ニキビの原因」を理解してニキビ改善の第一歩を踏み出そう!

思春期になると起きやすい肌トラブル、ニキビ。
皆さんはどのように対応していますか? 「自己流で治す!」という方も多いでしょうが、ニキビは医学的に「尋常性ざ瘡」と分類される皮膚の病気です。
適切な治療とケアが不可欠で、そのために原因を把握することが重要です。
この記事では、ニキビの原因と予防策に焦点を当ててみましょう。

この記事のポイント

  • どうしてニキビができるのか
  • 場所別ニキビができる原因
  • 効果的なニキビ予防策
目次

どうしてニキビはできるの?そのメカニズムとは

ニキビはほとんどの場合、何らかの状況で毛穴が閉塞してしまうことが主な原因です。
塞がった毛穴では、アクネ菌(ニキビの原因となる菌)が増殖しやすく、結果としてニキビが発生してしまいます。
それではニキビが生じるメカニズムをより詳しく見てきましょう。

皮脂の過剰な分泌

まずホルモンバランスの乱れなどにより皮脂の過剰分泌が起こると、毛穴の中のアクネ菌が増殖し始めます。
また、加齢による肌のターンオーバーの乱れ、紫外線、乱れた生活習慣や間違ったスキンケアなども、皮脂が過剰に分泌される一因です。
年齢と共に、これらの要素が複雑に絡み合い、皮脂の過剰分泌が進むのです。

毛穴の詰まり

肌は大きく分けて、表皮、真皮、皮下組織の3つの層でできています。
表皮の一番外側にある角質の新陳代謝がうまくいかないと、さまざまなトラブルが起こることがあります。
古い角質が残ってしまうと、角質層が厚くなっていき毛穴をふさいでしまうのです。
アクネ菌は酸素の少ないところを好むため、毛穴がふさがって酸素に触れない環境ができることで繁殖しやすくなってしまうのです。

ニキビの進行段階

炎症が始まる前のニキビは、一般的に「白ニキビ」や「黒ニキビ」と呼ばれます。
白ニキビは毛穴が詰まって白く見える状態を指し、黒ニキビは毛穴に詰まった皮脂が酸化して黒く変色した状態を指します。
これらを放置すると、詰まった毛穴の皮脂がアクネ菌の栄養源となり、炎症を引き起こし「赤ニキビ」に進行します。
この炎症がさらに進むと、膿を伴う「黄色ニキビ」に変化し、肌に色素沈着やクレーターを残すリスクが高くなります。
このため、ニキビは初期症状での適切なケアが重要となってきます。

ニキビができる部位ごとの原因を理解しよう!

実は、ニキビができる部位によっては、特有の原因がある場合も。
それぞれの原因を理解することで、ニキビの効果的な対策に繋がるので、ぜひ覚えておいてください。

額にできるニキビは、外部からの刺激が主な原因です。
前髪が触れることが物理的に刺激となることに加え、髪に付着した汚れや整髪剤なども肌に悪影響となる場合があります。
また、シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しにも注意が必要です。

あご~フェイスライン

あごからフェイスラインにかけては、何気ない触りグセや、メイク残りが原因となってニキビが発生することがあります。
クレンジングのときは、少しオーバーめにフェイスライン下まで行うことで、メイク残りを防ぐことができます。

鼻は顔の中でも皮脂分泌の多く、ニキビができやすい部位といえます。
角栓が気になるからと無理に毛穴から押し出してしまうと、毛穴にばい菌が入ったり、肌を傷つけたりすることで、炎症が起きやすくなります。
また、鼻をかんだりマスクが擦れたりといった日常的な行動が刺激となる場合もあります。

口周り

口周りは顔の中でも皮膚の薄いデリケートなエリア。
食品に含まれる塩分や油分、リップメイクなど、さまざまな刺激によってニキビが発生します。
また、手で触る癖や、食事中に紙ナプキンで拭う動作など、日常の中にニキビの原因習慣が隠れています。

頬にできるニキビは、髪の毛が当たることでの刺激や、メイクで毛穴をふさいでしまうことが原因となって発生することが多いです。
つい潰したくなる頬のニキビですが、そうするとニキビ跡になってしまう場合もあるため、ニキビができても触らないよう心がけましょう。

胸・背中

ニキビは顔だけでなく、胸や背中にも発生することがあります。
これらのニキビの原因としては、紫外線や香水といった外部からの刺激、さらには服の通気性が悪く湿気がこもることなどがあげられます。
また、寝具の清潔さもニキビ予防には欠かせませんので、布団や毛布は定期的に洗濯し、細菌の繁殖を防ぐことが肝心です。

効果的なニキビ予防策

大人になってからのニキビは再発しやすく治りにくい特徴を持っているため、できる前の予防がとっても重要です。ここからはニキビを防ぐための有効な方法をご紹介いたします。

毛穴の詰まりを防ぐスキンケア

過剰な皮脂を除去し、毛穴を詰まらせないことが、ニキビを予防するカギです。
メイクは丁寧なクレンジングが必須。
ですが、オイルクレンジングは慎重に。皮脂が多い肌に油分を加えると、逆にニキビのリスクが高まってしまいます。

洗顔は適度に行いましょう。一日に何度も顔を洗ったり、強力な洗顔料を使ったりすると、必要な皮脂も取り除いてしまいます。
すると乾燥を招き、毛穴の詰まりの原因になります。

またピーリングは、不要な角質を取り除き、肌の新陳代謝を促進してくれるので、ニキビ予防にはオススメです。
(※ただし肌が炎症を起こしている場合は避けましょう)

保湿を忘れずに

保湿を怠ってしまうと肌は乾燥し、毛穴周りの角質が厚くなり、詰まりの原因となります。

重要なのは、セラミドなどの保湿成分を含む化粧水や美容液でしっかり保湿すること。
これにより肌が柔らかくなり、毛穴の詰まりを防ぐことができます。
また、ビタミンC誘導体を配合しているスキンケア製品は、皮脂の増加をコントロールし、ニキビの予防に効果的なのでオススメです。

食生活を整える

ニキビ予防には、美肌に良い栄養素を含む食品を取り入れることが理想的です。

例えば、ビタミンAを多く含む鶏レバーやほうれん草は、肌のターンオーバーを助けてくれます。
豚・牛レバー、にんにく、卵黄に含まれるビタミンB群は、皮脂の過剰分泌を防ぎ、これもまたターンオーバーの正常化をサポートしてくれます。

また、ビタミンCを含むパプリカやブロッコリー、ビタミンEを含む魚肉ソーセージなどもニキビ予防に役立ちます。
積極的に食生活に取り入れていきましょう。

まとめ

ニキビができるとメイクのノリが悪くなり、気分も沈みがちになりますよね。
このような状況を避けるためにも、ニキビの原因をちゃんと理解し、適切な予防を心がけることが重要です。
とくに紫外線が強い季節は、外的刺激による肌トラブルが増えがちです。
それらの刺激に負けない肌づくりを、常日頃から心がけたいものですね

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記事監修

奥野彰子/医師

奥野 彰子

医師・恵比寿アズクリニック院長

  • 東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院にて形成外科に入局。
  • 2008年より美容皮膚科 院長を15年勤める。
  • 2023年5月 恵比寿アズクリニック院長に就任。

詳細プロフィール

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