ニキビ跡の“赤み”を改善！効果的な治療方法

ニキビは治ったのに、”赤み”だけがニキビ跡として残ってしまった！そんなお悩みはありませんか？
赤みを帯びたニキビ跡があると、肌にムラがあるように見えたり、赤ら顔に見えたりと、顔全体の印象にも影響してしまいます。
ニキビ跡は自分ではなかなか改善しにくく、長年のコンプレックスとなっている方も多くいらっしゃいます。そんなときは美容皮膚科の手を借りるのも一案です。
今回は、ポツポツと残る赤いニキビ跡を改善するための美容治療を紹介します。

 

赤みのあるニキビ跡ができる理由

ニキビが治った後に残る赤みは、正式には「炎症後紅斑」と呼びます。
このタイプのニキビ跡がなぜできてしまうのか、原因を解説していきます。

血液の色が赤みとして見えている

赤みの主な原因は、血液中の赤血球に含まれる「ヘモグロビン」という赤色色素です。
ニキビは毛穴の中で炎症が起きている状態のため、損傷した組織を治すために毛細血管が新たにつくられたり拡張したりする場合があります。そのため患部に血液が集中し、赤く見えるのです。

色素沈着が起こっている

赤みのもうひとつの原因として「色素沈着」があげられます。
ニキビの炎症によって血管でトラブルが起きると、血液が周辺組織に流出することがあります。その後血液に含まれるヘモグロビンが酸素を失って変色すると、紫から赤黒い色の色素沈着となって現れてしまいます。
さらに、ニキビの炎症が肌の深い部分にまでおよんでいた場合、正常なターンオーバーができなくなり、なかなか赤みが消えないという悪循環を招いてしまうのです。

ニキビを無理につぶしてしまった

ニキビをつぶすことは肌へのダメージが大きく、絶対に避けたいNG行動です。炎症が悪化することで、色素沈着や毛細血管の拡張を招いてしまいます。
ニキビができるとついつい触りたくなってしまうものですが、将来の肌のことを思うなら、治るまでできるだけ触らずそっとしておくのがベターです。

赤みのあるニキビ跡が改善するまで

ニキビ跡の赤みが自然に回復することはあるのでしょうか？
まずは医療機関での治療などは行なわず、ホームケアでの改善を目指す場合について考えていきます。

ニキビ跡の赤み、どのくらいで消える？

軽度の症状であれば、肌のターンオーバーによって自然と薄れていくこともあります。それでも完全に消えるまでには、半年程度はかかると思った方が良いでしょう。
また重度の場合、セルフケアだけで完全に消すことが難しいケースが多いため、半年以上経っても改善が見られないときなどは、医療機関に相談しましょう。

自分でできる対策3選

セルフケアで治すのが難しい場合でも、それ以上悪化させないためにできることはあります。
赤みが気になっている方はぜひ試してみてください。

①生活習慣を見直し免疫力アップ
免疫力を上げることで、肌も炎症を起こしにくくなります。
下記の3つは特に免疫力を弱めるNG習慣ですので、改善していきましょう。

・タバコ
・深酒
・抗生物質などの薬の乱用

逆に、免疫力を上げる代表的な習慣としては、以下があげられます。

・腸内環境を整える食べ物（乳酸菌、ムチン、βカロテン　など）を積極的に摂る
・適度な運動を毎日行う
・体を温める

まずはできることから始めてみてください。

②定期的な角質ケア
角質ケアでターンオーバーを正常に整えることで、ニキビ跡の改善・赤みの悪化防止につながります。
家で手軽に出来るケアとしては、ピーリングがあげられます。専用のピーリングジェルや、角質除去効果のある洗顔・クレンジングなどのアイテムを取り入れてみましょう。
ただし、肌を強く擦ったり、推奨頻度を超えて週に何度も行ったりすると、逆に赤みを悪化させる場合もあるため注意が必要です。

③紫外線対策を徹底する
紫外線は色素沈着や肌ダメージの原因となるため、ニキビ跡の赤みが気になるときはもちろん、肌が正常な状態でも常に対策を徹底することをおすすめします。
肌に優しいノンケミカルタイプの日焼け止めをこまめに塗ったり、日傘やUVカットウェアなどのアイテムを活用したりと、ご自身に合った方法を取り入れてみてください。

赤みのあるニキビ跡の治療方法

ここからは、美容皮膚科でできるニキビ跡の赤みの治療方法を紹介していきます。
さまざまなアプローチ方法があるため、実際に美容皮膚科のカウンセリングを受け、費用面やダウンタイムなども含めて相談してみてください。

フォトフェイシャル

IPL（Intense Pulsed Light）という特殊な光を照射することで、シミやくすみ、赤ら顔などさまざまな肌トラブルを、ダウンタイムなく一挙に改善する美肌治療です。
アズクリニックで使用しているのはステラM22という最新マシンで、9種類の波長フィルターを入れ替えることで、特定の症状に特化した波長で照射することが可能です。
つまり、赤ら顔や毛細血管拡張に適したフィルターを使用すれば、ニキビ跡の赤みを的確に改善できるのが、フォトフェイシャルの優れた点といえます。

恵比寿アズクリニック公式YouTube

エレクトロポレーション

肌に有効成分を塗布した状態で微弱な電流を流すことによって、美容有効成分を肌のより奥深くに浸透させる施術です。よく比較される施術として「イオン導入」がありますが、エレクトロポレーションの方が約20倍もの浸透効果が得られる点と、粒子の大きい成分まで導入することができる点が優れています。
導入薬剤にはさまざまな種類がありますが、ニキビ跡改善にはビタミンCがおすすめです。
ピーリングやフォトフェイシャルなど他の施術と組み合わせることで、より高い効果を発揮します。

ケミカルピーリング

酸性の薬剤を顔全体に塗布することで肌表面にある古い角質を取り除く施術です。
ターンオーバーを活性化させることで、ニキビやニキビ跡の改善はもちろん、肌荒れや毛穴の開き・黒ずみ、くすみ、ハリ改善などさまざまな肌悩みに対して効果が得られます。
アズクリニックでは、お肌の状態に合わせマッサージピールとミックスピールマヌカの2種類の施術からご提案しています。

ニキビ跡治療の注意点

ここまでにご紹介した治療の他にも、ニキビ跡の改善に人気の高い治療として以下の3つが挙げられます。

・ポテンツァ
・ダーマペン
・フラクショナルレーザー

しかし、これらはクレーター状のニキビ跡には高い効果を発揮するものの、赤みタイプのニキビ跡には効果が薄く、逆に悪化させてしまう恐れもあるため注意が必要です。
「ニキビ跡」と一口に言っても、肌の状態によって適切な治療は異なりますので、医師の適切な診断をもとに治療を進めることが重要なのです。

まとめ

今回はニキビ跡の赤みの原因や美容皮膚科での治療方法について紹介しました。
ニキビ跡を改善させるには、長期的なケアや治療が必要になる場合が多く尻込みしがちですが、成果がみえたときには今以上に気持ちが前向きになれるはずです。
「今更いいや」とあきらめず、美肌の専門家に相談しながら改善してみてはいかがでしょうか。