何度も繰り返すニキビ、乾燥によるカサカサ、メイクで隠しきれない赤み…このような肌荒れが現れると、気分まで落ち込んでしまいますよね。
肌荒れにはさまざまなタイプがあり、お悩みに合った対策を行うことが非常に重要です。
この記事では、肌荒れの主な原因と対策をタイプ別に紹介していきます。自分の肌の悩みに合わせて、解決方法を見つけていきましょう!
この記事のポイント
- 肌荒れタイプ別の原因がわかる
- 肌荒れ改善に向けたスキンケア方法がわかる
- 肌荒れ対策に役立つスキンケアアイテムがわかる
肌荒れタイプ:ニキビの原因と対策
肌荒れの中でも、ニキビは特に多くの人が悩まされていると思います。
またニキビは、一度できるとなかなか治りにくいという厄介さもあります。
そんな肌荒れの代表格、ニキビ。ここでは、ニキビの原因や具体的な対策を部位ごとに紹介していきます。
おでこニキビ
おでこは、髪の毛やヘアスタイリング剤、シャンプーやコンディショナーなど、外部からの刺激を受けやすい部位です。特に前髪による肌への刺激が原因でニキビができるケースが多く見られます。
おでこのニキビ対策
- 前髪を上げる・流す・ピンで留めるなどして額に触れないようにする
- 洗顔料やシャンプーが肌に残らないようしっかりすすぐ
- シャンプーやトリートメントが終わってから洗顔を行う
フェイスラインのニキビ
フェイスラインに発生するニキビは、ホルモンバランスの影響を大きく受けていると言われています。生理前やストレスが溜まったとき、睡眠不足が続いた時期などに、フェイスラインにニキビができやすいのはそのためです。
またフェイスラインは、顔の中でも洗顔が行き届きにくいパーツ。意識しないと汚れが残ったり、洗顔料のすすぎが不十分だったりしがちなため、そういった刺激がアクネ菌の繁殖につながる場合もあります。
他にも無意識に頬杖をついてしまう人や、顔を触る癖がある人などは、手に付着した雑菌がフェイスラインの皮膚に移り、ニキビができやすくなります。
さらにフェイスラインの皮膚は、他のパーツに比べターンーオーバーの周期が遅いと言われており、ニキビ跡が残りやすい点も覚えておきましょう。
フェイスラインのニキビ対策
- 顔を触る癖を直す
- 洗顔は顎下まで丁寧に行う
- 洗顔料が肌に残らないようしっかりすすぐ
- 生活習慣を整える
- ストレスを溜めない
鼻ニキビ
鼻には毛穴が集中しており、皮脂も活発に分泌される部位。ニキビのもととなるアクネ菌は皮脂などの汚れを餌に活発化するため、そもそも鼻はニキビができやすいパーツと言えます。
さらにターンオーバーが乱れると、古くなった角質が剥がれ落ちず肌に残るため、角栓による毛穴詰まりが起きやすくなります。こうした毛穴トラブルを抱えていると、一層ニキビができやすくなるため、ターンオーバーの正常化と、定期的な角質ケアが非常に重要です。
またメイク汚れなどもニキビにつながるため、毛穴に残らないようクレンジングをしっかり行うことも大切ですよ。
鼻のニキビ対策
- ピーリングケアを取り入れる
- クレンジングを見直す
- 保湿を徹底して毛穴を引き締める
- 脂質の摂りすぎに注意する
- ビタミンやタンパク質を積極的に摂取する
- 睡眠を十分とり、ターンオーバーを促す
頬のニキビ
頬にニキビができると特に目立ちやすいので「肌荒れしている」という印象が強くなってしまいますよね。
頬は毎日のメイクによる負担が特に大きいパーツ。特に、クリームファンデーションなど重たいテクスチャーのアイテムで毛穴を埋めるようにベースメイクを行っている方は要注意です。毛穴にメイク汚れが残ることで、ニキビができやすくなってしまいます。
肌に合わないメイクアイテムの使用や、メイクブラシ・パフなどに付着した雑菌もニキビの一因です。
また額と同じように、頬も髪の毛が触れやすい部位。髪の毛に付着した雑菌や、ヘアスタイリング剤、残留したシャンプー・コンディショナーなどの刺激がニキビにつながっているかもしれません。髪型などを工夫してみましょう。
頬のニキビ対策
- クレンジング・洗顔・保湿を丁寧に行い清潔を保つ
- マイルドなピーリングケアを取り入れる
- ベースメイクは軽めのテクスチャーのものを使う
- メイクブラシやパフは定期的に洗浄する
顎ニキビ
顎は顔の中でも汗腺が少なく、乾燥しやすいパーツです。一方で皮脂腺の数は多いため、乾燥から肌を守るために皮脂が過剰に分泌されやすく、実は顔の中でも特にニキビができやすい条件がそろってしまっています。
「疲れが溜まっている時期に、真っ先に顎ニキビができる」という人も多いのではないでしょうか。ニキビができやすいパーツだからこそ、ちょっとした体調の変化やホルモンバランス、ターンオーバーの乱れなどの影響を受けやすいのですね。
また、マスクによる摩擦や触り癖なども顎ニキビの一因です。
顎のニキビ対策
- 保湿ケアを徹底する
- 生活リズムを整える
- 睡眠を十分にとる
- ビタミン類を積極的に摂取する
- 触り癖を直す
背中ニキビ
セルフチェックがしにくい背中。「気づいたらニキビがたくさんできていた!」なんてこともあると思います。特に露出の増える夏にはしっかり対策したいパーツですよね。
背中ニキビは、アクネ菌だけでなく、カビの一種であるマラセチア菌が原因となって引き起こされることがあります。マラセチア菌は誰の皮膚にも存在する常在菌なのですが、毛穴内で過剰に増えて炎症を起こすと、マラセチア毛包炎というニキビに似た湿疹の症状が発生するのです。
マラセチア菌は高温多湿を好み、皮脂をエサに増殖します。そのため皮脂腺や汗腺が多く、蒸れやすい背中にできやすいのです。汗をかいた肌をそのままにしていたり、風通しの悪い服を好んで着ている人は、背中ニキビができやすいと言えるでしょう。
また背中は手が届きにくいパーツのため、入浴時にボディソープ・シャンプー・コンディショナーなどが肌に残りやすいことも、ニキビの一因となっています。
背中のニキビ対策
- しっかり洗浄して清潔を保つ
- 汗をかいたらすぐに拭き取る
- 夏場は通気性の良い服を選ぶ
- ピーリングケアを取り入れる
- ボディローションで保湿を行う
早めに皮膚科で治療を受けよう
ニキビができたら、ひどくなる前に皮膚科を受診することも大切です。ニキビは毛穴に発生する炎症の一種のため、保険適用で治療を受けることができます。
一方で、炎症が静まり「ニキビ跡」の状態になってしまうと、保険適用での治療は受けられず、自費治療が必要になります。黄ニキビ・紫ニキビなどまで悪化してしまうと、ニキビ跡として残るリスクが高まりますので、そうなる前に適切な治療を受けてください。
ニキビ対策にオススメ|DRX AZAクリア
ニキビの予防や改善に役立つアゼライン酸を高濃度配合したクリームです。ノンコメドジェニックテスト済みで、ニキビの初期段階であるコメドができにくいことが確認されています。
化粧水や乳液で肌を整えた後で、顔全体、あるいはニキビが気になる部位に薄く塗り伸ばして使用します。チューブタイプで使いやすいのもポイントです。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
肌荒れタイプ:乾燥肌の原因と対策
「肌がカサカサとしてキメが乱れている」「皮剥けが頻繁に起きる」「ヒリヒリ感や痒みがある」そんな乾燥による肌荒れにお悩みの人も多いです。
肌が乾燥する主な原因は、バリア機能の低下にあります。
バリア機能は、皮膚の最も外側にある角質層と、肌の表面を適度に覆う皮脂膜が担っており、肌を外部刺激から守る役割を果たしています。バリア機能が低下すると、皮膚内部の水分が蒸発しやすくなることで、さらに乾燥が進むという悪循環に陥りがち。
では、バリア機能低下の背景には、どのような原因があるのでしょうか?特に影響の強い3つの原因と、その対策をご紹介します。
原因①間違ったスキンケア
まず挙げられるのは、間違ったスキンケア方法です。スキンケアは毎日行うものですので、肌に刺激を与えてしまうようなNGケアが習慣化していると、どんどん肌は乾燥してしまいます。
- クレンジングや洗顔を強く擦るように行っている
- クレンジング料や洗顔料の洗浄力が強すぎる
- スキンケアアイテムの成分が肌に合っていない
- 化粧水などを塗る際に肌を擦っている
- ピーリングの頻度が高すぎる
- 自己流のフェイスマッサージを続けている
これらは全て、肌の乾燥を進めるNG習慣です。心当たりのある人は今すぐ見直しましょう。
スキンケアは「擦らず・やさしく」が基本です。
クレンジングや洗顔の際は、汚れを落とそうと思うあまり力が加わりがちなので特に注意が必要。指の腹を軽くあてて撫でるようにしながら、クレンジング料や洗顔料をなじませていくのがコツです。
化粧水や乳液を塗る際は、ハンドプレスをしながら浸透させていきましょう。
肌にやさしいスキンケアを習慣づけるだけでも、肌内部の水分が保ちやすくなるはずです。
原因②紫外線による刺激
紫外線によるダメージも、肌の乾燥を招く大きな要因です。特に日焼け止めを夏にしか塗っていないという人は要注意。紫外線は季節を問わず降り注いでいますので、年間を通して対策することが大切です。
また朝にしっかり日焼け止めを塗っても、知らず知らずのうちに落ちてしまうもの。数時間ごとの塗り直しも忘れず行いましょう。スプレータイプの日焼け止めであれば、メイクの上から使えて便利ですよ。
日焼け止め以外には、日傘や帽子などが手軽な対策として取り入れやすいでしょう。秋冬であっても日差しのある日にはぜひ使ってみてください。
原因③生活習慣の乱れ
睡眠不足や偏った食生活など、生活習慣の中にも乾燥の原因は隠れています。
中でも意識したいのが睡眠です。睡眠が不十分だと肌のターンオーバーが乱れるため、角質層が正常に形成されなくなり、結果として乾燥を招きます。
肌のターンオーバーにかかわる成長ホルモンは睡眠中に分泌されますので、睡眠の質と時間を確保することはとても大切なのです。
- 就寝時間の最低1時間前(できれば2時間前)には食事を済ませる
- 就寝時間の1時間前くらいに入浴する
- 就寝前1時間はパソコンやスマートフォンを見ない
しっかりと休むことで肌は自然と健康的な状態を取り戻し、乾燥に強い肌を保つことができますよ。
また食生活の改善も乾燥対策に欠かせません。ファストフードやインスタント食品に頼った食習慣、極端なダイエットによる食事制限、肉中心の食生活などは、肌はもちろん全身の健康にも悪影響を及ぼしかねないため、改善が必要です。
逆に、意識して摂りたい栄養素はこちらです。
ビタミンA | レバー うなぎ モロヘイヤ 卵黄 にんじん のり など |
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ビタミンC | パプリカ アセロラ イチゴ キウイ キャベツ など |
ビタミンE | ナッツ類(アーモンド・落花生など) 梅 アボカド など |
たんぱく質 | 鶏ささみ肉 卵 牛乳 大豆製品 など |
ビタミンAとビタミンCは、高い抗酸化力でメラニンの定着を防ぎ、ビタミンEはお肌の新陳代謝を促します。
さらに良質なたんぱく質はビタミンCと結合し、コラーゲンを作ってくれるのです。食事で摂り切れない場合は、サプリメントで補うのも良いですよ。
他にも、過度なストレスや喫煙習慣、空調による空気の乾燥などもバリア機能を乱す要因となるので注意しましょう。
乾燥対策にオススメのブランド|プルエスト
「とにかく乾燥が気になる」という人に使ってみてほしいのがプルエストというブランドです。医療現場の湿潤療法にも活用されるハイドロジェルから着想を得た独自の保水ジェルをベースとしたアイテムを展開しており、うるおいを守ることで肌の基礎力を高めることができます。
恵比寿アズクリニックで全商品取り扱っていますが、医療専売ブランドではないためバラエティショップなどでも購入することができますよ。
注目商品|マンナンジェリーハイドロウォッシュR
水分の蒸発を防ぐ独自の保水ジェルをベースにした洗顔料です。プルプルとしたジェルを濡れた手で顔に広げていくと細かな泡が立ち、3種のジェリーボールが肌を傷つけずに汚れを吸着して落とします。
低刺激で洗いあがりもつっぱらないため、ぜひ1度使ってみてほしいアイテムです。
肌荒れタイプ:赤みの原因と対策
意外と多くの人が抱えているのが、小鼻の赤みや赤ら顔など「赤み」に関するお悩みです。赤みは肌の乾燥が原因となって起きている場合も多いため、まずは乾燥タイプの肌荒れ対策をためして欲しいのですが、それだけで改善できないケースもあるのが実情。
乾燥以外の原因と対策についてまとめます。
原因①皮膚の疾患
赤ら顔の多くは、毛細血管や皮脂腺の問題に起因しています。専門医による適切な治療を受けることで、症状の改善が期待できます。気になる症状があれば、迷わず医療機関を受診しましょう。
よくある疾患の例を紹介します。
・毛細血管拡張症
頬の毛細血管が増加したり太くなったりすることで、顔が赤く見える状態です。肌が正常の状態なのか疾患かの判断が難しい場合もあります。赤ら顔に悩む多くの方が、この疾患に該当します。
・脂漏性皮膚炎
皮脂の過剰な分泌によって肌が炎症を起こし、かぶれている状態です。この疾患の特徴は、乾燥した部分と皮脂でベタつく部分が共存することです。また、かゆみを感じることもあります。
・酒さ(皮脂腺増殖症)
名前に「酒」が含まれていますが、飲酒とは関連がありません。皮脂腺が通常以上に増加することで発症する疾患です。特に皮脂腺が多いTゾーンから赤みが始まり、徐々に顔全体に広がることが特徴です。進行すると、肌にブツブツや凸凹が現れることもあります。
原因②体質や肌質
なかなか改善が難しいパターンとして、体質や肌質が影響していることも。特に、肌のキメが粗く毛穴が目立つ人は、赤ら顔になりやすい傾向があります。
毛穴が開いている状態が続くと水分蒸発が早まり、ほてりやすくなります。エアコンの効いた室内にいると赤ら顔になりやすいという人は、この傾向があるかもしれません。
このタイプの赤ら顔には、角質ケアや酵素洗顔が効果的。その後に水分保持力の高い美容液を使用し、肌のキメを整えることが改善への鍵となります。
また血行不良も、赤みを引き起こす原因の一つです。全身の血流をスムーズにするためには、適度な運動や半身浴などを日常的に取り入れることが有効です。
デスクワークが中心の人は、休憩時間にストレッチを行ったり、毎日しっかり歩いたりして、こまめに体を動かし血行を促進することが大切ですよ。
生活習慣やスキンケアを見直しても改善が見られない場合は、美容皮膚科で施術を受けるのもひとつの方法です。赤みへの効果が期待できる施術としては、次のものが挙げられます。
- フォトフェイシャル
- ポテンツァ(肝斑モード)
- サーモン注射
原因③内臓の不調
内臓の何らかの問題が引き金となり、肌の赤みにつながっている可能性もあります。
・肝臓の疲労
肝臓は摂取した食べ物や飲み物を分解し、必要な栄養分を取り出し、不要な物質を体外に排出する重要な役割を持っています。肝臓に負担がかかり続けると、血液の循環が悪化し、それが赤ら顔の原因になることも。
日常的にお酒を飲んでいる人は休肝日を設けるなど、食生活や生活習慣の見直しをすることで改善が見込めます。また、シジミエキスやオルニチンなどのサプリメントによるケアも一つの手段です。
ただし、症状が強く出ている場合は病院で詳しく診察してもらいましょう。
・心臓疾患
顔の赤みが不自然なほどに出てくる場合、心臓疾患が原因である可能性もあるので要注意です。心臓肥大や狭心症などの症状が、額から口元、頬、鼻と徐々に顔を赤くさせることがあります。
肌の状態に明らかな変化を感じたら、それを放置せずに早めに医療機関での診察を受けてください。
・あがり症
人前で話すときに過度に緊張し、顔が赤くなりがちな方は、精神的な疾患の可能性も考慮する必要があります。動悸や頭痛が同時に起こるなど、日常生活に支障をきたしているなら、心療内科やカウンセラーへの相談をお勧めします。
赤み対策にオススメ|ジャンマリーニ ロザリーブフェイスローション
出典:ジャンマリーニ スキンリサーチ公式サイト
価格:18,480円(税込)/30g
赤み改善に有効とされるアゼライン酸5%配合。また保湿や抗炎症作用に優れたテトラペプチド14も含まれており、複合的な要因で発生する赤みに対し効果的にアプローチすることができます。
肌荒れの改善も期待できるため、肌の基礎力が落ちて敏感な状態になってしまった方や、赤ら顔・酒さに悩まされている方には一度使ってみてほしいアイテムです。
まとめ
肌荒れによって外出をためらったり、気分が沈んだりするのは避けたいところ。気になる症状のある方は、今すぐ肌荒れ対策を始めましょう!
美しい肌を取り戻すことで、日々を前向きに過ごすことができるはずです。ぜひできることから取り入れてみてください。