピンクグロー注射またはリバースピールが向いています。

また施術以外の治療方法として、トラネキサム酸内服薬もぜひ検討してみてください。トラネキサム酸にはメラニン生成を抑える作用があり、肝斑に対し非常に高い効果を発揮します。人によっては他の治療をすることなく、内服薬のみで満足されるケースもあるほどです。
またビタミンCもメラニンの抑制に効果的。恵比寿アズクリニックでは施術とあわせ、これら2つをセットで処方することが多いです。

他の注射製剤との違い

肌育注射がブームとなって以来、数多くの肌育製剤が登場してきました。似たような効果を謳っているものもあり、迷ってしまいますよね。
ピンクグローと迷うことの多い肌育製剤としては、以下の3つがあると思います。

・ポリヌクレオチド製剤
・ポリ乳酸製剤
・ヒアルロン酸製剤

それぞれ代表的な薬剤名を挙げながら詳しく比較していきます。

ポリヌクレオチド製剤

ポリヌクレオチドとはサーモンDNAから抽出される成分で、リジュランやプルリアルなどの製剤シリーズに配合されています。ちなみに恵比寿アズクリニックではプルリアルシルクプルリアルデンシファイ2製剤を取り扱っています。
真皮のコラーゲンやエラスチンの生成を促す作用に加え、肌の修復を促し炎症を抑える効果が期待できるため、乾燥、ハリ不足、赤み、肌荒れなどの改善に役立ちます。

ポリ乳酸製剤

ポリ乳酸とはデンプン由来のエキスから生成される成分で、PLLAPDLLAなどの種類があります。恵比寿アズクリニックで取り扱っている製剤の中ではジュベルックがこれにあたり、ポテンツァまたはターゲットクールでの導入が可能です。
効果面で特徴的なのが、毛穴開きやクレータータイプのニキビ跡改善に役立つ点です。ピンクグローはクレーターのように大きな凹凸を修復することはできないため、クレーター改善を目的とする場合にはポリ乳酸製剤が向いているでしょう。

ヒアルロン酸製剤

ヒアルロン酸製剤と聞くと、シワ改善や骨格形成のイメージが強いかもしれませんが、実は肌育用のヒアルロン酸製剤も存在します。恵比寿アズクリニックで取り扱っているものの中ではヒローウェーブスキンバイブがこれにあたります。
ヒアルロン酸製剤の特徴は、圧倒的な保水力です。乾燥肌の改善、乾燥からくる慢性的な肌荒れの改善を目指す場合は、ヒアルロン酸製剤を選ぶと良いでしょう。
またスキンバイブに限りますが、1回の施術で長期間の効果継続が期待できる点も魅力です。肌育製剤は複数回の施術が前提となるものが多いですが、スキンバイブは1度注入すると最大約9か月持続するとされており、頻繁に通えない人や、痛みが苦手で何度も注射するのが嫌な人にオススメです。

まとめると次のように比較できます。

製剤の種類 効果
ピンクグロー 肝斑・色素沈着改善、エイジングケア
ポリヌクレオチド製剤
(例:プルリアル)
保湿、抗炎症
ポリ乳酸
(例:ジュベルック)
毛穴改善、クレーター改善
ヒアルロン酸製剤
(例:スキンバイブ)
保湿メイン

一見似ているように見えて、得意とする効果は大きく異なることがおわかりいただけると思います。ご自身の肌の状態に合わせ、医師と相談しながら選んでみてください。

他の治療との併用について

ピンクグロー注射は単体で受けるのも良いですが、他の治療と併用することも可能です。特にオススメの組み合わせを紹介します。

ピンクグロー×スキンバイブ

ピンクグロー注射とスキンバイブ注射は同日に施術することができます。保湿に特化したスキンバイブで肌の状態を整えることで、ピンクグロー注射の効果をより発揮しやすくなるでしょう。

ピンクグロー×シミ取りレーザー

ピンクグロー注射をシミ取りレーザーの前後ケアとして取り入れるパターンもあります。シミ取りレーザーは1回で大きな変化が得られる人気の施術ですが、肝斑悪化や炎症後色素沈着のリスクがつきものです。
シミ取りレーザー前のプレトリートメントとしてピンクグロー注射を3回ほどしておくことで、肝斑を抑制するとともに肌の健康状態を向上させ、そういったリスクを低減させることにつながります。
またシミ取りレーザーで炎症後色素沈着が起きてしまった場合も、ピンクグロー注射を行うことで改善につながった症例が報告されています。
シミ取りレーザーのリスク面を心配されている方にとっては、とても魅力的な組み合わせと言えるでしょう。

ピンクグロー注射の流れ

ピンクグロー注射は痛みやダウンタイムを伴う施術です。特に美容医療初心者の方などは、どのように施術を進めるのか、その後の経過はどうなるのかが気になりますよね。
具体的な施術の流れや、ダウンタイムについて解説します。

施術当日の流れ

恵比寿アズクリニックでは、次のような流れでピンクグロー注射を行います。

診察・カウンセリング

肌の状態をチェックし、ピンクグロー注射の適応があるかを診断します。適応ありと診断された場合は、詳細に必要な薬剤量や金額、ダウンタイム、リスク等の説明を行い、内容にご納得いただけたら施術に移ります。

麻酔

痛み対策として、施術部に麻酔クリームを塗布します。麻酔クリームにはリドカインなどの局所麻酔成分が含まれており、30分ほどで皮膚表面の感覚が鈍くなります。

③マーキング

麻酔が効いてきたら取り除き、施術範囲に目印をつけます。顔全体に注射することもありますが、シミ・肝斑・色素沈着が目立つ部分のみに注射することが多いです。

④注射

注射器で薬剤を注入していきます。痛みや内出血を最小限に留めるため、恵比寿アズクリニックではできるだけ細い注射針を使用し、手早く施術を進めるよう心がけております。ただし、それでも注射針が刺さった時のチクチクとした刺激を感じることがあります。

施術終了

注入が完了したら、必要に応じて止血や冷却などの処置を行い施術終了となります。施術直後は、肌表面に写真のような凹凸感が出ていますが、35時間程度で解消します。

ピンクグロー注射のダウンタイム

この写真は、ピンクグロー注射施術直後から4日後までの経過です。施術直後は赤み・腫れ・内出血などが起きる場合があるため、他人から見ても「何かしたのかな?」とバレやすい状態となります。赤みや腫れは1週間以内には解消する場合がほとんどで、翌日には気にならなくなっている人もいます。
内出血が起きた場合でも、数日~1週間程度、長くても2週間以内には解消すると考えて問題ありません。また翌日からはメイクで隠すことができるため、そこまで目立つ心配はないでしょう。
とは言え内出血が強めに出てしまうケースもゼロではないため、大切な用事が控えている人は、12週間は余裕をみて施術を受けることを推奨します。

必要な施術回数・頻度

ピンクグロー注射は回数を重ねることでより効果を発揮します。肝斑や色素沈着が気になる場合は、3回ほどで改善を実感できるケースが多いです。
施術間隔は最低2週間開ける必要があります。ただし間隔を空けすぎると効果が出にくくなる場合があるため、まずは24週間ごとに35繰り返すことを推奨します。

ピンクグロー注射の注意点

肝斑や色素沈着の改善をメインに幅広い美肌効果が期待できるピンクグロー注射ですが、注意が必要なポイントもあります。施術の効果を最大限に引き出すため、確認しておきましょう。

施術当日の過ごし方

ピンクグロー注射の施術後は、肌が非常に敏感な状態になっています。メイクは翌日まで避けてください。スキンケアも自己判断で行わず、医師の指示を仰ぎましょう。
また湯船に使っての入浴やサウナ、激しい運動、過度な飲酒など血行を促す行為は、施術による赤みや腫れを悪化させる要因となります。当日はできるだけ安静に過ごし、入浴はシャワーで済ませてください。

スキンケアの再開タイミング

施術翌日からは通常のスキンケアを再開してOKです。特に保湿と紫外線対策は徹底して行いましょう。
一方で、ピーリングやトレチノイン、高濃度ビタミンA、ハイドロキノンなどは、施術後の敏感な肌にとって刺激が強すぎる場合があります。攻めのスキンケアは12週間ほど避けるのが賢明です。迷ったら施術を受けたクリニックに相談し、自己判断での再開は避けるようにしてください。

1回だけでは効果がわかりにくい

肌育注射全般に言えることですが、ピンクグロー注射も複数回繰り返すことで効果を発揮する施術です。
もちろん「1回だけでは全くの無意味」ということはなく、ある程度の改善が見られる場合もあります。しかしより効果を引き出すためには、メーカー推奨回数である3回は続けてほしいところです。
そのためクリニックを選ぶ際には、複数回続ける前提で価格を確認する必要があります。初回価格を設定しているクリニックも多いですが、必ず2回目以降の価格もチェックし、無理なく続けられるかどうかを判断しましょう。

まとめ

肝斑や色素沈着に高い効果を発揮するピンクグロー注射。同時にさまざまな肌トラブルの改善に役立つとあって、美容医療業界でも改めて注目が集まっています。
肝斑・色素沈着が気になる方、エイジングケアがしたい方は、ぜひ受けてみてください!

※記事内でご紹介している各商品は記事執筆時の情報に基づいて掲載をしており、変更となっている可能性がございます。ご購入の際は最新情報をお確かめください。

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監修医師紹介

奥野彰子/医師

奥野 彰子 / Akiko Okuno

医師・恵比寿アズクリニック院長

  • 東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院にて形成外科に入局。
  • 2008年より美容皮膚科 院長を15年勤める。
  • 2023年5月 恵比寿アズクリニック院長に就任。

監修医師詳細プロフィール

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