スペシャルケアとして人気のピーリング。美容皮膚科のクリニックで行うものから自宅で手軽にできるものまで多くの種類があり、正しく行えばトラブルのない肌に導くことができます。
そんなピーリングの効果について、正しく理解できていますか?
今回は、ピーリングの効果や種類について解説します。正しい知識を得ることで、自分に合ったスキンケアができるはず。この記事が、あなたの理想の肌に近づく一助となれば嬉しいです!
この記事のポイント
肌悩み別!ピーリングのうれしい効果
ピーリングの基本的な効果は、古くなった肌の角質を取り除くこと。
一般的に、肌は約28日間の周期でターンオーバーと呼ばれる生まれ変わりのサイクルを繰り返しており、役目を終えた古い角質は垢となって剥がれ落ちていきます。
しかし不規則な生活習慣・加齢・ストレスなどによりターンオーバーのサイクルが乱れると、本来自然に剥がれるべき角質が肌表面に溜まり、角質肥厚の状態となってしまします。
この状態がさまざまな肌トラブルを招いてしまうのです。
まずはよくある肌悩みについて、ピーリングがどのような改善効果をもたらすのかを具体的に紹介していきます。
ニキビ
ニキビの大きな原因は、皮脂の過剰分泌と古くなった角質にあります。ピーリングにはそれらを抑制する効果があるため、ニキビの改善につながります。
また毛穴に詰まりの解消も見込めますので、ニキビのできにくい肌に整えていくことが可能です。毛穴の黒ずみ汚れが原因で肌のトーンが暗く見えている場合なども、パッと明るい印象にしていくことができますよ。
ただし炎症を起こしているニキビに対してピーリングを行うと、炎症を悪化させ逆効果となる場合もあるため注意が必要です。
乾燥
角質肥厚を起こしている肌は化粧水や美容液が浸透しにくく、スキンケア効率が非常に悪い状態になっています。そのため肌の表面がガサガサと乾燥した状態になりがちです。乾燥がさらなる皮脂分泌を招き、ニキビなど他の肌トラブルにつながることも。
ピーリングで古い角質を取り除けば、スキンケア成分が肌に浸透しやすくなり、もちもちとした肌を取り戻すことができるでしょう。
また美容皮膚科で行われるケミカルピーリングの中には、コラーゲンの生成を促す効果が期待できるものもあり、肌のハリや弾力を取り戻すことも可能です。乾燥による小ジワも目立たなくなりますよ。
ただし、高頻度のピーリングや間違ったセルフケアを続けていると、肌を傷つけて逆に乾燥を悪化させてしまうことがあります。製品ごとの推奨頻度や使用方法を守り、肌の状態を見ながら行うことが大切です。
シミ・くすみ
シミはメラニン色素が肌に沈着することで発生します。
肌に刺激が加わると、肌を守ろうと真皮層にあるメラノサイトがメラニン色素を生成します。肌のターンオーバーが正常に行われていれば、時間が経つにつれて古い角質とともにメラニン色素も剥がれ落ちていくため、シミになることはありません。
しかしターンオーバーが低下した状態になると、メラニンが排出されにくく、肌に定着してシミとなってしまいます。
ピーリングで古い角質を除去することで、メラニンの沈着をおさえシミを予防することができるのです。同じようにメラニン色素が原因で肌がくすんでいる場合にも改善が見込めます。
ただし、シミに対する効果はあくまで「予防」にとどまります。既にできてしまったシミやそばかすをピーリングによって「消す」ことはできませんので、理解したうえで行いましょう。シミをスッキリと消したい場合には、美容皮膚科でシミ治療を行うのが近道です。
手軽に効果を得るならセルフケアでのピーリングがおすすめ
一口にピーリングと言っても、美容皮膚科で行うピーリング施術や自宅でできるものなど種類はさまざま。自分の肌に合ったケア方法を行うことが大切です。
まずは自宅で手軽に取り入れられるピーリングケアについて、どんなものがあるかご紹介します。
セルフケア用ピーリングの成分
化粧品に配合されることの多いピーリング成分としては、グリコール酸(AHA)やサリチル酸などがあります。
特にグリコール酸はフルーツに多く含まれる成分で「フルーツ酸」とも呼ばれています。肌にやさしく、角質を柔らかくする作用があります。
一方サリチル酸は皮脂と似た性質を持ち、毛穴への浸透性が高いことで知られています。日本では、化粧品や医薬部外品におけるサリチル酸の配合上限が0.2%と法律で定められているため、市販の化粧品ではグリコール酸と組み合わせて使用されることが一般的です。
セルフケア用ピーリングアイテム
ドラッグストアなどで販売されている化粧品の中にも、ピーリング成分が配合されているものがたくさんあります。
アイテムの種類は、拭き取り化粧水、洗顔料、ピーリングジェルなどさまざま。ご自身の生活スタイルに合わせて選ぶことで、自宅でも手軽にピーリングケアを行うことができます。価格の幅も広く、続けやすい点もメリットです。
ただしクリニックで行うピーリングと比べ効果がマイルドなため、継続していくことが大切。習慣として組み込むことができれば、少しずつ肌悩みを改善させていくことができるでしょう。
セルフケアでピーリングを行う際の注意点としては、肌質に合ったものを選ぶこと、そして正しい使い方を守ることが挙げられます。自己流のケアを続けることで、肌にダメージを与えてしまうこともあるのです。
自宅でのピーリングケア方法
ピーリングケアアイテムは製品によって使用方法が大きく異なるため、必ず説明を読み、推奨されている頻度や使い方を守ることが大切です。
今回は特にメジャーなピーリング石鹸とピーリングジェルについて、基本的な使用方法を紹介します。
洗顔機能を併せ持ったタイプが多いため、クレンジング後の肌に使用します。
①石鹸をしっかりと泡立て、その泡を濡らした顔にのせる
②目元や唇を避けて泡を広げ、擦らずやさしく洗う
③製品によっては、そのまましばらく泡をのせる泡パックを推奨しているものも
→商品ごとのパック時間も異なるため、事前に説明書で確認しておく
④最後に泡を洗い流す
クレンジングと洗顔を終えた素肌への使用を推奨しているものが多いです。アイテムにもよりますが、基本的には乾いた肌に使用するのがおすすめです。
①ジェルをさくらんぼ2〜3粒大ほど手に取り、顔全体に均一に広げる
②指の腹を使って円を描くようにやさしくなじませ、ジェルの成分を肌に浸透させる
③ぬるま湯で丁寧に洗い流す
ピーリング成分は肌に残ると刺激となることがありますので、すすぎ残しのないように気をつけましょう。
しっかり角質を落とそうとするあまり強く擦るのは逆効果。肌を傷つけ乾燥や肌荒れの原因となってしまいます。スキンケア全体に言えることですが、やさしく行うことをとにかく意識してください。
そして、その後の保湿がピーリングケアの鍵を握ります。
ピーリングをした後は古い角質が除去され、乾燥が生じやすくなるのです。化粧水、保湿美容液、クリームで肌の乾燥を防ぎましょう。
またピーリング後の肌はいつもより敏感な状態のため、紫外線によるダメージを受けやすい点にも要注意。朝に強すぎるピーリングケアをすると、日中の紫外線の影響を強く受けてしまうことがあるのでお勧めできません。夜に行う場合にも、翌日は普段以上にUV対策を徹底してください。
おすすめピーリング洗顔料3選
ピーリングコスメの中でもおすすめなのが、洗顔料です。マイルドなピーリング効果を得られるものが多く、毎日のスキンケアに取り入れやすいのです。
そこで今回は、ピーリング機能のあるおすすめ洗顔料を3つご紹介します。
おすすめ①ゼオスキンヘルス エクスフォリエーティングクレンザー
出典:ゼオスキンヘルス公式サイト
価格:6,160円/200ml
泡立てずに使うジェルタイプの洗顔料です。ピーリング成分サリチル酸を配合しており洗顔と同時に角質ケアまでできるので、脂性肌の中でもニキビに悩んでいる方には特におすすめです。ピーリングと聞くと刺激が強そうに感じられるかもしれませんが、マイルドな作用で朝晩使用できます。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
おすすめ②サンソリット スキンピールバー AHAマイルド
出典:サンソリット公式サイト
価格:2,200円(税込)/135g
角質ケア成分AHAを配合した、ピーリングソープです。泡立てネットを使うことで、メレンゲのような弾力ある泡が立ち、古い角質や毛穴汚れ、過剰な皮脂をやさしく洗い流します。
こちらは敏感肌や乾燥肌の方に特におすすめのタイプですが、脂性肌向けやニキビ肌向け、くすみ肌向けなどのラインナップがありますので、肌質に合わせて選ぶことができますよ。
おすすめ③ノブ ACアクティブ ウォッシングフォーム
出典:ノブ公式サイト
価格:2,750円(税込)/150ml
皮脂の気になる脂性肌や混合肌の方、ニキビ肌の方におすすめの洗顔料です。ニキビの原因となる古い角質や皮脂を取りのぞくマイルドピーリング作用があり、透明感のあるなめらかな肌に導きます。
泡で出てくるポンプタイプで、泡立ての手間がないのも嬉しいポイントですね。
肌質改善効果を狙うなら美容皮膚科のピーリング施術がおすすめ
美容皮膚科で行うピーリング施術は、自宅でのケアに比べ1度でも大きな効果を得やすいのが特徴です。ケミカルピーリング、レーザーピーリング、ウォーターピーリングなどさまざまな種類があり、カウンセリングや診察に基づいて肌に合った施術を提案してもらうことができます。医師の診断のもと、化粧品よりもピーリング効果の高い薬剤を使用することで、安全かつ効果的に肌悩みの改善をはかることができるのです。
ただし永続的な効果はないため、維持したい場合は定期的に通う必要があります。肌のメンテナンスとして続けていけば、肌質改善などより深い悩みにもアプローチすることができるでしょう。
ここからは、恵比寿アズクリニックで受けられるピーリング施術を紹介します。
マッサージピール
皮膚表面を剥離せず、皮膚を守りながら真皮深層に働きかけるケミカルピーリング施術です。トリクロロ酢酸(TCA)、コウジ酸、過酸化水素水(H202)を主な有効成分とし、お肌を優しくマッサージしながら薬剤をなじませることで細胞の再生を促し、新たなコラーゲン繊維形成を促進します。
ハリと弾力を取り戻すことができることから、コラーゲンピールとも呼ばれています。
即効性がありながら従来のピーリングのような副作用がほとんどなく、手軽に取り入れられる美肌治療です。
小ジワや軽度のたるみが気になる方、肌のハリが失われている方、シミを予防したい方などに特におすすめです。
ミックスピールマヌカ
乳酸をベースに、グリコール酸、サリチル酸を配合し、さらに希少性の高いマヌカハニーを加えたピーリング製剤です。マヌカハニーの保湿効果と抗菌・抗炎症作用を同時に得られるため、ピーリングと同時に肌にやさしく炎症を抑えることができます。
ニキビ肌の方や肌荒れが気になる方、毛穴の黒ずみ・開きが気になる方、乾燥肌の方に特におすすめのケミカルピーリングです。
マッサージピールとミックスピールマヌカは、ピーリングの中でも「ケミカルピーリング」と呼ばれるカテゴリーに類します。
ケミカルピーリングに対して「痛そう」「怖い」といった印象を持たれている方も少なくないと思いますが、最近は薬剤も進化しており、肌に負担なく高い効果を発揮できる施術が増えています。アズクリニックのケミカルピーリングについて詳しく紹介した動画もありますので、ぜひ合わせてご覧ください。
ウォーターピーリング
普段のスキンケアでは落とすことのできない毛穴汚れや角栓を、水流を利用して取り除く施術です。
アズクリニックでは、水流による洗浄と同時に毛穴の吸引も行えるマシンを使ったハイドラピーリングという施術を行っています。ニキビやザラつきの原因となる毛穴詰まりをすっきり除去することで、毛穴の目立たないツルツル肌が目指せます。
家庭用やエステ用として販売されているウォーターピーリングマシンもありますが、医療用と比べると効果はマイルド。1度の施術で大きな効果を得たい場合には美容クリニックでの施術がおすすめです。
公式YouTubeでは施術風景を公開していますので、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
定期的にピーリングを行うことで、つるんとした美肌を手に入れることができるはずです。化粧のりも良くなり、メイクやおしゃれがもっと楽しくなるかもしれません。
クリニックでの治療からセルフケアまで幅広くありますので、自分の肌質や悩み、なりたい肌を考慮してベストなピーリングケアをみつけてください!