混合肌とは?脂性肌・乾燥肌との見分け方と改善方法を解説

化粧品によく書かれている「さっぱりタイプ」と「しっとりタイプ」どちらを選ぶべきか迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。
額や鼻はテカリやすいから、さっぱりさせたい。でも口周りは粉を吹くほどカサつくから、しっとりさせたい。いわば脂性肌と乾燥肌をミックスさせたような状態の肌を混合肌と呼びます。
この記事では、ご自身が混合肌かどうかを見極めるポイントや、混合肌を改善してうるおったツヤ美肌を手に入れる方法を解説していきます。
ご自身の肌質がわからず、化粧品選びに迷ってしまうという方の手助けになれば幸いです。

この記事のポイント

  • 混合肌の特徴と見分け方
  • 混合肌の原因
  • 混合肌の改善方法

目次

混合肌ってどんな状態?

正しいスキンケアの第一歩は、ご自身の肌の状態を把握すること。まずは混合肌の特徴を理解し、当てはまるかどうかを確認しましょう。

混合肌の特徴

肌タイプは、水分量と皮脂量のバランスによって大きく4つに分けられます。その中でも混合肌は、皮脂量が多く水分量は少ないタイプのことをいいます。
乾燥の悩みのテカリの悩みが混在し、スキンケアに迷う人が非常に多い肌タイプです。
最も多いパターンが、Tゾーンは皮脂でベタつくのに、頬や目元・口元は乾燥しやすくカサカサするというもの。「化粧崩れしやすい」といった脂性肌と共通の特徴が目立ちやすいため、本当は混合肌なのに脂性肌だと誤認してしまう人が多いというのも厄介なところです。

混合肌の特徴

・肌の部位によってベタつき・カサつきの状態が異なる
・洗顔後に肌がつっぱる
・夏はベタつきが、冬は乾燥が気になる
・皮むけが起きることがある
・キメが粗い
・カサツキやごわつきが気になる
Tゾーンの毛穴が目立っている

混合肌の見分け方

肌タイプの簡単な見分け方をご紹介します。

洗顔後、水分を拭き取ったら10分程度何もせずに放置してみてください

・顔全体的に皮脂が分泌しベタついている⇒脂性肌
・顔全体的に乾燥が気になり、つっぱり感がある⇒乾燥肌
・つっぱり感があるものの、Tゾーンは皮脂が浮いてきている⇒混合肌 

どうしても判断がつかない場合は、コスメカウンターや美容皮膚科クリニックなどで肌診断を受けてみるのもオススメです。大切なのは、肌に合った対策を行うこと。そのためにもまずは自分の肌と向き合うことが必要なのです。

混合肌の原因

混合肌は生まれ持っての肌質という場合もありますが、生活習慣や間違ったスキンケアによって引き起こされているケースがほとんどです。
原因を知り、改善に向けた足掛かりにしていきましょう。

原因①乾燥

大きな原因のひとつが、肌の乾燥です。
そもそも皮脂には、角質層とともに肌を保護するバリア機能の役割があります。
乾燥した肌はこのバリア機能が弱まり、外部刺激によるダメージを受けやすい状態。そのため肌を守ろうと皮脂を過剰に分泌し「肌の内側は乾燥しているのに表面は皮脂でベタつく」インナードライの状態になってしまいます。

こうして、水分量は少なく皮脂量は多い、混合肌につながるというわけです。

原因②紫外線・摩擦

紫外線や摩擦といった外部刺激も、混合肌の原因です。
例えば日差しの強い日に紫外線対策をせずに外出すると、額や鼻、頬骨といった顔の高い部分が照り付けられているような感覚になりますよね。Tゾーンはそれだけ紫外線を浴びやすいということであり、その刺激から肌を保護しようと皮脂が過剰に分泌され、部分的なベタつきを引き起こすのです。
また紫外線や摩擦による負荷が加わると、それだけで肌の乾燥にもつながります。そういった刺激を避けることが、美肌につながると言えるでしょう。

原因③ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスが乱れると、普段はコントロールされているはずの自律神経が乱れ、肌のターンオーバーが妨げられてしまいます。結果として角質がゴワついて乾燥につながったり、皮脂が過剰に分泌されたりと、肌が不安定な状態になるのです。
ホルモンバランスが乱れる要因としては、生理周期や精神的ストレス、体調などが大きく関わっています。ご自身の身体の調子を把握し、整えることが大切です。

混合肌の改善方法

悩みの多い混合肌を脱するために、日常生活の中で出来ることをご紹介します。できることから取り入れてみてください。

保湿を徹底する

ベタつきが気になるからと、保湿ケアを疎かにしてはいませんか?混合肌さんにとってそれは逆効果。皮脂の過剰分泌を防ぐには、正しい手順でスキンケアを行い、しっかり保湿を行うことがなにより大切なのです。
基本的なスキンケアの流れは「洗浄→整肌→保湿」です。

洗浄(クレンジング・洗顔)
洗浄力が強すぎるクレンジング料や洗顔料は、肌に必要な皮脂や角質まで落としてしまいます。洗浄力がマイルドなアイテムで、擦らずやさしく洗うことを心がけましょう。

整肌(化粧水・美容液)
化粧水は顔全体にたっぷり満遍なく塗布してください。セラミドやヒアルロン酸など、保湿力の高い成分を配合したものがおすすめです。日中にも肌が乾いてきたと感じたら、スプレータイプの化粧水などで水分を与えると良いでしょう。

保湿(乳液・クリーム)
最後に肌を油分で覆い、水分の蒸発を防ぎます。混合肌にとっては最も重要な工程と言えますので、丁寧に行いましょう。ベタつきが気になるTゾーンには、乳液や保湿ジェルなど軽めのテクスチャーのものが使いやすいですよ。

おすすめクリーム|プルエスト RFハイドレーティングクリーム

出典:プルエスト公式サイト
価格:5,060円(税込)/50g

セラミド、ヒアルロン酸、グリセリンなどの保湿成分をたっぷり配合したクリームです。伸びが良く、しっかりと保湿しつつもベタつかないので朝も夜も使いやすいのが嬉しいポイント。
プルエストの製品は保湿にこだわったものが多いので、化粧水など他のアイテムとあわせて使うのもオススメですよ。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております

皮脂コントロール成分でスキンケア

皮脂が気になる部分には、皮脂抑制に働く美容成分をスキンケアで取り入れましょう。具体的にはビタミンC誘導体、レチノール、アゼライン酸、ナイアシンアミドなどがあります。

おすすめ美容液|ゼオスキンヘルス シーセラム

出典:ゼオスキンヘルス公式サイト
価格:15,840円(税込)/50ml 

水溶性ビタミンC10%と高濃度配合されているのが特徴の美容液。皮脂コントロールやニキビの抑制に役立ちます。
皮脂が気になるTゾーンだけに部分使いするのがおすすめです。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております

紫外線対策を徹底する

乾燥や肌への刺激を防ぐためには、紫外線対策も大切です。紫外線は季節や天気を問わず降り注いでいますので、特に「日焼け止めは夏しか塗らない」という方はぜひ見直してください。
最近は化粧下地の機能を持つ日焼け止めも増えてきていますので、毎日のメイクに取り入れてみるのも良いですね。

関連記事:紫外線から肌を守る!日焼け止めの基礎知識
https://az-clinic.tokyo/articles/sunscreen/

バランスの取れた食生活をこころがける

肌はあなたが食べたものでできています。食生活を整えることは、肌質を安定させることにつながるのです。脂質や糖質に偏った食生活をされている方は、少しずつ改善していきましょう。
混合肌さんに特に摂ってほしい栄養素は、ビタミンB群ビタミンCなど、皮脂コントロールに役立つビタミン類。ビタミンB群は肉類や卵、納豆などに。ビタミンCはブロッコリーなどの野菜や果物類に多く含まれています。

関連記事:美肌をつくる食べ物とは?インナーケアに取り入れたい栄養素
https://az-clinic.tokyo/articles/food-skin/

良質な睡眠をとる

ストレスの軽減やホルモンバランスの調整に欠かせないのが良質な睡眠です。
また肌のターンオーバーは睡眠中に活発に行われますので、しっかりと良質な睡眠をとることは、美肌のためにとても大切なのです。
質の良い睡眠が取れるよう、寝る前はPCやスマートフォンを見ないようにしたり、好きな音楽やアロマでリラックスしたりと、入眠環境を整える工夫をしてみましょう。

まとめ

肌悩みの多い混合肌ですが、具体的な対処方法を知ることで肌質を安定させていくことが可能です。一朝一夕で改善するものではありませんが、正しいスキンケアと規則正しい生活を毎日続けることによって、少しずつ理想の肌に近づいていけると良いですね。

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記事監修

奥野彰子/医師

奥野 彰子

医師・恵比寿アズクリニック院長

  • 東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院にて形成外科に入局。
  • 2008年より美容皮膚科 院長を15年勤める。
  • 2023年5月 恵比寿アズクリニック院長に就任。

詳細プロフィール

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