剥きたてのゆで卵のような、ツルツルで明るい肌、憧れますよね。
しかし紫外線やストレス、加齢などさまざまな要因で、肌の透明感やツヤは失われてしまいます。
そこで取り入れたいのが角質ケア。肌の表面をなめらかにし、キメの整った肌に近づける効果があります。
今回は顔の角質ケアについて、自宅で手軽にできる方法や美容皮膚科で受けられるスペシャルケアまで紹介していきます。化粧のりが悪い、顔色がくすんで見える、ザラザラ・ゴワゴワする…そんなお悩みのある人は、角質ケアの始めどきですよ!
この記事のポイント
顔の印象を左右する「角質」とは?
人間の皮膚は「表皮・真皮」の大きく2つに分けられます。そのうち表皮はさらに4つの層に分かれており、最も外側に位置するのが角質層です。
角質の役割
角質の最も大切な役割は、肌の水分をキープして、外的刺激からお肌を保護すること。この働きのことを肌のバリア機能と呼びます。
バリア機能を正常に保つためには、肌のターンオーバーが正常に行われている必要があります。ターンオーバーとは、表皮の一番下にある基底細胞から新しい肌細胞が生まれ、形を変えながら角質層まで押し上げられる一連のサイクルのこと。
角質層まで到達した肌細胞は役目を終え、自然に剥がれ落ちていきます。
顔の皮膚に置いて、ターンオーバーは約28日間のサイクルで繰り返されています。しかし不規則な生活習慣・ストレス・加齢・お手入れ不足・紫外線等によりサイクルが乱れると、本来自然に剥がれるべき角質が肌表面に溜まっていくようになります。
この状態を角質肥厚と言い、肌が持つうるおい成分が角質細胞に行き渡らなくなることで、さまざまな肌トラブルを招いてしまうのです。
角質肥厚による肌トラブル
ターンオーバーが乱れて角質肥厚の状態になると、次のような肌悩みとなって現れます。
・肌がくすんで顔色が悪く見られる
・毛穴が目立つ
・ザラつきや皮むけが起こる
・キメが乱れシワができやすくなる
・肌が固くなりゴワゴワする
・化粧品の浸透が悪く、お手入れの効果が出ない
・乾燥しやすくなる
・Tゾーンはべたつくのに頬は乾燥するなど肌バランスが崩れる
・肌荒れ、ニキビができやすくなる
特に30代以降はエイジングトラブルの進行を加速させる要因となってしまうので、早めにケアを始めましょう。
自宅で出来る顔の角質ケア
自宅でできる方法としては、角質を溶かしたり、柔らかくしたりする作用のある成分を配合した基礎化粧品を使う方法が一般的です。こうした角質ケア化粧品は、製品によって使用方法が大きく異なるため、必ず説明を読み、推奨されている頻度や使い方を守るようにしましょう。
ここでは代表的な角質ケア化粧品の種類と、一般的な使い方を紹介します。
スクラブ洗顔で角質ケア
誰でも取り入れやすいのが、スクラブ入りの洗顔料を使うことです。
スクラブとは、スキンケアアイテムに含まれる細かい粒子のこと。さまざまな種類がありますが、肌にやさしく洗うなら、米ぬか、こんにゃく、砂糖などを原料とした、粒子が細かいタイプや柔らかいタイプがおすすめです。
塩や植物種子などを原料としたスクラブは、力加減を間違えると余計な刺激を与える場合があるため注意しましょう。
スクラブ洗顔は基本的にクレンジング後の素肌に行います。
①ぬるま湯で予洗いする | 表面の汚れをある程度落とします。 肌を温めることで毛穴が開き、汚れが落ちやすくなる効果も。 |
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②スクラブ洗顔料をなじませる | 小鼻などの気になる部分にやさしくなじませましょう。 力を入れすぎると肌を傷つけてしまうので要注意です。 |
③ぬるま湯ですすぐ | 洗顔料が残らないよう20~30回ほどしっかりすすぎましょう。 すすぎ残しがあると肌荒れの原因になります。 |
おすすめアイテム|プルエスト ブラックジェリーウォッシュ
出典:プルエスト公式サイト
価格:4,056円/120g
水分の蒸発を防ぐ独自の保水ジェルをベースにした洗顔料です。こんにゃく芋由来の柔らかいスクラブに加え、炭パウダーとベントナイト(泥)が吸着成分として配合されており、毛穴汚れにしっかりアプローチしてくれます。
さらにセラミド・ヒアルロン酸・卵殻膜などハリツヤUPに働く成分も豊富に配合しているため、つっぱり感のない洗いあがりです。
毛穴の黒ずみが気になる方や、汚れ落ちと保湿力のどちらも重視したい方にはぜひ一度使ってみてほしい洗顔料です。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
ピーリング石鹸で角質ケア
ピーリング成分として知られるグリコール酸(AHA)などを配合した、ピーリング石鹸もセルフケアにおすすめです。
グリコール酸はフルーツに多く含まれる成分で「フルーツ酸」とも呼ばれています。肌にやさしく、角質を柔らかくする作用があります。
ピーリング石鹸は洗顔機能を併せ持ったタイプが多いため、基本的にはクレンジング後の素肌に使用します。
①石鹸を泡立てる | 肌を擦らず洗うために、弾力ある泡を作りましょう。 手を逆にしても落ちないくらいの濃密さが理想です。 |
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②顔になじませる | 泡を濡らした顔にのせ、目元や唇を避けて広げます。 肌を直接手で触れず、泡で洗うのがポイント。 |
③泡パック | 商品によってはそのまましばらく泡をのせる工程を推奨しているものも。 パック時間は製品により異なるため、事前に確認しておきましょう。 |
④ぬるま湯ですすぐ | すすぎ残しのないよう20~30回しっかりすすぐ。 |
おすすめアイテム|サンソリット スキンピールバー AHAマイルド
出典:サンソリット公式サイト
価格:2,200円(税込)/135g
角質ケア成分AHAを配合したピーリングソープです。泡立てネットを使うことで、メレンゲのような弾力ある泡が立ち、古い角質や毛穴汚れ、過剰な皮脂をやさしく洗い流します。
こちらは敏感肌や乾燥肌の方に特におすすめのタイプですが、脂性肌向けやニキビ肌向け、くすみ肌向けなどのラインナップがありますので、肌質に合わせて選ぶことができますよ。
ピーリングジェルで角質ケア
ピーリングジェルとは、その名の通りジェル状のピーリングコスメ全般を指します。さまざまな種類がありますが、ゲル化剤を肌になじませることで古い角質を絡めとり、使用後にジェルたポロポロを剥がれ落ちてくるタイプが多いです。
クレンジングや洗顔とは別に、スペシャルケアとして取り入れることの多いアイテムで、製品にもよりますが、基本的には乾いた素肌に使用します。
①顔にのせる | ジェルをさくらんぼ2〜3粒大ほど取り、顔全体に均一に広げましょう |
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②肌になじませる | 指の腹を使って円を描くようにやさしくなじませます。 |
③ぬるま湯ですすぐ | すすぎ残しがないよう、20~30回ほどしっかりすすぐ |
化粧水・美容液でも角質ケアができる
化粧水や美容液にも、角質ケア成分を配合したものがあります。クレンジングや洗顔に配合される場合とは異なり、角質を落とす目的よりも、柔らかくすることで他の美容成分の浸透効率を上げたり、ターンオーバーを促進したりする目的で配合されるパターンが多いです。
保湿効果を兼ねたアイテムが多く、洗顔料などを使った角質ケアで乾燥しやすい方や、敏感肌の人にも取り入れやすい方法と言えます。
おすすめアイテム|ゼオスキンヘルス バランサートナー
出典:ゼオスキンヘルス公式サイト
価格:3,080円(税込)/150ml
肌のpHバランスに着目した化粧水です。グリコール酸が古い角質を柔らかくし、美容成分の浸透をサポート。ターンオーバーを正常化させ、きめ細かい肌に導きます。特にニキビが気になる方や脂性肌の方におすすめですが、ヒアルロン酸Naをはじめとする保湿成分も配合しているため乾燥肌の方にも使いやすいですよ。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
自宅での角質ケアを止めた方が良い人
角質ケアは、どんな人にも効果的…という訳ではありません。肌質や皮膚の状態によっては取り入れ方に気をつけなければならない場合や、使用を控えた方が良い場合もあります。
・極度の乾燥肌や敏感肌の人
・血管が透けて見えるなど、極端に皮膚が薄い人
・アレルギー症状が出やすい人
・アトピーなど皮膚疾患がある人
・ニキビの炎症が強い人
・肌荒れ中の人
特にピーリングジェルや硬いスクラブの入った洗顔料などは刺激が強すぎる場合があります。普段は大丈夫でも、肌荒れや強い炎症ニキビのあるときは使用を控えましょう。
物理的な刺激の少ないピーリング石鹸や角質ケア化粧水などは肌荒れ中でも使える場合もありますが、敏感肌の方などにはあまりおすすめできません。
角質ケアは、体調が良く肌トラブルが出ていない時に行うのがベスト。肌に元気がないときは、角質ケアよりも保湿重視のスキンケアを徹底しましょう。
自宅での角質ケアの注意点
セルフで角質ケアをする場合、やりすぎには要注意!ツルツルになるからといって、過剰に行うのはよくありません。
肌に必要な角質まで取り除いてしまうと、バリア機能が低下し、乾燥や肌荒れを招きます。特にピーリングジェルは、使いすぎると摩擦による刺激で肌が赤くなってしまうことも。
角質ケアアイテムは必ず製品推奨の使用頻度や使用方法を守り、強く擦りつけることのないよう気をつけましょう。
また角質ケアをした肌は乾燥しやすい状態なので、保湿がとても重要です。
「化粧水→美容液→乳液orクリーム」の基本ステップを守りつつ、化粧水を重ね付けしたり、いつもより油分多めのクリームを使ったりと、普段以上にしっかり保湿するよう意識してください。
もちろん紫外線対策も忘れずに。刺激から肌を守ることで乾燥を防ぎ、ツヤツヤな状態を維持できるはずです。
美容皮膚科で提供する顔の角質ケア
美容皮膚科では、セルフケアより効果的かつ安全に角質ケアを行うことができます。医師の診断のもと、専用のマシンや医療用薬剤を使用することができるからです。
ただし永続的な効果はないため、施術後の肌を維持したい場合は定期的に通う必要があります。肌のメンテナンスとして続けていけば、肌質改善などより深い悩みにもアプローチすることができるでしょう。
ここからは、恵比寿アズクリニックで受けられるピーリング施術を紹介します。
マッサージピール
皮膚表面を剥離せず、皮膚を守りながら真皮深層に働きかける施術です。トリクロロ酢酸(TCA)、コウジ酸、過酸化水素水(H202)を主な有効成分とし、お肌を優しくマッサージしながら薬剤をなじませることで細胞の再生を促し、新たなコラーゲン繊維形成を促進します。
ハリと弾力を取り戻すことができることから、コラーゲンピールとも呼ばれています。
即効性がありながら従来のピーリングのような副作用がほとんどなく、手軽に取り入れられる美肌治療です。
小ジワや軽度のたるみが気になる方、肌のハリが失われている方、シミを予防したい方などに特におすすめです。
ミックスピールマヌカ
乳酸をベースに、グリコール酸、サリチル酸を配合し、さらに希少性の高いマヌカハニーを加えたピーリング製剤です。マヌカハニーの保湿効果と抗菌・抗炎症作用を同時に得られるため、ピーリングと同時に肌にやさしく炎症を抑えることができます。
ニキビ肌の方や肌荒れが気になる方、毛穴の黒ずみ・開きが気になる方、乾燥肌の方に特におすすめの施術です。
マッサージピールとミックスピールマヌカは、ピーリングの中でも「ケミカルピーリング」と呼ばれるカテゴリーに類します。
ケミカルピーリングに対して「痛そう」「怖い」といった印象を持たれている方も少なくないと思いますが、最近は薬剤も進化しており、肌に負担なく高い効果を発揮できる施術が増えています。アズクリニックのケミカルピーリングについて詳しく紹介した動画もありますので、ぜひ合わせてご覧ください。
▶ケミカルピーリング詳細 https://az-clinic.tokyo/chemicalpeeling/
ウォーターピーリング
普段のスキンケアでは落とすことのできない角栓や古い角質を、水流を利用して取り除く施術です。
アズクリニックでは、水流による洗浄と同時に毛穴の吸引も行えるマシンを使ったハイドラピーリングという施術を行っています。ニキビやザラつきの原因となる毛穴詰まりをすっきり除去することで、毛穴の目立たないツルツル肌が目指せます。
家庭用やエステ用として販売されているウォーターピーリングマシンもありますが、医療用と比べると効果はマイルド。1度の施術で大きな効果を得たい場合には美容クリニックでの施術がおすすめです。
公式YouTubeでは施術風景を公開していますので、ぜひあわせてご覧ください。
▶ハイドラピーリング詳細 https://az-clinic.tokyo/hydrapeeling/
まとめ
キメの整った透明感のある肌を手に入れるには、正しい角質ケアが欠かせません。
加齢や紫外線などの影響で年々溜まりやすくなる角質は、定期的なお手入れでしっかりオフしていきましょう。