肌の赤みが気になったら試してみて!赤ら顔の対処方法

子供の赤いほっぺたはカワイイものですが、大人にとっての赤ら顔は、しばしば悩みの種となるもの。他人の視線が気になり、つい内気になってしまいますよね。赤ら顔の症状や原因は人それぞれ異なるため、まずは自身の肌の状態を把握することが、改善への第一歩となります。
今回は、赤ら顔を改善するセルフケアや、美容皮膚科での治療方法、急に肌の赤みがでたときの対処方法などについて、詳しくご紹介していきます!

この記事のポイント

  • 赤ら顔の原因
  • 美容皮膚科での赤ら顔治療
  • 赤ら顔を改善するセルフスキンケア
目次

赤ら顔に気づいたらどうする?

赤ら顔が気になったとき、医療機関の受診が必要か、それとも自宅でのセルフケアで対処可能かの判断は難しいものです。その判断基準としては、赤みが常に出ているのか、特定の条件下で一時的に現れるのかというのが、ひとつの指標となります。
長期にわたって赤みに悩まされている場合や、かゆみや痛みを伴う場合は、医療機関での診断を受けるようにしましょう。

<医療機関で相談するべき赤ら顔の症例>
・日焼けだと思っていたが、赤みが長期間消えない
・炎症が起きているような赤み
・常に顔の赤みが解消されない
・季節を問わず、顔が赤い
・ずっとかゆみや痛みが伴う
・ステロイド外用薬を長期にわたって使用していて、その部位が赤い

<自宅でのセルフケアで改善が見込める赤ら顔>
・室内でエアコン(暖房)を使用していると顔がほてりやすい
・疲労やストレスを感じたときに顔が赤くなりやすい
・顔はほてりやすいが、手足は冷え性
・肌が脂っぽく、顔に赤みが出やすい
・元々肌が白かった

赤ら顔の原因

赤ら顔はさまざまなきかっけで起こります。ここでは、赤ら顔の原因について詳しくみていきます。

皮膚疾患が原因の赤ら顔

赤ら顔の多くは、毛細血管や皮脂腺の問題に起因しています。専門医による適切な治療を受けることで、症状の改善が期待できます。気になる症状があれば、迷わず医療機関を受診しましょう。
よくある疾患の例を紹介します。

・毛細血管拡張症
頬の毛細血管が増加したり太くなったりすることで、顔が赤く見える状態です。肌が正常の状態なのか疾患かの判断が難しい場合もあります。赤ら顔に悩む多くの方が、この疾患に該当します。

・脂漏性皮膚炎
皮脂の過剰な分泌によって肌が炎症を起こし、かぶれている状態です。この疾患の特徴は、乾燥した部分と皮脂でベタつく部分が共存することです。また、かゆみを感じることもあります。

・酒さ(皮脂腺増殖症)
名前に「酒」が含まれていますが、飲酒とは関連がありません。皮脂腺が通常以上に増加することで発症する疾患です。特に皮脂腺が多いTゾーンから赤みが始まり、徐々に顔全体に広がることが特徴です。進行すると、肌にブツブツや凸凹が現れることもあります。

肌トラブルが引き起こしている赤ら顔

疾患以外で赤ら顔になる方は、もともとの肌質や血行不良、スキンケア方法に原因があるかもしれません。
また、状況によっては皮膚科での治療が推奨されることもありますので、まずは自分の肌状態を正しく理解し、日々のケアを見直してみましょう。

・ほてりが原因の赤ら顔
肌のキメが粗く、毛穴が目立つ方は、赤ら顔になりやすい傾向があります。
毛穴が開いている状態が続くと、水分蒸発が早まり、ほてりやすくなります。特に、エアコンの効いた室内にいると赤ら顔になりやすい方は、この点に注意が必要です。
このタイプの赤ら顔には、角質ケアや酵素洗顔が効果的。その後に水分保持力の高い美容液を使用し、肌のキメを整えることが改善への鍵となります。

・ニキビやニキビ跡による赤ら顔
ニキビが強い炎症を起こすと、赤みが目立つようになり、その内部では血流が滞り、細胞にもダメージがおよびます。炎症が治まった後も、肌内部のうっ血が続くため、ニキビが跡として残りやすい状態になります。
また繰り返しニキビができると、同じ場所で炎症が起きることで赤みがなかなか消えないことがあります。
広範囲にわたるニキビやニキビ跡の赤みが原因となるケースでは、セルフケアだけでは完全には治りにくい場合がありますので、皮膚科や美容皮膚科の受診が推奨されます。

・敏感肌が原因で起きる赤ら顔
極端な乾燥が原因で肌の角層が剥がれ、粉を吹いたような状態になると、肌は過敏状態に陥ります。これによって、頬が赤くなることがあります。チリチリとした痛みやかゆみ、かぶれが生じる場合は、症状が悪化する前に病院で相談しましょう。
比較的軽度でも、乾燥による不安定な肌状態が続く場合は、敏感肌向けのスキンケア製品やぬるま湯での洗顔といった、刺激の少ないケアで様子を見るようにしましょう。
美容オイルを使用して肌を保護することも効果的です。
過敏状態で赤ら顔になっている場合、乾燥が改善すると症状が軽減されることもあるので、ぜひ試してみてください。

・血行不良による赤ら顔
血行不良も、赤ら顔を引き起こす原因の一つです。全身の血流をスムーズにするためには、適度な運動や半身浴などを日常的に取り入れることが有効です。
デスクワークをしている人は、休憩時間にストレッチを行ったり、毎日しっかり歩いたりして、こまめに体を動かし血行を促進することが大切です。

内臓の不調が原因の赤ら顔

皮膚は私たちの体で最も大きな器官であり、「皮膚は内臓の鏡」とも表現されます。これは、内臓の不調が皮膚の問題として現れることがあるためです。赤ら顔も、内臓の何らかの問題が隠れている可能性があります。
もし以前は赤ら顔ではなかったのに、突然赤ら顔に悩まされるようになった場合、それは内臓からの警告信号かもしれません。
他の自覚症状がある場合や、数日経っても改善しない赤ら顔は、単なる肌トラブルとして放置せず、医療機関での診察を受けることが大切です。

・肝臓の疲労
日常的にお酒を楽しむ方は、赤ら顔になりやすい傾向があります。肝臓は摂取した食べ物や飲み物を分解し、必要な栄養分を取り出し、不要な物質を体外に排出する重要な役割を持っています。肝臓に負担がかかり続けると、血液の循環が悪化し、それが赤ら顔の原因になることもあります。
該当する場合は、休肝日を設けるなど、食生活や生活習慣の見直しをすることで改善が見込めます。
また、シジミエキスやオルニチンなどのサプリメントによるケアも一つの手段です。ただし、症状が強く出ている場合は病院で詳しく診察してもらいましょう。

・心臓疾患
顔の赤みが不自然なほどに出てくる場合、心臓疾患が原因である可能性もあるので要注意です。心臓肥大や狭心症などの症状が、額から口元、頬、鼻と徐々に顔を赤くさせることがあります。
肌の状態に明らかな変化を感じたら、それを放置せずに早めに医療機関での診察を受けてください。

・あがり症
人前で話すときに過度に緊張し、顔が赤くなりがちな方は、精神的な疾患の可能性も考慮する必要があります。動悸や頭痛が同時に起こるなど、日常生活に支障をきたしているなら、心療内科やカウンセラーへの相談をお勧めします。

皮膚科での治療を受ける際に知っておきたいこと

赤ら顔の治療にはさまざまなアプローチが考えられるため、自分に合った適切な治療を求めて、複数の病院を訪れてみるのも一つの方法です。信頼できる医師を見つけることが、症状改善の大事なステップです。
治療方法には保険適用と自由診療があり、それぞれで提供される治療内容が異なります。
保険適用の場合、内服薬や外用薬が主になります。また、症状によってはレーザー治療が保険適用内で受けられる場合もありますが、治療ペースが自由診療と異なることも覚えておくと良いでしょう。
自由診療では、レーザーやフォトフェイシャルなど、より効果的な治療法がよく用いられ、美容皮膚科や美容形成外科での受診が一般的です。

美容皮膚科での赤ら顔治療

赤ら顔の改善に悩んだ際は、美容皮膚科の受診も有効な選択肢です。最新技術を用いた治療により、確実な改善を目指すことができますよ。
恵比寿アズクリニックで受けられる治療を例に、おすすめの治療法をご紹介します。

フォトフェイシャル

フォトフェイシャルは、IPLIntense Pulsed Light)という特殊な光を利用した治療法で、肌の深層にある赤ら顔の原因にアクセスし、肌色を均一に整えることができます。
特に表面下の血管やメラニンに作用し、肌の赤みや色素沈着を減少させる効果が期待できます。施術時間は1020分程度と短く、ダウンタイムもほとんどありません。

恵比寿アズクリニック公式YouTube

シルク肌注射(サーモン注射)

シルク肌注射は、サーモンから抽出される「ポリヌクレオチド」を主成分とする製剤に、ごく少量のボトックスを組み合わせた、アズクリニックオリジナルの美肌注射です。
肌の赤みだけでなく、毛穴の開きや乾燥による小じわなど幅広い肌悩みをまとめて改善できるため、非常に人気の高い施術となっています。

恵比寿アズクリニック公式YouTube

赤ら顔を改善するセルフスキンケア

病院を訪れるほどではないけれど、顔の赤みが気になるという方は、スキンケアの方法を見直してみましょう。
スキンケアアイテムの使用方法を変えるだけで、顔の赤みが目立ちにくくなることがあります。

化粧水を浸してコットンパック

乾燥やほてりが原因で顔に赤みが出やすい方は、化粧水を浸したコットンパックが効果的です。
大きめのコットンを化粧水でたっぷりと湿らせ、赤みが気になる頬やTゾーン、顎先などに貼ります。
5分程そのままにしておくことで、肌がひんやりと引き締まり、赤みが出にくい肌へと徐々に改善していくことを実感できるでしょう。
朝晩の継続使用がおすすめですが、極度に乾燥して痛みやかゆみを伴う場合は、専門医の診察を受けましょう

ぬるま湯での洗顔

クレンジングや洗顔のときの水温を30度から35度程度のぬるま湯にすることも、顔の赤みに悩む方には試していただきたい方法です。肌の潤いを保ちながら過剰な皮脂や汚れを落とすことができますよ。
洗顔後は、肌触りの良いタオルで優しく押さえるようにして水分を拭き取りましょう。
冷水や氷水で肌を引き締める美容法もありますが、赤ら顔に悩む方は避けたほうが無難でしょう。

急な赤ら顔に対応する緊急ケアテクニック

オフィスでの仕事中や外出先で、急に赤ら顔が気になり始めたら焦りますよね。そんな時に役立つのが、手軽な緊急ケアテクニックです。スプレータイプの化粧水やミニサイズの乳液をデスクやバッグの中に常備しておくと、いざという時すぐに対応できます。
このようなアイテムを活用して、赤みを目立たなくさせ、安心して出かけましょう。

冬のオフィスでの赤ら顔対策

冬場のオフィスでは、エアコンの熱で上半身が暖かくなり、顔がほてり赤くなることがよくありますね。
そのような時は、可能であれば一度建物の外などに出てクールダウンさせるのがおすすめです。この小さな気分転換が、顔の赤みを落ち着かせるだけでなく、精神的なリフレッシュにもつながります。
もし席を離れるのが難しい場合は、ミスト型化粧水を顔にスプレーすると、水分蒸発によってほてりを抑えることができます。

春夏に外出する際の赤ら顔対策

春夏の外出時は、外の暑さで体温が上昇し、顔の赤みが目立ちやすくなります。
赤ら顔が気になる方は、保冷剤や冷感タオルなどをこまめに首の後ろにあて、体温を下げることを心がけましょう。直接顔に当てるよりも、首を冷やす方が全体的にクールダウンしやすいですよ。

仕事終わりのメイク直しテクニック

仕事終わりのメイク直しで、顔の赤みを隠そうとファンデーションを厚くすると、不自然な厚化粧になってしまうことがあります。メイク直しをする際は、まず化粧水スプレーで保湿し、手で優しく押さえて肌をクールダウンさせてから、パウダーで軽く仕上げるのがポイントです。
赤みが強い場合や、肌が乾燥している時は、頬に乳液をなじませた後、コットンで優しくふき取り、その上から下地やファンデーションを塗り直すと良いでしょう。

赤ら顔におすすめのコスメ

赤ら顔のセルフケアには、適切なコスメ選びが非常に重要です。特に過敏肌の場合、肌に負担をかけずに使える製品を選ぶことから始めましょう。
肌タイプに合ったコスメでケアをすることで、自信を持てる美しい肌を目指しましょう。

乾燥肌・敏感肌におすすめ

レカルカ ブライトリーモイストシャインミスト

出典:レカルカ公式サイト

肌に必要な潤いをしっかりと閉じ込めることで、肌本来の健康美をサポートしてくれる高機能化粧水です。
お肌に潤いを与えるEGF2種のペプチドや、血流を促進させくすみを改善する成分が含まれており、肌荒れや赤みが気になる方におすすめです。
ミストタイプのため、いつでもどこでも肌のコンディションを整え、明るく輝く肌へ導く効果が期待できます。

ほてり肌におすすめ

アルビオン 薬用スキンコンディショナー エッセンシャル N

出典:アルビオン公式サイト

肌荒れや乾燥を防ぎながら健やかな肌に整える化粧水で、ひんやりした使い心地が特徴です。
肌を優しく整える成分を含み、ほてりによる赤味が出やすい肌にも気持ちよく使えるでしょう。
使用する際はコットンパックとして使うか、優しくパッティングして肌になじませることで、肌を引き締め、クールダウンさせる効果を高めることができます。

脂性肌におすすめ

レカルカ ラクトペプローション

出典:レカルカ公式サイト

こちらは脂性肌におすすめのピーリングローションです。乳酸とヒメコウジ葉によるマイルドなピーリング効果で古い角質を落とすと同時に、保湿ケア成分ペプチドで乾燥を防ぎます。
鎮静・抗炎症作用も期待できるため、ニキビや肌荒れによる赤みが気になる方はぜひ試してみてください。

まとめ

赤ら顔は、適切なケアや治療によって改善することが可能です。大切なのは、まず自分自身の肌に優しく接し、現在の状態を正確に把握することです。
焦ることなく、諦めずにじっくりと肌と向き合い、コツコツとケアを続けることで、赤ら顔を克服することができるはず。美しい肌への第一歩を踏み出しましょう。

 

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記事監修

奥野彰子/医師

奥野 彰子

医師・恵比寿アズクリニック院長

  • 東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院にて形成外科に入局。
  • 2008年より美容皮膚科 院長を15年勤める。
  • 2023年5月 恵比寿アズクリニック院長に就任。

詳細プロフィール

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