フォトフェイシャルはやめた方がいい?デメリットや注意点を解説

フォトフェイシャルは「光治療」の一種で、シミ・赤み・毛穴など幅広い肌悩みに効果が得られる人気の施術です。安全性が高い施術とされていますが、安易に受けると肌に合わず、思わぬトラブルを招いてしまうことも…
フォトフェイシャルを検討するなら、デメリットもきちんと理解しておくことが大切です。
今回は美肌治療の定番とも言えるフォトフェイシャルについて、適応範囲や注意点などの気になるポイントを徹底解説します。「フォトフェイシャルが気になるけど、自分の肌に合うのかな?」と迷っている人は、ぜひ参考にしてください!

この記事のポイント

  • フォトフェイシャルのデメリットがわかる
  • フォトフェイシャルのデメリットを避ける対処方法がわかる
  • フォトフェイシャルのデメリットが気になる場合の代替施術がわかる

目次

デメリットの前に知っておこう!フォトフェイシャルの基礎

フォトフェイシャルとは、IPLIntense Pulsed Lightという特殊な光のエネルギーを使って、幅広い肌悩みにアプローチする美肌治療です。まずは、そもそもフォトフェイシャルがどのような施術なのかを理解しておきましょう。

フォトフェイシャルで改善できる肌トラブル

フォトフェイシャルの魅力のひとつが、複数の肌トラブルをまとめて改善できる点にあります。フォトフェイシャルで改善が目指せる肌トラブルは次の通りです。

シミ そばかす くすみ 赤み 小ジワ 毛穴開き

このようにさまざまな肌トラブルに効果が得られるため、トータルな美肌を目指したい人にオススメです。
また例えば「シミと同時に毛穴の改善も目指したい」という人の場合、シミと毛穴それぞれに特化した治療を行うと、その分施術時間がかかったり通院頻度が増えたりします。一方フォトフェイシャルであれば、同時進行で2つの肌トラブルにアプローチできるため、施術時間の短縮につながるところも嬉しいポイントです。

フォトフェイシャルのメカニズム

フォトフェイシャルは、複数の波長の光を一度に照射するマシンです。
例えば比較的短い波長であれば、肌の表面近くに蓄積したメラニンにダメージを与え、排出を促すことでシミの改善につながります。一方長い波長は真皮層まで届き、コラーゲン生成を促すことでハリをもたらし、小ジワや毛穴を目立たなくする効果が期待できます。
このように、それぞれの波長ごとに到達できる肌の深さやターゲットが異なるため、幅広い肌悩みを改善することができるのです。

中でも、恵比寿アズクリニックで使用しているフォトフェイシャルの最新機種ステラM22は、フィルターを装着することで特定の波長を強めることができます。
恵比寿アズクリニックでは6種類のフィルターを導入しており、1回の施術で何度かフィルターを付け替えながら照射を進めるため、より効果的に肌トラブルの改善を目指すことが可能です。
そんなフォトフェイシャルですが、施術が向いてない人や注意点もいくつかあります。ここからは知っておきたいデメリットを見ていきましょう。

フォトフェイシャルのデメリット①肝斑悪化のリスクがある

シミの中でも厄介なタイプとして知られる肝斑。フォトフェイシャルは、肝斑の改善には向いていません。改善しないばかりか、高出力で照射すると肝斑を悪化させてしまうこともあるため注意が必要です。

肝斑がある肌にフォトフェイシャルを行う場合

肝斑改善を目的にフォトフェイシャルを使用することは基本的にありませんが、一般的なシミ(老人性色素斑)や赤みなど、肝斑以外の肌悩みが併発しているケースではフォトフェイシャルを行うこともあります。
実は恵比寿アズクリニックで使用しているステラM22には、肝斑用のフィルターが搭載されており、肝斑のある部位はこの肝斑フィルターに付け替えて照射を行うことで、悪化させることなく施術を行うことが可能です。
とはいえ肝斑の炎症が強い場合は悪化のリスクが高いため、肌の状態によっては施術をお断りすることもあります。また積極的に肝斑を改善したい場合には、他の施術の方が適しています。

代替となる施術

肝斑を改善したい人には、他の施術をお勧めすることがほとんどです。恵比寿アズクリニックで提供している施術の中で、肝斑治療に効果的なものを3つご紹介します。

ピコトーニング

ピコレーザーを弱いレベルで広範囲に照射する治療方法です。複数回施術を行うことでメラニン色素を徐々に分解して体外へ排出し、シミや肌のくすみを目立たなくしていきます。
皮膚の深いところにある肝斑のメラニン色素までレーザーの熱を届けることができるため、肝斑の治療方法の一つとして用いられます。ただし白斑のある肌には照射できない場合もあります。

リバースピール

肝斑や色素沈着の改善に特化したケミカルピーリングの一種です。1回の施術で3種類のピーリング剤を順番に塗布することで、肌の真皮層・表皮深層・表皮浅層に段階的にアプローチ。肌の各層のメラニンを抑制するとともに、ターンオーバーを促しメラニンの排出を促します。
こちらも複数回の施術を受ける必要はありますが、ピコトーニングで改善できなかった肝斑にも効果が見込めるほか、白斑がある人にも施術できる点がメリットです。
肌への負担は少なく、基本的にダウンタイムもありませんが、人によっては施術中にピリピリとした刺激を感じたり、施術後に赤みや皮剥けが出たりすることもあります。

ピンクグロー注射

50種類以上の美容成分をバランスよく配合した肌育製剤ピンクグローを、肌に直接注射してく施術です。グルタチオンビタミンCなどの美白成分がメラニンの生成を抑えるとともに、保湿が肌の調子を整えターンオーバーを促進。色素沈着や肝斑の改善に効果を発揮します。
施術中の痛みやダウンタイムはありますが、トータルな美肌が目指せる点と、人によってはトーニングやリバースピールよりも効果が出やすいケースもある点がメリットです。
こちらも改善までには複数回の施術が必要です。

フォトフェイシャルのデメリット②一時的にシミが濃く見える

フォトフェイシャルをシミのある部分に強いパワーで照射すると、その後一時的にシミが濃く見えることがあります。原因として考えられるのは、マイクロクラストと呼ばれるカサブタの出現、または隠れていたシミの表面化の2パターンです。

マイクロクラストとは

フォトフェイシャルは基本的にダウンタイムのない施術ではありますが、シミに強く反応させるとマイクロクラストと呼ばれる砂状のカサブタができることがあります。正常な反応ではありますが、色が黒いため人によっては「シミが濃くなった」と感じられるかもしれません。

マイクロクラストは1週間ほどで自然と剥がれ落ちていくため、特別なケアは不要です。気になるからと不用意に触ったり、無理やり剥がしたりすると、かえって色素沈着などの肌トラブルを引き起こすリスクがあるため絶対やめましょう。
マイクロクラストが出てしまっても、普段と同じように洗顔や保湿を行えばOK。上からメイクを行っても問題なく、ファンデーションやコンシーラーでカバーすれば目立たないことがほとんどです。
ただし摩擦を起こすと刺激になってしまうことがあるため要注意。通常のスキンケアやメイクでも言えることですが、クレンジングや洗顔は擦らずやさしく行うこと。そしてベースメイクも摩擦を起こさないよう、トントンとやさしく叩くようになじませるのが正解です。

隠れジミの表面化

フォトフェイシャルはマイルドな光が肌全体のターンオーバーを活性化させるため、肌の奥にあった潜在的なシミが表面に出てくることがあります。これも治療の過程で起こる正常な反応であり、心配する必要はありません。
ただし施術後は肌が敏感な状態のため、強い紫外線を浴びたり摩擦による刺激が加わったりすると、新たな色素沈着を引き起こし、最悪の場合シミとして定着することも考えられます。施術後は普段以上に紫外線対策を徹底し、擦らないケアを意識してください。

フォトフェイシャルのデメリット③複数回の治療が必要

フォトフェイシャルは幅広い肌悩みにまとめてアプローチできる点が魅力ですが、その反面1度の施術で目に見える効果をもたらすのは難しいケースが多いです。
特に赤み、小ジワ、毛穴などは、改善に時間がかかりがちで、赤みなどは一度改善しても治療をやめてしばらくすると再発するパターンが多いです。シミやそばかすは、34回ほど繰り返すことで改善を実感できるでしょう。

シミを1回で改善するならシミ取りレーザーが◎

シミに対し1回で大きな効果を得たい場合は、シミ取りレーザーを行うのが一般的です。恵比寿アズクリニックの場合は、ピコレーザーを使用したシミ取りを行います。
シミのタイプにもよりますが、1回でシミを消すことができるケースもあり、「手っ取り早くシミを改善したい」という人に人気です。

ただしシミ取りレーザーを行った肌は軽い火傷を負ったような状態になるため、テープでの保護や軟膏の塗布を2週間続ける必要があります。このダウンタイムの重さが、シミ取りレーザー最大のデメリットです。
またシミ取りを行った部分に紫外線を浴びると色素沈着が発生することもあり、夏場など紫外線が強い季節にはお勧めできません。シミの状態にもよりますが、ダウンタイムを起こしたくない人や季節を選ばず施術を受けたい人には、フォトフェイシャルの方が向いています。
またシミの数が多い人などは、最初からシミ取りレーザーを行うとダウンタイムが重くなりがちです。「フォトフェイシャルで改善できるシミを改善し、残ったシミに対してシミ取りレーザーを行う」など2段構えの治療を行うことで、シミ取り後の色素沈着リスクを減らすことにもつながりますよ。

継続的なメンテナンスが◎

フォトフェイシャルは「シミを改善する」「赤みを改善する」というように期間を決めて特定の肌悩みにアプローチする使い方もできますが、定期的なメンテナンスとして継続的に取り入れるのもオススメです。幅広い肌悩みをマイルドに改善することができるため、定期的に行うことで美肌を維持することにつながります。
シミ治療などの場合には12か月ごとの施術が推奨されますが、メンテナンス目的であればそこまで高頻度で行う必要もなく、無理なく続けることができるでしょう。

フォトフェイシャルのデメリット④効果が得られないシミもある

肝斑のように悪化リスクはないものの、何度フォトフェイシャルを行っても改善が見込めないシミも存在します。お金と時間を無駄にする結果になりかねないため、診察時に適応を正しく判断してもらうことが大切です。
フォトフェイシャルで効果が得られないシミとして代表的なものは次の2つです。

後天性メラノサイトーシス(ADM

真皮層という皮膚の深いエリアにメラニンが生成されている状態を言います。一般的なシミと比べ青みがかった色をしているのが特徴です。フォトフェイシャルの光には、真皮層のメラニンを破壊する力がなく、何度照射しても改善させることが難しいのが現実です。
ADM
改善には、いわゆるシミ取りレーザー(ピコスポット)が適応です。ただしレーザーであっても1回で改善するのは難しく、35回ほどレーザー治療を繰り返す必要があります。

脂漏性角化症

正確には「イボ」に分類される症状で、皮膚が少し盛り上がり、茶色~こげ茶色をしているのが特徴です。皮膚の老化現象が原因で発生し、40代以降の年代に多く見られます。
脂漏性角化症は、フォトフェイシャルの光はもちろんピコレーザーによるシミ取りでも改善が見込めず、CO2レーザーやメスによる切除が適応となります。
恵比寿アズクリニックの場合、脂漏性角化症はCO2レーザーで処置を行います。肌の深部や周囲の皮膚に不要なダメージを与えず、切開に比べて傷跡が残りにくい点がメリットです。

フォトフェイシャルのデメリット⑤日焼けした肌には施術不可

フォトフェイシャルの光はメラニンに反応するため、日焼け後に施術を受けると火傷や色素沈着を起こすリスクがあります。同じ理由で、もともとの肌色がダークトーンな人も、施術をお断りする場合があります。
また「紫外線を浴びてもそこまで黒くならなかった」という人であっても、肌のバリア機能が弱まり敏感になっている可能性はあります。そのような状態でフォトフェイシャルを照射すると肌の乾燥を助長し、肌荒れや色素沈着などの肌トラブルにつながることも考えられます。
日焼けした後にフォトフェイシャルを受けたい場合は、最低でも2週間~1か月ほどは期間を空け、肌が落ち着いてからにしましょう。また定期的にフォトフェイシャルを受けている人は、日々の紫外線対策を欠かさないようにしてください。

フォトフェイシャルのデメリットを避けるポイント

フォトフェイシャルで「失敗した」と感じてしまうケースの多くは、施術のミスマッチが大きな要因となってきます。失敗しないために大切なポイントを紹介しますので、カウンセリングを受けに行く前に押さえておきましょう。

丁寧に診察してくれるクリニックを選ぶ

施術のミスマッチを避けるためには、丁寧な診察で肌の状態を正確に把握し、最適な治療方針を提案してくれるクリニックを選ぶことが大切です。医師による視診に加えて肌診断器なども活用し、肝斑の有無やシミの種類を見極めてもらえると良いですね。
また施術メニューが豊富なクリニックであれば、万が一フォトフェイシャルが肌に合わなかった場合であっても、スムーズに治療方針を切り替えることができるでしょう。「シミ治療」「赤み治療」「毛穴治療」など、肌悩みごとに複数の選択肢が用意されているクリニックを選んでみてください。
また診察やカウンセリングでわからないことは何でも相談し、疑問の残らない状態で施術に臨むことも大切ですよ。

1度の施術で複数のフィルターを使ってくれるクリニックを選ぶ

フォトフェイシャルで最大限の効果を発揮するためには、フィルター選びが非常に大切なポイントとなってきます。特に複数の肌悩みがある場合には、1回の施術の中でも何度かフィルターを付け替えながら施術を行うことで、それぞれの肌悩みに対して効率的にアプローチすることが可能です。
どの部位にどんなフィルターを使うのか、出力はどの程度にするのかなど、施術前にしっかり説明をしてくれるクリニックは安心感がありますね。

紫外線対策やスキンケアで肌の調子を整える

最後にご自身でできることとして、紫外線対策が挙げられます。日焼けをしているとフォトフェイシャルの施術が受けられないというのももちろんありますが、それ以上に、治療期間中に紫外線を浴びることで、施術の効果が十分得られないことも考えられます。
同時に毎日のスキンケアで肌の調子を整えておくことで、施術の効果を底上げすることもできるでしょう。自宅でのケア方法についても、必要に応じてクリニックで相談してみてください。

まとめ

どんな施術も万能ということはなく、肌質との相性や限界は存在します。フォトフェイシャルも幅広いお悩みにアプローチできる優れた施術ではあるものの、やはりデメリットはあるのです。
施術を受ける前にデメリットもきちんと理解し、必要があれば別の施術も検討しつつ、ご自身に合った治療方針を決めることが大切。信頼できるクリニックを見つけて、なんでも相談してみてくださいね。

※記事内でご紹介している各商品は記事執筆時の情報に基づいて掲載をしており、変更となっている可能性がございます。ご購入の際は最新情報をお確かめください。

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監修医師紹介

奥野彰子/医師

奥野 彰子 / Akiko Okuno

医師・恵比寿アズクリニック院長

  • 東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院にて形成外科に入局。
  • 2008年より美容皮膚科 院長を15年勤める。
  • 2023年5月 恵比寿アズクリニック院長に就任。

監修医師詳細プロフィール

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