ニキビをすぐに治したい!自宅でできる正しいケア完全ガイド

ニキビができたとき、普段通りのスキンケアをして大丈夫なのか迷った経験はありませんか?
ニキビができたら、それに見合ったケアを行うことが大切です。また普段からインナーケアを意識することで、ニキビのできにくい肌に整えることもできるでしょう。
この記事では、ニキビケアについてさまざまな角度から解説します。繰り返すニキビに悩んでいるという人は、ぜひ参考にしてください。

この記事のポイント

  • 進行度によって変わるニキビケアがわかる
  • ニキビ改善に役立つスキンケアアイテムがわかる
  • ニキビができたら意識すべきインナーケアがわかる
目次

ニキビの原因~ケアを始める前に知っておこう~

ニキビができる背景には「皮脂の過剰分泌・毛穴詰まり・アクネ菌の増殖」の3要素が潜んでいます。さまざまな要因でこの3つが引き起こされることで、ニキビが発生・悪化していくのです。
まずは具体的にニキビの原因を見ていきましょう。

原因①睡眠不足

睡眠不足が続くと、肌のターンオーバーが正常に行われなくなる場合があります。ターンオーバーに深く関わる成長ホルモンが最も活発に分泌されるのが、睡眠中だからです。
肌のターンオーバーが鈍化すると古い角質がうまく排出されず、毛穴に詰まりやすくなってしまいます。
夜更かしをした翌日にニキビができやすいのは、こういった要素が絡んでいるのです。

原因②ホルモンバランスの変化

男性ホルモンの一種テストステロンや、女性ホルモンの一種プロゲステロン(黄体ホルモン)には皮脂分泌を促す作用があり、これらが優位になることでニキビができやすくなる場合があります。
女性の場合は生理周期や妊娠・出産によりホルモンバランスが大きく変化するため特に影響を受けやすく、いわゆる「生理前の肌荒れ」の原因ともなっています。
またストレスや睡眠不足によってもホルモンバランスが乱れるケースがあるため、規則正しい生活と適度なストレス発散が大切です。

原因③肌の乾燥

肌が乾燥すると、角質層と皮脂膜からなる肌のバリア機能が乱れ、肌トラブルが起きやすくなります。さらに、肌を守るために皮脂が過剰に分泌され、ニキビのできやすい肌環境になってしまうのです。
肌を乾燥させる主な要因には、次のものがあります。

・紫外線や摩擦などの外部刺激
・洗顔のしすぎや保湿の軽視など間違ったスキンケア
・エアコンの風など空調の影響
・加齢によるコラーゲン量の低下
・アトピーやアレルギーなどの体質

原因④食生活の乱れ

脂質や糖質に偏った食生活は、皮脂の過剰分泌につながります。また過度な食事制限をともなうダイエットも、肌のターンオーバーに必要な栄養が得られず肌荒れの原因となり得ます。
基本的なことですが、肌にプラスとなる栄養素をバランスよく摂取することで、健やかな肌を維持することにつながるのです。

原因⑤不衛生な肌環境

肌に雑菌が付着すると、当然ニキビにつながります。「化粧を落とさず寝てしまい、翌日にニキビができた!」というのはわかりやすいパターンですね。
また見落としがちな要素として、次のようなケースもあります。

・メイクブラシやパフをしばらく洗っていない
・枕カバーなど寝具が汚れている
・肌を触る癖がある
・スキンケアの前に手を洗っていない
・髪の毛が顔にかかっている

意外と当てはまる人は多いのではないでしょうか。ちょっとしたきっかけで雑菌が繁殖し、ニキビにつながることもあるのです。

ニキビの進行度に応じたケア方法

ニキビの進行段階は大きく5つに分けられます。さらにその前段階となる「毛穴詰まり」が気になり始めたら、ニキビ対策を始めるべきでしょう。
ケアの考え方に根本的な違いはありませんが、進行度によって炎症の強さなどが異なるため、アプローチ方法を変える必要が出てきます。ご自身のニキビがどの段階にあるかをしっかり把握し、それに合ったケアを行いましょう。

ステージ0|毛穴詰まりのケア方法

まだニキビが出ていなくても、着実にニキビの芽が育っている段階です。
適切に汚れを落とし、皮脂分泌をコントロールすることを意識しましょう。洗顔やクレンジングはやさしく丁寧に行い、その後は必ず保湿を行います。
肌の乾燥は更なる皮脂分泌を招きますので、保湿を省くのはNG。

さらにビタミンC、レチノール、アゼライン酸など、皮脂分泌抑制作用のある成分をスキンケアに取り入れるのがオススメです。ニキビの初期段階であるコメドができにくいことが確認されている、ノンコメドジェニックテスト済みの製品を選ぶのも良いでしょう。

プルエスト VCハイドレーティングローションR

VCハイドレーティングローション R
価格:3,272円(税込)/120g
出典:プルエスト公式サイト

水分の蒸発を防ぐ独自の保水ジェルをベースに、アミノ酸、セラミド、ヒアルロン酸など豊富な保湿成分を配合した化粧水です。さらにビタミンC誘導体、グリチルリチン酸2K、アゼライン酸誘導体など肌荒れ予防に働く成分も含んでいます。
しっかり保湿しつつもベタつかないため、肌質を問わず使いやすいですよ。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております

ステージ1|白ニキビのケア方法

白ニキビは、角栓が毛穴を塞ぎ、皮脂が内部に溜まることで発生します。この時点でニキビがあるのを目視で確認できるようになります。
この段階では肌を清潔に保つだけで自然と治ることも少なくありませんが、頻繁に白ニキビができる場合は専門のニキビケアを早めに行うことをおすすめします。

まず大切なのが、肌のターンオーバーを正常に整えるために生活リズムを整えること。睡眠不足やストレスによる負荷を改善することが、最良のニキビケアとなります。
また定期的なピーリングケアで古い角質をオフすることも効果的です。

ゼオスキンヘルス エクスフォリエーティングクレンザー

エクスフォリエーティングクレンザー
価格:6,820円(税込)/200ml
出典:ゼオスキンヘルス公式サイト

泡立てずに使うジェルタイプの洗顔料です。ピーリング成分サリチル酸を配合しており、洗顔と同時に角質ケアまで行うことができます。ピーリングと聞くと刺激が強そうに感じられるかもしれませんが、マイルドな作用で朝晩使用できますよ。
ニキビに悩んでいる人にはもちろん、脂性肌の人の日常ケアにもお勧めです。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております

ステージ2|黒ニキビのケア方法

毛穴の内部に溜まった皮脂が酸化し、黒く見えているのが黒ニキビです。進行すると炎症を引き起こし、さらに悪化してしまいます。頻繁に発生する場合は、迷わず医療機関での適切な処置を受け、炎症を防ぐことを推奨します。

ただしステージとしてはまだ初期段階。白ニキビと同じくホルモンバランスを整えることが重要です。
またターンオーバーを促進するため、レチノール配合アイテムなど少し攻めのスキンケアを取り入れても良いかもしれません。

ジャンマリーニ デュアリティーフェイスクリーム

デュアリティーフェイスクリーム
価格:18,480円(税込)/28g
出典:ジャンマリーニ公式サイト

ターンオーバーを促進するレチノールと、ニキビ治療薬にも使われる過酸化ベンゾイルを混ぜて使うクリームです。ニキビの改善に加え、黒ずみの気になる詰まり毛穴の解消にも役立ちます。
ペプチド等の保湿成分も豊富に配合しているため、毛穴やニキビのケアと同時にエイジングケアも行うことができます。
ただしレチノールによるA反応が出る場合があるため、最初は低頻度で少量から使い始めると良いですよ。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております

ステージ3|赤ニキビのケア方法

アクネ菌が増殖し、毛穴内部で炎症を起こしてしまっているのが赤ニキビ。このステージまで進行すると、ニキビ跡になってしまうリスクも出てきます。ニキビを潰したり過度に触ったりすると跡が残るリスクが跳ね上がりますので、不用意に触らないよう注意しましょう。

赤ニキビケアの最優先事項は、炎症を抑えること。普段のスキンケアに抗炎症成分配合のアイテムを取り入れるなどの対策が有効です。
炎症がなかなか鎮静しない場合や、広範囲に赤ニキビが出ているときなどは、医療機関で相談することをお勧めします。皮膚科や美容皮膚科で治療する場合には、抗生物質やステロイドなどの薬を使うこともあります。

DRX AZAクリア

AZAクリア
価格:1,980円(税込)/15g
出典:DRX公式サイト

ニキビ改善に役立つアゼライン酸を高濃度配合したクリームです。ノンコメドジェニックテスト済みで、ニキビの初期段階であるコメドができにくいことが確認されています。
化粧水や乳液で肌を整えた後で、顔全体、あるいはニキビが気になる部位などに薄く塗り伸ばして使用します。チューブタイプで使いやすいのもポイントです。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております

ステージ4|黄色ニキビのケア方法

赤ニキビがさらに炎症を悪化させて膿を持つようになったのが、黄色ニキビです。このステージはかなり重度と言えるため、スキンケアで何とかしようとせず、医療機関を受診しましょう。
また、この段階でニキビを潰してしまうと、ニキビ跡が残る可能性が非常に高いです。できるだけ触れず、スキンケアの際も摩擦が起こさないよう注意してください。

ステージ5|紫ニキビのケア方法

黄色ニキビの状態が進行し、炎症が最大限に悪化してしまったのが、紫ニキビ。膿と血液で毛穴が腫れ上がる、非常に重い症状のステージです。
ニキビの末期状態とも言え、治療してもニキビ跡が残る可能性がかなり高いです。滞留物を除去するためには切開する治療も考えられます。
長期的な治療でニキビ跡が消えることもありますが、非常に長い道のりになってしまうのが現実。ニキビ跡を最小限に抑えるためにも、絶対に潰さないようにしてください。

ニキビ肌をやさしく整えるスキンケア

ニキビができてしまったときのスキンケア方法について詳しく触れていきます。ここまでご紹介した通り、ニキビ跡を残さずニキビを鎮静させるには、過度に擦ったり潰したりするのはNG。やさしいケアを心がけてください。

正しい洗顔方法

ニキビ対策としては、原因となる肌の汚れや皮脂をきちんと落とすことが大切です。しかし洗い方を間違えると、汚れがちゃんと落ちないだけでなく、肌にダメージまで与えてしまいます。
以下のポイントを守って、正しく洗顔を行いましょう。

①洗顔料・クレンジング料は、低刺激性のものを使う

洗浄力が強すぎるアイテムは肌のバリア機能を低下させ、乾燥や刺激に弱くなる恐れがあります。特にオイルクレンジングやリキッドクレンジングは避けるのが無難です。
ニキビがあるときはメイクも最低限にし、軽い洗浄力で落ちるようにしておくのも大切なポイントですよ。

②ゴシゴシ洗いは絶対にNG

ニキビを刺激することで炎症が悪化する恐れがあります。さらに、ニキビ跡や色素沈着の原因ともなるため、絶対に止めてください。
泡立てるタイプの洗顔料は、弾力ある泡で汚れを浮かすようにやさしく洗ってください。クレンジング料やジェル洗顔などの泡立てないアイテムも、洗浄料で摩擦を防ぎながら洗ってください。

③すすぎは最低20~30回

洗顔料やクレンジングのすすぎ残しもニキビの原因になるため、しっかりと洗い流すことを心がけましょう。

洗顔後はすぐ保湿を行う

洗顔後の肌は乾燥しやすい状態ですので、すぐに化粧水で潤いを与えていきます。皮脂の過剰分泌を防ぐことにもつながります。

コットンを使う場合

①コットンに化粧水を適量とる
②顔全体にやさしく擦らずなじませる
③テカリ・毛穴の気になる部分のみ、肌がひんやりするまでパッティング
※強くパッティングしすぎないようにしましょう

手を使う場合

①手に化粧水を適量とる
②手の平を使い、顔全体になじませる
③目元・口元・鼻まわりなどの細かい部分には指の腹でなじませる
④最後に両手で顔全体を包み、水分を押し込むようにハンドプレス
クレンジングや洗顔と同様、肌に刺激を与えないようやさしく行うのがポイントです。

美容液を使う場合は、化粧水の後に塗ります。
顔全体に塗りたいときは、手を使って化粧水と同様の手順で行ってください。
部分使いをするなら、指先に適量をとり、指の腹でやさしくなじませましょう。

最後に乳液・クリームで肌を守る

仕上げは乳液やクリームで乾燥から肌を守ります。油分を含むアイテムを塗ることで、肌内部の水分が蒸発することを防ぐのです。
ただし、過剰な油分はニキビ肌には御法度。テクスチャーが重いアイテムは避け、軽く塗り広げられるものを選ぶと良いでしょう。次の手順で塗っていきます。

①適量を手に取り、額・両頬・鼻・顎の5箇所に点置きする
②擦らないよう、手のひらを使って顔全体に塗り伸ばす
③目元・口元・鼻まわりなどの細かい部分には指の腹でなじませる
④全体にムラなく伸ばせたら、ハンドプレスでなじませる

メイク前に乳液やクリームを使う場合は、最後にティッシュで軽く押さえると余分な油分がとれて化粧のりが良くなりますよ。

紫外線対策は欠かさない

紫外線はニキビの悪化要因のひとつ。とはいえ秋冬になると日差しが弱まるため、紫外線対策を怠りがちになるという人は多いのではないでしょうか。
しかし実は秋冬も、曇りの日であっても、紫外線は地上に届いています。ニキビはもちろん、他の肌トラブルを予防する意味でも、365日欠かさず紫外線対策を行うことが大切なのです。

・日焼け止めやUVカット下地を毎日塗る
・数時間ごとに日焼け止めを塗り直す
・日傘や帽子で日差しを避ける

これを守るだけでも、肌へのダメージ蓄積は大きく軽減しますよ。

レカルカ フレグランスUVカットスプレー

フレグランスUVカットスプレー
定価:2,530円(税込)/100g
出典:レカルカ公式サイト

国内最高値の紫外線カット効果(SPF50+/PA++++)を持つ、スプレータイプの日焼け止めです。顔や身体はもちろんヘアにも使用できます。
クリームやリキッド状の日焼け止めより密着力は劣るため、これだけで1日過ごすというわけにはいきませんが、メイクの上から使用できるため手軽なお直し用アイテムとして非常にオススメです。
またフラーレンビタミンCなどの潤い成分もたっぷり配合しており、UVケアと同時にスキンケアまでできる優秀アイテムです。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております

ニキビ対策に意識したいインナーケア

スキンケアで外側からアプローチするのと同時に、体の内側からのインナーケアも重要です。ニキビができたときはもちろん、普段から意識したいポイントですね。

ニキビ対策に良い食事・悪い食事

ニキビ予防において重要なのが食生活。次のような食品は、ニキビの発生につながる可能性があるため、注意しましょう。

脂が多い食事:血液中の中性脂肪を増やし、皮脂の分泌を促してしまう。
激辛料理:内蔵への負担が大きく、ニキビの原因になり得る。
甘いお菓子:多量に摂ると余分な脂肪を蓄積し、皮脂の過剰分泌につながる。
炭水化物:特にもち米を原料とする食品は注意。大量の糖質を含むため、毛穴詰まりの原因になり得る。

アルコールに関しては、ビールや日本酒には糖分が多く含まれているので注意が必要。
一方で、焼酎やウイスキー、ブランデーなどの蒸留酒には糖分が含まれていないため、アルコールを摂る際の選択肢になります。ただし、どちらにしてもアルコールの過剰摂取は避けるべきです。

一方で、ニキビケアに有効とされる食べ物もあります。

ビタミンA:毛穴詰まりの解消に役立つ
ビタミンB2:肌の保湿因子である「角化」を調整したり、皮脂の分泌を抑制したりする
ビタミンC/ビタミンE:抗酸化作用に優れている
ミネラル:ホルモンバランスを整える
食物繊維:皮脂代謝のバランスにかかわる
コラーゲン:肌のターンオーバーに不可欠

ただし特定の食品を多量に食べるのではなく、緑黄色野菜や果物、根菜類、魚介類、赤身肉、ナッツ類など、日々バランスよく食べるのが理想的。摂り切れない分はサプリメントで補うのも良いでしょう。液などでしっかり保湿し、肌に潤いを与えてください。

ニキビケアに不可欠なのは良質な睡眠

ニキビケアにおいて食事やスキンケアと同じくらい重要なのが睡眠です。単に長く眠るだけでなく、質の良い睡眠をとることで、成長ホルモンが分泌され新しい細胞が活発につくられます。結果としてターンオーバーを整えることにつながるのです。

・自分に合った寝具を選ぶ
・アロマを活用する
・寝る前はスマホを封印する

など、寝つきを良くする工夫をしてみてください。また睡眠時間は7時間前後が理想とされています。忙しい生活の中でもしっかり確保できると良いですね。

まとめ

できてしまったニキビに対しての正しいケアはもちろん、日頃からニキビができる要因を減らすための努力も、美肌を保つためには欠かせません。
美しいお肌は自信につながり、人間関係までスムーズにしてくれるもの。充実した毎日を送るためにも、これらのポイントを今日から実践してみてはいかがでしょうか!

※記事内でご紹介している各商品は記事執筆時の情報に基づいて掲載をしており、変更となっている可能性がございます。ご購入の際は最新情報をお確かめください。

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監修医師紹介

奥野彰子/医師

奥野 彰子 / Akiko Okuno

医師・恵比寿アズクリニック院長

  • 東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院にて形成外科に入局。
  • 2008年より美容皮膚科 院長を15年勤める。
  • 2023年5月 恵比寿アズクリニック院長に就任。

監修医師詳細プロフィール

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