少しずつエイジングを感じ始める30代のお肌。「今のスキンケアで大丈夫かな?」と不安に感じたら、まずは化粧水を見直してみましょう。
化粧水は、顔を洗った後最初に使うスキンケアアイテムです。まっさらなお肌に触れるものだけに、スキンケアの土台となるのです。
今回は、30代によくある肌悩み別にオススメの化粧水を紹介!また、化粧水選びのポイントや使い方も解説しますので、スキンケア迷子に陥ってしまった30代の皆さんは、ぜひ参考にしてください。
この記事のポイント
30代のための「肌悩み別」オススメ化粧水
30代に入ると、少しずつ肌悩みの種類が増えてきます。初期のエイジングサインも気になってくるので、将来のためにも肌の状態に合わせて化粧水を選ぶことが大切です。
毛穴の黒ずみにオススメの化粧水
毛穴の黒ずみは、毛穴に詰まった角栓が酸化してしまうことが主な原因となっています。
角栓は余分な皮脂や角質が詰まってできたもの。角質ケアのできる化粧水を選ぶことで、毛穴詰まりの起きにくい肌環境に整えることが可能です。
角質を柔らかくする作用のあるグリコール酸やサリチル酸、ターンオーバーを促進するレチノール、ビタミンC誘導体、ビタミンB群などの成分を配合した化粧水がオススメです。
ゼオスキンヘルス バランサートナー
出典:ゼオスキンヘルス公式サイト
価格:3,080円(税込)/150ml
肌のpHバランスに着目した化粧水です。グリコール酸が古い角質を柔らかくし、美容成分の浸透をサポート。ターンオーバーを正常化させ、きめ細かい肌に導きます。
特に脂性肌の方におすすめですが、ヒアルロン酸Naをはじめとする保湿成分も配合しているため乾燥肌の方も使いやすいですよ。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
乾燥肌・敏感肌にオススメの化粧水
「20代の頃は気にならなかったのに、30代に入ってから肌がカサカサするようになった…」と悩む人はとても多いです。
というのも、肌内部にあるヒアルロン酸などの保水成分は20代前半をピークに減少していくと言われており、年を重ねるごとに乾燥しやすい状態になってしまうのです。
肌が乾燥すると角質層のバリア機能が崩れやすくなるため、肌が敏感になり肌荒れや赤みが起きがちになる人も。
乾燥が特に気になるという人は、ヒアルロン酸、セラミド、ペプチドなどの保湿成分を豊富に配合した化粧水を選びましょう。
また乾燥肌や敏感肌の人は、少しの刺激にも過敏に反応してしまうケースが多いため、低刺激性にもこだわりたいですね。
プルエスト VCハイドレーティングローション
出典:プルエスト公式サイト
税込価格:3,272円/120ml
低刺激かつ高保湿の化粧水で、乾燥肌や敏感肌の方には特にオススメの1本です。
アミノ酸、セラミド、ヒアルロン酸などの保湿成分が豊富に配合されているほか、浸透型ビタミンC誘導体「APPS」の働きにより、くすみや毛穴の開きなどにもアプローチ。とろりとしたテクスチャーですが、ベタつきにくいので季節を問わず使いやすいですよ。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
シミ・肝斑にオススメの化粧水
紫外線や摩擦の影響でできるシミは、年齢を重ねるごとにできやすくなります。これは年齢とともに肌のターンオーバーが乱れやすくなるためです。
また30代後半からは、シミの中でも改善が難しい「肝斑」が出てくる人もいます。肝斑があると肌が全体的にくすんで見えるため、肌トーンが暗くなることで疲れた印象を与えたり、年齢以上に老けて見られたりすることがあります。
シミや肝斑は一度できると化粧品で完全に「消す」ことはできないため、美白有効成分配合のアイテムで予防することが大切です。トラネキサム酸、ビタミンC誘導体、コウジ酸、ハイドロキノンなどさまざまな種類があるので、肌に合ったものを使ってみてください。
ナビジョンDR TAホワイトローションn
出典:ナビジョンDR公式サイト
価格:7,150円(税込)/150ml
2つの美白有効成分「トラネキサム酸」「4MSK*」を配合した化粧水です。くすみをおさえて明るい印象の肌に導くとともに、メラニンの生成をおさえシミ・そばかすを防ぎます。
資生堂が独自開発した保湿成分を配合しており、しっとりとした使い心地です。
(*4-メトキシサリチル酸カリウム塩)
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
ニキビ・肌荒れにオススメの化粧水
10代~20代のニキビや肌荒れは皮脂の過剰分泌によるものが多いですが、20代後半以降は他にもさまざまな要因が絡んで発生します。ストレス、ホルモンバランスの乱れ、乾燥、紫外線などの外部刺激など、肌荒れの原因をできるだけ排除することが大切です。
化粧水を選ぶ際は、グリチルリチン酸ジカリウム、アラントイン、トラネキサム酸などの抗炎症成分を配合した、低刺激のアイテムを選ぶと良いでしょう。
プラスリストア TPNaローションMD
出典:プラスリストア公式サイト
価格:5,280円(税込)/100ml
dl-α-トコフェリルリン酸Naとグリチルリチン酸2Kという2つの有効成分がニキビや肌荒れを防ぐ、薬用化粧水です。
防腐剤無添加、オイルフリー、アルコールフリーなど、低刺激性にこだわった処方かつ保湿力も高いため、敏感肌の方はもちろんレーザー・光治療後のデリケートな肌にも使用できます。
エイジングケアにオススメの化粧水
肌のエイジングによって表れるのが、シワやたるみです。年齢とともに肌内部のコラーゲンやエラスチンなどの弾力成分が減少し、ハリが失われてしまうのです。
失われた肌のハリや弾力を後から取り戻すのは大変なもの。弾むような若々しい肌を長く維持するには、早めにエイジングケアを取り入れることがとても重要なのです。
化粧水でエイジングケアを行うには、肌内部にアプローチしコラーゲンなどの生成をサポートするような美容成分を取り入れるのが良いでしょう。代表的な成分としてはレチノールやナイアシンアミドなどがあります。
また、よりしっかりとエイジングケアに取り組むなら、医療専売ブランドのシワ対策コスメを使ってみるのも良い方法です。医療専売品には、最先端の皮膚科学に基づくアイテムが豊富にそろっています。使用には医師の診断が必要になりますが、その分肌の変化をしっかりと感じられるはずです。
ジャンマリーニ シエスタフェイスセラム
出典:ジャンマリーニスキンリサーチ公式サイト
価格:17,380円(税込)/30ml
初期のエイジングサインが気になる30代の皆さんにぜひ使ってほしいアイテムです。「セラム」と名はついていますが、サラサラとした使用感なので化粧水としてご使用いただけます。
肌に素早く浸透する脂溶性ビタミンCと、筋肉を収縮させてシワを改善するDMAEを主軸に、抗酸化作用の高いビタミンEや保湿に働くヒアルロン酸など、エイジングケアに役立つ成分が豊富に配合されています。
小ジワや皮膚たるみの予防だけでなく、毛穴開きが気になる方にも効果的です。
※恵比寿アズクリニックで取扱っております
30代で見直すべき!化粧水の正しい使い方
30代にもなると、スキンケアにも慣れたものだと思います。一方、いつの間にか間違ったスキンケア方法をするようになってしまい、肌荒れにつながることも。
化粧水の効果を最大限に発揮させるためにも、使い方を見直しておきましょう。
「コットンor手」どちらで塗るのが正解?
結論から言うとどちらにもメリット・デメリットがあるため、肌質や使用アイテムに合わせて選ぶのが正解です。
コットンを使う場合
コットンを使うと顔全体に均一に化粧水を塗布することができます。また「ふき取り化粧水」などはコットンでの塗布を前提としており、保湿と同時に肌の汚れにもアプローチできるという特徴があります。
一方で、やり方を間違えるとコットンの繊維が肌を傷つける場合があるため、乾燥肌や敏感肌の人は手で塗る方が無難です。コットンを使う場合は、次の手順を守りましょう。
①化粧水をコットン全体が透けて見えるくらいたっぷり含ませる
②コットンを中指と薬指の上に置き、人差し指と小指で挟み込むように持つ
③顔の内側から外側に向かってコットンをやさしくスライドさせる
④目元・口元・小鼻などの凹凸には、指先を使って軽くコットンを押し当てる
⑤やさしくパッティングを行い、化粧水を肌に馴染ませる
⑥コットンに化粧水を少しずつ追加して、何度か繰り返し肌になじませれば完了!
パッティングは、肌にダメージを与えないように優しく行うことが大切です。
特に乾燥が気になる日には、コットンパックをするのもオススメです。ただし放置時間が長すぎるとかえって肌の乾燥を促進させる恐れがあるため、10分程度にとどめておきましょう。
手を使う場合
手を使うと体温で化粧水が温められ、浸透効率を上げることができます。またやさしく行えば摩擦も起こしにくく、難しいコツを覚えなくても簡単にケアができるでしょう。
ただし手はいろいろなものに触れる部位なので、スキンケアの前には必ず手を洗うようにしてください。雑菌はもちろんですが、スキンケアの前にヘアケアを行っていた場合などは、シャンプーやトリートメントの成分が残っている場合もあります。
化粧水を手で塗る際の流れは次の通りです
①化粧水を適量とり、手のひらで軽く温める
②肌の凹凸に手のひらを添わせるように、化粧水を塗り広げる
③目元・口元・鼻まわりなどの細かい部分には指の腹でなじませる
④化粧水が肌に馴染んだら、手のひらに再度化粧水を取り追加で塗布
⑤ムラなく塗れたら、ハンドプレスでじっくりと浸透させる
⑥手のひらで肌に軽く触れ、吸い付くような感触を確認できれば完了!
手でつける場合の適量はメーカーによっても異なりますが、500円玉大が目安となります。少なすぎると顔全体に行きわたらないだけでなく、摩擦の原因となる場合もありますので、必ず適量を塗布するよう意識しましょう。
擦るのは絶対NG!
化粧水を肌にしっかりと浸透させたいと思うあまり、コットンや手を擦りつけるように強く動かしてしまうことがありますが、これは1番のNG行為です。
擦っても肌への浸透度は変わらないばかりか、摩擦によるダメージでかえって肌が傷んでしまいます。さらにメラニン色素を発生させる要因となり、シミやくすみを引き起こしてしまうのです。
将来の肌のことを考えるなら、スキンケアは「擦らずやさしく」行うことを習慣づけましょう。
化粧水の効果を高める!30代が見直すべき前後のスキンケア
スキンケアの基本は「洗浄・整肌・保護」の3ステップ。化粧水で終わりにしてはいけません。
最後に、スキンケア全体で守るべきポイントをおさらいしましょう。
化粧水は洗顔後すぐに塗る
化粧水を塗る順番は、基本的に洗顔の後になりますよね。お風呂上りなどは、着替えたり髪を乾かしたりとやることが多く、化粧水の塗布を後回しにしてしまうことがあると思います。
しかし肌を洗ってまっさらな状態にした後は、できるだけ早く化粧水を塗ることが美肌の鉄則です。洗顔後の肌からは水分が蒸発しやすく、何もしないと肌はどんどん乾燥してしまいます。逆に言えば、成分の浸透効率が最も高いタイミングであるため、すぐに化粧水を塗ることでスキンケアの効果を最大限に高めることができるのです。
また「洗顔後すぐにスキンケアをしているのに、肌の調子が良くならない」とお悩みの方は、洗顔に角質ケア成分を配合したアイテムを取り入れてみるのも良い方法です。
古い角質が肌に残っていると、化粧水の浸透を妨げる原因となります。グリコール酸に代表されるピーリング成分やスクラブなど、角質除去効果のある洗顔料を使うことで、角質層を整えてスキンケア効率を上げることにつながります。
ただし角質ケア系のアイテムは、肌に合わないと刺激を感じる場合もあります。アイテムごとの使用方法を守り、その後の保湿も念入りに行うようにしましょう。
美容液でポイントケア
化粧水だけでは物足りないという人は、肌悩みに合わせた美容液を取り入れてみてください。美容液は、化粧水よりも美容成分を濃縮して配合されている場合が多く、より肌悩みに強くアプローチすることができます。
美容液を塗る際には、顔全体にしっかりなじませた後に重ね塗りをするのが効果的です。
・乾燥しやすい頬回りには保湿効果の高い美容液を重ね塗り
・シミやくすみが目立つ部分には美白美容液を重ね塗り
・シワ改善美容液は、ほうれい線や目元の小ジワに沿って塗り込む
・毛穴の開きが気になる部分にもシワ改善美容液の重ね塗りが◎
ただなんとなく塗るのではなく、悩みに合わせて塗り方を工夫してみてください。
最後は乳液orクリームで保湿
化粧水でしっかり水分を補給した後は、乳液やクリームを使った保湿が必須です。これをしていないと、せっかく与えた水分がどんどん蒸発し、スキンケア前よりも乾燥した状態になってしまうこともあります。
ベタつきが気になる人は、比較的軽いテクスチャーの乳液や保湿ジェルを使うと良いですよ。肌の内側からしっかりうるおうことで皮脂の過剰分泌を抑えることにつながり、逆にベタつきが気にならなくなってきます。
まとめ
肌の変化を感じたら、化粧水をはじめとする基礎化粧品を見直してみましょう。肌の状態に合ったアイテムを使うことで、美肌を維持することができるはずです。
あわせて生活スタイルを見直すことも大切。
30代は仕事もプライベートも充実し、忙しい日々を過ごしている人も多いと思います。睡眠不足やストレス過多の生活を続けていると、やはり肌の不調は出やすくなります。規則正しい生活リズムやバランスの取れた食事を心がければ、肌が安定することを実感できるでしょう。
この記事は、肌悩みを持つ方にとって良いきっかけとなれば幸いです。