プルリアルってどんな薬剤?成分や効果、リジュランとの違いを解説

美容に関心のある人なら、プルリアルという肌育製剤の名前を聞いたことがあるかもしれません。プルリアルは、いわゆるサーモン注射に使われる薬剤の一種で、エイジングケアや美肌の維持に役立つことで知られています。
今回は、そんなプルリアルの特徴や効果、プルリアルと似た製剤として知られる「リジュラン」との違いなどについて詳しく紹介します。

この記事のポイント

  • 肌育製剤プルリアルの特徴がわかる
  • プルリアルとリジュランの違いがわかる
  • 恵比寿アズクリニックでのプルリアルの施術方法がわかる

目次

プルリアルの特徴

プルリアルは、ルクセンブルクのMD Skin Solution社が開発した肌育注射製剤です。近年美容医療業界では「肌育」がブームの兆しを見せており、その中で、日本国内でも知名度を高めている製剤と言えるでしょう。
まずはプルリアルの主成分や特徴などについて紹介します。

プルリアルの主成分|ポリヌクレオチド(PN

プルリアルシリーズの薬剤にはいくつかの種類がありますが、いずれにも共通している主成分がポリヌクレオチド(PNです。
ポリヌクレオチドとはサーモン由来のDNAから精製される高分子化合物です。ポリヌクレオチドは皮膚の修復環境を整え、線維芽細胞の働きをサポートすることでコラーゲン生成や組織修復を促すと考えられています。
これにより肌のハリ・弾力の向上炎症の抑制などさまざまな効果が得られ、エイジングケアや美肌の維持に役立つのです。

プルリアルの安全性

プルリアルシリーズの主成分であるポリヌクレオチドは、ヒトのDNA構造と似ているため、そもそもアレルギーや副作用のリスクが低く、安全性の高い成分として知られています。プルリアルはさらにアレルギー反応の原因となるタンパク質を徹底的に除去して作成されており、ヨーロッパにおいて医療機器等が安全・健康・環境保護の基準を満たしていることを示すCEマークを取得しています。
ただし「全ての人にアレルギー反応が起きない」わけではないため、アレルギー体質の方などは事前に医師とよく相談しましょう。

プルリアルシリーズの種類

プルリアルシリーズには4種類のラインナップがありますが、恵比寿アズクリニックではこの中でも肌質改善に役立つ「プルリアルシルク」「プルリアルデンシファイ」2種類を取り扱っています。

プルリアルシルク

ポリヌクレオチドのみを高純度に配合したシンプルな薬剤です。皮膚が薄くデリケートな部分への注入に向いており、世界で初めて目元専用のポリヌクレオチド製剤としてCEマークを取得しています。
目元や口元の小ジワやハリ不足の改善に役立ちます。

プルリアルデンシファイ

ポリヌクレオチドのほか、肌の保水力向上に役立つ非架橋ヒアルロン酸と、ヒアルロン酸の分解を抑制するマンニトールを配合した混合製剤です。3種類の成分の相乗効果により、効率的な肌質改善が期待できます。
肌全体のハリツヤ改善、小ジワや赤みの改善などに役立ちます。

プルリアルで改善が目指せる肌悩み

プルリアルシリーズの薬剤で改善が目指せる肌悩みは次の通りです。

小ジワ、ハリ不足、開き毛穴、乾燥、赤み

ポリヌクレオチドの作用により肌の弾力が高まり、小ジワや毛穴などが目立ちにくくキメの整った肌を目指せるのが最大の特徴です。さらに、肌の保水力の向上と抗炎症作用により、乾燥肌や赤み、肌荒れなどの肌トラブルを軽減させる効果も期待できます。
肌のエイジングが気になる方、肌に元気がないと感じている方などには魅力的な選択肢となるでしょう。

プルリアルとリジュランの違いは?

ポリヌクレオチド製剤の中でもプルリアルと並んで有名なものに、韓国製の肌育製剤であるリジュランがあります。同じポリヌクレオチド製剤なだけに、どちらを選ぶべきか悩んでいる人が多い印象です。効果の似ている製剤同士で相違点を細かく見ていきます。

プルリアルシルクとリジュランiの違い

まずは「プルリアルシルク」と「リジュランi」です。
リジュランiは、プルリアルシルクと同じくポリヌクレオチドのみを主成分とする薬剤で、目元・口元などのデリケートな部位に適しています。プルリアルシルクよりもポリヌクレオチドの濃度が高いため、小ジワなどの集中的なケアに向いています。一方で、注入後のボコつきが残りやすい傾向にあり、ダウンタイムが長びく可能性があります。
プルリアルシルクはポリヌクレオチドの濃度が低い分、粘度が低く吸収されやすいため、施術後のボコつきは比較的早期に解消しやすいです。個人差はありますが、施術の数時間後~翌日には凹凸感が目立たなくなる人もいます。

プルリアルデンシファイとリジュランHBの違い

どちらもポリヌクレオチドに加え非架橋ヒアルロン酸も配合し、保湿効果が高いという点が共通しています。ポリヌクレオチドの濃度も同等です。
異なる点としては、プルリアルデンシにはマンニトールが配合されている点が挙げられます。マンニトールにはヒアルロン酸の分解を抑制する作用があり、理論上はより長い効果の持続性が期待できます。
一方リジュランHBの利点は、麻酔成分であるリドカインが含まれていることでしょう。これにより施術時の痛み軽減が期待できます。

薬剤1本あたりの容量

薬剤1本につき、プルリアル(シルク・デンシファイ)は2cc、リジュラン(iHB)は1ccの容量となっています。1本あたりの価格で比較するとリジュランの方がリーズナブルに設定されているクリニックが多いですが、同量で比較すると割高となることもあるため、理解しておきたいポイントです。
コスパ面を考えると、広範囲に注入する場合にはプルリアルの方が良いかもしれません。一方で「目元のシワだけ」など限られた範囲にピンポイントで注入したい場合には、容量の少ないリジュランの方がコスパは良いと言えます。

プルリアルとリジュランはどちらを選ぶべき?

この2つの製剤シリーズは「どちらの方が優れている」と一概に断言することはできず、求める効果やダウンタイム期間などを総合的に判断して選ぶ必要があります。

プルリアルが向いている人

・1度に広範囲へ注入したい
・ダウンタイムを抑えたい(シルク)
・持続力が欲しい(デンシファイ)

リジュランが向いている人

・狭い範囲の集中ケアに活用したい
・成分濃度の高い製剤を選びたい(i

・施術中の痛みが不安(HB)

肌の状態や製剤との相性もあるため、必ずしも全ての人が上記の区分けを基準に選べるわけではありませんが、大まかな傾向として参考にしていただければと思います。

プルリアルと他の肌育製剤との違い

肌育注射がブームとなって以来、数多くの肌育製剤が登場してきました。似たような効果を謳っているものもあり、迷ってしまいますよね。
プルリアルに代表されるポリヌクレオチド製剤と迷うことの多い肌育製剤としては、ポリ乳酸製剤ヒアルロン酸製剤があると思います。それぞれ代表的な薬剤名を挙げながら詳しく比較していきます。

ポリ乳酸製剤

ポリ乳酸とはデンプン由来のエキスから生成される成分で、PLLAPDLLAなどの種類があります。恵比寿アズクリニックで取り扱っている製剤の中ではジュベルックがこれにあたり、ポテンツァまたはターゲットクールでの導入が可能です。
効果面で特徴的なのが、毛穴開きやクレータータイプのニキビ跡改善に役立つ点です。プルリアルはクレーターのように大きな凹凸を修復することはできないため、クレーター改善を目的とする場合にはポリ乳酸製剤の方が向いていることが多いでしょう。

ヒアルロン酸製剤

ヒアルロン酸と聞くと、シワ改善や骨格形成のイメージが強いかもしれませんが、実は肌育用のヒアルロン酸製剤も存在します。恵比寿アズクリニックで取り扱っているものの中ではヒローウェーブスキンバイブがこれにあたります。
ヒアルロン酸製剤の特徴は、圧倒的な保水力です。乾燥肌の改善、乾燥からくる慢性的な肌荒れの改善を目指す場合は、ヒアルロン酸製剤を選ぶと良いでしょう。
またスキンバイブに限りますが、1回の施術で長期間の効果継続が期待できる点も魅力です。プルリアルを含む肌育製剤は複数回の施術が前提となるものが多いですが、スキンバイブは1度注入すると最大約9か月持続するとされており、頻繁に通えない人や、痛みが苦手で何度も注射するのが嫌な人に向いています。

肌育製剤の選び方

まとめると次のように比較できます。

製剤の種類 効果
ポリヌクレオチド製剤
(例:プルリアル)
小ジワ改善、保湿、抗炎症
ポリ乳酸製剤
(例:ジュベルック)
毛穴改善、クレーター改善
ヒアルロン酸製剤
(例:スキンバイブ)
保湿メイン

一見似ているように見えて、得意とする効果は大きく異なることがおわかりいただけると思います。ご自身の肌の状態に合わせ、医師と相談しながら選んでみてください。

プルリアルを使った恵比寿アズクリニックの施術

恵比寿アズクリニックでは、プルリアル製剤を注射で入れ込む「シルク肌注射」と、基本的にダウンタイムがない「ターゲットクール」の2種類の導入方法を選ぶことができます。それぞれの施術について詳しく紹介します。

シルク肌注射の特徴

プルリアル製剤を注射で肌内部に入れ込んでいく施術です。
一般的なプルリアル注射と異なるのが、無料オプションとしてごく少量のボトックスを薬剤に加えることができる点です。これによりマイクロボトックスの作用も同時に得られ、毛穴の引き締めや過剰な皮脂分泌の抑制効果が期待できます。
注入薬剤はプルリアルシルクまたはデンシファイから選ぶことができますが、目元はシルク、それ以外はデンシファイをお勧めすることが多いです。

シルク肌注射施術の流れ

シルク肌注射の施術は次のような流れで行います。

診察・カウンセリング

肌の状態をチェックし、シルク肌注射の適応があるかを診断します。適応ありと診断された場合は、詳細に必要な薬剤量や金額、ダウンタイム、リスク等の説明を行い、内容にご納得いただけたら施術に移ります。

麻酔

痛み対策として、施術部に麻酔クリームを塗布します。麻酔クリームにはリドカインなどの局所麻酔成分が含まれており、30分ほどで皮膚表面の感覚が鈍くなります。

マーキング

麻酔が効いてきたら取り除き、施術範囲に目印をつけます。顔全体に注射することもありますが、毛穴や小ジワが目立つ部分のみに注射することが多いです。

注射

注射器で薬剤を注入していきます。痛みや内出血を最小限に留めるため、恵比寿アズクリニックではできるだけ細い注射針を使用し、手早く施術を進めるよう心がけております。ただし、それでも注射針が刺さった時のチクチクとした刺激を感じることがあります。

施術終了

注入が完了したら、必要に応じて止血や冷却などの処置を行い施術終了となります。施術直後は細かい凹凸感がありますが、シルクは35時間ほど、デンシファイは13日ほどで解消することが多いです。

シルク肌注射のダウンタイム

施術直後は赤み・腫れ・内出血などが起きる場合があるため、他人から見ても「何かしたのかな?」とバレやすい状態となります。赤みや腫れは1週間以内には解消する場合がほとんどで、翌日には気にならなくなっている人も多いです。
内出血が起きた場合でも、数日~1週間程度、長くても2週間以内には解消すると考えて問題ありません。また翌日からはメイクで隠すことができるため、そこまで目立つ心配はないでしょう。
とは言え内出血が強めに出てしまうケースもゼロではないため、大切な用事が控えている人は、12週間は余裕をみて施術を受けることをお勧めします。

ターゲットクールの特徴

もう一方のターゲットクールは、注射針を使わずプルリアルを肌に導入するマシンです。冷却した炭酸ガスと薬剤を同時に噴射し、薬剤を氷の結晶の状態にしたうえで肌に導入します。
施術中はチクチクとした刺激を感じることはあるものの、強い痛みや目立ったダウンタイムは基本的にありません。薬剤の導入効率はどうしても注射器での注入に劣りますが、タイミングを選ばず受けやすい点は大きなメリットと言えるでしょう。

恵比寿アズクリニックの場合、導入薬剤は56種の美容成分を配合したヒアルロン酸カクテルをベースとしており、オプションとしてベース薬剤をプルリアルに変更することができます。さらにボトックスなど別の薬剤を追加し、気になる肌トラブルにしっかりアプローチすることも可能です。

プルリアルの注意点

エイジングケアに役立つことから高い人気を誇るプルリアルですが、注意が必要なポイントもあります。リスクを避けつつ施術の効果を最大限に引き出すため、確認しておきましょう。

施術を受けられない人

プルリアルはアレルギー反応のリスクが低いと言われていますが、サーモン由来の成分が主体であるため、サーモンなどの魚や魚卵にアレルギーがある人は慎重な判断が必要です。
また妊娠中・授乳中の人や自己免疫疾患がある人も、施術に踏み切る前に必ず主治医と相談するようにしてください。
その他にも、服用中の薬や持病などによっては施術が受けられない場合もあるため医師に確認しましょう。

1回だけでは効果がわかりにくい

肌育注射全般に言えることですが、プルリアルも複数回繰り返すことで効果を発揮する施術です。
もちろん「1回だけでは全くの無意味」ということはなく、ある程度の改善が見られる場合もあります。しかしより効果を引き出すためには、まずは34週間おきに3回は施術を受けることが推奨されます。複数回行うことで肌のコラーゲン生成がより促進され、効果が定着しやすくなることが期待できるのです。
初期の3回(1クール)を終えた後は36ヶ月ごとにメンテナンスを行うとよいでしょう。

このことを踏まえ、クリニックを選ぶ際には複数回続ける前提で価格を確認する必要があります。初回価格を設定しているクリニックも多いですが、必ず2回目以降の価格もチェックし、無理なく続けられるかどうかを判断してください。

施術当日の過ごし方

プルリアルを注射した場合、施術直後の肌は非常に敏感な状態になっています。メイクは翌日まで避け、スキンケアも自己判断で行わず医師の指示を仰ぎましょう。
また湯船につかっての入浴やサウナ、激しい運動、過度な飲酒など血行を促す行為は、施術による赤みや腫れを悪化させる要因となります。当日はできるだけ安静に過ごし、入浴はシャワーで済ませてください。

スキンケアの再開タイミング

施術翌日からは通常のスキンケアを再開してOKです。特に保湿と紫外線対策は徹底して行いましょう。
一方で、ピーリングやトレチノイン、高濃度ビタミンA、ハイドロキノンなどは、施術後の敏感な肌にとって刺激が強すぎる場合があります。攻めのスキンケアは12週間ほど避けるのが賢明です。
迷ったら施術を受けたクリニックに相談し、自己判断での再開は避けるようにしてください。

まとめ

プルリアルは、エイジングに伴うさまざまな肌トラブルに効果が期待できます。小ジワや開き毛穴をしっかり改善したい人はもちろん、初期のエイジングサインが気になり始めた2030代の若年層まで幅広くお勧めできる肌育製剤ですので、気になる方はぜひカウンセリングを受けに来てください。

※記事内でご紹介している各商品は記事執筆時の情報に基づいて掲載をしており、変更となっている可能性がございます。ご購入の際は最新情報をお確かめください。

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監修医師紹介

奥野彰子/医師

奥野 彰子 / Akiko Okuno

医師・恵比寿アズクリニック院長

  • 東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院にて形成外科に入局。
  • 2008年より美容皮膚科 院長を15年勤める。
  • 2023年5月 恵比寿アズクリニック院長に就任。

監修医師詳細プロフィール

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