日焼け止めをいつ塗ったらいいのか迷っているかたも多いのではないでしょうか。年齢や性別を問わず美容意識が高まる中、日々のケアの一環として日焼け止めを使う人が増えています。しかしせっかく日焼け止めを取り入れても、使うタイミングが間違っていては効果的に紫外線を防ぐことはできません。
今回は、日焼け止めの効果を十分に得るために「いつ塗るべきか」という部分にスポットをあて、日焼け止めの基礎知識をご紹介します。
明るく若々しい肌を保つために、日焼け止めのキホンをマスターしましょう!
この記事のポイント
日焼け止めはいつ塗る?よくある勘違い5選
まずは日焼け止めにまつわるよくある間違いを5つ紹介します。「勘違いしていた!」と思った方は、ぜひ今日から使い方を見直してみてください。
勘違い①曇りや雨の日は塗らなくても大丈夫
いいえ!天気に関わらず、紫外線は降り注いでいます。
地表に届く紫外線の中でも波長の長い紫外線A波は、到達力が高いことで知られています。雲を突き抜けて地表に到達するため、曇りや雨の日であっても紫外線対策は必要です。
紫外線A波の怖いところは、浴びた直後の肌に大きな変化が見られないという点にあります。その波長の長さゆえ肌の深層である真皮にまで到達し、コラーゲンやエラスチンといった肌弾力に欠かせない組織を少しずつ傷つけていきます。
目に見える影響がない分、日差しの弱い日はUVケアをサボりたくなる気持ちはわかりますが、ダメージは着実に積み重なっているのです。
将来のシワ・たるみ予防のためにも、天気にかかわらず日焼け止めを塗るようにしましょう。
勘違い②屋内で過ごす日は塗らなくても大丈夫
いいえ!紫外線はガラスやカーテンを通過することができます。
窓のない部屋にずっといるというのであれば話は別ですが、一般的な住宅やオフィスで過ごす場合は、屋内であっても紫外線にさらされています。またUVカット素材でない限り、カーテンを閉めていても安心はできません。
1日中家から出ない日であっても、美肌を維持したいなら日焼け止めを塗っておくのがベストです。
面倒な場合は、UVカット素材のカーテンやロールスクリーンなどを使って、屋内に入り込む紫外線を遮断するのも良いでしょう。レースカーテンや窓に貼るUVカットフィルムなどであれば、室内の明るさは保ちつつ紫外線対策ができます。
同時に、家具の配置を見直してみるのもオススメ。ベッドやソファなど長く過ごす家具を窓際からできるだけ離すことで、紫外線を浴びる時間を短縮することができますよ。
勘違い③7~8月だけばっちり対策すれば大丈夫
いいえ!紫外線はオールシーズン降り注いでいます。
これは紫外線量の年間推移を表したグラフです。エネルギーが強く短期間での日焼けの原因となる紫外線B波は、確かに7~8月が最も強くなりますが、4~6月や9月もまずまず降り注いでいることがわかります。
もう一方の紫外線A波も春~秋にかけて量が増えてはいるものの、季節による変動はB波ほど大きくはなく、年間を通した対策が必要ということがわかると思います。
紫外線が比較的弱い11~2月は夏ほど強力な日焼け止めを使う必要がない場合もありますが、日焼け止め効果のある化粧下地を取り入れるなど、毎日対策できると良いですね。
勘違い④ごみ捨てや洗濯、1分くらいなら塗らなくても大丈夫
いいえ!少しの時間でも紫外線ダメージは着実に蓄積します。
とはいえ「ほんの少し外出するだけなのに日焼け止めクリームを塗るのは面倒」と思う人は多いもの。そんな人は、スプレータイプの日焼け止めやUVカットウェアなど、手間の少ないアイテムを常備しておくと良いでしょう。
勘違い⑤朝は紫外線が弱いから塗らなくても大丈夫
いいえ!紫外線は太陽が出ている限り降り注いでいます。
晴天時UVインデックスの時別累年平均値グラフ(東京・7月)
出典:気象庁ホームページ
これは1日の紫外線量の変化を表したグラフです。1年の中でも特に紫外線量の多い7月の推移ではありますが、朝6時にはわずかながらも紫外線が届いていることがわかります。その後8時頃から徐々に増え始め、10~14時にはかなり強まっています。
朝の散歩やランニングなどを日課にしている人、早めの時間帯に通勤している人なども、日焼け止めでしっかり肌を守りましょう。
日焼け止め、結局いつ塗るべきなの?
「日焼け止めは1年を通して塗る必要がある」ということがお分かりいただけたかと思います。絶対に光老化を避けたい人は、外出のない日も塗った方が良いことは間違いありません。そうでない人であっても、少なくとも外に出る日は毎日塗ることをお勧めします。
次に気になるのが「1日のうちどのタイミングで塗るべきか」ですよね。詳しく見ていきましょう。
朝のスキンケア後
まずマストで塗りたいのが外出前、朝のスキンケア後です。
忙しい朝はスキンケアをパパっと済ませがちですが、紫外線による乾燥を防ぐためにも、化粧水や乳液でしっかり肌を整えてから日焼け止めを塗りましょう。
スキンケアによるヌルつきが気になる場合には、日焼け止めを塗る前に軽くティッシュオフしておくと肌なじみが良くなりますよ。
日焼け止めの塗り方について詳しく紹介したコラムもありますので、基本が知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
塗り直しも必須
日焼け止めは1度塗っても、時間が経つと汗や擦れなどによって落ちてしまいます。当然効果は落ちてしまいますので、塗り直しが必要です。
これは日焼け止め塗布後の肌変化を表した写真です。肌診断器VISIAにより微弱な紫外線を照射した状態で撮影しており、日焼け止めが塗られた部分だけ黒く見えます。
塗布直後は顔全体が日焼け止めで守られているのがわかりますが、3時間後には部分的に落ち始め、6時間後には大部分が素肌と変わらない状態になっているのがよくわかりますね。
例えば朝8時に日焼け止めを塗った場合、14時頃には日焼け止めの効果が大きく薄れてしまっているということ。1日中でも正午前後は紫外線量の多いタイミングですので、ランチタイムに外出する日などは、その前に塗り直しておくと安心です。
スプレータイプやパウダータイプの日焼け止めであれば、メイクの上からお直しができて便利ですよ。
おすすめアイテム|レカルカ フレグランスUVカットスプレー
出典:レカルカ公式サイト
価格(税込): 2,530円/60g
紫外線カット効果:SPF50+/PA++++
国内最高値の紫外線カット効果を持つ、スプレータイプの日焼け止めです。顔や身体はもちろんヘアにも使用できます。
クリームやリキッド状の日焼け止めより密着力は劣るため、これだけで1日過ごすというわけにはいきませんが、メイクの上から使用できるため手軽なお直し用アイテムとして非常にオススメです。
またフラーレンやビタミンCなどの潤い成分もたっぷり配合しており、UVケアと同時にスキンケアまでできる優秀アイテムです。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
また夏場の屋外や運動時にはもっと早く落ちてしまうことが予想できます。「レジャー中も絶対焼きたくない!」という方は、塗り直しにもスプレーではなく密着度の高いクリームタイプの日焼け止めを使い、より頻繁に塗り直すようにしてください。
おすすめアイテム|ナビジョンDR TAホワイトプロテクトUV
出典:ナビジョンDR公式サイト
価格:4,400円(税込)/30g
紫外線カット効果:SPF50/PA+++
美白有効成分としてトラネキサム酸と4MSK、さらに抗炎症作用のあるグリチルリチン酸2Kを配合した薬用日焼け止め乳液です。紫外線から肌を守るのと同時に、メラニンの生成をおさえシミ・ソバカスを防ぐ効果があります。
伸びが良く、乾燥しにくいのも嬉しいポイントです。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
おすすめアイテム|プルエスト トーンアップUVプロテクター
出典:プルエスト公式サイト
価格:3,300円(税込)/25g
紫外線カット効果:SPF50+/PA++++
ノンケミカル処方でありながら国内最高値の紫外線カット効果を実現したクリームタイプの日焼け止めです。保湿力が高く、しっかりと肌に密着して日焼けと乾燥から守ります。
化粧下地としても使用でき、自然なトーンアップ効果で肌を明るく見せてくれますよ。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
まとめ
日焼け止めにまつわる誤解や疑問を解消できましたか?
最近はメイクアップアイテムでもUVカット効果が付与されたものがたくさん販売されています。ベーシックな日焼け止めクリームだけでなく、そういったメイクアップ用品を組み合わせながら、ご自身の生活スタイルに合った紫外線対策を続けてくださいね!