日焼け止めのSPFとは?知っておきたい情報とPAとの違い

太陽の光が強くなる季節には、肌の老化を防ぐためにも日焼け止めが欠かせません。そこで、紫外線から肌を守るための日焼け止めの基本知識と、よくある誤解を解き明かしながら、アイテムの選び方のポイントを詳しくご紹介します。
紫外線に長時間さらされると、肌細胞が炎症を起こし、肌が硬くなったり乾燥したりしてしまいます。適切な日焼け止めを選ぶことで、これらの肌トラブルを防ぎましょう。

この記事のポイント

  • SPFとPAとは何かがわかる
  • シチュエーション別で日焼け止めの使い分け方がわかる
  • よくある日焼け止めのQ&A
目次

日焼け止めに書かれている「SPF」「PA」とは何か

SPF」や「PA」という表示がどのような意味を持つのかを理解するためには、まず紫外線の種類について知ることが重要です。

紫外線の種類:UVAUVBとは?

紫外線の波長 肌への影響 ブロック表記
紫外線A波 (UVA) シワ・たるみ PA値
紫外線B波 (UVB) シミ・くすみ・そばかす SPF値

紫外線は波長によって分類され、紫外線A波(=UVA)は肌の深層部、真皮まで届きダメージを与えます。
一方、紫外線B波(=UVB)は波長が短く、主に肌の表層である表皮に影響を及ぼします。
地球に到達する紫外線の約90%UVAです。

UVBから肌を守る指標「SPF

SPFとは、主にUVBからの防御効果を指し、SPF値が高ければ高いほど、UVBから肌を守る力が強いことを意味します。日々の生活シーンに合わせて、最適なものを選ぶことが大事になってきます。
季節や天気によっても変わりますが、シーンごとに推奨されるSPF値の目安は以下の通りです。

SPF10~20 SPF30 SPF50
日常生活 レジャー 炎天下での滞在、マリンスポーツ

UVAから肌を守る指標「PA

PAは、UVAから肌を保護する効果の目安とされています。『+』の数が多いほど、UVAによる肌へのダメージを防ぐ力が強いことを示しており、『+』から『++++』までの4段階があります。
肌のエイジングが気になる方は、最高レベルの『++++』を選択することが推奨されます。

・しみ、そばかす、くすみが気になる方や増やしたくない方は、SPF50以上の製品を選ぶ
・アンチエイジングを目指す方は、PAの『+』の数を重視して選ぶ

SPFとPAの意味を理解することで、自分に最適な日焼け止めを選びやすくなりますよ。

シチュエーション別おすすめ日焼け止め

日焼け止め選びに迷ったとき、自分のライフスタイルや肌の悩みに合わせた選び方がポイントです。
ここでは、個人のシチュエーション別におすすめしたい日焼け止めをピックアップしてご紹介します。

海でのレジャー

夏の海を存分に楽しみたいけれど、肌へのダメージは避けたいという方は、「SPF50/PA++++」かつ、ウォータープルーフタイプの日焼け止めを選ぶのがおすすめです。使用する際は、外出前に露出部分にしっかりと塗布し、ビーチに到着した後も数時間ごとに塗り直すのを忘れないようにしましょう。
さらに、パラソルや帽子、サングラスを使って日差しを遮ることで、紫外線から肌をがっちり守りましょう。
また、近年日焼け止めに配合される外線吸収成分の「オキシベンゾン」や「オクチノキサート」が海洋環境に悪影響を与えるとして、海外のビーチでは使用が制限されている場合があります。
紫外線吸収剤不使用の「ノンケミカル」処方のものを選ぶのが良いでしょう。
ノンケミカル処方の日焼け止めは、基本的にお肌にも優しいのでおすすめです。

おすすめUVクリーム|ナビジョンDR TAホワイトプロテクトUV(SPF50/PA+++)

出典:ナビジョンDR公式サイト
価格:4,400円(税込)/30g
シミ・ソバカス、乾燥が気になる肌に。2つの美白有効成分と保湿成分を配合した薬用美白サンスクリーン(日やけ止め)です。あらゆる強い紫外線から素肌を守ると同時に、2つの美白有効成分がメラニン色素の生成をおさえ、シミ・ソバカスを防ぎます。 デリケートな時にも使えます。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております。

テラスでのバーベキューなど、屋外レジャー

手ぶらで楽しむバーベキューでも、日焼けケアはしっかりとしたいですよね。
最近のバーベキューは、直射日光が少ない木陰や屋根のあるテラスなどで行われることが多いため、SPF2535/PA++程度でも十分な場合もあります。ただし、開放的で日陰が少ない場所で行うときは、より高い保護効果のあるSPF50/PA++++の製品を選ぶことで、より安心できます。
また、人と会話を楽しむ場でもあるため、肌をよりきれいに見せる効果のある日焼け止めなど、美容面も兼ね備えたアイテムを選ぶのがおすすめです。
手を洗った後や汗をかいた場合には、こまめに塗り直すことを忘れないでくださいね。

おすすめUVクリーム|PLUES トーンアップUVプロテクター(SPF50+/PA++++)

出典:PLUEST公式サイト
価格:3,300円(税込)/25
化粧下地機能を併せ持つ、ノンケミカルのUVクリームです。保湿ジェルベースで、うるおいを保ちながら紫外線をブロック。
シルキーピンクのクリームが光を反射させてツヤのある透明感のある肌に仕上げます。
持ち運びに便利なサイズ感ながら、少量でよく伸び、軽いつけ心地です。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております

日焼け止めのベタつきが苦手な場合

紫外線を防ぎたいけれど、日焼け止めのベタベタ感が苦手という方は、UVカット効果のあるフェイスパウダーやスプレータイプの日焼け止めを使用し、サラサラ肌をキープしましょう。
日焼け止めの使用後に感じるベタつきは、多くの方が抱える悩みの一つ。これは日焼け止めを塗布した後にサラサラ感のあるフェイスパウダーやパウダーファンデーションを軽くたたき込むことで解消できます。
UVカット効果のあるパウダーを選べば、ベタつきを抑えると同時に、より強固に肌を守ることにもつながります。パフを使用して、日焼け止めを擦らずに優しく叩き込むことで、快適なサラサラ肌を実現できます。
また、スプレータイプの日焼け止めは比較的べたつきが少なく、数時間ごとに吹きかけるだけで効果を持続させることができるのでおすすめです。

おすすめパウダー|ゼオスキン パウダーサンスクリーンSPF30(SPF30/PA+++)

出典:ゼオスキン公式サイト
余分な皮脂を抑え、テカリのない明るい輝きのある肌へ整える日焼け止めパウダーです。ブラシが一体となった形状のため化粧直しがしやすく、外出先で気軽に紫外線対策をすることができます。

 

おすすめ日焼け止めスプレー|レカルカ フレグランスUVカットスプレー(SPF50+PA++++)

出典:レカルカ公式サイト
価格:2,530円(税込)
顔はもちろん、ボディからヘアまでマルチに使えるUVカットスプレーです。フラーレンやビタミンCなどの潤い成分をたっぷり配合し、しっかりとUVケアをしながらスキンケアまで叶えます。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております

日焼け止めを適切に使用すれば、その効果を確実に実感できます。効果を感じられない場合は、使用している量や塗り直しの頻度を見直してみましょう。

よくある疑問を解消する、日焼け止めのQ&A

日焼け止め製品は世の中に溢れており、種類も豊富すぎますよね。どれを選べばいいのか分からず、上手に使いこなせていない方も多いでしょう。
ここでは、基本的な疑問から複雑な悩みまで、よくある疑問に答えていきます。

1年前に買った日焼け止め、今年も使える?

A| 適切に保管している場合は使用可

日焼け止めは使用シーズンが過ぎると、使い切れずに余ってしまうこともありますよね。
日焼け止めを正しく保管していた場合、つまり直射日光や高温多湿を避け、常温で保管していれば、前年のものでも使用できます。
ただし、異臭がする、肌に異常を感じた、クリームが分離しているなどの場合は使用を避け、新しいものを使用することをおすすめします。基本的には、1シーズンで使い切ることが望ましいです。

UVカット効果がある下地を使っている場合、日焼け止めは不要?

A| 下地だけでも十分な効果あり

UVカット効果を持つ下地を使用している場合、その下地だけで日焼け止めとしての役割を果たします。
SPFPAの数値を見て、自分の生活に合わせて選べば、追加で日焼け止めを塗る必要はありません

UVカット力が高い製品は肌への負担も大きい?

A| 大きい場合もあります。敏感な肌の方は低刺激タイプを選びましょう

日焼け止めの効果が高いほど、多くの成分が含まれているのは事実です。
それが必ずしも肌に悪いわけではありませんが、敏感肌など特定の成分に過敏に反応する方は、肌への負担が少ない低刺激タイプの製品を選ぶことをおすすめします。

頭皮や髪の毛を日焼けから守るにはどうすればいい?

A|日焼けどめスプレーが使いやすく便利です。帽子はマストで!

日焼けによる髪のダメージが気になりますよね。髪の分け目、頭皮も紫外線の影響を受けてしまうため対策が必要です。
外出時にはスプレータイプの日焼け止めを使うことをおすすめします。髪も頭皮もデリケートです。帽子は必ずかぶるなど、紫外線対策はきちんとしましょう。

日焼け止め種類(ジェル・ミルク・クリーム・スプレー)はどう選ぶべき?

A| 肌質に合わせて選びましょう

日焼け止めにはジェル、ミルク、クリーム、スプレーなどさまざまなタイプがあります。
自分の肌質や好みに合わせて選ぶことで、より最適な日焼け対策を行うことができます。

敏感肌 スプレータイプ
乾燥肌 クリームタイプ
混合肌 ミルクタイプ
オイリー肌 ジェルタイプ

 

うっかり日焼けをしてしまった!アフターケアの方法は?

A| ビタミンCによるインナーケアがおすすめ

万が一、日焼け止めを塗るのを忘れて外出してしまった場合には、ビタミンCの摂取を心掛け、通常よりも丁寧なスキンケアを行いましょう。
これは100%の対策ではありませんが、日焼けした肌へのダメージを軽減する上で効果的です。

おすすめビタミンCサプリ|ワカサプリ高濃度VC3000

1包に3,000mgのビタミンCを配合した内服薬です。ビタミンCには、メラニンの生成を抑え、メラニン色素による色素沈着を予防・改善する働きや、ターンオーバーを正常化する効果が期待できます。
「ワカサプリ高濃度VC3000」は、賦形剤や着色料、甘味料などを極力排除することで、ビタミンC含有率96.7%を実現。純粋なビタミンCを摂取することができます。
水やジュースなど飲み物に混ぜて飲む粉末タイプのため、飲みやすいのもポイントです。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております

 

まとめ

日焼け止めを使用した日は、しっかり日焼け止めを取ることも大事です。また、日焼けしてしまった場合は、肌を冷やして適切なケア行いましょう。日焼け止めの選択だけでなく、肌のターンオーバーを考慮したケアが、あなたの美肌を守る最良の方法となります。

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記事監修

奥野彰子/医師

奥野 彰子

医師・恵比寿アズクリニック院長

  • 東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院にて形成外科に入局。
  • 2008年より美容皮膚科 院長を15年勤める。
  • 2023年5月 恵比寿アズクリニック院長に就任。

詳細プロフィール

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