なんとかして敏感肌を改善しよう試行錯誤されている方も多いのではないでしょうか。
いろいろな化粧水を試したり、ちょっと高い美容液を買ってみたり…それでも解決できずに自分の肌を嫌いになってはいませんか?
敏感肌とは、肌のバリア機能が弱まり刺激を受けやすくなっている状態。そんなデリケート肌に過剰なスキンケアを行うことで、かえって刺激になっているのかもしれません。
では、どうすれば敏感肌を改善できるのでしょうか?
今回は敏感肌の方にぜひやってみてほしい、肌の生まれ変わりをサポートするためのスキンケアステップをご紹介します。みずみずしいツヤ肌を目指して、楽しみながら実践していきましょう!
この記事のポイント
敏感肌を悪化させるNGスキンケア
まずは普段のスキンケアルーティンに潜むNG習慣を改めていきましょう。
よくある間違いをご紹介しますので、ご自身に当てはまる項目がないか確認してください。
NG①「敏感肌用」に安心している
敏感肌さんがスキンケア用品を選ぶ際「敏感肌用」「低刺激」などと謳われているアイテムを選ぶことが多いと思います。
しかしそれらのアイテムが必ずしもあなたの肌に合っているとは限りません。どんなに高品質なものであっても、すべての人の肌に良いとは言えないのです。
ご自身の肌との相性や使い心地の好みなど、長く安心して使い続けられるスキンケア用品を見つけましょう。
NG②スキンケアアイテムを使いすぎている
敏感肌を改善したいばかりに、話題の商品に飛びついたり高級な化粧品をたくさん試したりはしていませんか?
美容成分が豊富に配合されている化粧品は心強い味方になり得ますが、成分の種類や濃度によっては逆に刺激となり、肌荒れにつながる場合もあるのです。
また一度にたくさんのアイテムを試していると、肌トラブルが起きた際に原因を突き止めにくくなってしまいます。
敏感肌だからこそお手入れはシンプルにしたいもの。新しいアイテムを使いたい場合には、期間を分けてひとつずつ試してみてください。
NG③ゴシゴシ擦りながら洗う
顔を洗う際にゴシゴシ擦るのは絶対にやめましょう。乾燥や毛穴開き、たるみなどの原因になってしまいます。
また次のような行為も肌への刺激となりますので避けてください。
・シャワーを直接顔にあてる
・強すぎるパッティング
・タオルで擦るように水分を拭き取る
NG④クリームを塗っていない
ベタつきが嫌いでクリームを塗らない人もいますが、敏感肌場合はクリームが必須アイテムです。
敏感肌=バリア機能が低下した状態ですから、バリア機能を保護するために保湿が非常に重要なのです。保湿力の高いクリームを必ず使うことをお勧めします。
敏感肌改善スキンケアステップ|洗い方編
スキンケアの基本的なステップは「洗う→整える→守る」の3つ。それぞれの段階でポイントをおさえることで、デリケートなお肌もツヤツヤで健やかな肌にしていくことが可能です。
まずは最初のステップとなる「洗う」のポイントからご紹介します。
ポイントメイクを先に落とす
アイメイクやリップメイクをしっかり行った日は、ポイントメイクリムーバーで先に落としておきましょう。こうすることで各部位のメイクに合った洗浄力のクレンジング料を使うことになり、肌への負担が軽減します。
リムーバーをコットンに浸し、擦らないよう丁寧に落としてください。細かい部分は綿棒を使うと良いですよ。
クレンジングはTゾーンから
ベースメイクのクレンジングは、皮脂の多い額や鼻から先に落とすのが◎。
凹凸の多い小鼻などは指の腹でやさしくクルクルと円を描くように落としていきましょう。その後やさしくなでるようにメイクとなじませていきます。
乾燥しやすい頬まわりなどを後回しにすることで、クレンジング料による刺激を受けにくくなりますよ。
メイクをした日は必ずダブル洗顔
クレンジング後に洗顔を行うことをダブル洗顔といいます。
クレンジングが落とすのは基本的に油溶性の汚れですので、水溶性の汚れは別途洗顔料で落とす必要があります。また肌に残ったクレンジングの油分や界面活性剤といった成分を洗い流すためにも、ダブル洗顔が必要です。
最近では「ダブル洗顔不要」と記載のあるクレンジング料もたくさん販売されていますが、中には十分に水溶性の汚れを落とせないものや、逆に洗浄力が強すぎて肌に負担となるものも存在します。
特にしっかりメイクを行った日には、クレンジングも洗顔も肌に負担の少ないアイテムを使いつつ、しっかりダブル洗顔を行うことをお勧めします。
お湯の温度は”ぬるめ”が正解
顔を洗う際は、ちょっと冷たいかな?と感じるくらいのぬるま湯で行いましょう。
毛穴から皮脂が溶け出す温度は、30℃~32℃くらいだと言われています。
熱いお湯お湯を使うと、肌のうるおいを保つのに必要な皮脂や保湿成分まで洗い流されて、肌が乾燥してしまうのです。
冬や朝などは温かいお湯で顔を洗うと気持ちいいかもしれませんが、肌を乾燥から守るためには適温を意識してください。
敏感肌改善スキンケアステップ|整え方編
続いて「整え方」。化粧水や美容液でのケアのポイントを紹介します。
洗顔後すぐに化粧水を使う
洗顔後のまっさらな肌は普段以上に乾燥しやすい状態です。できるだけ早く化粧水で水分を与えてあげましょう。
敏感肌の方は、低刺激かつ保湿力の高い化粧水を選ぶのが鉄則。選び方のコツをご紹介した記事もありますので、ぜひ参考にしてください。
化粧水は手で包み込むように浸透させる
パッティングやグイグイすり込む動作は、敏感なお肌には特におすすめできません。
化粧水を手に取ったら、両方の手のひらに広げながら人肌に温め、その手を顔にやさしく押しあてるように塗り広げてください。
こうすることで角質層によりしっかりと化粧水を浸透させることができ、ムラもできにくくなります。
美容液は肌の調子を見ながら使う
化粧水だけで「整える」ステップを終了させても良いのですが、よりアグレッシブなケアをしたい場合は美容液を使うのがおすすめです。
ただし肌が荒れ気味のときや調子が悪いと感じるときには、美容液に含まれる成分が刺激となってしまうこともあります。特に新しい美容液を試したい場合には、肌の調子が良いときに使うのが望ましいでしょう。
美容液を上手に取り入れることで、シミやシワなどより深い肌悩みにアプローチすることもできますよ。
敏感肌改善スキンケアステップ|守り方編
スキンケアの最後は「守り」のステップです。クリームや紫外線ケアがこれにあたります。
このステップを抜かりなく行うことで、乾燥に強い健やかな肌が目指せますよ。
クリームは保湿成分で選ぶ
クリームには、スキンケアの最後に油分の蓋をすることで、水分の蒸発を防ぐ役割があります。
商品によってさまざまな保湿成分が配合されおり、肌の水分を保つ働きのあるセラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、線維芽細胞に働きかけてコラーゲンなどの生成を促すレチノール、ナイアシンアミド、ビタミンC誘導体などは特におすすめの成分です。
ただしレチノールやビタミンC誘導体は、高濃度だと敏感な肌には刺激となる場合もあるため注意が必要です。
目元・口元は重ね塗り
顔の中でも皮膚の薄い目元や口元は特に乾燥しやすい部位。重ね塗りをすると安心です。
アイクリームや保湿系のリップクリームなど、部位に特化したケアアイテムを使うのも良いでしょう。
UV対策はオールシーズン行う
日焼け止めや日傘によるUV対策を夏しかやっていないという方は要注意。
紫外線は1年を通して降り注いでいます。中でも到達力の高い紫外線A波は雲や窓ガラスなども通過してしましますので、曇りの日や屋内にいる日であっても日焼け止めを塗っておくと安心できます。
UV対策は季節や天気を問わず行う習慣をつけましょう。
日焼け止めは「ノンケミカル」を選ぶ
敏感肌の方が日焼け止めを選ぶ際は、パッケージに「ノンケミカル処方」「紫外線吸収剤不使用」などの記載があるか確認しましょう。
紫外線吸収剤とは、肌の上で紫外線を吸収し、科学的に熱やエネルギーに変質させることで紫外線を防ぐのですが、人によっては刺激となる場合があります。
「ノンケミカル処方」の日焼け止めはこの紫外線吸収剤を使わず、比較的肌にやさしいとされる紫外線散乱剤を使っているため、敏感肌の方にも使いやすいという特徴があります。
もちろん「ノンケミカルだから絶対に肌荒れを起こさない」とは言えませんが、敏感肌の方にとっては安心材料のひとつになるはずです。
まとめ
肌がカサカサしたり荒れやすくなったりしたら、敏感肌に傾いているサインかもしれません。肌トラブルが悪化する前に、正しいスキンケアで対策しましょう。
また強い炎症が出たときや、肌荒れがなかなか治らないといった場合には、早めに皮膚科を受診することも大切です。ひとりで抱え込まず専門家に相談することで、解決の糸口がみつかるかもしれません。