年齢を重ねても若々しい肌を維持したいと願うひとは多いと思います。老化が進んだ肌を若返らせるには時間もお金もかかりがち。そうなる前に、できるだけ肌の老化を抑える”アンチエイジング”が重要になります。
この記事では、肌のアンチエイジングに効果的な習慣や化粧品の成分、美容皮膚科で受けられるアンチエイジング治療など、すぐに始められる肌老化予防の方法を紹介していきます。
美しく年を重ねたい方必見です!
この記事のポイント
肌のアンチエイジングに効果的な美容成分
「アンチエイジング」や「エイジングケア」を謳うスキンケア商品はたくさんの種類があり、何を選べば良いかわからないという人もいると思います。
そんなときは、配合成分に注目してみてください。肌の状態に応じて必要な成分を与えれば、着実に肌老化を遅らせることができるでしょう。
ここでは、アンチエイジング効果が高いとされる成分について詳しく説明していきます。
ハリ・ツヤを高める成分
肌が老化して見える原因のひとつに、ハリ・ツヤ不足があります。これは肌の弾力にかかわる真皮層のコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの成分が年齢とともに減少することで起こります。
そのため真皮層にこれらの成分を増やすことが、アンチエイジングにつながります。
しかしコラーゲンやヒアルロン酸を配合した化粧品を肌に塗っても、真皮層に直接届くことはありません。そこでおすすめなのが、シワ改善効果のある有効成分を配合した化粧品です。
レチノール | ターンオーバーを促しコラーゲン生成をサポートする |
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ナイアシンアミド | 真皮に働きかけコラーゲンの生成を促す |
ニールワン | コラーゲンの分解を防ぐ |
“シワ改善効果”と聞くと「まだシワは気にならないから使わなくてもいいかな」と思う人がいるかもしれません。
しかし気になってからでは改善にどうしても時間がかかってしまうもの。シワが刻まれる前に、予防としてこれらの成分を取り入れるのが効果的なアンチエイジング方法と言えます。
おすすめアイテム|ゼオスキンヘルス デイリーPD
出典:ゼオスキンヘルス公式サイト
価格:21,780円(税込)/50ml
パルチミン酸レチノールを配合した美容液クリームです。通常レチノールを使用した後に起こり得るA反応が起こりにくいため使いやすいのが特徴です。
オメガ-6セラミドの働きでバリア機能をサポート。外部刺激や乾燥から肌を守ると同時に初期のエイジングサインにもアプローチし、若々しく健康的な肌を保ちます。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
シミ・くすみ対策につながる成分
肌の印象を暗く見せるシミやくすみも、年齢とともに目立ってくるお悩みです。これらを予防する成分としてまず挙げられるのは、美白有効成分です。
美白有効成分とは、メラニンの生成を抑えてシミ・そばかすを予防する効果が厚生労働省に認められている成分のこと。たくさんの種類がありますので、肌に状態に合うものを選びましょう。代表的なものをご紹介します。
トラネキサム酸 | メラノサイトの活性化を抑える |
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ハイドロキノン | メラニンの生成にかかわるチロシナーゼを抑制する |
ビタミンC誘導体 | メラニンの色を薄くする |
ナイアシンアミド | メラニンが表皮に定着するのを抑える |
プラセンタエキス | メラニンの生成抑制と代謝促進 |
コウジ酸 | チロシナーゼの働きを阻害する |
これらの成分はあくまでシミの”予防”に働く成分です。できてしまったシミを消すには美容皮膚科でレーザー治療などを受ける必要があるため、できる前にこうした成分で対策しておくことが大切です。
おすすめアイテム|ナビジョンDR TAホワイトローションn
出典:ナビジョンDR公式サイト
価格:7,150円(税込)/150ml
2つの美白有効成分「トラネキサム酸」「4MSK*」を配合した化粧水です。くすみをおさえて明るい印象の肌に導くとともに、メラニンの生成をおさえシミ・そばかすを防ぎます。
資生堂が独自開発した保湿成分を配合しており、しっとりとした使い心地です。
(*4-メトキシサリチル酸カリウム塩)
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
またシミができやすくなる要因としてターンオーバーの乱れがあります。年齢とともにターンオーバーが滞りがちになることで、メラニン色素が排出されずシミとして定着してしまうのです。
そのためターンオーバーを促進する成分も、シミ・くすみ予防に役立ちます。レチノール、プラセンタ、パンテノールなどは、肌の代謝を促す成分として知られています。
またピーリング成分グリコール酸や、スクラブ成分などもターンオーバーを促す効果が期待できます。
乾燥を防ぐ成分
年齢を重ねると、どうしても肌が乾燥しがちになってきます。乾燥した肌はキメが乱れるためくすんで見えることに加え、目元・口元のちりめんジワにつながるため、年齢以上に老けて見えてしまうことも。
乾燥肌の方は、若いうちから保湿ケアを習慣づけると良いでしょう。保湿に効果的な成分としては、セラミド、ヒアルロン酸、ペプチドなどがあります。これらを配合した化粧水や乳液、クリームで丁寧にスキンケアを行うと同時に、肌を擦って乾燥を加速させないよう、やさしく肌に触れることを意識しましょう。
おすすめアイテム|プルエスト RFハイドレーティングクリーム
出典:プルエスト公式サイト
価格:5,060円(税込)/50g
保水力の高いハイドロジェルを基にした独自の高保湿技術で、朝まで続くうるおいを実現するクリームです。
ヒト型セラミドをはじめ、ヒアルロン酸・スクワラン・ツボクサ・ペプチドなど、保湿やエイジングケアに効果的な成分が含まれており、肌のバリア機能をサポートし乾燥からお肌を守る心強い味方になってくれます。
伸びが良くみずみずしいテクスチャーで、低刺激なため敏感肌の方にも使いやすいですよ。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
食事を見直して体の中から肌のアンチエイジング
アンチエイジングには、肌表面だけでなく体の内側からアプローチしていくことも大切です。特に食事には気をつけましょう。
ヘルシーで栄養価の高い食品を積極的に食べ、バランスの良い食生活を習慣づけるのが理想です。特に意識して摂取したい食品をご紹介しますので、ぜひ毎日の食事に取り入れてみてください。
抗酸化力の高い食品
“抗酸化”とは、酸化、いわゆる体の”サビ”を防ぐことを指します。酸化は肌老化の一因ですので、抗酸化作用のある栄養素を豊富に含む食材を摂取することは、アンチエイジングに有効です。
ビタミンA | 油と一緒に摂取すると吸収されやすくなる。 →炒めて食べるのがおすすめ |
にんじん かぼちゃ ほうれん草 鶏・豚レバー うなぎ など |
ビタミンC | 水溶性のビタミンで熱に弱い性質がある。 →生食や、加熱を短時間に留める調理方法がおすすめ |
アセロラ キウイ 赤ピーマン キャベツ ブロッコリー など |
ビタミンE | 脂溶性で、ナッツ類や一部植物油に多く含まれる。 →普段使いの油を変えてみるのも◎ |
アーモンド 落花生 アボカド うなぎ たらこ ひまわり油 オリーブオイル など |
ポリフェノール | 水溶性で持続時間が短い。カテキンやアントシアニンなど様々な種類がある →こまめに摂取するのが理想 |
赤ワイン コーヒー お茶 ブルーベリー 大豆製品 など |
カロテノイド | 自然界に存在する黄色や赤色などの色素成分。 緑黄色野菜や果物、甲殻類、魚類などから摂取できる |
にんじん トマト 柿 マンゴー エビ カニ 鮭 卵黄 など |
緑黄色野菜をたっぷり使った温野菜サラダなどは、抗酸化力の高い食品をたくさん摂取できておすすめです。トッピングにナッツやサーモンを合わせる、フルーツやオリーブオイルでドレッシングを作るなど、工夫次第で他の食品とも簡単に組み合わせることができますよ。
タンパク質豊富な食品
三大栄養素のひとつに数えられるタンパク質は、肌の健康を保つのに欠かせません。肌の弾力にかかわるコラーゲンやエラスチンの材料となるからです。
タンパク質は植物性と動物性に大きく分かれ、それぞれ特徴が異なります。
植物性タンパク質を多く含む食品は比較的脂質の含有量が少なく、ダイエット中などでも満足感が得られやすいという特徴があります。一方で動物性タンパク質は、植物性に比べ必須アミノ酸の含有量が多いのがメリット。
両方の長所を生かすために、どちらもバランスよく摂取することが大切です。
植物性 | 豆類 大豆製品 ブロッコリー アスパラガス とうもろこし バナナ など |
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動物性 | 肉類 魚類 卵 乳製品 など |
低GI値の食品
肌老化の原因のひとつに”糖化”という現象があります。これは「体のコゲ」とも呼ばれ、肌の黄くすみやたるみなどの老化現象を加速させてしまうのです。
糖化は身体の中で糖が余ったときに発生するAGEという物質が引き起こすため、急激な血糖値の上昇を防ぐ食生活が大切になります。
糖化を防ぐ食品としておすすめなのが、低GI値の食品です。GI値とは血糖値の上げやすさを示す指標で、数値が高い食品ほど食後に血糖値が上がりやすいことを示しています。
高GI値食品(80以上) | 中GI値食品(50~79) | 低GI値食品(49以下) | |
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主食 | 白米(精米) 餅・もち米 パン うどん |
玄米 コーンフレーク | そば パスタ |
野菜 | じゃがいも にんじん | かぼちゃ トウモロコシ さつまいも 山芋 サトイモ |
小松菜・レタスなど葉物野菜 トマト ピーマン キュウリ もやし ブロッコリー など |
果物 | ジャム・缶詰などの加工品 | パイナップル バナナ ぶどう 柿 スイカ |
りんご みかん レモン イチゴ など |
乳製品 | 練乳 | アイスクリーム | 牛乳 プレーンヨーグルト プロセスチーズ |
菓子類 | チョコレート ドーナツ ホットケーキ せんべい こしあん など |
プリン カステラ | ゼリー 寒天 ナッツ類 |
主食を比較的GI値の低い玄米に置き換えてみたり、おやつに寒天やヨーグルトを選んだりすれば、我慢しすぎず糖化を予防することが可能です。
また、肉類や魚類は基本的に低GIのものが多くおすすめです。
さらに、食事の際にGI値の低い野菜などの食品から食べ始めることで、血糖値の急上昇を抑えられますので、食べる順番も意識してみましょう。
肌のアンチエイジングには運動習慣も大切
運動は全身の代謝や血流を上げるため、肌の老化防止にもつながります。ただしキツいトレーニングを行う必要はありません。
大切なのは続けること。運動を習慣にすることで、若々しい心身を維持することができるでしょう。運動不足が続いている人は、ぜひ簡単な運動から取り入れてみてください。
有酸素運動
アンチエイジングにおすすめの運動は、ウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素運動です。有酸素運動は心肺機能の強化や骨粗鬆症予防に役立つだけでなく、体脂肪を減らすダイエット効果も期待できます。息が上がって汗ばむ程度の運動を、1回20~30分程度、週に2~3日の頻度で行うと良いでしょう。
30分と聞くと長く感じるかもしれませんが、通勤時に1駅分歩く、いつも車を使っているスーパーまで徒歩で行ってみるなど、生活の中に歩く習慣を組み込めば、そこまで難しくはないはずです。
ストレッチ
ストレッチを行うと血行が良くなり、老廃物の排出や代謝アップにつながります。リラックス効果もあるので、就寝前の習慣にするのがおすすめです。
また事務仕事などで長時間同じ姿勢でいることの多い人は、首や肩の筋肉が硬直することで顔の皮膚が引き下げられ、顔のたるみにつながってしまいます。また血流が滞り、むくみや代謝の低下を招くため、老化の一因となっているかもしれません。
仕事中でも1時間に1回は席を立って脚を動かす、難しい場合はその場で出来るストレッチを取り入れるなど、身体を動かすよう意識してみてください。首を回す、肩甲骨を回す、ひざや足首の曲げ伸ばしなど簡単な動作をするだけでも、血流の滞りを防ぐことができますよ。
筋トレ
筋肉量は年齢とともに低下していき、基礎代謝や身体機能の低下といった全身の老化を進めてしまいます。そのため筋トレで筋肉量を維持することは、アンチエイジングにつながるのです。
また筋トレを行うと、肌のターンオーバーにかかわる成長ホルモンの分泌が増えることがわかっています。若々しい肌のために、定期的な筋トレを行いましょう。
スクワットやプランクであれば、道具を使わず自宅で簡単に行うことができておすすめです。
肌のアンチエイジングにおすすめの美容医療
肌の老化を予防するには、美容皮膚科で医療施術を受けるのもひとつの方法です。スキンケアだけで防ぎきれないような部分にまでアプローチすることができますよ。
ここからはエイジングの予防の観点から、ダウンタイムが短くメンテナンスに取り入れやすい施術を紹介していきます。
シワ・たるみ予防におすすめの施術
シワやたるみの予防に人気の治療のひとつがボトックス注射です。
これはボトックス製剤を筋肉に注入することで動きを抑制する施術で、表情筋が原因となる”表情ジワ”の予防・改善に効果的です。人気の注入部位は目尻や額、眉間など。また広頚筋や口角下制筋等の過緊張が原因で起きている”たるみ”の予防にも役立ちます。
注射した部位に多少の腫れや内出血が起きる場合はありますが、基本的にはダウンタイムもほとんどなく、定期的に打つことで若々しい肌を保つことにつながります。
恵比寿アズクリニックでは、厚生労働省から製造・販売の認可を受けているアラガン社のボトックスビスタ®を主に使用しています。
▶ボトックス詳細 https://az-clinic.tokyo/btox/
他にも超音波エネルギーで脂肪層や筋膜のたるみにアプローチするハイフや、皮膚のたるみ改善に効果的なポテンツァダイヤモンドなども、ダウンタイムがほとんどないおすすめの施術です。
シミ・くすみ予防におすすめの施術
シミやくすみには、レーザートーニングがおすすめです。
これは医療用レーザーを広範囲に弱いレベルで照射することで、メラニンを少しずつ分解・排出していくため、肌の全体的なトーンアップが叶います。
また回数はかかりますがシミ・そばかすを改善することもできますよ。恵比寿アズクリニックで導入しているピコレーザーによるトーニング治療は肝斑改善にも有効なため、肝斑が併発している方にもおすすめです。
▶ピコレーザー詳細 https://az-clinic.tokyo/picolaser/
もうひとつ、ケミカルピーリングもおすすめです。酸性の薬剤を顔全体に塗布することで肌表面にある古い角質を取り除くことができるため、シミ予防やくすみの改善だけでなく、ニキビ、キメの乱れ、毛穴の黒ずみなどにも効果的です。
アズクリニックでは、お肌の状態に合わせマッサージピールとミックスピールマヌカの2種類の施術から提案しています。
▶ケミカルピーリング詳細 https://az-clinic.tokyo/chemicalpeeling/
乾燥対策におすすめの施術
乾燥対策のメンテナンスとして人気の高い施術が、エレクトロポレーションです。
肌に美容有効成分を塗布した状態で、専用の機器で微弱な電流を流すことで、成分を肌のより奥深くに浸透させます。
通常のスキンケアよりも格段に美容成分を浸透させることができるので、肌の状態を整えることにつながります。ケミカルピーリングの後に受けるとより効果的です。
薬剤にはさまざまな種類があり、肌の悩みにあわせて選ぶことができます。
ビタミンC | 美白、弾力アップ、毛穴の引き締め、ニキビ改善 |
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トラネキサム酸 | 美白 |
ピンクグロー+トラネキサム酸 | 保湿、シミ改善、小じわ改善、弾力アップ |
ペップビュー | シワ改善 透明感・弾力アップ |
ダウンタイムなく短時間で施術が可能なため、すきま時間に受けられるのもポイントです。
公式YouTubeでは施術風景を公開していますので、ぜひあわせてご覧ください。
▶エレクトロポレーション詳細 https://az-clinic.tokyo/electroporation/
肌のアンチエイジングが大切な理由
アンチエイジングの本質は“若返り”や“若作り”ではなく、老化を”遅らせる”ことにあります。
年齢を重ねれば自然と肌は老いていくもの。それはある程度仕方のないことですが、アンチエイジングを意識することで、その速度を緩やかにすることができるのです。
老化現象が気になりだす前からアンチエイジングを取り入れることで、健康的な美しさを維持しながら前向きに年を重ねることができるでしょう。
肌が老化する要因
肌が老化する主な要因は「乾燥・酸化・糖化・ダメージ蓄積」の4つが挙げられます。どれか1つが原因なのではなく、これらの要素が複合的に影響しあった結果、シミやたるみ、シワ、くすみ、弾力不足などの肌老化が起こるのです。
中でも特に大きな影響を与えるのが紫外線によるダメージ。シミ・そばかすの原因となるだけでなく、真皮層まで届いて肌弾力の低下を招き、シワ・たるみまで招いてしまいます。
紫外線は季節や天気を問わず降り注いでいますので、毎日対策を心がけましょう。
肌を老化させる生活習慣
肌の老化につながる習慣を断つことも、アンチエイジングに重要な観点です。
・無理なダイエット
・暴飲暴食
・睡眠不足
・飲酒や喫煙
・間違ったスキンケア
こうした毎日の習慣が積もり積もることで、肌の老化はどんどん加速してしまいます。
規則正しい生活リズムと食生活を意識しながら、ストレスを溜めすぎずに過ごすこと。基本的なことですが、健康的に毎日を過ごすことが、肌にとっては何より大切です。
まとめ
肌老化を予防するには、具体的な肌悩みが発生する前から対策しておくことが重要です。特に規則正しい生活こそが、アンチエイジングの要と言えます。
自分に不足しているスキンケアや生活習慣を理解して、身体の内側と外側両方からアプローチしていきましょう。