ヒアルロン酸でよくある失敗は?原因・予防法・修正方法を解説

数多くの施術の中でも人気・知名度ともに高いヒアルロン酸注入。ダウンタイムが短いことに加え、施術直後から大きな変化が得られやすく、検討している人も多いと思います。
しかし美容医療にリスクはつきもの。手軽な施術として知られるヒアルロン酸注入も例外ではありません。
今回は、ヒアルロン酸注入でよくある失敗例を紹介するとともに、失敗しないためにできることを解説しています。クリニックを受診する前にチェックしておきましょう。

この記事のポイント

  • ヒアルロン酸注入でよくある失敗とリスクがわかる
  • ヒアルロン酸注入で失敗しやすい部位がわかる
  • ヒアルロン酸注入で失敗しないためのコツがわかる

目次

ヒアルロン酸注入でよくある失敗例

「ヒアルロン酸注入」とは、皮膚や皮下組織に注射器で直接ヒアルロン酸製剤を入れ込む施術です。注入する部位や製剤の種類によって得られる効果は異なり、シワ改善、骨格形成、肌質改善など幅広い用途に使用されます。
注入後は12年程度をかけてゆっくり体内に吸収されるため、持続力が高い点も魅力です。
そんなヒアルロン酸ですが、思ったような仕上がりにならず「失敗したな…」と感じてしまうこともしばしば。まずはよく見聞きする失敗例を、起こりやすい部位とともにご紹介します。
なお公式YouTubeでも詳しくお話ししていますので、動画の方が見やすいという方はこちらでチェックしてください。

恵比寿アズクリニック公式YouTube

失敗①入れすぎてパンパンになる|頬・唇

1つ目は、注入量が多すぎて顔がパンパンに張ってしまう失敗です。
中でもよく見られるのが頬。年齢とともに頬の骨格が痩せてくると、皮膚がたるんでツヤ感を失ったり、毛穴が引っ張られて“たるみ毛穴”を形成したりといった悩みが出てきます。頬にヒアルロン酸を入れてボリュームを補えば、若々しさを取り戻すことができるので、非常に人気の高い部位の一つです。
しかし、ピンと張った肌を求めるあまり注入量が多くなると、必要以上にボリュームが出てしまい、いわゆる「ヒアル顔」と言われるパンパンに張った顔になってしまいます。

同様に唇も入れすぎが起きやすい部位です。唇の場合は他の部位より皮膚が薄いため、施術時の腫れ感が目立ち、注入量を見誤りやすいという側面もあります。

いずれの部位も、2回目以降の施術には特に注意が必要です。
というのも「前回の仕上がりに満足したから」と軽い気持ちで同じ量を注入したところ、実はまだ前回注入した分が吸収し切らずに残っていて「思いの他ボリュームが出てしまった…」ということが少なくないのです。さらに言えば、施術を繰り返すうちに量に対する感覚が麻痺してしまい、ついつい入れすぎてしまうという人も。

施術のたびに丁寧に肌や骨格の状態を診察し、客観的なアドバイスをくれるような医師を見つけることが、やりすぎを防ぐ鍵となります。

失敗②骨格に合わず不自然になる|ほうれい線

ヒアルロン酸注入の目的として多いのが、ほうれい線などの深いシワの改善です。しかし、単純にシワの溝に対してヒアルロン酸を注入するだけでは、骨格に合わず不自然な仕上がりになってしまうことが多々あります。
ほうれい線は顔全体の「たるみ」によって深くなるもの。根本的な原因として、加齢とともに起こる骨の萎縮が大きく関わっています。こうした骨格上の問題を無視し、ほうれい線だけにヒアルロン酸を注入すると「顔全体はたるんでいるのに、ほうれい線だけない」というアンバランスな状態になってしまうのです。
こうならないためにお勧めなのが、まずは骨の萎縮部位にヒアルロン酸を注入する手法です。こめかみや頬などコケ感が目立つ部分にヒアルロン酸を入れると、その分皮膚が引き上がり、ほうれい線を目立たせていた顔のたるみが軽減します。これによりナチュラルにほうれい線が改善されるとともに、輪郭が整うことでより若々しい印象を作ることができます。
また小鼻の横の凹みが強い人は、その部分にヒアルロン酸を注入することでほうれい線が目立たなくなるケースもあります。この鼻翼部への注入方法は俗に「貴族注射」とも呼ばれています。
ほうれい線に直接注入するのは最後の最後。仕上げとして少量注入する程度に留めるのが自然な若返りのコツですよ。

失敗③製剤選択や量が不適切で不自然になる|鼻

手軽な鼻整形としてヒアルロン酸注入を選択する人もいますが、注入する製剤の種類や量を誤り不自然な仕上がりになるケースが多いため要注意です。
鼻にヒアルロン酸を注入すると両脇に広がり、鼻筋が太くなってしまう場合があります。こうなると日本人の骨格には似合いにくく、理想とするシャープな鼻筋とはかけ離れた印象になってしまうのです。
施術から数日経って少しずつ形が変わってしまうこともあるため、施術時に失敗と気づきにくいことも。
特に安価なヒアルロン酸製剤の中には柔らかすぎるものもあり、思い通りの形を保てないことが多いのが実情です。価格が安すぎるクリニックを安易に選ばないことが大切ですよ。

失敗④肌が青白くなる|目元・こめかみ

皮膚の浅い部分にヒアルロン酸を注入すると、肌が青みがかって見える「チンダル現象」が発生する場合があります。これは透明なヒアルロン酸に光が反射することで起きる光学現象で、特に目元で起きると青クマのように見えてしまいます。
また注入製剤が硬すぎたり、注入部が浅すぎたりすると発生しやすいため、経験豊富な医師を選ぶことが重要です。

失敗⑤ボコつきができる|額

ヒアルロン酸を注入した後に、肌の表面がボコボコしてしまうことがあります。どの部位にも起こり得る失敗例ですが、特に額など皮膚の薄い部分で発生しやすいです。
注射を打ったことによる炎症や腫れ感が原因であれば、数日~2週間程度で自然に解消される場合が多いのですが、中には何日経っても改善せず、修正が必要になるケースも。
こうなってしまう原因としては、まずヒアルロン酸が均一に注入できていないことが考えられます。不均一だと肌の馴染み方に差ができてしまい、ボコつきにつながるのです。
他にも、部位に合わない硬さのヒアルロン酸製剤を使っていたり、注入量が多すぎたりしても、ボコつきが起きやすくなります。失敗を避けるためには、製剤選びから注入手法まで熟達した医師の技量が必要です。

「失敗」では済まされない!ヒアルロン酸注入の重大リスク

ここまでは仕上がり面に関する失敗例を挙げてきましたが、より深刻な事態に陥ることもあります。ヒアルロン酸は人体にもともと存在する安全性の高い成分のため重篤な副作用が発生することは稀ではあるものの、リスクはゼロではないのです。
施術を受ける前にかならず理解しておきましょう。

アレルギー反応

ヒアルロン酸製剤に対しアレルギー反応が起きるリスクがあります。軽度であれば蕁麻疹やかゆみで済む場合もありますが、重度なケースでは呼吸困難といった症状が出るリスクもあり注意が必要です。
「ヒアルロン酸は体内にもある成分なのにアレルギー反応が起きるの?」と思われるかもしれませんが、ヒアルロン酸自体ではなく、製剤に含まれる添加物に反応してしまうケースがほとんどです。また施術直後だけでなく、注入から数週間~数カ月後に症状が出ることもあります。
アレルギーのある人は施術前に必ず申告し、症状が出た場合には速やかに医療機関を受診しましょう。

感染症

ヒアルロン酸を注入した傷口などから細菌が入り込み、感染症を引き起こすことがあります。免疫力が低下した時期に施術を受けると起きやすいとも言われており、注入部位に赤み、腫れ、痛み、熱感などが発生します。
また施術前後の清潔操作を怠ると、当然リスクを高めます。施術を行う医師や看護師が徹底するのはもちろんですが、施術を受ける側も気をつけるべきでしょう。施術前の洗顔をして清潔を保つ、施術後のメイク開始時期を守るなど、必ず医師・看護師の指示に従うようにしてください。

血管閉塞

最も忌避すべき副作用が、血管閉塞です。これはヒアルロン酸が動脈に入り込み、血流が滞ってしまう状態のことを言います。血管閉塞が起きると組織への酸素供給が止まってしまうため、最悪の場合は組織の壊死や失明につながる危険性もあるのです。
非常に稀な事象ではあるものの、どんなに技術の高い医師であってもリスクがゼロではないのが怖いところ。施術直後に激しい痛みを感じたり、皮膚が蒼白あるいは紫色になったりしたら要注意で、速やかに施術を中止し、ヒアルロン酸を分解するなどの処置を行う必要があります。
また血管閉塞は、鼻、眉間、目元など血管が複雑に走行する部位に起こりやすい副作用です。これらの部位に施術する際には特に、注入量などを適切に判断できる経験豊富な医師を選ぶことが大切です。

ヒアルロン酸注入で失敗しないコツ

仕上がり面での失敗や重篤なリスクを避け、満足度を高めるためのポイントをご紹介します。

医師・クリニックは慎重に選ぶ

何より大切なのが医師・クリニック選びです。
どのようなクリニックが良い・悪いと一概に言えないのが難しいところですが、極端に安い料金設定のクリニックや、受診当日の施術を無理に勧めてくるクリニックなどは注意した方が良いでしょう。
施術前に疑問や不安をしっかりと解消でき、安心して施術が受けられるのが理想です。
また満足度を高めるためには、美的感覚の合う医師を見つけることも重要なポイント。診察時に具体的なイメージをすり合わせ、「この医師なら信頼できる」と思えたら最高ですね。
そのためにも「どうなりたいか」のイメージをしっかり持って受診するようにしましょう。

体調が万全なときに施術を受ける

施術当日に体調が優れない場合には、思い切って診察をキャンセルすることも必要です。予約が取りにくいクリニックの診察枠を確保できたときなどは無理にでも受診したくなってしまうかもしれませんが、それによって思わぬ副作用につながるリスクもあるのです。
また受診前日に深酒をしたり、激しい運動などで極端に体力を消耗したりするのも避けるべきです。暴飲暴食をした翌日などは普段より顔がむくんでしまい、仕上がりに影響することもあります。
しっかりと体調を整え、万全の状態で施術を受けましょう。

施術当日の過ごし方にも気をつける

ヒアルロン酸注入を行った当日は、メイクや入浴を控えるよう案内しているクリニックが多いです。これは感染症などの副作用を避けるためのものですので、自己判断で破るのは絶対に止めましょう。
また激しい運動や飲酒は注入部の腫れ・内出血を助長することがあります。施術後は過度に体温を上げる行為は避け、安静に過ごしてください。

ヒアルロン酸で失敗した場合のリカバリー方法

ヒアルロン酸は、ヒアルロニダーゼという酵素で分解することができます。仕上がりに満足できず修正する場合には、このヒアルロニダーゼを施術部に注射し、ヒアルロン酸を溶かすことになります。
分解にかかる時間は、ヒアルロン酸製剤の種類や量にもよりますが、おおむね3時間程度です。その後、同じ部位に再度ヒアルロン酸注入を行いたい場合には、溶解処置から1週間程度あけて再施術を行います。

まとめ

ヒアルロン酸注入はダウンタイムが短く手軽な施術だからこそ、深く考えずに受けて失敗してしまうという例が少なくありません。リカバリー方法が確立している点は安心ですが、できることなら失敗なく1回で理想の仕上がりにしたいですよね。
適切に施術を行ってくれるクリニックと出会うためには、施術を受ける皆さん自身が正しい知識を持つことも大切です。ぜひ今回の内容を参考に、信頼できるクリニックを探してみてください。

※記事内でご紹介している各商品は記事執筆時の情報に基づいて掲載をしており、変更となっている可能性がございます。ご購入の際は最新情報をお確かめください。

恵比寿アズクリニックお得なサブスクのご案内

恵比寿アズクリニックでは、患者様お一人おひとりに合わせてメニューをカスタマイズできる定額制プランをご用意しております。

アズクリで人気の施術も最大30%OFF。大変お得なプランとなっております。

※プレミアムプランの場合

監修医師紹介

奥野彰子/医師

奥野 彰子 / Akiko Okuno

医師・恵比寿アズクリニック院長

  • 東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院にて形成外科に入局。
  • 2008年より美容皮膚科 院長を15年勤める。
  • 2023年5月 恵比寿アズクリニック院長に就任。

監修医師詳細プロフィール

この記事をシェア
目次