【ニキビ治療】イソトレチノイン内服薬の効果と副作用を医師が解説

「保険診療でニキビが治らなかった」「ニキビ体質をなんとかしたい」
そんなお悩みのある方は、イソトレチノインで解決できるかもしれません。
イソトレチノインはニキビに対して高い効果を発揮する内服薬で、“ニキビ治療の切り札”とも呼ばれています。ただし副作用もある薬のため、医師の指示のもと正しく服用することが大切です。
今回は、そんなイソトレチノインの効果と、よくある副作用について解説します。イソトレチノインについては公式YouTubeでも詳しく紹介しておりますので、ぜひあわせてご覧ください。

恵比寿アズクリニック公式YouTube

この記事のポイント

  • イソトレチノイン内服薬の効果がわかる
  • イソトレチノイン内服薬の副作用がわかる
  • イソトレチノイン内服薬処方の流れや服用後の経過がわかる

目次

ニキビ治療の切り札「イソトレチノイン」の効果

イソトレチノインはどのようにニキビを抑制してくれるのでしょうか。まずはイソトレチノインの基本的な作用についてご紹介します。

イソトレチノインってどんな薬?

イソトレチノインとはビタミンA誘導体の一種で、難治性のニキビに効果を発揮する治療薬です。欧米のニキビ治療ガイドラインでは高いレベルで推奨され、30年以上使われ続けています。
一方日本では保険適用外となり、自費診療でのみ処方することができます。

「イソトレチノイン」というのは一般名であり、各製薬会社から販売されている製剤名としてはアクネトレント、アキュテイン、イソトロインなどの種類があります。
恵比寿アズクリニックでは、アクネトレント(10mg20mgを取り扱っております。

アクネトレント(イソトレチノイン内服薬)の症例

実際にアクネトレントを服用してニキビ治療を行った症例をご紹介します。
20
代女性で合計8ヶ月間、用量を変えながらアクネトレントを服用していただきました。初診時は炎症を伴ったニキビや赤いニキビ跡が目立ち、保険診療で治療を行ってもなかなか改善しなかったそうです。
そこでまず20mgの用量で3ヶ月間アクネトレントを服用していただきましたが、改善が見られなかったため30mgに上げたところ、徐々に改善が見られました。そのまま2ヶ月間は30mgで服用を続けていただき、その後20mg2ヶ月間)、10mg1ヶ月間)と徐々に用量を減らし、8ヶ月間で服用を停止しています。
服用終了から1ヶ月経った後も新たなニキビができにくい状態となっており、ニキビ跡の赤みも軽減しました。

イソトレチノインがニキビ改善に役立つ理由

イソトレチノインがニキビを改善するメカニズムとしては、次の3つの作用が挙げられます。

皮脂分泌の抑制

イソトレチノインには皮脂腺の働きを抑える作用があります。
ニキビの大きな原因は、皮脂の過剰分泌。ニキビの原因菌であるアクネ菌は皮脂を餌として増殖するため、皮脂分泌量の増加に比例してニキビができやすくなってしまいます。
イソトレチノインを服用することで体の中から皮脂分泌を抑制することができるため、ニキビの原因を一つ断つことができるのです。

毛穴詰まりの予防

イソトレチノインは肌のターンオーバーを促進し、古くなった角質を排出してくれます。
古い角質が皮脂やメイク汚れなどと混ざり合って毛穴に詰まると、毛穴内部でアクネ菌が増殖しやすくなり、ニキビの発生につながります。
イソトレチノインの作用により毛穴詰まりの起きにくい肌に整うため、ニキビはもちろん、毛穴の黒ずみや開きなどの毛穴トラブルの改善にもつながります。
さらに色素沈着の改善など、肌のトーンアップ効果も期待できるのが嬉しいポイントです。

炎症の抑制

イソトレチノインには炎症を抑制する作用もあるため、今あるニキビの悪化を防ぎ、改善に向かわせることができます。

これら3つの作用は服用期間中だけでなく、服用を停止した後も数ヶ月~数年ほど続くと言われています。
もちろん服用停止後にニキビが再発するケースもゼロではありませんが、多くの場合、ニキビのできにくい肌環境を維持できるという点も、イソトレチノインが選ばれる理由の一つです。

どんな人にオススメ?

次のような方は、イソトレチノインの服用を検討してみても良いでしょう。

・保険診療の内服薬や外用薬、自費診療の施術などで十分な効果が得られなかった
・炎症の強い重症のニキビがある
・ニキビが長期間改善しない
・ニキビ体質で何度も繰り返す
・ニキビ跡ができやすい

イソトレチノインの副作用

難治性のニキビに対し高い効果を発揮するイソトレチノインですが、注意点もあります。
代表的な副作用をご紹介しますので、服用を検討している人は確認しておきましょう。

皮膚・粘膜の乾燥

イソトレチノインは全身の皮脂分泌を抑制するため、必然的に皮膚や粘膜が乾燥しやすくなります。
ニキビの原因となる皮脂ですが、実は肌のバリア機能を保つ大切な役割があり、水分の保持に貢献しています。イソトレチノインを服用すると皮脂分泌が減るため、皮膚が乾燥し、場合によっては痒みや皮膚炎につながることもあるのです。
また唇の乾燥、ドライアイ、鼻粘膜の乾燥による鼻出血など、全身にさまざまな乾燥症状が起こる場合があります。保湿クリームやリップクリーム、目薬などを使った乾燥対策を徹底しましょう。

内臓機能障害

イソトレチノインは内服薬であるため、内臓機能に影響を及ぼし、血液検査における各数値の異常につながる場合があります。
中でもよく挙げられるのが肝機能障害や脂質異常症です。重大なリスクを避けるためには、処方前および服用期間中の定期的な血液検査が必要です。
恵比寿アズクリニックでは事前に血液検査を行い、肝機能の数値ややコレステロール値などに問題がないか確認したうえでイソトレチノインを処方しています。また服用期間中も3ヶ月に1度は血液検査を実施し、数値の変動が見られた場合は服用を停止するなどの措置をとります。健康を守るために大切なポイントです。

催奇形性

妊娠中の女性がイソトレチノインを服用すると、高い確率で胎児に先天異常を引き起こすことがわかっています。そのため妊娠中および妊娠の可能性がある方、妊娠希望がある方は服用できません。
イソトレチノインを処方する際も、服用期間中と服用終了後3ヶ月間は必ず避妊を行うよう指導しています。これは男性も同様です。

併用NGな薬がある

イソトレチノインの服用中、併用できない薬があります。

・テトラサイクリン系の抗生物質(ミノマイシン、ビブラマイシンなど)
・ビタミンA製剤(サプリメント含む)
・ステロイド
・抗てんかん薬
・向精神薬 など

特に直近まで保険診療でニキビ治療を行っていた人は、テトラサイクリン系の抗生物質を処方されているケースが多いです。イソトレチノインの処方にあたり新たなクリニックを受診する人もいると思いますが、それまで処方された医薬品や服用中のサプリメントがあれば必ず申告しましょう。

また薬ではありませんが、美容皮膚科で行うケミカルピーリングなど角質ケア系の施術も、イソトレチノイン服用中は行えません。イソトレチノイン自体にターンオーバーを促進する作用があるため、さらにピーリングを行うことで必要以上に角質を除去してしまう恐れがあるためです。
その他の施術は基本的に通常通り行えますが、イソトレチノインの影響で肌が極度に乾燥していたり、敏感な状態になっていたりする場合には、施術を断られることもあります。

イソトレチノイン処方の流れ

恵比寿アズクリニックにおけるアクネトレント処方の流れをもとに、イソトレチノイン処方の詳細や経過について解説します。

血液検査が必須

まずは診察で適応があるか確認したうえで、血液検査を実施します。
恵比寿アズクリニックでは、直近の採血結果を持参された場合は事前の血液検査は省くことができますが、そうでない人は必ず行います。血液検査の結果、各数値に問題がないことが確認できたら、アクネトレントの処方となります。

適切な用量は?

ニキビ治療が目的の場合は、20mgで服用を開始するケースが多いです。その後肌の変化を確認し、効きが弱い場合には30mgに増量したり、乾燥による影響が強く出ている場合には逆に10gに減らしたりといった対応を取ることもあります。
またアクネトレントは自費診療の内服薬ですので、毛穴の改善を目的に処方するケースもあります。この場合は低用量でも十分な効果が期待できるため、最初から10mgで処方することがほとんどです。
処方された用量を、1日1回服用していきます。

アクネトレントの価格

恵比寿アズクリニックでのアクネトレントの提供価格は次の通りです。

10mg9,900円(税込)/30
20mg17,600円(税込)/30
血液検査:5,500円(税込)/1
※別途診察料がかかる場合があります

服用期間

ニキビ治療の場合、46ヶ月程度で効果の実感が得られるケースが多いです。そのため46ヶ月、長くても8ヶ月程度までを1クールとし、服用を終了します。
人によってはより早くニキビ改善がみられる場合もありますが、自己判断で服用を停止しないようにしてください。

服用期間中の肌変化としては、まず数週間~1ヶ月程度で肌や粘膜の乾燥症状が見られ、その後ニキビの改善効果が現れてくる、という経過をたどるのが一般的です。また途中、好転反応として一時的にニキビの悪化が見られる場合もありますが、服用を続けることで徐々に改善していきます。

服用を止めるとどうなる?

ニキビの改善効果が十分に得られ、医師の指示のもと服用を終了した場合には、その後も一定期間は治療効果の維持が期待できます。服用を止めた途端にニキビが再発することはほとんどなく、数カ月~数年間はニキビのできにくい状態が続くでしょう。
ただし自己判断で服用を中断してしまった場合は、ニキビの再発リスクが高くなるため要注意。副作用の症状により継続が難しいと感じた時などは、早めに担当医に相談し、指示を仰ぐようにしてください。

まとめ

「ニキビ治療の切り札」との呼び声通り、イソトレチノイン内服薬はニキビに対し高い改善効果が見込めます。
副作用のある薬ですので万人にお勧めできるわけではありませんが、長年繰り返すニキビに悩んでいる方は検討の余地があると思います。ぜひお気軽にご相談ください。

※記事内でご紹介している各商品は記事執筆時の情報に基づいて掲載をしており、変更となっている可能性がございます。ご購入の際は最新情報をお確かめください。

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監修医師紹介

奥野彰子/医師

奥野 彰子 / Akiko Okuno

医師・恵比寿アズクリニック院長

  • 東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院にて形成外科に入局。
  • 2008年より美容皮膚科 院長を15年勤める。
  • 2023年5月 恵比寿アズクリニック院長に就任。

監修医師詳細プロフィール

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