毛穴の黒ずみ、ニキビ、肌のくすみ…そんな肌トラブルがあると気分も沈んでしまいますよね。メイクのりも悪くなりがちで「早く何とかしたい」と思っている人も多いことでしょう。
そんなときは、ピーリングを試してみましょう!肌に溜まった古い角質を取り除くことで、さまざまな肌トラブルを改善することができますよ。
ただし、やり方を間違えると逆効果になりかねないため、まずは自分に合った方法を確認することが大切です。この記事では、セルフピーリングに役立つアイテムを悩み別に紹介!注意点についても触れますので、ピーリングを始めてみたいと考えている方は参考にしてみてください。
この記事のポイント
セルフピーリングってどんなケア?
ピーリングとは、肌表面に溜まった古い角質を剥離させ、肌をリセットさせる美容法を指します。もともとは美容サロンや美容皮膚科で受けるのが一般的でしたが、近年は自宅で手軽に使えるピーリング製品もたくさん販売されており、セルフケアとして取り入れている人も増えています。
まずはそんなピーリングの基本情報をおさらいしましょう。
角質ケアの重要性
角質とは肌の最も外側にある層で、その厚みはわずか0.02mm。
通常は肌の新陳代謝・ターンオーバーの働きにより、肌の基底膜で生まれた新しい細胞が一定のサイクルで表面に押し上げられ、古くなった角質は自然に剥がれていきます。このサイクルがスムーズに働くことで、角質層のキメが整い、透明感のある美肌が保たれているのです。
しかしターンオーバーは年齢とともに滞りがちになります。さらにストレスや生活習慣の影響も受けやすく、それらによってターンオーバーがうまく働かなくなると、本来自然にはがれるべき古い角質が肌表面に溜まってしまいます。
こうして角質層の厚みが増した肌の状態を角質肥厚と呼び、さまざまな肌トラブルを招く温床となるのです。
そこで取り入れたいのがピーリング。肌表面に溜まっている不要な角質を除去することで角質肥厚を改善するだけでなく、ターンオーバーのリズムも整いやすくなるため、幅広い肌トラブルの改善に役立ちます。
セルフピーリングの成分
セルフケア用の化粧品に配合されることの多いピーリング成分としては、グリコール酸(AHA)やサリチル酸などがあります。
特にグリコール酸はフルーツに多く含まれる成分で「フルーツ酸」とも呼ばれています。肌にやさしく、角質を柔らかくする作用があります。
一方サリチル酸は皮脂と似た性質を持ち、毛穴への浸透性が高いことで知られています。日本では、化粧品や医薬部外品におけるサリチル酸の配合上限が0.2%と法律で定められているため、市販の化粧品ではグリコール酸と組み合わせて使用されることが一般的です。
セルフケア用ピーリングアイテム
ドラッグストアなどで販売されている化粧品の中にも、ピーリング成分が配合されているものがたくさんあります。
アイテムの種類は、拭き取り化粧水、洗顔料、ピーリングジェルなどさまざま。ご自身の生活スタイルに合わせて選ぶことで、自宅でも手軽にピーリングケアを行うことができます。価格の幅も広く、続けやすい点もメリットです。
ただし、いずれもクリニックで行うピーリングと比べ効果がマイルドなため、継続していくことが大切。習慣として組み込むことができれば、少しずつ肌悩みを改善させていくことができるでしょう。
悩み別おすすめセルフピーリング
ここからは、具体的なピーリングアイテムを紹介していきます。肌悩みごとに特におすすめの1品をピックアップしていますので、お肌の状態に合わせて選んでみてください。
毛穴の黒ずみに|オルビス アクアピーリングジェル
出典:オルビス公式サイト
価格:1,886円(税込)/120g
毎日の洗顔では落とせない溜まった角質をオフするピーリングジェルです。
海洋深層水配合の水ベースとアンズ果汁で角質を浮かせてから、ジェルが古い角質を巻き込んでポロポロと取り除きます。軽くなじませるだけでOKなので、肌に負担をかけずに角質ケアが可能です。
やさしい使い心地で、ピーリング初心者の方にも安心です。
ニキビに|ノブ ACアクティブ ウォッシングフォームW
出典:ノブ公式サイト
価格:2,750円(税込)/150ml
肌荒れ予防の有効成分グリチルリチン酸2Kを配合した薬用洗顔料です。ニキビの原因となる古い角質や皮脂を取りのぞくマイルドピーリング作用があり、毎日の洗顔で角質ケアができます。
また、ニキビの初期段階であるコメドができにくいことが確認されているノンコメドジェニックテスト済み製品である点も、ニキビに悩む方に勧めたい理由のひとつです。
泡で出てくるポンプタイプで、泡立ての手間がないのも嬉しいポイントですね。
くすみに|サンソリット スキンピールバー ハイドロキノール
出典:サンソリット公式サイト
価格:5,500円(税込)/135g
角質ケア成分AHA・BHAに加え、ハイドロキノンを配合したピーリング石けんです。
ハイドロキノンにはメラニンの合成に関わる酵素の働きを抑制する作用があり、美白成分として知られています。
使い方は、泡立てネットでメレンゲ状になるまで泡立て、通常通り洗顔するだけ。スペシャルケアとして、顔に泡を載せたまま2~3分放置する泡パックも推奨されています。
乾燥に|ドクターシーラボ VC100ピーリングソープ
出典:ドクターシーラボ公式サイト
価格:1,870円(税込)/100g
3種のフルーツ酸と3種の角質ケア成分を配合したピーリング石けんです。さらに、毛穴を引き締めるAPPS(浸透型ビタミンC誘導体)や、保湿に働くコラーゲン、ヒアルロン酸セラミド、リピジュアなど豊富な美容成分を配合。角質をオフしながら、うるおったツヤ肌へ洗い上げます。
セルフピーリングで気を付けるべきこと
自宅で手軽にできるピーリングですが、やり方を間違えると皮剥けや乾燥の原因となることがあります。
そういった副作用を起こさないために、注意すべきポイントを4つお伝えします。特に初めてピーリングケアを取り入れようと考えている人は覚えておきましょう!
ピーリング前に肌の状態を確認する
まずは、ピーリングに適した肌質やタイミングを見極めましょう。
ピーリングが向いている肌の状態 | ・肌に厚みがありゴワゴワしている ・脂性肌で皮脂の過剰分泌が気になる ・スキンケアの効果が出にくい ・肌のくすみやキメの乱れが気になる ・毛穴が開いている、もしくは詰まっている |
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慎重に判断すべき肌の状態 | ・肌荒れをくり返している ・強い炎症を伴うニキビができている ・敏感肌や乾燥肌でカサつきが気になる ・慢性的な赤みや肝斑がある |
自分ではよくわからないという人は、皮膚科・美容皮膚科のクリニックでカウンセリングを受けたり、化粧品メーカーのカウンターで肌診断を受けたりするのもオススメですよ。客観的に肌の状態を把握することで、スキンケアの方向性が見えてくるはずです。
ピーリングアイテムの使い方や頻度を守る
ピーリングアイテムには、それぞれ独自の使い方や使用頻度が設定されている場合が多いです。使い始める前によく確認し、必ず守るようにしてください。
また敏感肌や乾燥肌の人、ピーリング初心者の人などは、どんなにマイルドなアイテムであっても、まず1週間~2週間に1回など低頻度で取り入れてみるのが安心です。
強く擦らない
スキンケア全体に言えることですが、やさしく行うことをとにかく意識してください。決して強く擦らず、肌の表面が動かない程度の力加減で行うのが理想です。
硬いスクラブなどを配合したピーリングケアアイテムの場合は、肌を傷つける危険性が高まりますので特に注意してください。
ピーリング後は保湿と紫外線対策を徹底する
「ピーリングしっぱなし」はNG!その後の保湿が美肌の鍵を握ります。
ピーリングをした後は古い角質が除去され、乾燥が生じやすい状態。すぐに化粧水、保湿美容液、クリームで肌の乾燥を防ぎましょう。
またピーリング後の肌はいつもより敏感な状態のため、紫外線によるダメージを受けやすい点にも要注意。朝に強すぎるピーリングケアをすると、日中の紫外線の影響を強く受けてしまうことがあるのでお勧めできません。夜に行う場合にも、翌日は普段以上にUV対策を徹底してください。
まとめ
肌に溜まった古い角質や汚れを落とし、ツルツルのたまご肌に生まれ変わらせてくれるピーリング。自宅でも手軽にできる美容法のひとつとして、試してみない手はありません。
ただし、肌への負担になりうることをお忘れなく。肌に優しい成分が配合されたピーリング罪で、使い方をきちんと守りながらケアを行うようにしましょう。