年代に応じて肌の状態は変化していくもの。できることなら、年齢に見合った美しさを維持しながら歳を重ねていきたいですよね。
この記事では「60代」にフォーカスをあて、ぜひ選んでほしい化粧品の特徴やおすすめブランドを紹介していきます。エイジングケアにお役立ていただければ嬉しいです。
この記事のポイント
60代に使ってほしい化粧品ブランド
まずは60代におすすめしたい化粧品ブランドを紹介します。どれも幅広い人に使っていただけるシリーズですが、特定の肌悩みにアプローチできるアイテムもたくさんありますので、お肌に合わせて選んでみてください。
いずれも恵比寿アズクリニックで取り扱っております。
ジャンマリーニ スキンリサーチ
ジャンマリーニ スキンリサーチは、アメリカ・カリフォルニア州発祥の医療専売スキンケアブランドです。日本での知名度はまだそれほど高くありませんが、アメリカでは30年近い歴史があり、数々の特許を取得しています。
敏感肌でも使えるような低刺激性と、独自成分による高い美肌効果を兼ね備えたアイテムを豊富に取り揃えており、年齢とともに表面化する深い肌悩みにも寄り添ってくれますよ。
注目アイテム
マリーニ フェイスクリーム
価格:21,450円(税込)/28g
ジャンマリーニが特許を取得したチモシンβ-1をはじめとする豊富な美容成分を配合したクリームです。チモシンβ-1には強力な抗炎症作用のほか、コラーゲン生成を促す作用もあり、肌のハリツヤを高めて小ジワの目立たない肌へ導きます。
また検証段階ではありますが、シミや肝斑の改善例も報告されており、トータル的なエイジングケアがしたい方にオススメです。
ロザリーブ フェイスローション
価格:18,480円(税込)/30g
赤み改善に有効とされるアゼライン酸5%配合の美容液です。また保湿や抗炎症作用に優れたテトラペプチド14も含まれており、複合的な要因で発生する赤みに対し効果的にアプローチすることができます。
肌荒れ改善も期待できるため、敏感肌や乾燥肌で肌が荒れやすく、それにより赤ら顔や酒さに悩まされている方には特に使ってみてほしいアイテムです。
ジャンマリーニについては、公式YouTubeで詳しくご紹介しております。ぜひご覧ください。
ナビジョンDR
美白に特化したアイテムを数多く展開している医療専売ブランドです。製品開発は資生堂が担っており、美白有効成分トラネキサム酸配合製品を軸に、日本人の肌に合ったアイテムがそろっています。
60代は代謝の低下や外部刺激の積み重ねによって、シミ・くすみに悩む人が非常に増えてくる年代です。美容皮膚科でシミ取りやトーニング等の施術を受けるのももちろん良いのですが、日々のお手入れにも美白に特化したアイテムを加えたいと考える人は多いはず。そんな方たちにぜひ使ってみていただきたいです。
注目アイテム
TAホワイトローションn
価格:7,150円(税込)/150ml
2つの美白有効成分トラネキサム酸、4MSKを配合した化粧水です。くすみをおさえて明るい印象の肌に導くとともに、メラニンの生成をおさえシミ・そばかすを防ぎます。
資生堂が独自開発した保湿成分を配合しており、しっとりとした使い心地のため乾燥が気になる人には特におすすめです。
TAホワイトエマルジョンⅡn
価格:9,350円(税込)/120ml
保湿と同時にシミ予防もできる薬用美白乳液です。
ローションと同様の2つの美白有効成分のほか、肌荒れ予防に役立つ有効成分グリチルレチン酸ジカリウムと酢酸DL-α-トコフェロールも配合。肌荒れが気になる方にも使いやすいアイテムです。
さっぱりとしたテクスチャーの「Ⅰn(みずみずしくうるおうタイプ)」もありますが、60代は乾燥による肌の不調が出やすい年代でもあるため、より保湿力のあるⅡnの方がおすすめです。
プルエスト
「とにかく乾燥が気になる」という人に使ってみてほしいのがプルエストというブランドです。医療現場の湿潤療法にも活用されるハイドロジェルから着想を得た独自の保水ジェルをベースとしたアイテムを展開しており、うるおいを守ることで肌の基礎力を高めることができます。
年齢を重ねると、ターンオーバーの鈍化や肌内部の保水成分の低下が起こり、肌が乾燥しやすくなります。健やかで若々しい肌を保つためには、保湿ケアが非常に重要なのです。
恵比寿アズクリニックで全商品取り扱っていますが、医療専売ブランドではないためバラエティショップなどでも購入することができますよ。
注目アイテム
ブラックジェリーウォッシュ
価格:4,056円/120g
うるおいを守りながら汚れをしっかり落とすジェルタイプの洗顔料です。
3つの吸着成分グルコマンナン・炭・ベントナイトが汚れにアプローチ。セラミド・ヒアルロン酸・卵殻膜など肌の保湿やハリツヤUPに働く成分も豊富に配合しているため、つっぱり感のない洗いあがりです。
どんな肌質の方にもおすすめできますが「洗浄力の強すぎるものは避けたいけどしっかり汚れを落としたい」という敏感肌・乾燥肌の方にはぜひ使ってみてほしいアイテムです。
OGハイドレーティングセラムR+
価格:5,335円(税込)/30ml
有効成分ナイアシンアミドを配合した薬用美容液です。ナイアシンアミドは真皮層に作用し、コラーゲンの生成を促す効果が認められています。同時に色素沈着を抑制しシミ・そばかすを予防することもでき、トータルなエイジングケアをかなえる成分と言えます。
またこちらの美容液は保水力に優れた独自の保水ジェルをベースにヒアルロン酸やペプチドなどの保湿成分も配合されており、土台から肌を整えてくれますよ。
60代の化粧品に必要な要素とは?
歳を重ねるにつれて、選ぶべき化粧品は変わってきます。ここでは、60代はどんな点に注目してアイテムを選ぶべきか、基本的な部分を紹介します。
保湿力が高いアイテム
60代が使う基礎化粧品は、保湿力に優れていることが大前提。乾燥は、シワ・くすみ・キメの乱れなどあらゆる肌悩みの根源になりますので、365日うるおった肌を維持することが、キレイを保つ秘訣なのです。
特に見落としがちなのがクレンジング料や洗顔料。皮脂が十分に分泌されていた若いころとずっと同じものを使っていると、肌に必要な皮脂まで奪ってしまうかもしれません。
年代や肌の状態に合わせて、洗浄ケアアイテムは見直していきましょう。
肌のハリを高めることができるアイテム
60代になると、肌の全体的な“しぼみ感”が気になる人が増えてきます。これは、年齢とともに肌の真皮層にあるコラーゲンやエラスチンなどの弾力成分が減少することで起こります。
肌にハリがなくなると深いシワも刻まれやすくなり、一気に老け込んで見えてしまうもの。
そのため表面的な保湿だけでなく、肌内部にアプローチをしてハリを高められるようなアイテムを取り入れることがとても大切です。
コラーゲン生成を促すナイアシンアミドや、ターンオーバーを促進するレチノールなどを配合した、シワ改善の薬用美容液をプラスすると良いでしょう。
くすみケアができるアイテム
肌がくすむと不健康な印象になってしまい、年齢以上に老け込んで見えることがあります。くっきりとした「シミ」だけでなく、肌全体の「くすみ」を予防・改善することも、若々しい肌を保つのに大切な要素なのです。
くすみはメラニンによる色素沈着だけでなく、血行不良・角質肥厚・糖化・乾燥など、原因別にいくつかのパターンがあります。原因によって効果的なアプローチは異なりますが、共通した改善策としてはターンオーバーの促進が挙げられます。
レチノール、ビタミンC誘導体、ビタミンB群などの成分が含まれている化粧品を選びましょう。
くすみの原因別に詳しい改善方法を紹介したコラムもありますので、ぜひ合わせてご覧ください。
60代で見直すべき化粧品の使い方
60代にもなるとスキンケアにも慣れたものだと思いますが、その慣れこそ落とし穴。情報のアップデートができていなかったり、いつの間にか自己流の方法に落ち着いてしまったりして、知らず知らずのうちに間違ったスキンケアを続けてしまっていることもあるのです。
そこで、60代の今こそ基本のスキンケアをおさらいしてみましょう。正しい方法に立ち返ることで、気になっていた肌悩みが改善に向かう糸口となるかもしれませんよ。
スキンケアの基本ステップ「洗浄・整肌・保護」に沿ってポイントを紹介します。
洗浄|クレンジング・洗顔
肌の汚れを落としクリアな状態にするには、丁寧なクレンジングと洗顔が大切です。ポイントメイクを落とす・顔全体のクレンジング・洗顔の3ステップで洗浄していくことが理想です。
①ポイントメイクを落とす
マスカラやアイラインなど落ちにくいアイメイクは、面倒でもあらかじめポイントメイクリムーバーでオフしておきましょう。部分ごとに適切な洗浄力でメイクを落とすことで、肌の負担軽減につながります。
②顔全体のクレンジング
次はベースメイクなどを落としていきます。適量を顔全体に伸ばし、指の腹を使ってクルクルとやさしくなじませましょう。
ポイントは素早く落とすこと。汚れが浮き上がってきたらすぐにすすぎを行ってください。
クレンジングをしながら長時間マッサージをする人もいますが、汚れを塗り込んでいることになり、お肌の負担になってしまいます。
また拭き取りシートタイプのクレンジングは、肌への摩擦や汚れ落ちの観点から毎日の使用には向いていません。どうしても時間が無いときや旅行などの簡易クレンジングと捉えておきましょう。
③洗顔
泡タイプの洗顔料であればしっかり泡立て、泡の弾力で擦らず洗いましょう。ジェルタイプなど泡立てないタイプの場合も擦らないことを意識し、指の腹を使ってやさしく洗ってください。
すすぎは水かぬるま湯で20回以上行うのが理想です。最後は清潔で肌触りの良いタオルを肌にそっと押さえつけ、水分を吸収させるイメージで拭き取れば完了です。
整肌|化粧水・美容液
洗顔後の肌は乾燥しやすい状態ですので、すぐに化粧水で潤いを与えていきます。
コットンを使う場合
①コットンに化粧水を適量とる
②顔全体にやさしく擦らずなじませる
③テカリ・毛穴の気になる部分のみ、肌がひんやりするまでパッティング
※強くパッティングしすぎないようにしましょう
手を使う場合
①手に化粧水を適量とる
②手の平を使い、顔全体になじませる
③目元・口元・鼻まわりなどの細かい部分には指の腹でなじませる
④最後に両手で顔全体を包み、水分を押し込むようにハンドプレス
美容液を使う場合は、化粧水の後に塗ります。
顔全体に塗りたいときは、手を使って化粧水と同様の手順で行ってください。
部分使いをするなら、指先に適量をとり、指の腹でやさしくなじませましょう。
保護|乳液・クリーム
仕上げは乳液やクリームを使った保護の工程です。うるおいを閉じ込めて柔らかな肌を手に入れましょう。
①適量を手に取り、額・両頬・鼻・顎の5箇所に点置きする
②擦らないよう、手のひらを使って顔全体に塗り伸ばす
③目元・口元・鼻まわりなどの細かい部分には指の腹でなじませる
④全体にムラなく伸ばせたら、ハンドプレスでなじませる
メイク前に乳液やクリームを使う場合は、最後にティッシュで軽く押さえると余分な油分がとれて化粧のりが良くなりますよ。
まとめ
年代に見合った化粧品を選び正しく使うことで、若々しく歳を重ねることができるはず。
特に医療専売コスメであれば、美容皮膚科クリニックで診察を受けたうえで購入することになるため、ご自身の肌に今必要なケアを精査する機会にもなります。ドラッグストアなどで購入できる低価格帯のアイテムにも優秀なものはたくさんありますが、より深い肌悩みが増えてくる60代こそ、医療専売などの高機能アイテムを取り入れるのに適したタイミングです。
この機会に、ぜひ見直してみてください。