肝斑治療と言えばレーザートーニングが有名ですが、それと並んで検討して欲しい施術のひとつにリバースピールがあります。
リバースピールは、厄介なシミである肝斑や色素沈着に対して大きな効果が見込めることに加え、副反応リスクも低いため非常に人気の高い施術です。このページでは、そんなリバースピールの効果や、他の肝斑治療との違いなどについて詳しくご紹介します。
この記事のポイント
リバースピールってどんな施術?

リバースピールはケミカルピーリングの一種で、肌のハリ・弾力を高める作用で知られるマッサージピール(PRX-T33)を肝斑向けに改良したものです。まずはリバースピールに使用する薬剤や、施術の流れについてご紹介します。
▶ケミカルピーリング詳細 https://az-clinic.tokyo/chemicalpeeling/
リバースピールで使用する薬剤

リバースピール最大の特徴は、1回の施術で3種類のピーリング剤を使用するという点にあります。それぞれ浸透する深さが異なり、3ステップで肌の深層から表層に向けて施術していきます。
ステップ①真皮層へアプローチ
最初のステップでは、いわゆるマッサージピールと同様の薬剤を使います。主な配合成分は次の通りです。
| トリクロロ酢酸(TCA) | 真皮層にまで到達し線維芽細胞を刺激 →コラーゲン産生を促す |
|---|---|
| 低濃度過酸化水素 | メラニン色素の分解を促す |
| コウジ酸 | メラニン生成を促す酵素チロシナーゼの働きを抑える |
トリクロロ酢酸の働きで、肌表面を剥離することなく真皮深層まで成分が届きます。すると過酸化水素が真皮の炎症を調整するとともに、メラニンの分解を促進。さらにコウジ酸の働きも加わり、新たなメラニン生成を防ぎます。
この薬剤は顔全体に塗布するため、全体的な肌のトーンアップにつながります。さらにマッサージピールと同様、肌のハリ・弾力の改善、開き毛穴の改善、小ジワの改善なども目指すことが可能です。
ステップ②表皮深層へアプローチ
次は、表皮の深層から中層に効果を発揮する薬剤です。こちらは肝斑が気になる部分のみに塗布します。主な成分は次の通りです。
| 乳酸(78%) | 角質層のセラミド生成を促進 |
|---|---|
| フィチン酸 | メラニン生成を生成を抑制 |
高濃度の乳酸がメラニンの生成を抑えつつ、セラミド生成を促進してくれます。肝斑の症状がある肌は、バリア層が乱れターンオーバーが不安定になっているケースが非常に多いです。そのためセラミドを増やしバリア機能を高めることは、ターンオーバーを正常化しメラニン排出を促す意味で非常に大切なのです。
またフィチン酸は鉄と結合するキレート作用で知られる成分です。鉄はメラニン生成に関わっており、フィチン酸と結合することでメラニンの増加を抑制することにつながります。
ステップ③表皮浅層へアプローチ
最後に、表皮の浅い層に作用する薬剤を使用します。こちらも肝斑部のみに塗布し、数分間おくことで浸透させます。主な成分は次の通りです。
| ヒドロキシ酸 | 不要な角質を除去 |
|---|---|
| コウジ酸 | メラニン生成を抑制 |
| フィチン酸 | メラニン生成を抑制 |
ヒドロキシ酸とは、サリチル酸・グリコール酸・マンデル酸などのピーリング成分の総称です。不要な角質を除去することでターンオーバーを正常化するとともに、コウジ酸やフィチン酸をより行き渡りやすくする働きも。
3種類の薬剤を使う理由
肝斑のある肌は、比較的浅い表皮だけでなく、より深い真皮にメラニンが落ち込んでいるケースも多いです。こうしたタイプの肝斑にはトーニングなど他の肝斑治療の効果が薄いことが多く、真皮層にアプローチできるリバースピールが適応となります。
リバースピールは、段階的に3つの薬剤を使うことで肌の各層のメラニンを抑制するとともに、ターンオーバーを促しメラニンの排出を促してくれます。各層への的確なアプローチにより、効率的に肝斑や色素沈着を改善していくことができるのです。
施術の流れ
恵比寿アズクリニックのリバースピールは、次のような工程で施術を進めます。
| ①1剤目(マッサージピール) | 顔全体に塗布し、拭き取る |
|---|---|
| ②2剤目 | 肝斑部のみに塗布 |
| ③中和剤 | 2剤目を中和させ、拭き取る |
| ④3剤目 | 肝斑部のみに塗布 |
| ⑤中和剤 | 3剤目を中和させ、拭き取る |
| ⑥スキンケア | 化粧水や日焼け止めクリームを塗り仕上げる |
リバースピールは肌への過度な刺激を抑えながらメラニンに働きかける点が特徴です。そのため基本的にダウンタイムはなく、メイクなども直後から可能です。
他の肝斑治療と同様1回で完結する治療ではないため、1ヶ月ごとに3~5回程度くり返すことをお勧めします。
リバースピールのリスク
肝斑や色素沈着に高い効果が期待できるリバースピール。ダウンタイムが軽めの施術ではあるものの、トラブルが起きるリスクはゼロではありません。
検討している人は、起こり得るリスクも知っておきましょう。
施術中の刺激
1度の施術で3種類のピーリングを順番に使っていく特性上、ヒリヒリとした刺激を感じる場合があります。特に2剤目・3剤目からはヒリつきを感じやすくなる点は覚えておきましょう。
とは言えこの刺激によって肝斑を悪化させることは基本的にありません。また2剤目と3剤目の後には中和剤を塗布する工程を挟むため、耐えられないほどの痛みを感じることはほとんどないと考えて良いでしょう。
ただし、人によっては強いヒリつきや熱感が生じるケースもあるため、施術中に違和感がある場合にはすぐに申し出るようにしてください。
2剤目の時点で強い刺激を感じた場合は、3剤目を省くという対処方法をとることもあります。強い反応があるということは、その時点で十分浸透している証拠であり、3剤目を省いたからと言って効果に影響はないと言われています。
施術後の赤み・皮剥け
強く反応した場合、施術後に赤みや皮剥けが起きることがありますが、通常は数日~1週間程度で解消します。
また特に強く刺激を感じた部分には、カサブタが形成されるケースもゼロではありません。その場合は1週間程度ステロイド軟膏を塗ることで改善します。
肌の乾燥
ピーリング後は不要な角質が除去された状態になるため、その分肌が乾燥しやすくなります。また紫外線や摩擦などの外部刺激の影響を受けやすくなるため、普段以上に丁寧なスキンケアと紫外線対策が必要です。
低刺激な化粧水やクリームなどでしっかり保湿を行い、日中は日焼け止めを必ず塗るようにしましょう。その際、肌を擦らずハンドプレスでなじませるのがポイントです。
一方、レチノールなど肌のターンオーバーを促す美容成分は、オーバーピーリングを避けるため施術の前後2週間は使用を停止してください。ニキビ治療に使用される過酸化ベンゾイルなども同様です。
また美容施術の併用にも要注意。トーニングやフォトフェイシャルなども肌代謝を上げてしまうため、2週間程度空けるのが無難です。複数のクリニックに通っている人などは必ず施術歴を申告し、肌に過度な負担をかけないよう気をつけましょう。
リバースピールと他の肝斑治療の違い
肝斑治療にはさまざまな選択肢があり、肌の状態によって向いている治療は異なります。最後に、リバースピール以外の肝斑治療についてご紹介するとともに、どのように選べば良いか解説していきます。
ピコトーニング

低出力のピコレーザーを顔全体に照射し、メラニンを少しずつ排出する施術です。5~10回程度くり返すことで、肝斑の改善が見込めます。肝斑治療としては第1の選択肢となることが多い施術です。
肝斑治療にピコトーニングを選ぶメリットとしては、肝斑だけでなく顔全体のシミ・くすみを改善できる点が挙げられます。リバースピールは2剤目・3剤目を肝斑部にしか塗りませんが、ピコトーニングであれば顔全体のトーンアップにつながるため、明るく透明感のある肌印象を目指すことができるでしょう。
ただしメラニンが真皮に落ち込んでいるタイプの肝斑など、ピコトーニングで十分な効果が得られないケースも一定数存在します。
また回数を重ねると肌が部分的に白く変色する白斑のリスクもあります。もともと白斑がある人もトーニングは受けられないため、リバースピールを選ぶと良いでしょう。
・肝斑以外にも気になるシミやくすみがある
・顔全体のトーンアップを目指したい
・他の施術と併用したい
・肝斑特化の施術を受けたい
・ピコトーニングで改善が乏しかった
・白抜けや日焼けなどピコトーニングが適さない肌状態である
▶ピコレーザー詳細 https://az-clinic.tokyo/picolaser/
ポテンツァ肝斑モード

ポテンツァは高周波(RF)のエネルギーを活用して治療を行うマシンです。チップをカスタマイズすることで、さまざまな肌悩みに応じた治療が可能となります。
中でもS-16チップは肝斑に効果的。極細の針を肌に刺し、針先からRFを照射することで、メラノサイトの働きを弱らせメラニンの生成を抑制します。
また基底膜にアプローチすることで肌質そのものを整えることができるため、肌に元気がない人、肌質改善がしたい人に向いています。またリバースピールと同様、白斑のある人も施術可能です。
一方ニードルを使用した施術となるため、やや痛みやダウンタイムを伴う点がデメリットです。メイクは翌日からできるので、施術による赤みが気になる場合はファンデーションなどでカバーすることも可能です。
▶ポテンツァ詳細 https://az-clinic.tokyo/potenza/
トラネキサム酸内服薬

トラネキサム酸にはメラニン生成に関わるプラスミンを抑制する作用(抗プラスミン作用)があり、肝斑に対し高い効果を発揮します。2~3ヶ月ほど服用することで肝斑の改善が見られるケースが多く、施術系の治療と平行して服用すること推奨しています。
美容目的の場合は比較的低用量での処方となるため副作用リスクは低いと言われていますが、血栓症リスクの高い人などは服用できない場合もあるので注意しましょう。
医療専売コスメ
もうひとつ、施術や内服薬と併用すると良いものとして、医療専売コスメの活用が挙げられます。医療専売コスメとは、その名の通り美容クリニックなどの医療機関のみで販売されているスキンケア製品のこと。先進的な成分が豊富に配合された製品が多く、シミや肝斑の改善をサポートしてくれます。
肝斑以外の肌悩みにも同時にアプローチできるアイテムもあるため、ぜひ使ってみてください。
ナビジョンDR TAシリーズ
ナビジョンDRは美白に特化した基礎化粧品シリーズを多く展開している医療専売のスキンケアブランド。資生堂が開発に携わっており、日本人の肌に合いやすいのが特徴です。
中でもTAシリーズの化粧水と乳液は、トラネキサム酸に加え資生堂独自の美白有効成分4MSKを配合しており、シミ・肝斑の予防効果が期待できます。セットで使うのがおすすめです。
乳液には「みずみずしくうるおうタイプ」と「しっとりうるおうタイプ」の2種類がありますが、肝斑がある人は肌のバリア機能が弱まっているケースも多いため、よりしっかり保湿できる後者のタイプが良いでしょう。
この他にも、トラネキサム酸配合の日焼け止め乳液(SPF50・PA+++)も肝斑の悪化防止に役立ちますよ。
ジャンマリーニ マリーニフェイスクリーム
医療専売コスメブランド・ジャンマリーニが特許を取得したチモシンβ-1をはじめ、豊富な美容成分を配合したクリームです。チモシンβ-1には強力な抗炎症作用のほか、コラーゲン生成を促す作用もあり、肌のハリツヤを高めて小ジワの目立たない肌へ導きます。
近年ではシミや肝斑の改善例も報告されており、トータル的なエイジングケアがしたい方にオススメです。
まとめ
リバースピールは根深い肝斑にも高い効果を発揮できるため、肝斑治療の救世主とも言える施術です。「トーニングを何度も行っているのに肝斑が改善しない」という人は、ぜひリバースピールを検討してみてください。

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