ニキビ跡、自力で治る?改善に役立つ薬について解説!

鏡を見るたびに憂鬱な気分になるニキビ跡。
つるつるの美肌になりたいという願いを抱えているあなたへ、ニキビ跡に効果的な薬や化粧水をご紹介します。
内服薬や外用薬でじっくりとケアする方法は、正直に言うと、時間と忍耐力が求められます。
また、ニキビ跡のタイプによっては自宅での改善が難しい場合も。
まずは自分のニキビ跡がどのタイプなのかを知り、適切な改善方法を実践することが大切です。

この記事が、あなたの悩みを解消するための一助となれば嬉しいです。

この記事のポイント

  • ニキビ跡に効く市販薬のご紹介
  • ニキビ跡に効く処方薬のご紹介
  • ニキビ跡に効くスキンケアアイテムのご紹介
目次

薬の効果があるニキビ跡と、効果が期待できないニキビ跡

ニキビ跡と一言で言っても、実はさまざまなタイプがあることを知っていますか?
ニキビ跡のタイプによって、薬の効果の出方や種類が変わってきます。
まずは、あなたのニキビ跡がどのタイプに当てはまるのかを確認してみましょう。

赤みが残るニキビ跡

ニキビの炎症自体は治癒したものの、赤みだけが残ることがあります。
ニキビによるダメージが原因となり、患部に毛細血管が集中したり、色素沈着が起きたりすることで、赤く残ってしまうのです。
このタイプのニキビ跡は、肌のターンオーバーをくり返すことで改善していく場合があります。
そのため、ターンオーバーをサポートしてくれるような成分を含む薬の使用が効果的となります。

色素沈着が進行したニキビ跡

赤みを帯びたニキビ跡が進行すると、紫色、さらに茶色の色素沈着へと、段々濃くなっていきます。
特に茶色まで進行してしまうと、シミと同様、自力で改善するのがとても困難。
紫色の段階での早期対応が重要です。
紫色の段階では、赤みのあるニキビ跡と同じく、ターンオーバーの促進により改善が期待できます。
茶色くなってしまったら、メラニンの生成を抑える効果のある薬などを使用するのがおすすめです。
完全に消すことは難しいですが、色素沈着が目立たない状態まで改善させることはできるでしょう。
また、日焼けにより色が定着しやすくなってしまいますので、日焼け対策も忘れずに行ってください。

クレータータイプのニキビ跡

ニキビ跡の中でも特に重いのがこのクレータータイプです。
肌の表面がデコボコと細かい波打ちをしており、触るとざらつきがあります。
非常に深いダメージを受けた状態のため、医薬品での改善は基本的に不可能と考えて良いでしょう。

クレーターができてしまったら、美容皮膚科での治療が適切。
ピーリングやニードル治療(ダーマペンなど)などがよく選ばれる治療法です。

自分でできる対策としては、規則正しい生活習慣や正しいスキンケアによって、肌のターンオーバーを促進させることがあげられます。
それによってクレーターが治るというわけではありませんが、新しい皮膚組織ができやすい肌環境を整える意味で、とても大切なことですよ。

ニキビ跡に効果的な薬とは

ここからは、セルフケアで活用できるおすすめの薬やスキンケアアイテムを紹介します。
前章でお伝えした通り、薬で改善が見込めるのは「赤み」や「色素沈着」を伴うニキビ跡のみで、クレータータイプのニキビ跡を改善する効力はありませんのでご注意ください。

ドラッグストアで購入できる市販薬と、医療機関で処方される医薬品に分けてお伝えします。

市販薬

市販薬は、薬局やドラッグストアで手軽に手に入れることができるのがメリットです。
ただし処方薬に比べると、成分の種類や含有量などが制限されており、比較的安全に使用できる一方で十分な効果が得られない場合も。
市販薬でニキビ跡を劇的に改善させるのは難しいのが現実ですが、赤みや色素沈着の悪化を防ぎつつ、ターンオーバーを促進させることで、少しずつニキビ跡の目立たない状態にしていくことは可能です。

もちろん、市販薬であっても用法・容量はきちんと守らなければなりません。
また、ニキビ以外に治療中の疾患がある方や、妊娠中、授乳中の方、アレルギーがある方などは、使用が制限される薬もありますので、不安な場合は薬剤師に相談してから使用しましょう。

エスエス製薬 ハイチオールBクリア

出典:エスエス製薬公式サイト (https://www.ssp.co.jp/product/all/hbclear/

参考定価(税込):1,253/72錠|2,262/180

肌代謝を助けるアミノ酸L-システインと、ビタミンB群、ビタミンCを配合した医薬品です。
メラニンを抑制する働きによって、色素沈着によるニキビ跡や、シミ・そばかすの改善が期待できます。

 

エーザイ チョコラBBプラス 

出典:エーザイ公式サイト(https://www.chocola.com/product/bb.php

参考定価(税込): 1,408/60錠|2,618 /120錠|3,718/180錠|4,928/250

代謝をサポートする働きのあるビタミンB群を、5種類も配合した医薬品です。
活性型ビタミンB2が、肌細胞の生まれ変わりを助け、ターンオーバーの正常化に役立ちます。
皮脂の過剰な分泌を抑制する効果もあるため、ニキビのできにくい状態にしていくことが可能です。

処方薬

ここからは、皮膚科や美容皮膚科でニキビ跡治療をする際に処方される薬について紹介します。

注意したいのが、「ニキビ跡」治療の場合、保険適用の薬が限られてしまうということ。
「ニキビ」治療であれば、抗生剤など保険適用の医薬品が処方される場合が多いのですが、すでに炎症が鎮まった状態である「ニキビ跡」は疾患とはみなされず、基本的に保険適用外の治療となります。
保険適用の治療を中心とした皮膚科のクリニックでは、ニキビ跡の治療や薬の処方には対応していない場合もありますので、事前に確認しましょう。

ワカサプリ高濃度VC3000

1包に3,000mgのビタミンCを配合した内服薬です。
ビタミンCには、メラニンの生成を抑え、メラニン色素による色素沈着を予防・改善する働きや、ターンオーバーを正常化する効果が期待できます。
「ワカサプリ高濃度VC3000」は、賦形剤や着色料、甘味料などを極力排除することで、ビタミンC含有率96.7%を実現。純粋なビタミンCを摂取することができます。
水やジュースなど飲み物に混ぜて飲む粉末タイプのため、飲みやすいのもポイントです。

※恵比寿アズクリニックで取り扱っております

シナール

ビタミンCとパントテン酸を配合した複合ビタミン剤です。
パントテン酸には免疫力や代謝機能の促進など、単独での健康効果も非常に優秀ですが、ビタミンCの働きを助ける作用があり、あわせて摂取することでビタミンCの美肌効果をより発揮させることができます。
ビタミンC1日最大量は1800mgと、ワカサプリよりは少ないですが、このパンテトン酸が配合されている点と、比較的安価で続けやすい点がメリットといえます。

※恵比寿アズクリニックで取り扱っております


-ユベラ

ビタミンEを有効成分とする内服薬です。
ビタミンEは、ビタミンCとともに抗酸化ビタミンとして知られており、肌の酸化を抑えることでメラニン生産を抑制します。
ビタミンCや、次に紹介するトラネキサム酸とも相性が良く、併用をおすすめする場合が多いです。

※恵比寿アズクリニックで取り扱っております

-トラネキサム酸

メラニン色素の生成に深くかかわる「プラスミン」という成分の働きを抑える効果があり、色素沈着の予防・改善に役立ちます。
赤みや色素沈着など、メラニンが原因となるニキビ跡はもちろん、シミや肝斑の予防・改善薬としても処方されます。

※恵比寿アズクリニックで取り扱っております

ニキビ跡におすすめスキンケアアイテム

スキンケアだけでニキビ跡を改善することは難しいのですが、色素沈着の予防やターンオーバーの正常化などを通して、お肌をより良い状態に導くことは可能です。
ここでは、自宅でのお手入れにおすすめのスキンケアアイテムを紹介していきます。


-スクラブ洗顔料 ゼオスキンヘルス エクスフォリエーティングポリッシュ

参考価格(税込):9,020/65

出典:ゼオスキン公式サイト

https://www.cutera.jp/zoskinhealth/products/cleanse.html#Exfoliating-Polish

古くなった角質など不純物を取り除く超微粒子マグネシウムスクラブです。
肌の老化を促す過剰な皮脂や汚れを除去し、適度な刺激を与えて活性化を促します。
ビタミンACE配合で、活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があります。

 

美白美容液 ナビジョンDR TAホワイトエッセンス

出典:ナビジョンDR公式サイト(https://navision.iwakiseiyaku.co.jp/s311378.html

定価(税込):11,000/45ml

トラネキサム酸をはじめとする美白有効成分を肌の奥まで素早く届け、メラニンの生成をおさえ、シミ・ソバカスを防ぐ薬用美白美容液です。
みずみずしく透明感に満ちた明るい素肌へ導きます。

 


-クリーム DRX AZAクリア

参考:DRX公式サイト(https://rohto-md.com/drx/products/aza/

メーカー希望小売価格(税込):¥1,980/15g

アゼライン酸を高濃度配合したクリームです。
アゼライン酸には、皮脂分泌の抑制作用やニキビ菌の増殖抑制作用が報告されており、こちらのクリームを顔全体に使うことで、ニキビのできにくい肌に整えることが可能です。
また、メラニン色素を作り出す酵素「チロシナーゼ」の働きを抑える効果もあり、色素沈着の改善も期待できます。

※恵比寿アズクリニックで取り扱っております

お肌のコンディションを整えよう

最後に、ニキビ跡の改善を目指すために心に留めておくべき重要なポイントをまとめておきます。
薬のみに頼ってしまうのではなく、体内の環境を正しいコンディションにしておくことが、改善にはとても大切です。1つずつ解説していきましょう。

 

栄養のバランスが取れた食事と、快適な睡眠環境

思春期のニキビと大人ニキビは、その発生原因やメカニズムにおいて異なります。
特に、大人ニキビは日々の生活習慣、例えば食べ物の選び方やストレスが原因で起こることが多いのです。

私たちの腸と肌は深く結びついていて、腸内環境が健康であればあるほど肌も美しくなるといわれています。
ですので、栄養バランスを考えた食事や質の高い睡眠を心がけ、規則正しい生活を送ることが大事。
薬の効果を内側からサポートしてくれますよ。

肌のターンオーバーを正しい周期に

肌の生まれ変わりのサイクルであるターンオーバーがきちんと行われていれば、完治しにくいクレータータイプのニキビ跡も、改善に向かわせることが可能です。

通常、この周期は約28日間とされていますが、紫外線や乾燥などの外的ダメージによって、サイクルが乱れてしまうことがあります。
また、ピーリング効果のある洗顔料の使い過ぎや、熱すぎるお湯での入浴も、肌のターンオーバーを早めすぎてしまい、肌のバランスを崩すことに。
肌のターンオーバーの周期は、早すぎも遅すぎもいけません。
行き過ぎたスキンケアが原因でサイクルが乱れていないか、注意してみてくださいね。

まとめ

ニキビ跡に効果的な薬についてご説明してきましたが、大切なことは、どんなに優れた薬を使用しても、私たちの肌が持つ自然な新陳代謝の機能が乱れていれば、その薬の効果は最大限には発揮されないということです。
私たちの生活習慣は、肌の健康に直接影響を与えます。
ですから、まずは日々の生活を整え、体内環境を整えることから始めましょう。
規則正しい生活、バランスの取れた食事、十分な睡眠は、美しい肌への第一歩です。

そのうえで、地道なスキンケアを心がけながら、肌本来の力を引き出す努力を続けていきましょう!

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記事監修

奥野彰子/医師

奥野 彰子

医師・恵比寿アズクリニック院長

  • 東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院にて形成外科に入局。
  • 2008年より美容皮膚科 院長を15年勤める。
  • 2023年5月 恵比寿アズクリニック院長に就任。

詳細プロフィール

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