年齢とともに目立ってくる、ほうれい線やマリオネットライン。既にたるんでしまった肌を自力で改善させることは非常に難しいのが現実ですが、適切なセルフケアで悪化を食い止めることは可能です。さらに美容皮膚科でリフトアップ施術を受けることで、スッキリと若々しい印象を取り戻すこともできるでしょう。
今回は顔のリフトアップについて、自宅でできるケア方法や、効果的な美容医療を解説していきます。
この記事のポイント
- リフトアップが必要な「顔のたるみ」の原因がわかる
- 顔のリフトアップに役立つ3つのセルフケアがわかる
- 顔のリフトアップに効果的な美容医療がわかる
顔のリフトアップを始める前に「たるみ」の原因を知ろう

最初に自分の顔のたるみの原因を探ってみましょう。
原因を特定することで、より効果的にたるみ対策を行うことができますよ。
原因①肌弾力の低下
肌の弾力を作り出しているのは、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンなどの組織です。
紫外線などの外的要因や加齢による新陳代謝の鈍化によりそれらの組織が減少すると、肌の土台がゆるみ、たるみにつながります。
また乾燥によるバリア機能の低下も、肌のハリが衰える一因です。肌にうるおいを保持する力が弱まり、目元や口元の小じわにつながります。
・肌のハリや弾力が足りず、全体的に元気がない
・肌がカサカサ、または硬くなっている
・肌の透明感がなくなり、くすみが気になる
これらの状態は、肌のハリが失われているサインです。毎日のスキンケアでしっかり保湿するとともに、皮膚のたるみの大きな要因である紫外線対策は欠かさず行ってください。
原因②表情筋や靭帯の衰え
顔の筋肉が衰えて痩せることで、顔全体がたるんでしまうことがあります。
それまで表情筋によって支えられていた皮膚や脂肪などの組織が支えきれなくなるのです。
・体重に変化がないのに、人から「痩せた?」と言われる
・顔の印象がぼんやりと重たく見えるようになった
・デスクワーク中心で無表情でいる時間が長い
以上の項目に当てはまる方は表情筋が衰えているかもしれません。
表情筋を鍛えることで、たるみの予防・改善が見込めます。
一方「リガメント」という靭帯の衰えも、顔がたるむ原因のひとつです。
リガメントは顔の複数個所に存在しており、筋肉や脂肪、皮膚などの組織を骨に固定する役割があります。これが衰えて緩むことで顔の組織が支えられなくなり、たるんでしまうのです。
リガメントが衰えるのは加齢によるところが大きいのですが、セルフマッサージなどの間違ったスキンケアも影響しています。
一度劣化したリガメントを元に戻すのは簡単なことではありません。手軽にむくみがとれる顔用のマッサージ器などもありますが、使用時の力加減や使用頻度に注意しましょう。
原因③体型の急激な変化
体型が変わり皮下脂肪の量が増減することも、顔のたるみにつながります。
皮下脂肪が増えた場合、若いうちはただふっくらするだけでも、年齢を重ねると脂肪を支える力が弱くなり重力に負けて垂れ下がってしまいます。
逆に急激に皮下脂肪が減った場合も、それまで脂肪があることでピンと張っていた肌がしぼみ、たるんでしまいます。
自宅でできる顔のリフトアップ方法

たるみの原因が見つかったら、それに応じたリフトアップ方法を早速試してみましょう。
ここでは自宅で出来るケアに焦点を当てて紹介していきます。効果的なアイテムも併せてご紹介していくので、ぜひ実践してみてください。
スキンケアで肌のハリを高める
肌の弾力不足が原因でたるみが生じている場合、スキンケアで肌のハリを高めることが大切です。
肌の弾力が失われるのは、ハリに欠かせない成分であるコラーゲンやエラスチンが減少することによるもの。真皮層でそれらの成分を作り出している「線維芽細胞」という組織に働きかけるのが有効です。
ホームケアとしては、レチノール、ナイアシンアミド、ニールワンなど、しわ改善有効成分を含む薬用美容液を使うのがおすすめです。
また乾燥対策も欠かせません。クレンジングや洗顔は低刺激なアイテムでやさしく行い、洗顔後はすぐに保湿することを心がけましょう。
化粧水は手のひらを使ってハンドプレスし、肌にしっかりとなじませてください。これで肌を摩擦から守りながら、しっかりとうるおいを閉じ込めることができます。
特に乾燥しやすい目元や口元は、化粧水や美容液を重ね付けすることをおすすめします。
プルエスト OGハイドレーティングセラムRプラス
有効成分ナイアシンアミドを配合した薬用美容液。
ナイアシンアミドは、真皮の線維芽細胞に働きかけてコラーゲンの生成を促します。乾燥によるしわの改善や、たるみの予防ができるため、弾力が低下してきた肌におすすめです。
また保水力に優れた独自のハイドロジェルがベースになっているため保湿効果も高く、土台から肌を整えることが可能です。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
ドラッグストアなどで購入できる市販の化粧品にも優秀なアイテムは数多くありますが、さらに高い効果を求める人は、美容皮膚科などで購入できる医療専売の基礎化粧品を取り入れるのも良いでしょう。
市販品よりも美容成分が高濃度で配合されていたり、メーカー独自の成分が使用されていたりと、肌悩みに強くアプローチできる点が医療専売コスメの魅力です。その分コストが高くなりがちなのがネックとなりますので、医師と相談しながら、場合によっては部分使いなどで対応するのも良いでしょう。
ジャンマリーニ シエスタフェイスセラム
肌のハリ・ツヤを高めたいときに使ってみてほしい、医療専売の化粧水です。
肌に素早く浸透する脂溶性ビタミンCと、筋肉を収縮させてシワを改善するDMAEを主軸に、抗酸化作用の高いビタミンEや保湿に働くヒアルロン酸など、エイジングケアに役立つ成分が豊富に配合されています。
小ジワが増えてきた人、毛穴の開きが気になる人、肌を引き締めたい人にオススメです。
「セラム」と名はついていますが、化粧水のようにサラサラとした使用感なので、洗顔後すぐに塗ると良いですよ。
※恵比寿アズクリニックで取扱っております
エクササイズで表情筋にアプローチ
表情筋を鍛えるには、簡単なトレーニングを取り入れる方法があります。
特にデスクワーク中心で表情筋をあまり使えていない方は表情筋が衰えがち。トイレに立った際など、気が付いたときに表情筋を動かす癖をつけると良いですよ。

笑顔で口角を上げ「あ・い・う・え・お」の口の形を作りましょう。
大げさに口を開けることで表情筋を効果的に鍛え、笑顔作りの練習にもなりますよ。
鏡を見ながら、顔の筋肉を意識して行うことが重要です。
またEMS美顔器の活用も効果的です。
EMSとは微弱な電気を流すことで筋肉を刺激する機能のこと。普段使えていない表情筋にピンポイントでアプローチするため、手軽に顔の筋トレをすることが可能です。
プルエスト マルチフェイシャルスパ

マルチフェイシャルスパ
価格:16,500円(税込)
出典:プルエスト公式サイト
EMS機能を含む6つのモードを搭載したマルチ美顔器です。
EMSは4段階のレベル調整ができるので、EMS美顔器初心者の方も安心して使うことができます。
また、肌のハリ改善、弾力アップに効果的な赤色LEDやRFの機能もあるため、多角的なたるみ対策が可能です。
加えて肩甲骨周りのストレッチもたるみ予防になります。
肩や首まわりの筋肉が凝り固まっていると、それに引っ張られて顔の皮膚が下がりがちになります。
ストレッチで血行を促進し、筋肉のこりを解消することができるので、仕事の合間やお風呂の時間にも取り入れてみてください。肩まわりがスッキリして心地よいですよ。

①手のひらを上にして、両手を胸の高さに掲げます。
②手のひらが顔の前を通過するように上げていき、上げきったら両手を開いてバンザイの姿勢をとります。
このとき、指先から腰までが一直線になるよう意識しましょう。
③手が耳の横を通るように、肘を曲げながら両手を下ろし、肘の角度が直角になったところで肩甲骨をグッと後ろに寄せます。
④両手を両太ももに置いてリラックス。
①~④をゆっくりと流れるように4階繰り返しましょう。
頭皮ケアで顔までリフトアップ

頭皮は顔の皮膚と直接つながっており、頭皮をほぐすことで顔のたるみ予防につながります。
特におすすめの頭皮ケアが、シャンプーやトリートメントをしながら行える頭皮マッサージです。毎日入浴ついでにできるため忙しい方でも気軽に試すことができ、リラックス効果も期待できます。
指の腹を使って頭皮をゆっくりと圧迫しながらマッサージすることで、血行促進に効果的です。
また専用のマッサージグッズを使用することも一つの方法ですので、自分に合った方法で続けてみてくださいね。
フエッタリッチ スカルプヘッドスパ

スカルプヘッドスパ
価格:15,400円
出典:フエッタリッチ公式サイト
2種類の回転モードに加え、LED、EMS機能も搭載したヘッドマッサージ器です。
アタッチメントが回転しながら頭皮をやさしくつまみ上げ、硬くなった頭皮にアプローチ。
防水機能つきで、浴室やシャンプー中にも使用できます。
ただし、いずれの場合でも自宅でのケアには限界があるということを覚えておきましょう。あくまでたるみ悪化の阻止や予防の意味で気長に取り組むのがおすすめです。
特に急激な体重の増減によって強くたるんでしまった場合などは、セルフケアだけでの改善は非常に困難です。生活習慣を見直して、体形を一定にキープすることが、老け顔予防につながりますよ。
すでにたるんでしまったお顔をしっかりと引き上げるためには、美容皮膚科や美容外科での専門的な治療が必要になってきます。
美容皮膚科でできる顔のリフトアップ施術
美容皮膚科でのリフトアップ施術は、比較的強いたるみにも大きな効果が期待できます。この点が、セルフケアにはないメリットですね。医師の診察を通じて、一人ひとりの肌質やたるみの度合いに合わせた施術を受けられるため、より確実にリフトアップできるでしょう。
最新の美容医療技術を駆使した施術は、ダウンタイムが少なく日常生活に早く戻れる点も魅力的。ここでは恵比寿アズクリニックで受けられるリフトアップメニューをご紹介していきます。
HIFU(ハイフ)

ハイフは超音波の熱エネルギーを利用して、切らずにシワやたるみを改善する施術です。皮膚より深い脂肪層や筋膜層にまで熱を届けることができ、組織を引き締めることで土台からリフトアップします。
さらに脂肪溶解作用も期待できるため、脂肪のボリュームが強めの方や、顔全体のたるみが気になる方におすすめです。
皮膚表層へのダメージはなく、ダウンタイムのないたるみ治療として高い人気を誇ります。
アズクリニックで使用している「ウルトラフォーマーMPT」というハイフ治療器は、2つの照射モードを使い分けることにより痛みを抑えながら治療することが可能です。
XERF(ザーフ)

ザーフは高周波(RF)の熱エネルギーを活用したたるみ治療機です。最大の特徴は、世界初のデュアルモノポーラ技術、つまり2つの波長の高周波を同時に照射可能な点。ハイフがより深い筋膜層へのアプローチを得意とするのに対し、ザーフは真皮層から脂肪深層にまで幅広くアプローチできます。
皮膚たるみと脂肪たるみの両方が気になる人や、チークトップを引き上げて立体的な顔立ちにしたい人には特にオススメです。また脂肪の厚みが気になる人は、ハイフとの組み合わせ治療も可能です。
ザーフのもうひとつの特徴が、痛みや火傷のリスクを軽減する独自技術が搭載されている点で、「しっかり深くまで熱を届けるのに痛みが少ない」というのも嬉しいポイントです。
ところどころ熱感が出る場合はありますが、ハイフと比較しても痛みは軽い場合が多いですよ。
ポテンツァダイヤモンド
ポテンツァもザーフと同様、高周波(RF)のエネルギーを活用した美容施術です。チップをカスタマイズすることで、さまざまな肌悩みに応じた治療が可能となります。

ポテンツァと聞くと、針のついたチップで肌を刺すニードルRF治療をイメージされる方が多いと思います。しかし「ポテンツァダイヤモンド」は針のないダイヤモンドチップを使った施術で、施術中の痛みやダウンタイムはほとんどありません。痛みに苦手な人でも安心して受けられる点がメリットです。
ポテンツァダイヤモンドは、高周波の熱を深く届けるモノポーラと、広く均一に届けるバイポーラ、2種類の高周波を連続照射できるという特徴があります。デュアルモノポーラ(2つの周波数のモノポーラ)を搭載したザーフと比較し、高周波の到達域は浅めですが、その分肌の表面に熱エネルギーを作用させるのが得意です。
痩せ型の方や、乾燥小じわが目立つタイプの方には特に効果的と言えるでしょう。
糸リフト

糸リフトとは、医療用の特殊な糸を顔の皮下組織に挿入し、たるみを根本から引き上げるリフトアップ治療です。コラーゲンの生成を促進し、肌のハリや弾力を自然に回復させる効果も期待できます。
最新の糸リフトはメスを使用せずに施術ができ、最短30分で施術が完了。その即効性とダウンタイムの短さで、忙しい方にも人気の高い治療となっています。
ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸注入は、体内に元々存在するヒアルロン酸を補うことでシワやたるみを目立たなくし、肌にハリと潤いを取り戻す治療です。
こめかみや頬の下など、加齢とともにボリュームが失われがちな部位に注入することで顔全体が引きあがり、たるみやほうれい線などを目立たなくさせる効果も期待できます。
施術時間が短く、ダウンタイムもほとんどないため、日常生活にすぐ戻れるのも大きな魅力です。
まとめ
たるみの原因は骨格や肌質によりさまざま。まずは原因を見極めて、それに見合ったリフトアップケアを取り入れることが大切です。早めに始めることで、若々しいお顔の印象を維持することができるでしょう。
既に強くたるんでしまった場合はセルフケアでの改善が難しくなりますので、美容皮膚科に相談するのが近道です。幅広い施術の中から、お悩みや予算に見合ったものを選ぶことが大切ですよ。

OGハイドレーティングセラムRプラス
シエスタフェイスセラム



