「急いでストッキングを履いたら、かかとのガサガサで伝線した!」
「かかとがひび割れてサンダル姿が決まらない…」
ふとした瞬間目に入り、”かかと”の角質が気になってしまう方も多いのではないでしょうか。実はかかと、とてもデリケートで乾燥しやすい部位なのです。
この記事では、かかとの角質を滑らかに整えるセルフケア方法を解説します。サンダルの季節に入る前に、ぜひ整えておきましょう!
この記事のポイント
かかとの角質がガサガサする3つの原因
普段生活していると目に入りにくいからこそ、気づいた時にはカサカサの状態になりがちな「かかと」。
かかとは他の部位と比べても乾燥しやすい特徴があります。まずは、かかとがガサガサしてくる3つの原因を紹介します。
皮脂腺がないから
かかとを含む足の裏には、皮脂腺がありません。一方、汗を分泌する汗腺は他の部分よりも多いため、汗はたくさんかくという特徴があります。
汗が蒸発すると、同時に肌内部の水分も蒸発することになるのですが、かかとは他の部位と違って皮脂で保湿されることがないため、そもそも非常に乾燥しやすい部位なのです。
空気の乾燥する秋冬はもちろん、実は汗をかきやすい夏も肌内部の乾燥が進みやすい季節ですので注意が必要です。
負荷がかかりやすい部位だから
足の裏は地面と接しながら、全身の体重を支える部位です。その分摩擦による負荷がかかりやすく、角質が厚くなりがちという特徴があります。
さらに靴の選び方を間違えると負担が増してしまうため注意が必要です。窮屈な靴や、逆に緩すぎてかかと部分がパカパカする靴など、サイズが合わないもの。極端にヒールの高い靴などは、かかとが擦れる原因となります。
ジャストサイズで、足に負担のかかりにくい靴を選ぶことが大切です。
また素足で家の中を歩きまわるのも、かかとの皮膚に負担をかける要因のひとつ。「暑い夏は裸足の方が涼しくて良い」と思われるかもしれませんが、皮膚への直接的な摩擦を避けるためにも、薄手の靴下を履いておくと安心です。
ターンオーバーが乱れているから
こちらはかかとに限った話ではありませんが、肌の代謝のリズムであるターンオーバーが乱れることによっても、角質のガサガサが加速してしまいます。
肌のターンオーバーが正常であれば、基底膜で生まれた新しい細胞が一定のサイクルで表面に押し上げられ、古くなった角質は自然に剥がれていきます。
しかしターンオーバーは年齢とともに滞りがちになります。さらにストレスや生活習慣の影響も受けやすく、それらによってターンオーバーがうまく働かなくなると、本来自然にはがれるべき古い角質が肌表面に溜まってしまいます。
こうして角質層の厚みが増した肌の状態を角質肥厚と呼び、ガサガサかかとの原因となるのです。
かかとの角質を滑らかにするケア方法
ガサガサかかとのケアとして、フットケアの専門店に行くという方法もありますが、どうしても一過性の改善にとどまりやすいというデメリットがあります。
常にツルツルのかかとを目指すなら、毎日のケアを習慣づけることが大切です。自宅で簡単にできるケア方法を紹介しますので、ぜひ取り入れてみてください。
また、これらのケアをしてみてもガサガサが改善しない場合は、水虫などの皮膚疾患が潜んでいる可能性もあります。深くお悩みの方は、一度皮膚科に相談してみてください。
足を冷やさない
ターンオーバーを停滞させないためには、体を冷やさないことが大切です。特に足は冷えやすい部位ですので、温める工夫をしましょう。
・湯船に浸かる習慣をつける
・常に靴下をはく
・足裏のオイルマッサージをする
・ストレッチなど適度な運動をする
・アイスや冷たい飲み物など、体を冷やす飲食物は控える
体が温まることで血行が良くなり、肌の代謝に必要な栄養や水分が行きわたりやすくなります。かかとに限らず全身の美肌につながりますので、ぜひ意識してください。
ピーリングケアを取り入れる
角質の厚みが気になる場合は、ピーリングケアを取り入れましょう。
かかとのピーリングアイテムとしては、ピーリング石けんを使うのがオススメです。ピーリング作用がマイルドに設計されているものが多く、肌に負担なく角質ケアが行えます。
ボディスクラブも良いですが、ものによってはスクラブの粒子が荒く細かい場合があり、強く擦ると肌を傷つけてしまう恐れもあるため注意が必要です。特に初心者さんは、米ぬか、こんにゃく、砂糖などを原料とした、粒子が細かく柔らかいタイプを選んでみてください。
ただし、極度の乾燥肌や敏感肌の方は、スクラブやピーリング成分が刺激となってしまう場合もあります。使用頻度に気を付けるとともに、やさしくケアを行うことを心がけましょう。
また肌に合わない場合は使用を中止し、皮膚科で相談することも大切ですよ。
おすすめアイテム|サンソリット スキンピールバー AHAマイルド
出典:サンソリット公式サイト
価格:2,200円(税込)/135g
角質ケア成分AHAを配合した、ピーリング石けんで、顔はもちろん全身洗うことができます。泡立てネットを使うことでメレンゲのような弾力ある泡が立ち、古い角質や毛穴汚れ、過剰な皮脂をやさしく洗い流します。
こちらは敏感肌や乾燥肌の方に特におすすめのタイプですが、脂性肌向けやニキビ肌向け、くすみ肌向けなどのラインナップがありますので、肌質に合わせて選ぶことができますよ。
保湿を徹底する
顔の保湿はしっかり行っていても、かかとまでしっかり保湿ケアができているという人は少ないかもしれませんね。しかし、かかとこそしっかり保湿を行うよう心がけましょう。
特に体を洗った後や角質ケアを行った後は、かかとの皮膚が乾燥しやすい状態になっているので、すぐに保湿してください。
かかとの保湿の手順は、基本的にはボディクリームを塗るだけでOK。
普段以上に乾燥が気になる日などは、クリームの前にボディローションを塗っておくと、さらに効果的です。
肌のベタつきが気になる夏はボディクリームを省いてしまう人もいるかもしれませんが、保湿は季節を問わず行うことが大切です。こっくりしたクリームではなく、ボディ用乳液など軽いテクスチャーのアイテムを使えば、ベタつくことなく保湿ができますよ。
おすすめアイテム|松山油脂 シア脂の全身保湿クリーム
出典:松山油脂公式サイト
価格:1,485円(税込)/170g
低刺激かつ無香料で敏感肌の方も使いやすいボディクリームです。有機・無農薬栽培のシア脂が角質層に浸透しながら、肌表面にうるおいの膜を密着させ、水分の蒸発を防ぎます。
しっかり保湿しながらもみずみずしい質感で、伸ばしやすくベタつきにくいのがポイントです。
かかとの角質が気になるときのNGケア
かかとのガサガサを何とかしたい!と思うあまり、ヤスリなどで厚くなった角質をガリガリ削る人もいると思います。適度であれば問題ないのですが、やり方を間違えると逆効果となってしまいます。
かかとのガサガサは肌の乾燥が主な原因ですので、乾燥を招くケアは避けた方が無難でしょう。
どうしてもヤスリを使いたい場合は、1度でしっかり削ろうとせずに、表面を整える程度に留めてください。また、濡れた肌にヤスリをかけると角質を取りすぎる原因となりますので、必ず乾いた状態の肌に行ってくださいね。
まとめ
かかとが乾燥した状態でサンダルやパンプスを履き続けると、どんどん状態が悪化してしまいます。乾燥に気づいたら、しっかり保湿する習慣を身につけましょう。
また、体を冷やさない工夫や、生活リズムを整えることもターンオーバー促進には重要です。ぜひ生活習慣を見直しながら保湿ケアを継続して、ツルツルのかかとを目指してください!