谷間や鎖骨にできる治りにくい「胸ニキビ」の正しいケア方法

胸ニキビは、顔のニキビとは異なり、衣類に隠れて気付きにくいですが、その分、対策を怠ると悪化しやすい厄介な存在です。
特に、日々のケアを怠ると、肌の露出が多くなる季節になってから慌てることになってしまいます。
この記事では、胸ニキビができてしまう原因と、日常でできる予防法、胸ニキビケアのポイントを詳しくご紹介します。

胸ニキビは意外と人目を引くものですので、早めのケアで美しい胸元を保ちましょう。

この記事のポイント

  • 胸ニキビの原因
  • くり返す胸ニキビの正しいケア方法
  • インナーケアで胸ニキビ対策
目次

胸ニキビが発生する原因

胸は、顔や背中と同様に皮脂腺が多い部位であり、ニキビが発生しやすい部位といえます。
しかし、それだけではない、胸ならではの要因がありますので、詳しくみていきましょう。

古い角質や汚れの蓄積

胸は、汗や皮脂が分泌されやすく、毛穴詰まりを起こしやすい部位です。運動などで汗をかいた後にケアを怠たり、衣類や寝具が不衛生な状態が続いたりすると、さらに毛穴が詰まりやすくなり、ニキビが発生しやすい状態になります。

下着の選び方と胸ニキビの関係

胸ニキビの発生には下着が大きく関わっています。
ブラジャーによる締め付けや摩擦は、肌のバリア機能の低下を招くことがあり、皮脂の過剰分泌につながります。さらに、蒸れにより汗や皮脂が溜まり、ニキビの原因菌の増殖を促してしまうのです。
また、冬場には体温を保つために機能性インナーを着用する方も多いと思いますが、これらの多くは化学繊維で作られており、人によっては肌の刺激ととなり、乾燥を引き起こすことも。
そもそも冬場は空気が乾燥しやすいため、機能性インナーの刺激がダブルパンチとなり、ニキビの原因になることがあるのです。

バランスが悪い食生活

脂質や糖質の取りすぎは、皮脂の過剰分泌を促します。脂身がっぷりの肉や揚げ物、スナック菓子、甘いお菓子などを好んで食べる方は、食生活が胸ニキビの発生につながっている可能性があります。
また、アルコールの飲み過ぎも胸ニキビの一因です。アルコールを多く摂取すると、肝臓がアルコール分解に集中し、体内の老廃物や毒素の分解が後回しになることがあります。これにより排出されずに残った毒素が皮膚に影響を与え、ニキビとして現れることがあります。

ホルモンバランスが乱れている

睡眠不足や不規則な食事時間、運動不足などの生活習慣や、ストレス過剰な状態が続くと、ホルモンバランスの乱れを引き起こします。
ホルモンバランスが乱れると、皮脂が過剰に分泌されるだけでなく、角質が厚くなり肌の柔軟性を失われるため、毛穴が詰まりやすくなります。この結果、胸ニキビができやすい状況が生まれるのです。

胸ニキビを繰り返さない!正しいケア方法

胸はニキビができやすく、一度できると改善に時間がかかってしまうこともあります。
ここからは、胸ニキビを素早く改善し、予防までできるケア方法をご紹介していきます。

汗対策をしっかりと

汗をかいたら、できるだけすぐに清潔なタオルで拭き取りましょう。
また、汗で湿った衣服を長時間着たままでいると、蒸れてニキビの原因菌が繁殖しやすくなります。夏場や汗をかきやすいシーンでは、換えの下着を持参し、こまめに取り替えることが重要です。
通気性の良い下着を選ぶことも、胸ニキビ予防には効果的ですよ。

お風呂で洗う順番に気をつける

お風呂で身体を洗うとき、どこから洗い始めていますか?
特に「体を洗った後に髪を洗う」という順番の方は要注意です。シャンプーやコンディショナーを洗い流す際に体に付着し、そのまま残ってしまうのです。特に胸部はシャンプーなどが流れにくく、それが胸ニキビにつながることがあります。
「髪の毛のケアを先に済ませて、次に洗顔、最後に体を洗う」という順番にするだけで、ニキビの症状が大きく改善されることもありますよ。
また、石鹸やボディソープはしっかり泡立て、豊かな泡で肌を包み込むように優しく洗いましょう。
刺激を加えると色素沈着や肌荒れにつながってしまいますので、洗浄力の強すぎるボディソープの使用や、力を入れてゴシゴシと洗うのは止めましょう。

下着を見直す

着心地に違和感のあるブラジャーをいつまでも身につけている方は注意が必要です。
ブラジャーのサイズが合っていないと、胸の特定の部分に負担がかかり、ニキビの原因になり得ます。購入したときにはぴったりでも、体形が変わったり、時間の経過とともに生地がのびたりして、体にフィットしなくなっている場合もあります。
また、補正力の高いブラジャーの中には、締め付けが強く肌の負担となるものもあるため、胸ニキビのリスクを考えるとおすすめできません。
加えて、下着を身につけたときに、チクチクとした違和感がある場合は、使われている生地が刺激となっている可能性があります。肌にやさしいものを選ぶことが胸ニキビ予防には重要です。
定期的に下着を新調し、肌にやさしく通気性の良いものを選びましょう。

適度にピーリングを行う

ピーリングによって古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを促進させることで、ニキビの改善に繋がることがあります。
入浴時に、せっけんタイプのピーリング剤を使って体を洗うような感覚で使用するのがおすすめです。
ただし、ピーリングのやりすぎは肌を乾燥させ、肌荒れの原因になるため、週に12回の使用が適切です。
ピーリング後は、低刺激の化粧水でしっかり保湿するようにしましょう。

体の内側から治す!胸ニキビ対策

ニキビ対策には、インナーケアも欠かせません。食事や生活習慣を見直して、ニキビのできにくいなめらかな肌を手に入れましょう。

毎日の食生活を改善

ニキビケアに欠かせない栄養素として、ビタミンCがあげられます。ビタミンCは、過剰な皮脂の抑制、抗炎症作用、抗酸化作用など、肌にうれしいさまざまな働きをしてくれるのです。
パプリカやブロッコリーなどの野菜や、キウイフルーツ、イチゴなどの果物に豊富に含まれていますので、毎日の食事で意識的に取り入れましょう。
また、大豆製品に含まれるイソフラボンは、抗酸化作用があるほか、美肌にかかわる女性ホルモン「エストロゲン」を補う効果があることで知られています。
コラーゲンの生成を促したり、肌の新陳代謝を高めたりする役割を担ってくれますので、胸ニキビの予防のためにもおすすめです。納豆や豆腐などから手軽に摂取できますので、日常的に食べると良いでしょう。
お酒が好きな人は、飲み過ぎは避けて適度に楽しむようにしましょうね。
飲酒するときはビタミンを意識して摂ることが大切です。これにより肝機能がサポートされ、胸ニキビの予防に役立ちます。

適度な睡眠とストレスフリーな生活

睡眠不足やストレス過多の生活は、ホルモンバランスの乱れや免疫力の低下を引き起こし、胸ニキビの発生原因や、治りを遅らせる原因となります。
生活習慣改善には、まずは睡眠から。肌の細胞が再生する夜に十分な睡眠を取ること、最低でも6時間以上の睡眠を確保することで、肌の健康に良い影響をもたらしてくれます。
また、ストレス解消には適度な運動が効果的です。運動によって血流が改善され、新陳代謝が促進されることで、肌のターンオーバーが活性化し、胸ニキビの予防に役立ちます。

改善が見られない場合は皮膚科を受診しよう

胸ニキビと似た症状を示すものとして「マラセチア毛包炎」という疾患あります。これはニキビよりも少し小さな吹き出物で、軽い痛みやかゆみがあるのが特徴です。
マラセチア毛包炎は、マラセチア菌というカビの一種が原因で発生し、一般的なニキビケアでは改善が難しい場合があります。もし胸ニキビ対策をしても症状が改善されない場合は、ニキビとは異なる可能性があるため、皮膚科の受診をお勧めします。

まとめ

胸ニキビには生活習慣が大きく影響します。適切な下着選びやバランスの良い食生活など、できることから改善し、胸ニキビに負けない肌を手に入れましょう!

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記事監修

奥野彰子/医師

奥野 彰子

医師・恵比寿アズクリニック院長

  • 東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院にて形成外科に入局。
  • 2008年より美容皮膚科 院長を15年勤める。
  • 2023年5月 恵比寿アズクリニック院長に就任。

詳細プロフィール

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