今やシミ・そばかすは消せる時代。世間的な美容意識の高まりとともに、シミ治療の技術やマシンは大きな進化を遂げてきました。
今回はシミ・そばかすに悩んでいる方に向けて、どのような治療が有効なのかをまとめていきます。シミの発生や悪化を防ぐために自分でできる対策もあわせてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
この記事のポイント
シミとそばかすの違い
シミとそばかすは、厳密にいうと異なるものを指します。
シミと呼ばれるものにはさまざまなタイプがありますが、紫外線や加齢などの影響で増えていく、いわゆる「シミ」は老人性色素斑という最も一般的なタイプを指します。
老人性色素斑
境界線がはっきりとした薄茶色の沈着で、5mm~10mmと比較的大きいのが特徴。頬やこめかみのほか、手や肩などにできることも多いです。
一方そばかすもシミの一種で、正式には雀卵斑(じゃくらんはん)といいます。
雀卵斑
2~3mm程度の小さな斑点が、鼻や頬、さらに肩や背中などに広く現れるという特徴があります。発生するタイミングも異なり、そばかすは3歳以降にできはじめ、思春期に目立つようになる方が多いです。
どちらも紫外線や摩擦などの外部刺激から肌を守ろうと、肌内部でメラニン色素が過剰に生成される過程で発生するものですが、そばかすは遺伝的な要因も大きいと言われています。
シミ・そばかす改善に効果的な治療
美容皮膚科で受けられるシミ・そばかす治療にもさまざまな種類があります。即効性の高い施術、ダウンタイムが軽い施術、予防に効果的な治療などそれぞれにメリットやデメリットがあるため、肌の状態や生活スタイルに応じて選ぶ必要があります。
ここでは、恵比寿アズクリニックで受けられる施術を例に、効果的な治療を6つ紹介します。
シミ取りレーザー
医療用レーザーによってメラニンを破壊する治療です。よく耳にする「シミ取りレーザー」とは、一般的にレーザーをピンポイントに照射するスポット治療のことを指し、使用するマシンの種類はさまざま。アズクリニックの場合は、より肌への負担が少ないピコレーザーを導入しています。
シミ取りレーザーの魅力は1度で大きな効果が得られることで「手っ取り早くシミを消したい」という方におすすめです。ただしシミの中でも肝斑と呼ばれる炎症を伴ったタイプのものがある場合には、悪化リスクがあるためおすすめできません。
また施術後は2週間程度テープによる保護が必要なため、生活スタイルによっては施術のタイミングをよく考えなければなりれません。
公式YouTubeではシミ取りレーザーの施術や経過の様子を公開していますので、ダウンタイムが気になる方はぜひ参考にしてください。
レーザートーニング
医療用レーザーを、スポット照射よりも広範囲に弱いレベルで照射する治療です。メラニンを少しずつ分解・排出し、シミ・そばかすを薄くしていきます。
施術回数はかかりますが、施術中の痛みやダウンタイムが軽く、肌の全体的なトーンアップにもつながるのがメリットです。
また恵比寿アズクリニックで導入しているピコレーザーによるトーニング治療は肝斑改善にも有効なため、老人性色素斑と肝斑が併発している場合には、先にピコトーニングによる治療で肝斑を抑え込んでからシミ取りレーザーを行うなどの併用治療をご提案することもあります。
フォトフェイシャル
IPLという特殊な光を照射することで、シミ・そばかすを改善する治療です。同時にくすみ、赤ら顔、小じわ、毛穴の開きなどさまざまな肌トラブルを一挙に改善することができ、ダウンタイムもほとんどないことがメリットです。
レーザートーニングと同様1回ですっきりとシミ・そばかすを消すことはできませんが、施術回数を重ねるごとに薄くしていきます。そばかすのように広範囲への施術が必要な場合は、シミ取りレーザーでは施術後のテープ保護が煩雑になりがちですので、フォトフェイシャルをご提案する場合も多いです。
ただし肝斑にはあまり有効ではないため、肝斑のある方にはレーザートーニングをおすすめしています。
エレクトロポレーション
肌に美容有効成分を塗布した状態で、専用の機器で微弱な電流を流すことで、成分を肌のより奥深くに浸透させる施術です。
シミ・そばかすを消すことはできませんが、通常のスキンケアよりも格段に美容成分を浸透させることができるので、薄く目立たない状態にすることが可能です。またレーザートーニングやフォトフェイシャルと同日に受けることで、改善効果の向上や乾燥予防につながります。
薬剤にはさまざまな種類があり、シミ・そばかす治療には美白効果の高いビタミンCやトラネキサム酸の導入がおすすめです。
公式YouTubeでは施術風景を公開していますので、ぜひあわせてご覧ください。
ケミカルピーリング
酸性の薬剤を顔全体に塗布することで肌表面にある古い角質を取り除く施術です。
こちらもシミ・そばかすを消す治療ではありませんが、ターンオーバーを活性化させることで、蓄積されていたメラニンを排出し、シミ・そばかすを薄く目立たない状態にすることが可能です。
アズクリニックでは、お肌の状態に合わせマッサージピールとミックスピールマヌカの2種類の施術からご提案しています。
美容点滴
予防・改善の観点であれば、美白効果のある成分を直接体内に送り込む美容点滴もおすすめです。ビタミンCをはじめ、メラニンの生成を抑制するグルタチオン、抗酸化作用の高いαリポ酸などさまざまな種類があります。
中でも高濃度ビタミンC点滴はシミ・そばかす予防はもちろん、肌のハリ感アップや全身の疲労回復など、美容・健康両面で高い効果を発揮します。
公式YouTubeでも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
自分でできるシミ・そばかすの予防方法
美容皮膚科での治療と並行して、シミ・そばかすのできにくい肌作りをしていくことも大切です。日々の生活の中でできる予防方法をご紹介しますので、ぜひ今日から意識していきましょう。
紫外線を防ぐ
シミ・そばかすの最も大きな要因は紫外線です。季節を問わず降り注いでいますので、日差しの強い夏場は当然のこと、年間を通して対策しておくのが理想です。
日焼け止めを塗る際は顔全体にムラなく伸ばし、日差しが当たりやすい鼻や頬の高い位置には重ね塗りするのがオススメです。汗や摩擦で日焼け止めが落ちると効果が薄れてしまいますので、こまめに塗り直しましょう。
日焼け止めとあわせて、日傘、帽子、UVカットウェアなども活用し、上手に紫外線を防いでくださいね。
肌を擦らない
摩擦は紫外線と並び、肌の老化を早める要因となります。
ばっちりメイクの日には、クレンジングや洗顔でしっかり汚れを落としたくなるものですが、ゴシゴシ擦るのは絶対にNGです!肌の表面が動かないくらいのソフトな力加減で、丁寧に落としましょう。
またスクラブ入りのピーリング剤を規定の使用頻度を守らず使うことや、肌を擦るような自己流マッサージなども肌の負担となります。
肌への刺激はシミ・そばかすに直結すると意識して、常に優しく触れるようにしてください。
美白化粧品を使う
美白有効成分が入ったスキンケアアイテムを日常使いするのもおすすめです。
ここでいう「美白」とは、メラニンの生成を抑えてシミ・そばかすを“予防”すること。既にできてしまったものを化粧品で完全に”消す”ことはできませんが、継続的に使うことで目立たなくなり、全体的な肌トーンを明るく見せる効果が期待できます。
美白有効成分として認められている成分にはトラネキサム酸、ビタミンC誘導体、ナイアシンアミドなどさまざまな種類がありますので、肌に合うものを選びましょう。
おすすめ化粧水|ナビジョンDR TAホワイトローションn
出典:ナビジョンDR公式サイト
2つの美白有効成分トラネキサム酸・4MSKがメラニンの生成をおさえ、シミ・そばかすを防ぎます。
資生堂が独自開発した保湿成分を配合しており、しっとりとした使い心地です。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
おすすめ美容液|PLUEST OGハイドレーティングセラムRプラス
出典:PLUEST公式サイト
シミ予防とシワ改善を同時に叶える有効成分ナイアシンアミドをはじめ、ビタミンC誘導体やCICAなど26種の美容成分を配合した薬用美容液。
ベースとなる「保水ジェル」の力で、成分を長く肌に留まらせることができます。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
おすすめクリーム|ゼオスキンヘルス ミラミン
シミやそばかすを防ぐ「ハイドロキノン」4%配合。
さらにビタミンCやビタミンEなど、さまざまな美白成分を配合しており、肌の色調を整えます。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
生活習慣の見直し
規則正しい生活を送ることは、美肌の基本です。
・良質な睡眠をとる
・ストレスを溜めこみすぎないよう適度に発散する
・食事の栄養バランスに気を付ける
全てを完璧に行うのは難しい場合もありますが、できる範囲で意識してみましょう。
特に食事を見直すことは、身体の内側からの改善につながるためとても大切です。
抗酸化力の高い栄養素を食事から摂取するのが理想ですが、難しい場合はサプリメントも活用し、上手にバランスがとれると良いですね。
–抗酸化力の高い栄養素
ビタミンA | 油と一緒に摂取すると吸収されやすくなる。 →炒めて食べるのがおすすめ |
にんじん かぼちゃ ほうれん草 鶏・豚レバー うなぎ など |
ビタミンC | 水溶性のビタミンで熱に弱い性質がある。 →生食や、加熱を短時間に留める調理方法がおすすめ |
アセロラ キウイ 赤ピーマン キャベツ ブロッコリー など |
ビタミンE | 脂溶性で、ナッツ類や一部植物油に多く含まれる。 →普段使いの油を変えてみるのも◎ |
アーモンド 落花生 アボカド うなぎ たらこ ひまわり油 オリーブオイル など |
ポリフェノール | 水溶性で持続時間が短い。カテキンやアントシアニンなど様々な種類がある →こまめに摂取するのが理想 |
赤ワイン コーヒー お茶 ブルーベリー 大豆製品 など |
カロテノイド | 自然界に存在する黄色や赤色などの色素成分。 緑黄色野菜や果物、甲殻類、魚類などから摂取できる |
にんじん トマト 柿 マンゴー エビ カニ 鮭 卵黄 など |
おすすめサプリメント|ワカサプリ高濃度VC3000
1包に3,000mgのビタミンCを配合したサプリメントです。賦形剤や着色料、甘味料などを極力排除することで、ビタミンC含有率96.7%を実現。純粋なビタミンCを摂取することができます。
水やジュースなど飲み物に混ぜて飲む粉末タイプのため、飲みやすいのもポイントです。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
医薬品の活用
セルフケアでそばかすを完全に消すことは難しいですが、ある程度の改善が期待できる方法として医薬品の活用があげられます。
医薬品には処方薬と市販薬があり、一般的に処方薬の方が有効成分の濃度が高く効果的といえます。ただし用法容量を守らないと副作用のリスクが高まりますので、医師の指示に従って正しく服用しましょう。
一方市販薬はドラッグストアなどで手軽に購入できるのがメリットです。
「第〇類医薬品」の記載があるものが医薬品ですので、必ず表記をチェックしましょう。
そばかす改善におすすめの成分
トラネキサム酸 | メラノサイトを活性化させるプラスミンの働きを阻害 メラニンの過剰生成を抑えることができる |
ビタミンC | メラニンの生成を抑える すでに生成されたメラニンを無色化する還元作用も |
ビタミンE | 高い抗酸化作用でメラニンの生成を抑える 新陳代謝を高める効果があり、メラニンの排出もサポート |
L-システイン | 活性炭素を除去し、メラニンの過剰生成を抑制 肌のターンオーバーを整えてメラニンの排出を促す効果も |
ビタミンB2・B6 | 肌のターンオーバーを整え、メラニンの排出を促す |
恵比寿アズクリニックで提供している内服薬
恵比寿アズクリニックでも、トラネキサム酸やビタミンC等の内服薬を扱っています。
他の治療と併用することで、効果的にシミやそばかすを改善させることができますよ。
まとめ
シミ・そばかすを改善するには、肌の状態に合った治療を行うことが大切です。信頼できるクリニックで診察を受け、医師と相談しながら適切な施術を選んでいきましょう。
同時に生活習慣を見直し、シミ・そばかすの目立たない明るい印象の肌を手に入れましょう!