【皮膚科医監修】日焼けで皮むけが起きたときの正しい対処方法

夏場の海水浴や長時間の屋外スポーツを行った後は、普段以上に日焼けが気になりますよね。ひとくちに日焼けと言っても症状はさまざまですが、中でも比較的重い症状として日焼け後の「皮むけ」が挙げられます。
皮むけが起きると見た目が気になるだけでなく、ヒリヒリ感や赤みを伴うケースもあり不安になってしまう人も多いと思います。
この記事では、日焼けで皮むけが起きてしまったときにやってはいけないNG行動や、正しいケア方法を紹介します。

この記事のポイント

  • 日焼けで皮むけが起きる原因がわかる
  • 日焼けで皮むけが起きたときのNG行動がわかる
  • 日焼けで皮むけが起きたときの正しい対処方法がわかる

目次

日焼け後に皮むけが起きるのはなぜ?

日焼け後の皮むけが起きる理由を知るには、皮膚の構造を理解する必要があります。
まずは皮むけがなぜ起きてしまうのか、メカニズムを解説しましょう。

皮膚の構造とターンオーバー

私たちの皮膚は表皮の真皮の2つに大きく分けられます。そのうち表皮には、肌のバリア機能と呼ばれる役割があり、異物の侵入や外部刺激から体を守るとともに、体内の水分を保持するのに役立っています。
表皮が持つバリア機能を正常に保つために欠かせないのが、肌のターンオーバーと呼ばれる代謝サイクルです。

表皮を形作る細胞は、深層部にある基底層で生まれます。その後新しい細胞に内側から押し上げられ、有棘層、顆粒層と、形を変えながらどんどん表面に浮き上がってきます。
最後に表面の角質層まで押し上げられた細胞は、細胞核のない「無核」の状態、いわば死骸です。細胞としての役目を終え、最後には垢となって自然と剥がれ落ちてゆきます。

細胞が生成され、それぞれの役割を果たしながら、最終的には垢となって剥がれ落ちる。この一連のサイクルを、ターンオーバーというのです。

日焼けをすると皮膚はどうなる?

日焼けによる皮むけは、紫外線の影響で皮膚のターンオーバーが乱れることで発生します。
通常ターンオーバーは28日~48日ほどの周期で行われると言われていますが、一度にたくさんの紫外線を浴びると表皮の細胞がダメージを受け、この周期が乱れてしまいます。傷ついた細胞を排出しようとするため、新しい細胞がどんどん作り出され、通常よりもターンオーバーの周期が早くなるのです。
結果として古い皮膚がどんどん排出されるため、皮むけが発生。つまり日焼け後の皮むけは、ダメージ修復の過程で起きていると言えます。

日焼けによる皮むけが起きやすい時期

日焼けによる皮むけは、紫外線が強まる夏の時期によく起きるという人が多いですよね。その理由は紫外線の種類にあります。

地表に届く紫外線には、紫外線A波(UV-A紫外線B波(UV-B2種類がありますが、皮むけを引き起こすのは主に紫外線B波です。
紫外線B波はA波に比べてエネルギーが強く、短時間浴びるだけでも肌表面にダメージを与えます。皮むけの他にも、紫外線を浴びて数時間後に赤くヒリヒリしてくるサンバーンを引き起こしたり、シミ・そばかすの原因となったりするのです。
一方で紫外線B波は波長が短いため、A波と比べて到達力が弱く、季節による変動が大きいという特徴があります。ピークは58月で、この時期に強い日差しを浴びると皮むけを起こすリスクが高まると言えます。

こんなときは皮膚科を受診して!

日焼けによって皮むけが起きても、基本的には時間の経過とともに自然と改善します。多くは日焼け後23日後くらいから皮むけが始まり、正しいケアを行えば12週間ほどで改善するケースが多いため。1週間くらいはセルフケアで様子をみても良いでしょう。
ただし日焼けした部分に水ぶくれができている場合や、強い痛みを伴っている場合などには、ただちに皮膚科を受診してください。またセルフケアで改善がみられない、あるいは症状が悪化している場合なども、皮膚科に相談することをお勧めします。

日焼けで皮むけしたときのNG行動

皮むけが起きた時、絶対にしてほしくないことが3つあります。健康的な肌を早期に取り戻すためにも、必ず守るようにしてください。

NG①自分で皮を剥く

1番やってはいけないことです。剥がれかけた皮膚が気になって、自分で剥がしたくなってしまう気持ちはわかりますが、無理に剥がすと肌に余計なダメージを与え、回復を遅らせることになりかねません。
また色素沈着など他の肌トラブルを招くこともありますので、決して無理に剥がさず、自然に剥がれ落ちるのを待つようにしてください。

NG②刺激の強いスキンケア

日焼け後の皮膚、特に皮むけを起こしているような場合には、軽い火傷をしているような状態と言えます。そんな肌に刺激の強いスキンケアは禁物です。
例えば美白作用があると言われるビタミンCなどの美容成分も、日焼けしたばかりの肌には逆効果。またスクラブやピーリング成分などによる角質ケアもオーバーピーリングとなってしまいます。
日焼け後はアクティブなスキンケアは控え、低刺激な守りのスキンケアに切り替えるのが正解ですよ。

NG③さらに日焼けする

日焼けで皮むけを起こしているところに、さらに紫外線を浴びてしまうと、肌のダメージが重なり回復が遅れてしまいます。結果として肌のバリア機能がうまく働かず、乾燥肌や敏感肌が慢性化するきっかけとなり得ます。
また将来的にも、シミ・そばかす・たるみなど肌老化の加速につながります。肌の健康と美容のために、日焼けを重ねるのは避けましょう。

日焼けで皮むけしたときの正しいケア方法

最後に、皮むけが起きたときの正しいケア方法をお伝えします。

冷やす

これは皮むけが起きる前の段階、日焼け直後から意識して欲しいポイントです。
皮膚に赤みやヒリつきがある場合は、炎症が起きているサイン。患部を冷やして、すばやく炎症を鎮めることが先決です。
ただし保冷剤を直接あてたり、氷水で冷やしすぎたりすると、凍傷になる恐れがあります。保冷剤を使う場合は必ず薄手のタオルなどで巻いてから患部にあててください。また濡れタオルや冷たい流水で冷やす方法もおすすめです。
日焼けしたその日に、1530分程度行いましょう。

保湿を意識する

日焼け後の肌はバリア機能が不安定で、乾燥しやすい状態です。普段以上に保湿を意識し、肌内部の水分を保つようにしてください。
ただし、赤みやほてりがある場合にはスキンケアはお休みした方が無難です。炎症が鎮まり肌の状態が落ち着いてから通常のスキンケアを再開させてください。

具体的な保湿方法は、基本に忠実に化粧水と乳液で行います。

手順①化粧水でうるおいチャージ

まずは化粧水でたっぷり水分を補給します。低刺激で保湿力の高いアイテムを選ぶのがポイントです。

洗顔後、化粧水を適量手に取ったら、肌に押し込むイメージでやさしくハンドプレスしながらなじませましょう。横にスライドさせるように擦るのはNGです。
額や鼻、頬の高い位置などは、特に日差しがあたりやすい部分ですので、重ね塗りで追加保湿を行うのもオススメです。デコルテや肩なども日焼けしていることが多いため、忘れずに保湿してください。

乾燥しがちな日中はスプレータイプの化粧水や美容液を使って、メイクの上から保湿を行いましょう。水分だけだと気化熱により逆に水分を奪ってしまう場合があるため、油分の入ったものがオススメです。

手順乳液でうるおいを閉じ込める

水分を補給できたら、蒸発しないよう油分でフタをします
クリームでも良いですが、日焼け後の肌は皮脂の分泌が過剰になっているケースが多く、物によっては重すぎる場合もあります。軽めのテクスチャーのアイテムが多い乳液を使うのがベターです。適量を手に取ったら、肌全体に塗り広げましょう。

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ナビジョンDR公式サイト

ナビジョンDRは美白に特化した基礎化粧品シリーズを多く展開している医療専売のスキンケアブランド。低刺激で日本人の肌に合いやすく、敏感な肌にも使いやすいのが特徴です。
中でもTAシリーズの化粧水と乳液は、美白や抗炎症に働く有効成分トラネキサム酸を配合しており日焼けした肌のアフターケアにぴったりです。
乳液には「みずみずしくうるおうタイプ」と「しっとりうるおうタイプ」の2種類がありますが、日焼け肌はバリア機能が弱まっているケースも多いため、よりしっかり保湿できる後者のタイプが良いでしょう。

紫外線対策を徹底する

日焼けでダメージを負った肌を守るために、紫外線対策も普段以上に徹底してください。
日焼け後の肌は敏感な状態ですので、日焼け止めはノンケミカルタイプを選ぶのがオススメ。パッケージに「ノンケミカル処方」「紫外線吸収剤不使用」などの記載があるものを選びましょう。
紫外線吸収剤とは、肌の上で紫外線を吸収し、科学的に熱やエネルギーに変質させることで紫外線を防ぐのですが、人によっては刺激となる場合があります。
「ノンケミカル処方」の日焼け止めはこの紫外線吸収剤を使わず、比較的肌にやさしいとされる紫外線散乱剤を使っているため、敏感肌な肌にも使いやすいという特徴があります。
もちろん「ノンケミカルだから絶対に肌荒れを起こさない」とは言えませんが、日焼け後の敏感な肌には安心材料のひとつになるはずです。

日焼け止めを顔に塗る際は「額・両頬・鼻・顎」の5箇所に点置きしてから、それぞれのエリアに塗り広げましょう。こうすることで塗り漏れや塗りムラが起きにくくなります。
日差しが当たりやすい鼻や頬などは、重ね塗りするのもオススメです。
また、汗や摩擦で日焼け止めが落ちると効果が薄まってしまうため、数時間おきに塗り直しをすることも欠かせません。通常であればスプレータイプの日焼け止めなどで手軽にお直しをすれば十分なのですが、日焼け後の守りのケアとしては、やはり日焼け止めクリームでしっかり塗り直すことを推奨します。

しっかり眠る

睡眠の質は肌の修復と大きく関わっています。睡眠中に分泌される成長ホルモンが、肌のターンオーバーを整える役割を担っているからです。忙しい中でも17時間程度は睡眠時間を確保し、質の良い睡眠をとれる環境を整えましょう。

・就寝時間の最低1時間前(できれば2時間前)には食事を済ませる
・就寝時間の1時間前くらいに入浴する
・就寝前1時間はパソコンやスマートフォンを見ない

しっかりと休むことで肌は自然と健康的な状態を取り戻し、日焼け後の回復にも役立つはずですよ。

肌に必要な栄養を摂取する

バランスの良い食事が摂れていないと、日焼け肌の早期回復は見込めません。ファストフードやインスタント食品に頼った食習慣、極端なダイエットによる食事制限、肉中心の食生活などは、肌はもちろん全身の健康にも悪影響を及ぼしかねないため、改善が必要です。

意識して摂りたい栄養素

ビタミンA レバー うなぎ モロヘイヤ 卵黄 にんじん のり など
ビタミンC パプリカ アセロラ イチゴ キウイ キャベツ など
ビタミンE ナッツ類(アーモンド・落花生など) 梅 アボカド など
たんぱく質 鶏ささみ肉 卵 牛乳 大豆製品 など

ビタミンAビタミンCは、高い抗酸化力でメラニンの定着を防ぎ、ビタミンEはお肌の新陳代謝を促します。食事で摂り切れない場合は、サプリメントで補うのも良いですよ。

おすすめサプリメント|ワカサプリ高濃度VC3000

1包に3,000mgのビタミンCを配合したサプリメントです。賦形剤や着色料、甘味料などを極力排除することで、ビタミンC含有率96.7%を実現。純粋なビタミンCを摂取することができます。
水やジュースなど飲み物に混ぜて飲む粉末タイプのため、飲みやすいのもポイントです。
恵比寿アズクリニックで取り扱っております

まとめ

日焼けによって皮むけが起きてしまっても、過度に焦る必要はありません。正しい対処方法をとることで、肌は少しずつ回復するはずです。
ただし、今回紹介した対処法を試しても回復が見られない場合には、速やかに皮膚科を受診しましょう。

※記事内でご紹介している各商品は記事執筆時の情報に基づいて掲載をしており、変更となっている可能性がございます。ご購入の際は最新情報をお確かめください。

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監修医師紹介

奥野彰子/医師

奥野 彰子 / Akiko Okuno

医師・恵比寿アズクリニック院長

  • 東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院にて形成外科に入局。
  • 2008年より美容皮膚科 院長を15年勤める。
  • 2023年5月 恵比寿アズクリニック院長に就任。

監修医師詳細プロフィール

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