「化粧品をつけるとピリピリする…」
「いろんな化粧品を使っているけど肌荒れが治らない…」
「アトピー肌にも問題なく使える、良い化粧品が見つからない…」
そんなお悩みを持っている方は多いと思います。
肌が弱い方にとって、自分に合った「肌に優しい化粧品」を選ぶことは非常に大切。とはいえ数え切れないほどたくさんの化粧品が販売されている今、何が本当に「肌に優しい化粧品」なのか、わかりにくいのも事実です。
今回は肌に優しい化粧品を選ぶためのポイントや避けるべき成分、敏感肌にもつかいやすいオススメ化粧品を紹介します。ぜひご覧ください。
この記事のポイント
肌に優しい化粧品の選び方
「敏感肌用」「低刺激」「アルコールフリー」
肌に良さそうな言葉が並べられている化粧品がたくさん販売されていますが、それは本当に肌に優しいのでしょうか?
そうした言葉だけで安易に判断するのではなく、見るべきなのは成分表示です。何が入っているのか、何が入っていないのかをしっかり見極め、自分に合った化粧品を見つけましょう。
ポイント①使われている成分が少ないものを選ぶ
たくさんの有効成分の配合が謳われていると、それだけで「良い化粧品」「高級な化粧品」のように見えますが、配合成分や添加物の数だけ、肌トラブルを起こす可能性も高まります。
さらに言えば、どの成分が自分に合わないのかも見極めにくくなってしまうのです。購入する際には、できるだけシンプルな成分構成の化粧品を選びましょう。
ポイント②「無添加」「〇〇フリー」にはご注意!
肌に優しい化粧品を選ぶ時、安易に「無添加」「○○フリー」といったものに手を伸ばしてはいませんか?
例えば「防腐剤無添加」は一見肌に良さそうに感じるかもしれませんが、一般的な商品よりも劣化が早い恐れがあり、菌の繁殖を避けるためには短期間で使い切る必要が出てきます。
また「紫外線吸収剤」は肌への刺激になりやすいと言われていますが、紫外線吸収剤不使用のノンケミカルUVクリームは伸びが悪い場合や白浮きしやすいものもありますので、肌にしっかり馴染ませようと強く擦ってしまい、かえって肌への負担となる恐れもあります。
「刺激になりやすい成分」があることは事実ですが、「この成分が入っていたら絶対にダメ!」ということではありません。ご自身の肌質や使用環境によっても適切なアイテムは異なりますので、「無添加」「フリー」だけに安心せず、全体的なバランスを見極めることが大切です。
ポイント③トラブルが起きたら成分を覚えておく
肌トラブルが起きた時に、どんな成分を配合した化粧品を使っていたのか、しっかり記録しておきましょう。次に化粧品を選ぶ時の参考になりますし、皮膚科などを受診する時にも便利です。
最近は商品ホームページなどに成分が記載されていることが多いので、パッケージを捨ててしまった場合にはぜひご活用ください。
肌に刺激となりやすい成分を理解する
ここからは、注意が必要な成分について解説します。
すべてが「肌に悪い」わけではありませんが、肌トラブルを引き起こす可能性がありますので、敏感肌や肌荒れ中の方は理解しておく必要があります。次に化粧品を選ぶ際には、ぜひこれらの成分が入っているかどうか確認してみてください。
合成系界面活性剤
「界面活性剤=悪いもの」という印象をお持ちの方も多いかもしれませんが、それは誤解です。水と油のように本来混ざらない成分同士を混ぜ合わせる作用や、洗浄力を上げる作用があり、化粧品やシャンプーなどに欠かせない成分なのです。
そしてその種類は非常に多く、それぞれ使用される目的も異なります。そのため、どの種類の界面活性剤が刺激となりやすいのかを知ることが大切なのです。
特に洗浄力の高い界面活性剤は、その分刺激も強く肌に優しいとはいえません。肌の保湿因子であるセラミドを溶かしてしまうため、できれば避けたい成分です。代表例としては以下の成分が挙げられます。
・ラウレス硫酸ナトリウム
・ポリソルベート60
・ステアリン酸グリセリル
・ラウレス硫酸アンモニウム
・キシレンスルホン酸ナトリウム
・バレス–3硫酸ナトリウム
・セチル硫酸ナトリウム
これらは特に刺激の強いものですが、こんなにたくさんあるとなかなか覚えられませんよね。「硫酸」「ラウレス」「アンモニウム」「ナトリウム」とつくものが配合されていないかどうかをしっかり確認しましょう。
香料
香料も全てが悪いわけではありません。しかし成分表示には「香料」としか表記されないことも多く、どんな種類の化学物質が入っているのか判断ができないため注意が必要です。
また香料の中で「植物由来」「天然成分由来」などの表記をしているものもありますが、これも必ずしもお肌に良いものとはいえません。花粉症など植物にもアレルギーがあるように、肌に合う・合わないは人それぞれ。香料はアレルギーを引き起こしやすい物質としても知られていますから、そういう点でも入っていない商品を選ぶのが無難でしょう。
合成着色料
製品そのものを美しく見せるための合成着色料には、お肌への刺激が強いものが多いです。中には皮膚疾患の原因となるものや発がん性が指摘されているものも。
赤色○○号、青色○○号、黄色○○号といった表記があったら、要注意です。
アルコール(エタノール)
消毒や抗菌のためによく使用されるアルコール(エタノール)。化粧品に配合すると清涼感を得られるほか、防腐剤として配合されていることもあります。
一方で肌の水分を奪いやすい成分であるため、乾燥や赤み、ヒリヒリ感を引き起こすことも。これらの症状を感じたことがある方は、アルコールフリーの商品を選びましょう。
美容成分にも要注意
美容成分として配合されている成分であっても、濃度や純度などによっては肌への刺激となる場合があります。ハイドロキノン、レチノール、ビタミンCなどは代表的な成分です。
ハイドロキノンはメラニンの発生を抑える成分で、美白化粧品に多く使われています。美白効果は高いのですが、非常に刺激が強いため、炎症を引き起こすことも。
レチノールやビタミンCも、肌のハリを高めたり、皮脂分泌を抑制したりといった嬉しい効果がある反面、濃度が高いとかえって肌荒れを起こす場合があります。
そういった成分を使う場合には商品の推奨量を超えた使用は避け、間隔を開けて少量ずつ使い始めるようにしましょう。
肌に優しい化粧品8選
具体的に「肌に優しい化粧品」を分野別にご紹介していきたいと思います。「自分に合う化粧品がない…」とお悩みの方は、気になる商品をぜひ一度試してみてください。
クレンジング
まずはスキンケアの始まりとなるクレンジングです。
クレンジングにはオイル・ミルク・ジェルなどさまざまな種類があり、平均的な洗浄力の強さが異なります。軽いメイクであれば最も刺激の少ないミルクタイプ、リキッドファンデーションを塗っているならオイルタイプなど、メイクの濃さに合わせて選びましょう。
ナビジョンDR メーククレンジングクリーミージェル
出典:ナビジョンDR公式サイト
価格:2,750円(税込)/130g
スクワラン高配合のクレンジング料です。ジェルタイプながらテクスチャーは濃厚なクリームのようで、うるおいを守りながら汚れをしっかり落とすことができます。
メイクなじみもよく、手早くメイクを落とすことが可能です。
エンビロン クレンジングクリーム
出典:エンビロン公式サイト
定価(税込):4,840円/200g
クレンジングと洗顔の機能を兼ね備えた、泡立たないクリームタイプの洗浄料。
肌のうるおいを保ちながら、メイクや汚れを取り除きます。乾燥や、洗顔後のつっぱり感が気になる方におすすめです。
洗顔料
スキンケアのベースともいえる洗顔料。
泡タイプ、ジェルタイプ、粉末タイプ、石鹸タイプなどさまざまな種類がありますよね。
今回は中でも肌を擦らず洗うことができる泡タイプとジェルタイプから、おすすめの2商品を紹介します。
ナビジョンDR ウォッシングフォーム
出典:ナビジョンDR公式サイト
価格:2,750円(税込)/200g
泡で出てくるタイプの濃密な洗顔フォームです。保湿とバリア機能のサポートに働くリピジュア配合で、肌のうるおいを守りながら洗うことができます。
肌の油分や角質を必要以上に流さないアルコールフリー処方なので、敏感肌さんにもおすすめできます。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
プルエスト マンナンジェリーハイドロウォッシュ
出典:プルエスト公式サイト
価格:3,850円(税込)/120g
水分の蒸発を防ぐ独自の保水ジェルをベースにした洗顔料です。プルプルとしたジェルを濡れた手で顔に広げていくと細かな泡が立ってきます。
こんにゃく芋由来の柔らかいスクラブを配合しており、肌を傷つけずに汚れを吸着して落とします。低刺激で洗いあがりもつっぱらないため、敏感肌の方にはぜひ1度使ってみてほしいアイテムです。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
化粧水
化粧水においても、やはり刺激の少ないものを選ぶのがポイント。さらに肌が荒れやすい方はバリア機能が低下していますので、化粧水でしっかり保湿してあげることが大切です。
プラスリストア TPNaローションMD
出典:プラスリストア公式サイト
価格:5,280円(税込)/100ml
dl-α-トコフェリルリン酸Naとグリチルリチン酸2Kという2つの有効成分がニキビや肌荒れを防ぐ、薬用化粧水です。
防腐剤無添加、オイルフリー、アルコールフリーなど、低刺激性にこだわった処方かつ保湿力も高いため、敏感肌の方はもちろんレーザー・光治療後のデリケートな肌にも使用できます。
レカルカ ブライトリーモイストシャインミスト
出典:レカルカ公式サイト
価格:7,920円(税込)/120ml
メイクの上からも使用できるスプレータイプの化粧水です。
角質層にうるおいを与えるEGFと2種のペプチドを配合。いつでも保湿ケアができるため、特に乾燥から肌荒れが起きやすいという方の日中ケアや、秋冬の乾燥対策として持ち歩くのがオススメです。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております。
ベースメイク
最後は日中に使用するベースメイク用品のオススメです。
配合成分の刺激が少ないことに加え、クレンジングで落としやすいアイテムを選ぶことで、摩擦による肌への負担を軽減させることができます。
プルエスト トーンアップUVプロテクター
出典:プルエスト公式サイト
価格:3,300円(税込)/25g
ノンケミカル処方でありながら、紫外線カット効果は国内最高値のSPF50+/PA++++を実現したクリームタイプの日焼け止めです。保湿力が高く、しっかりと肌に密着して日焼けと乾燥から守ります。
化粧下地としても使用でき、自然なトーンアップ効果で肌を明るく見せてくれますよ。
レカルカ RESTROBE MOIST FOUNDATION
出典:レカルカ公式サイト
税込価格:9,900円/本体9.5g・レフィル9.5g
持ち歩きに便利なクッションタイプのファンデーションです。胎盤と臍帯(へその緒)由来の幹細胞培養液をはじめ、3種類のペプチドやツボクサエキスなど、保湿や肌荒れ防止に効果的な美容成分を豊富に配合。
軽めの使用感で化粧崩れしにくく、ナチュラルなツヤ感を演出してくれます。
まとめ
どんなに成分を確認して肌に優しい化粧品を選んでも、肌に合わないこともあります。心配な場合はサンプルやトライアルセットを使用し、ご自身の肌との相性を確かめておきましょう。
肌に優しい化粧品は、シンプルゆえに劇的な肌質の変化が望めない場合もあります。しかし毎日の積み重ねが肌本来の力を高めてくれますので、じっくり時間をかけて付き合ってみてください。