自分では気付きにくいけれども、他人の目には意外と目立つ肩のニキビ。赤く腫れている状態ならまだしも、紫外線や摩擦によるダメージで黒ずんだ跡に変わると、さらに目につきやすくなりますよね。一度黒ずみができてしまうと、元の状態に戻すのは非常に困難になります。
そこでここでは肩ニキビができる理由と、それを残らないように治す正しい方法について、詳しくお伝えします。
肩ニキビに気が付いたら、できるだけすぐに適切なケアを心がけましょう。
この記事のポイント
- 肩ニキビの原因
- 肩ニキビを減らす実践的ケア方法
- ニキビ跡を残さないために
肩ニキビの原因
まずは肩にニキビができてしまう原因からお伝えします。
原因を理解することは肩ニキビの改善に役立ちますので、ぜひご自身の生活を振り返りながら確認してみてください。
汗をかいて蒸れる
肩は常に衣服に覆われており、汗が溜まりやすい部分です。かいた汗を放置すると、肩付近が蒸れてしまい、ニキビを引き起こす原因菌が繁殖しやすい状況を作り出します。また、皮脂が毛穴に詰まり、菌による炎症がニキビの発生に繋がることもあります。
衣類による摩擦とその影響
衣類、下着の肩ひも、カバンの持ち手などにより、肩は摩擦を受けやすい状況にあります。
この摩擦により、肩の皮膚が硬くなることで、毛穴の詰まりが生じやすくなり、ニキビの原因となることがあります。衣服ずれが起きにくい、適切なサイズを着るようにすることで、これらの摩擦による影響を軽減するようにしましょう。
肩こりも原因に
パソコン作業やデスクワークが多い職業の方は、慢性的な肩こりに悩まされがちです。肩の筋肉が硬くなると血流が悪くなり、肌の代謝が低下します。これが肌のターンオーバーの乱れに繋がり、古い角質が毛穴を詰まらせることが、ニキビの原因の一つとなります。こんな一見関係の無さそうなことも、肩ニキビの原因となってしまうのです。
生活習慣やホルモンバランスの乱れ
睡眠不足や過度なストレスは、ホルモンバランスを乱す原因となります。そうすると角質が硬くなり、皮脂の過剰な分泌を引き起こしてしまいます。この結果、毛穴の詰まりが悪化する可能性があるのです。
また、脂分のとり過ぎなど栄養の偏った食生活や運動不足は、血流を悪化させ代謝を低下させるため、肌のターンオーバーが乱れる原因となります。ドロドロの血もニキビには大敵なのです。
肩ニキビケアのための実践的アドバイス
日常的に正しいケア方法を意識することで、肩ニキビのできにくい肌にすることが可能です。
ここでは、すぐに取り組める肩ニキビケアの方法をご紹介します。
お風呂でしっかり汗や汚れを落とす
肩には汗や皮脂、汚れが溜まりやすいため、特に汗を多くかいた日には、お風呂でしっかり洗い落すことが必要です。とは言え、皮脂や汚れを落としたくても、強くこすって洗うことは避けましょう。肌を傷つけてしまうだけでなく、色素沈着のリスクも高まります。
体を洗うときは、綿など肌に優しい素材のボディタオルを使い、ボディソープをしっかり泡立てて丁寧に洗うのがポイントです。泡で出るタイプのボディソープであれば、手でそのまま洗うのもおすすめです。
また、洗った後はすすぎもきちんと行い、肌に泡が残らないように気をつけましょう。
スキンケアアイテムを効果的に使う
入浴後のスキンケアは肩ニキビのケアにおいて特に重要です。洗浄後の肌は乾燥しやすく、皮脂の過剰分泌を促すことがあります。そこで、化粧水などでしっかりと肌に潤いを与えることが肝心です。
肩は夜間の睡眠中にかく汗によっても毛穴が詰まりやすいため、油分の多いボディクリームの使用は避け、オイルフリーの化粧水や乳液を選ぶことが望ましいです。特に、抗炎症作用を持つビタミンC誘導体が配合された化粧水を使用すると、ニキビの予防と改善に効果的です。
血行促進する
血行を良くすることは、肩ニキビの予防と改善に役立ちます。体を温める食べ物を摂取し、ウォーキングやジョギングなどの軽い運動を取り入れることが効果的です。また、特に肩周辺の血流を改善することが重要ですので、ヨガなどで肩回りにアプローチするのもおすすめです。
長時間同じ姿勢でいると筋肉が硬くなるため、デスクワークやパソコン作業をする人は、1時間に1回程度、肩のマッサージやストレッチを行いましょう。肩をほぐしたり、回したり、呼吸に合わせて上下させるなどの簡単な動作でも効果があります。これは集中力や作業効率の向上にもつながります。また、正しい姿勢を保つことも肩の負担を軽減します。デスクに向かう際は、前かがみにならないように浅めにイスに座り、背筋を伸ばすよう意識してください。
食事内容の見直し
毎日の食事内容の見直しによって生活習慣を整えることが、肩ニキビの予防に繋がります。現代人は脂質と糖質を多く摂取しがちですが、これらの過剰な摂取はニキビが出来やすい肌になるだけでなく、健康を損ねる原因となります。揚げ物や脂身の多いお肉、甘いお菓子などの食べすぎには気をつけましょう。
逆に、積極的に摂取したいのが、豚肉などに豊富に含まれるビタミンB1です。糖質の代謝を助ける働きがあり、皮脂の過剰分泌を抑えるのに役立ちます。また、肌のターンオーバーを助ける亜鉛や、ビタミンCもニキビ肌にはおすすめです。亜鉛は牡蠣や豚レバー、ビタミンCは野菜や果物に多く含まれていますが、これらだけでは摂取しにくい場合もあるので、食事だけでなくサプリメントで補うこともおすすめです。
1日6〜8時間は寝る時間を確保
十分な睡眠は肌のターンオーバーを促進するために重要です。どんなにしっかりとスキンケアを行っても、睡眠不足により肌の免疫力やバリア機能が低下していれば、肌を回復させることはできないからです。
適切な睡眠時間は個人差がありますが、おおよそ6〜8時間確保できれば、肌の修復に必要な成長ホルモンが十分に分泌されます。特別なスキンケアよりも、十分な睡眠時間を確保することを優先しましょう。
ニキビ跡を残さないために知っておきたいケア方法
肩ニキビができたら、ニキビ跡になる前に改善したいものですよね。
ここからは、ニキビ跡予防に効果的な対策をお伝えします。
美白美容液の利用
ニキビ跡の色素沈着や黒ずみは、メラニンが過剰に生成されることで起こる場合が多いです。そのため、メラニン生成を抑制する美白美容液を使うことで、ニキビ跡を予防することができます。
美白効果のある成分としては、ビタミンC誘導体やトラネキサム酸、ナイアシンアミド、ハイドロキノンなどさまざまな種類があります。お風呂上りに化粧水で水分を与えた後で、ニキビ部分にポイント使いするのがおすすめです。ただし、炎症が出ている場合は逆に刺激となってしまうこともあるので気をつけましょう。
摩擦と紫外線から肌を守る
そもそもメラニンが過剰に生成されるのは、摩擦や紫外線といった外的刺激が原因となっていることがほとんどです。バッグは肩にかけるタイプではなく、手で持つタイプを使ったり、下着をきちんとサイズの合った肌に優しい素材のものに変えたりすることで、肩への摩擦を軽減し、色素沈着を防ぐことができますよ。
また見落としがちなのが紫外線対策。肩は紫外線が当たりにくい部位にもかかわらず、日焼け止めを塗り漏れてしまいがちなので注意しましょう。
また、2~3時間ごとに塗り直すことで、その効果を持続させることができます。
まとめ
肩ニキビは、早期に適切なケアを行えば、セルフケアでも跡にならず治すことができます。今回紹介した方法は、肩ニキビの予防方法としても有効ですので、ぜひ今日から取り入れてみてください。
肩ニキビのない肌を目指しましょう。