アメリカ発の医療専売スキンケアブランド「ジャンマリーニ（Jan Marini）」をご存知ですか？低刺激かつ高い美肌効果を兼ね備えたコスメシリーズとして、美容業界で最近話題となっています。
この記事では、ジャンマリーニの各商品の成分やコスパ、使用感など、気になる部分を解説します。「今使っているコスメでは物足りないけど、何を使うべきかわからない」「効果的なエイジングケアがしたい」といったお悩みのある方は、ぜひ参考にしてください。
なお公式YouTubeでもジャンマリーニの商品紹介をしております。ぜひあわせてご覧ください。
この記事のポイント
ジャンマリーニってどんなブランド？
ジャンマリーニ（正式名称：Jan Marini Skin Research）は、1994年にアメリカ・カリフォルニア州で生まれた化粧品ブランドです。
アメリカ最大級の美容アワード「New Beauty Awards」では通算15回もの受賞歴を誇り、アメリカでは知らない人がいないと言われるほど人気の実力派。まずはジャンマリーニの何がそんなにスゴいのか、ブランドの特徴をご紹介します。
代表的な成分
ジャンマリーニは長きにわたる技術革新により、数多くの特許の取得や、業界初の製品開発を続けてきました。そうして他にはない効果性と低刺激性を兼ね備えた製品を生み出しているのです。
ジャンマリーニの製品によく使用される、代表的な成分は次の通りです。
オールトランスレチノール
「ピュアレチノール」とも呼ばれ、酸素に触れるとレチノイン酸に変換されるという性質があります。レチノイン酸は肌のターンオーバーを強制的に高め、シミ対策や肌の弾力アップに役立つ成分なのですが、いわゆるA反応による赤みや皮むけが起きるというデメリットがあります。
一方トランスレチノールは、レチノイン酸と同様の効果が期待できるにもかかわらずA反応が出にくく、出たとしても非常に緩やかであるという特徴があります。
ペプチド
保湿やバリア機能のサポート、肌のハリ・弾力の向上に働く成分です。
ジャンマリーニ独自開発のペプチド成分も複数あり、メラニン生成の抑制やコラーゲン生成の促進など、さまざまな肌悩みにアプローチします。
パルチミン酸アスコルビル
脂溶性ビタミンCの一種で、水溶性と比べ肌に素早く浸透するという特性があります。また低刺激で、肌の炎症を抑えるのに役立ちます。
高い抗酸化作用でシミ・シワなどの肌老化を防ぐ効果が期待できます。
DMAE（ジメチルアミノエタノール）
筋肉を収縮させる作用があり、シワ・たるみの改善やリフトアップに効果的な成分です。
パルチミン酸アスコルビルと組み合わせることで、エイジング・ハリ・引き締めをトータルでケアできます。
日本人の肌にも合いやすい
海外のコスメブランドと聞くと「刺激が強いのでは？」と心配される人もいると思います。
ジャンマリーニはアメリカで誕生したブランドではありますが、低刺激性へのこだわりから、日本人の繊細な肌にも使いやすい製品が揃っています。
レチノールを配合した製品などは赤みや皮むけが起きる場合もありますが、他ブランドのレチノール製品と比べるとマイルドに抑えられることが多く、美容初心者でも使いやすいのが特徴です。
ジャンマリーニの購入方法
ジャンマリーニは医療専売ブランドのため、購入する場合は先に医療機関で診察を受ける必要があります。購入を希望する方は、取り扱いのある皮膚科・美容皮膚科のクリニックを事前に確認し、相談するようにしましょう。
恵比寿アズクリニックでもジャンマリーニ各商品の取り扱いがございます。スキンケア購入のみでの受診ももちろん可能ですので、お気軽にご相談ください。
ジャンマリーニのコスパは？
医療専売コスメにおいては、価格面を不安視される人も多いと思います。特にジャンマリーニは1つ1つのアイテムが比較的高額であり、手を出しにくい印象を持たれる人もいます。
一方で、肌悩みに対して効果的にアプローチできるアイテムが豊富なため、実際に使っている患者様の意見として「効果面を考えればコスパは悪くない」という声もよく耳にします。またアイテムによっては部分使いが推奨されるケースもあり比較的長持ちする分、１カ月あたりの価格はそこまで高く感じないという人も。
いずれも個人の感想ではありますが、費用対効果のバランスは決して悪くはないと考えております。
とはいえスキンケアは無理なく続けることが大切です。診察を受ける中であれもこれも欲しくなってしまうこともあると思いますので、あらかじめ予算を決めて臨むと良いでしょう。
悩み別！ジャンマリーニのおすすめ商品
「まずはどれか1アイテムだけ使ってみたい」という人向けに、悩み別のおすすめアイテムを紹介します。すべて恵比寿アズクリニックで取扱っております。
ニキビ・毛穴対策｜デュアリティーフェイスクリーム
デュアリティーフェイスクリーム保険診療でニキビが改善しなかった人や、黒ずみ毛穴に悩む人におすすめのクリームです。
蓋を開けると2つのポンプがついているユニークな構造で、片側からはターンオーバーを促進するレチノール、もう一方からはニキビ治療薬にも使われる過酸化ベンゾイルを配合したクリームが出てきます。この2つを１：１の割合で手に取り、混ぜてから肌に塗ります。
それぞれの成分濃度はレチノールが0.6％、過酸化ベンゾイルが10%と高濃度ですが、混ぜて使うことでそれぞれ半分の濃度に抑えられます。とはいえレチノールによるA反応が出る場合が多いため、最初はニキビや毛穴が気になる部分だけに、2～3日に1度ほどの低頻度から使い始めると良いでしょう。
ペプチド等の保湿成分も豊富に配合しているため、毛穴やニキビのケアと同時にエイジングケアができる点も魅力です。
赤み対策｜ロザリーブフェイスローション
ロザリーブフェイスローション赤み改善に有効とされるアゼライン酸を配合したクリームです。
これまで赤み改善に多用されてきたアゼライン酸クリームは20％と高濃度であり、使い始めに赤みやヒリつきが出てしまう人もいました。
しかしロザリーブはアゼライン酸が5％と比較的低濃度なため敏感肌でも使いやすく、なおかつ高い赤み改善効果が期待できるとあって、ジャンマリーニの製品の中でも高い人気を誇ります。
赤みの改善に働く成分としては、他にも保湿や抗炎症作用に優れたテトラペプチド14も配合。複合的な要因で発生する赤みに対し効果的にアプローチすることができます。
肌荒れの改善も期待できるため、肌の基礎力が落ちて敏感な状態になってしまった方や、赤ら顔・酒さに悩まされている方には一度使ってみてほしいアイテムです。
「ローション」と名前がついていますが、テクスチャーとしてはクリームに近いです。滑らかで伸びが良く、少量でも顔全体をカバーすることができます。
シミ・くすみ対策｜ルミネートフェイスローション
ルミネートフェイスローションシミをはじめ、くすみやハリ不足などのエイジングトラブルにアプローチできるアイテムです。
メラニン抑制に働くペプチドなど独自のブライトニング技術に加え、ターンオーバーを促すオールトランスレチノールを高濃度配合。しかしレチノールによるA反応は出にくく、幅広い肌質の方にお使いいただけます。
医療専売コスメによく使用される美白成分に、ハイドロキノンがあります。ハイドロキノンは効果的な反面、肌に合わない人が一定数出てしまったり、休薬期間を設ける必要があったりといったデメリットがありました。
ルミネートフェイスローションはハイドロキノン無配合ながら、ハイドロキノン4％配合製品と同程度のブライトニング効果を実現。ハイドロキノン製品が肌に合わない方、他のレチノール製品でA反応が強く出すぎてしまった方などは、一度試してみてほしいアイテムです。
ロザリーブフェイスローションと同様、伸びの良いクリームのようなテクスチャーです。
シワ対策｜シエスタフェイスセラム
シエスタフェイスセラムエイジングケアに役立つ成分を豊富に配合したアイテムです。肌に素早く浸透する脂溶性ビタミンCと、筋肉を収縮させてシワを改善するDMAEを主軸に、抗酸化作用の高いビタミンEや保湿に働くヒアルロン酸などが入っています。
小ジワが増えてきた人や、毛穴の開きが気になる人には特に使ってみてほしい1本です。またフェイスラインの引き締めにも役立つため、肌を持ち上げるようにしながら塗るのもオススメです。
実はジャンマリーニのラインナップには化粧水に相当するアイテムは存在しません。化粧水を使わずともしっかりと肌を保湿できるアイテムが揃っているのです。
シエスタフェイスセラムも「セラム」と名はついていますが、化粧水のようにサラサラとした使用感。肌のうるおいをキープしてくれますので、洗顔後すぐに塗ると良いですよ。
※キウイアレルギーの方は使用をお控えください
ハリツヤUP｜マリーニフェイスクリーム
マリーニフェイスクリームジャンマリーニが特許を取得しているチモシンβ-1を配合した保湿クリームです。チモシンβ-1は、強力な抗炎症作用と同時にコラーゲン生成の促進作用も期待できる画期的な成分。肌のバリア機能を高めながら、ハリツヤを高めて小ジワにまでアプローチできます。
もうひとつの特徴的な成分として、コラーゲンやエラスチンの生成を促進する成長因子TGFβ-1を配合。このTGF-β1には、メラニン生成を活性化させるMITFという物質を抑制する作用があることもわかってきており、シミ・肝斑の改善にも効果が期待できます。
また高い抗炎症作用のあるVEGFなども配合しているため、肌荒れが気になる人や敏感肌の人にもお勧めできるほか、レチノール製品と併用することでA反応を抑えられるとも言われています。
保湿力がありながらもベタつきにくいテクスチャーで、朝晩使用できます。
顔全体に使用しても良いですが、シミや肝斑、毛穴などが気になるところに部分使いするのも良いですよ。
首元のケア｜マリーニネッククリーム
マリーニネッククリームデリケートな首元のための特許取得済みの処方で、年齢が出やすい首元やあごラインを若々しい印象に導くクリームです。首の皮膚の厚みは顔の3分の2程度と非常に薄く、年齢が出やすいパーツと言われています。
マリーニネッククリームには、シワ改善に役立つDMAEのほか、プラセンタエキスと似た働きがあることで知られるライ麦種子エキスや、カラスムギ穀粒エキス、グリチルリチン酸２Ｋなど、保湿と抗炎症に役立つ成分を豊富に配合しています。
ベタつかないので夏場でも気にせず使えますよ。
※小麦アレルギーの方は使用をお控えください
ジャンマリーニでライン使いするなら？
「ジャンマリーニのアイテムをいろいろ使ってみたいけど、価格面が気になる」「結局どれを選べばいいのかわからない」という方には、5つのアイテムがセットになったブライトニングケアシステム アドバンスがお勧めです。
日本人の肌に合わせて設計された、洗顔料・セラム・ローション・クリーム・日焼け止めの5点セットで、肌のキメを整え明るい肌印象に導きます。それぞれ単品で購入するよりも3割引き程度の価格で購入できる点もメリットです。
ブライトニングケアシステムのセット内容
こちらのシステムには、単品でも人気の高いシエスタフェイスセラム、ルミネートフェイスローション、マリーニフェイスクリームの3商品に加え、洗顔料とUVクリームを合わせた5点がセットになっています。
シエスタクレンジング洗顔料
シエスタクレンジング洗顔料
単品参考価格：6,710円/237ml ※恵比寿アズクリニックではセット販売のみ
出典：ジャンマリーニ公式サイト
脂溶性ビタミンC（パルチミン酸アスコルビル）とDMAEを贅沢に配合した洗顔料です。不要な角質を取り除き、毛穴やキメを整えます。メイク落としとしてもご使用いただけます。
マリーニサンスクリーン SPF45
マリーニサンスクリーン SPF45
単品参考価格：9,460円/57g ※恵比寿アズクリニックではセット販売のみ
出典：ジャンマリーニ公サイト
ノンケミカル処方の日焼け止めです。
ベタつきを抑えたオイルキャプチャーシステムにより、肌なじみの良い使用感を実現。さらに耐水性に優れているため夏場にもお勧めです。
ブライトニングケアシステムの使用手順
ブライトニングケアシステムは、次の順番で使用します。
STEP1｜シエスタクレンジング洗顔料
朝夜の1日2回使用します。500円玉大を取り、よく泡立ててから顔全体を洗浄します。
その後ぬるま湯で10～15回程度すすぎ、水気を拭き取りましょう。
STEP2｜シエスタフェイスセラム
朝夜の1日2回使用します。製品をよく振ってから1プッシュ手に取り、顔全体に薄く伸ばすように塗布してください。
フェイスラインなどは、肌を引き上げながらなじませるのもお勧めです。
STEP3｜ルミネートフェイスローション
1プッシュを手に取り、顔全体に塗り広げます。
レチノール製品を初めて使う場合は、次のように徐々に使用頻度を上げていくと良いでしょう。
最初の1週間：1日おきに夜のみ
2～3週間目：1日1回夜のみ
4週間目以降：1日2回朝夜
STEP4｜マリーニフェイスクリーム
朝夜の1日2回使用します。小さなアーモンド粒大を手に取り、顔全体に塗り広げましょう。
肝斑や毛穴など、より少量を気になる部分のみに使ってもOKです。
STEP5｜マリーニサンスクリーン
朝のスキンケア後、小さじ1杯程度（約1cm）を顔や首に塗布します。
紫外線カット効果を維持するために、その後も2時間おき（汗をかいた場合などは80分おき程度）を目安に塗り直すのがお勧めです。
まとめ
ジャンマリーニには敏感肌でも使いやすい製品が揃っているため、これまで強い成分を含む医療専売コスメに手が出しにくかったという方にもお勧めできます。
それでいて肌悩みに対しても的確にアプローチができるので、ニキビ、赤みなど改善しにくい肌トラブルを抱えている方や、総合的なエイジングケアがしたい方はぜひ一度使ってみてください！
