ツヤ美肌のマストアイテム!保湿クリームの正しい選び方

冬の冷たい外気や夏のクーラー…どの季節も、どこにいても肌が乾燥しやすいのが現代人のおかれた環境です。しっかりケアをしても、油断するとすぐに乾燥が進行し、シワやカサつき、くすみ、毛穴の開きなど、さまざまな肌トラブルを引き起こします。
そんな時に頼りになるのが保湿クリーム。肌質に合ったものを正しく使えば、いつでも調子の良い肌でいられます。美肌レベルを着実にあげる、保湿クリームの正しい選び方と使い方を知っておきましょう。

この記事のポイント

  • 保湿クリームがマストな理由
  • 肌に合う保湿クリームを選ぶコツ
  • 肌タイプ別おすすめ保湿クリーム
目次

お肌に保湿クリームが必要な理由

美肌を保つためには保湿クリームが欠かせません。まずは保湿クリームが果たす役割について解説します。

乾燥した肌はどんな状態?

肌の乾燥が進むと、表面の角質がめくれた状態になります。触るとカサカサしていると感じるのはこのためです。こうなると肌内部の水分が蒸発してしまい、肌のバリア機能を司る皮脂膜の形成がうまくいかなくなります

乾燥肌や敏感肌の場合は外部刺激に弱くなり、赤みや肌荒れなどの肌トラブルにつながります。さらに乾燥からくる小じわや、くすみなどのエイジングトラブルも進行しやすくなるのです。

脂性肌や混合肌の場合は、肌を乾燥から守ろうと過剰に皮脂が分泌され、よりテカリが気になる状態になります。バリア機能も乱れているため炎症を起こしやすく、ニキビの発生や悪化を招くことも。

またすべての肌タイプに共通して、乾燥すると肌のターンオーバー(新陳代謝)のサイクルが乱れ、肌のゴワつきやくすみを引き起こします。こうなると化粧水や美容液などのスキンケアの効果が出にくくなり、毛穴の黒ずみがなかなかとれない、シミ・ソバカスがさらに濃く見えるなどさまざまなトラブルの原因になります。 

保湿クリームの役割

スキンケアの基本は次の3ステップに分かれます。

1. 洗浄|クレンジング・洗顔
2.
整肌|化粧水・美容液
3.
保護|乳液・クリーム

保湿クリームは、洗顔後に使った化粧水や美容液の水分や美容成分が蒸発しないよう肌表面にとどまってフタをする役割があります。じっくりと肌内部にうるおいを届け、キープするのです。
そのため保湿クリームを毎日使うことでキメが整い、化粧ノリも良く、くすみにくい肌にしていくことが可能です。
さらに保湿クリームには油分が含まれているため、肌の表面をなめらかに整え、柔軟に保ってくれます。ハリ・弾力・ツヤのある肌に整えるので、エイジング対策としても有効です。

保湿クリームを選ぶポイント

保湿クリームを選ぶ際に注目すべきことが3つあります。
自分の好みや肌の状態にはどのようなクリームが適切なのか、考えながら選ぶと良いでしょう。

目的

まずは、ご自身が何を目的にクリームを選ぶのかを明確にしましょう。
「とにかく保湿を徹底したい」「肌にハリを出したい」「美白ケアまで同時にしたい」
肌のお悩みに応じて重視すべきポイントも変わってきます。数ある保湿クリームをやみくもに選ぶのではなく、ぜひご自身の肌と向き合って基準を決めてから選び始めるようにしてみてください。

成分

クリームには保湿成分だけでなく、肌トラブルや肌質の改善にアプローチするさまざまな成分が配合されています。肌悩みに合った成分を配合したクリームを探してみてください。
それぞれの肌悩みの改善に働く代表的な成分は以下の通りです

保湿 セラミド ヒアルロン酸 ペプチド
シミ・くすみ ビタミンC誘導体 ナイアシンアミド トラネキサム酸 ハイドロキノン
シワ・ハリ不足
レチノール ナイアシンアミド ニールワン
ニキビ
グリチルリチン酸ジカリウム アゼライン酸 ビタミンA

テクスチャー

つけ心地や伸び具合などが自分の好みに合っていることも大切です。
しっかりと保湿をしたい場合には、油分が多くこっくりとしたテクスチャーのものが良いですし、ベタつきを避けたいなら瑞々しくサラリとしたタイプがおすすめです。
ただしテクスチャーが固いクリームは、塗り伸ばす際に肌を擦りがちになるため要注意。
傾向としては、保湿がメインのクリームは肌表面がしっとりするタイプが多く、美容効果メインのクリームは浸透力があり表面がもちもちになるものが多いです。購入前に口コミを確認したり、サンプルを実際に使ってみたりして、テクスチャーを確かめるようにしましょう。

肌質別!保湿クリームの選び方

保湿クリームは、肌質に合ったものを使うことが最重要です。ブランドや価格で選ぶよりも、肌へのなじみ方や使い心地を重視しましょう。
自分の肌には、油分・水分のどちらの方が不足しているかを見極めることも大切です。

乾燥肌向け保湿クリームの選び方

肌表面のカサつきが気になる乾燥肌さんは、とにかく保湿力第一で選びましょう。比較的コクのあるテクスチャーで「夜に塗れば朝まで乾燥知らず」というものが理想です。
さらに、乾燥による小ジワや弾力不足などのエイジングサインが気になるのも乾燥肌さんの特徴ですので、レチノールナイアシンアミドなど、肌のハリを高める成分を配合したクリームが良いでしょう。
一方、肌のバリア機能が低下しやすいため肌への刺激は最小限に抑えたいところ。香料・着色料・アルコールなど刺激となりやすい成分を使っていないクリームが安心です。

乾燥肌におすすめ|ゼオスキンヘルス RCクリーム

出典:ゼオスキンヘルス公式サイト
参考価格(税込):15,400/50ml

ヒト型セラミドであるセラミドNGを配合した美容クリームです。セラミドNGは、人間の肌が自然に生み出すセラミドに構造が最も近いため角質層への浸透性が高く、保湿力が優れているのが特徴です。乾燥を防ぎながら肌のバリア機能を高め、肌を健やかに保つ効果が期待できます。
他にも、シワやたるみなどのエイジングケアに効果的なレチノール、肌のハリや弾力をアップさせるアセチルヘキサペプチド-8が配合されています。

 

脂性肌向け保湿クリームの選び方

皮脂分泌が過剰になりがちな脂性肌さんの場合、こっくりしたテクスチャーのアイテムは肌になじみにくく不向きです。軽いテクスチャーで、サラリと伸びの良いものを選びましょう。クリームではどうしても重さを感じてしまうという方は、乳液や保湿ジェルを使うのもひとつの手です。
また脂性肌にはニキビの悩みがつきものですので、ノンコメドジェニックテスト済みと書かれたものを選ぶのもおすすめです。これはニキビの初期段階であるコメドができにくいことが確認されていることを示しています。
抗炎症成分や、皮脂抑制作用のある成分が入っているものも相性が良いですよ。

脂性肌におすすめ|ノブ ACアクティブ モイスチュアクリーム

出典:ノブ公式サイト
価格:3,520円(税込)/30g

肌荒れ予防に働くグリチルレチン酸ステアリルなど5つの有効成分を配合した薬用クリームです。マイルドなピーリング作用により肌表面の古い角質や毛穴の詰まり・黒ずみ、過剰な皮脂を取りのぞきます。
保湿力と塗り心地の軽さのバランスが取れているため、脂性肌でも使いやすいですよ。

混合肌向け保湿クリームの選び方

Tゾーンはベタつくけど、Uゾーンはカサカサというアンバランスな混合肌。ターンオーバーとキメが乱れているため、水分を与えていても肌内部にとどまらず、蒸発が早くなってしまいます。
肌のうるおいバランスを整えるために、水分が多めの保湿クリームや保湿ジェルクリームなど、うるおいもたっぷり補給できるものを選ぶのがおすすめです。こういったアイテムは肌なじみが良くベタつかないので、朝も夜も使えるものが多いですよ。Tゾーンは量を少なく、Uゾーンはたっぷりつけましょう。

混合肌におすすめ|メディブラス メディブラスゲル

出典:メディプラス公式サイト
価格:4,400円(税込)/180g

オールインワンタイプの保湿ゲルです。独自成分オゾン化グリセリンにより、角質層にハリを与え、肌荒れや乾燥トラブルから肌を守ります。また肌のバリア機能をサポートする成分も豊富で、うるおいの逃げにくい状態を保ってくれます。

敏感肌向け保湿クリームの選び方

肌のバリア機能が低下し、少しの刺激にも反応してしまう敏感肌さんは、とにかく低刺激のクリームを使うことが鉄則です。
香料・着色料といったものだけでなく、美容成分をたっぷり配合したクリームも場合によっては刺激となり得ますので、できるだけシンプルでやさしく保湿できるものがオススメです。
また肌に塗り伸ばす際にもできるだけ摩擦を起こさず済むよう、スッと伸びる柔らかいテクスチャーのものを選ぶのが良いでしょう。

敏感肌におすすめ|プルエスト RFハイドレーティングクリーム

出典:PLUEST公式サイト
価格(税込):5,060/50g

保水力の高いハイドロジェルを基にした独自の高保湿技術で、朝まで続くうるおいを実現するクリームです。
ヒト型セラミドをはじめ、ヒアルロン酸・スクワラン・ツボクサ・ペプチドなど、保湿やエイジングケアに効果的な成分が含まれており、肌のバリア機能をサポートし乾燥からお肌を守る心強い味方になってくれます。
伸びが良くみずみずしいテクスチャーで、低刺激なため敏感肌の方にも使いやすいですよ。
恵比寿アズクリニックで取り扱っております

保湿クリームの効果的な使い方

保湿クリームはスキンケアの最後に使うのが基本です。
脂性肌の方は夜のケアに使うだけで十分な場合も多いですが、乾燥肌や敏感肌の方、化粧のりがイマイチなときなどは朝のケアにも取り入れましょう。メイク前にクリームを塗った場合には、化粧下地を塗る前に軽くティッシュオフすることで化粧崩れを防ぐことができますよ。

夜のケアとしては、ベッドに入る前にたっぷり塗っておきましょう。寝ている間に保湿・美容成分を肌にじっくり届けることで、翌朝はしっとりツヤツヤな肌に整っているはずです。

まとめ

調子のよいお肌をキープするために欠かせない保湿クリームは、大人になるほど、お気に入りの1品を持っておきたいもの。サンプルで試したり、コスメカウンターでカウンセリングを受けたりして、じっくり選んでみてくださいね。

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記事監修

奥野彰子/医師

奥野 彰子

医師・恵比寿アズクリニック院長

  • 東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院にて形成外科に入局。
  • 2008年より美容皮膚科 院長を15年勤める。
  • 2023年5月 恵比寿アズクリニック院長に就任。

詳細プロフィール

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