クレーターを消したい!凹凸が気になるニキビ跡の治療方法

ニキビ跡がクレーターのような凸凹に変わってしまった状態を、美容皮膚科では「皮膚欠損=へこみ」と表現します。この状態になると「一刻も早く解決したい!」と悩む一方で、自宅でのケアだけでは効果が限られるのが実情です。
この記事では、凹凸が気になる肌を滑らかな肌に整えるための治療方法や、クレーター状のニキビ跡を作らないニキビケア方法についてご紹介します。

この記事のポイント

  • クレーター状のニキビ跡ができる原因がわかる
  • クレーター状ニキビ跡の効果的な治療方法がわかる
  • クレーター状のニキビ跡のセルフケア方法
目次

どうしてクレーター状のニキビ跡ができる理由

そもそもクレーター状の凸凹にニキビ跡が残ってしまうのはどうしてなのでしょうか?
理由を知り、適切なケアに役立てていきましょう。

クレーターは最も重いタイプのニキビ跡

ニキビ跡とは、ニキビの炎症が治まった後に残ってしまった跡の総称です。「クレーター」の他、「色素沈着」「赤み」と大きく分けて3種類のタイプがあり、それぞれ原因が異なります。

クレータータイプ 真皮層の炎症により肌の再生が難しくなることが原因
色素沈着タイプ 炎症に伴うメラニンの増加と色素の定着が原因
赤みタイプ 炎症による血管のトラブルが原因

この中でもクレーターは、ニキビの炎症が真皮層までおよんでしまった状態であり、最も改善が難しいタイプのニキビ跡。残念ながら、セルフケアで目に見える改善を図ることは基本的にできません。
美容皮膚科での治療が有効ですが、それでも複数回の通院が必要になるケースが多いということを覚えておきましょう。
このようなニキビ跡の発生は、ニキビの炎症が起きている最中の行動が起因しています。よくある原因を見ていきましょう。

原因①ニキビ治療を後回しにしてしまった

ニキビができたとき「そのうち治るだろう」と放置してはいませんか?
ニキビは次のような段階を踏みながら悪化していきます。

①白ニキビ 毛穴に皮脂や古い角質が詰まった状態で「コメド」とも呼ばれる
②黒ニキビ 毛穴に詰まった皮脂が酸化し黒ずんで見える状態
③赤ニキビ 毛穴内部でアクネ菌が増殖し、炎症が起きている状態
④黄・紫ニキビ 炎症が深化し化膿した状態
⑤ニキビ跡 炎症が治まり跡が残った状態

ニキビの炎症が深刻化するほどニキビ跡は残りやすくなるため、白ニキビ・黒ニキビの段階でニキビを鎮静することができれば、ニキビ跡になるリスクはほとんどありません。逆に赤ニキビになっても放置してしまった場合などは、クレーターになるリスクが各段に高まります。

「ニキビ跡」の状態になってしまうと保険診療で治療をすることはできず、自費診療での治療が必要となるため、お金も時間も余分にかかってしまいます。保険診療が受けられる「ニキビ」の状態であるうちに、早めに皮膚科を受診することが大切です。

原因②ニキビを潰してしまった

「ニキビを潰す行為」が、ニキビの炎症をさらに悪化させる原因の一つです。また、意識的に「潰す」のはもちろん、無意識にニキビに触れてしまう癖も良くありません。
ニキビを潰すことの悪影響をあげると…

・皮膚の表面と深い部分、真皮層にまでダメージが及んでしまう
・潰れた箇所は外の空気に晒され、乾燥によるダメージを直接受ける
・傷ついた皮膚細胞の再生には、かなりの長期間を要する

潰れたニキビの回復には、個人によって大きな差があります。
例えば、蚊に刺された跡がなかなか治らない方や、免疫力が低いアトピー性皮膚炎をお持ちの方、アレルギー体質の方は、肌のくすみや色素沈着、凸凹肌になりやすい傾向があります。

原因③間違ったスキンケア

自己流で行っているスキンケアが逆効果になってしまうこともあります。
特にニキビや肌のトラブルが気になる時、間違ったケア方法を取ると、症状がさらに悪化してしまうことも。

例えばピーリング剤やスクラブを使った角質ケア。ニキビ予防としてはとても効果的ですが、今まさに炎症が起きている肌に行えば炎症悪化の原因となる場合があります。

またニキビを繰り返す人は同時に皮脂の過剰分泌を気にしているケースが多いですが、ベタつきを避けるために保湿を疎かにするのもNG。肌を乾燥から守るために一層皮脂が分泌され、毛穴に詰まってしまいます。
さらに、保湿をしっかり行っていても、成分選びを誤ればニキビを悪化させる要因となります。例えば、オレイン酸などのオイル成分はアクネ菌のエサとなり、増殖を加速させてしまうことがあるのです。

このように、良かれと思って行ったスキンケアがニキビを悪化させ、ニキビ跡につながってしまうことは少なくありません。正しい知識を身につけ、適切なケアを行いましょう。

関連記事:ニキビで悩んだら試したい!すぐに役立つ基礎化粧品の選び方
https://az-clinic.tokyo/articles/acne-cosmetics/

クレータータイプのニキビ跡に効果的な美容医療

「ニキビ跡」は「ニキビ」とは異なり、一般的な皮膚科で提供される保険診療は適用外となります。そのため、美容皮膚科で自費診療の施術を受けるのが改善の近道です。ここからは美容皮膚科で行われる治療について、具体的な内容を解説していきます。

おすすめ治療①ポテンツァ

ニードルRF治療とも呼ばれ、ニキビ跡や毛穴の開きに高い効果が期待できる施術です。
針で肌表面に細かい穴をあけることで肌の再生を促すのと同時に、針先から高周波(RF)のエネルギーを送ることができ、コラーゲンの生成を促進させる効果があります。
高周波の熱エネルギーにより、施術しながら止血が行えるためダウンタイムが短いのが特徴です。
またドラッグデリバリーシステムという効率的な薬剤導入機能が特徴で、肌の生成に効果的な薬剤を素早く肌内部に入れ込むことができます。特にポテンツァ専用に開発された薬剤であるマックームは、真皮層の線維芽細胞を刺激してコラーゲン生成の更なる促進が期待でき、クレーターに悩む人にはオススメです。

恵比寿アズクリニック公式YouTube

▶ポテンツァ詳細 https://az-clinic.tokyo/potenza/

おすすめ治療②ダーマペン

髪の毛より細い極細の針で肌表面に小さな穴をあけ、肌がもち自己治癒力によりコラーゲンやエラスチンの生成を促す治療です。
ポテンツァと比較されることの多い治療で、RFの照射機能がないことが大きな違いとなります。その分ポテンツァより安価で受けられるため、最初にダーマペンによる治療を何度か行い、ある程度肌の凹凸を改善させてから、ポテンツァによる治療に移行するといった方法をとる場合もあります。

恵比寿アズクリニック公式YouTubeチャンネルでは、ポテンツァとダーマペンの比較検証動画を公開しておりますので、ぜひご覧ください。

恵比寿アズクリニック公式YouTube

▶ダーマペン詳細 https://az-clinic.tokyo/dermapen/

フラクショナルレーザー

ニキビ跡が深くへこんでしまった場合には、コラーゲンの生成を促進するフラクショナルレーザー治療が特に効果的です。
アズクリニックのフラクショナルレーザーは「ピコレーザー」での施術になります。高密度のレーザーを照射した衝撃波により表皮内に微少の空洞を作り、その刺激によってコラーゲンの増殖を促進し、肌を活性化させます。
皮膚表面へのダメージがないため痛みが軽く、ダウンタイムが短く済むのも利点です。

恵比寿アズクリニック公式YouTube

▶ピコレーザー詳細 https://az-clinic.tokyo/picolaser/

ダウンタイムについて

美容治療を受けた後、赤みや出血、腫れなどといった症状が出る期間を「ダウンタイム」と呼びます。
施術によってダウンタイムがほとんどないものもあれば、特に強力な施術の中にはダウンタイムが数日続くものもあります。このため、自分の生活リズムに合わせて治療法を慎重に選ぶことが大切です。
診察時には、医師がダウンタイムに関する情報を必ず説明してくれます。
焦らずに、治療のデメリットについてもしっかりと聞き、納得のいく選択をしましょう。

美容皮膚科での治療費

自由診療のクリニックでは個々の裁量で個別に料金を設定を行うため、同じ治療であってもクリニックによって費用に差が出る場合があります。
治療費に影響を与える要因としては、以下のようなものがあります。

・クリニックの立地条件
・導入している機器や薬剤の種類
・個室か半個室かなど、施術室の設備の差
・テレビCMやインターネット広告等にかかる広告費

とにかく費用を抑えたいという方もいれば、技術の質や満足度を重視する方もいるでしょう。
カウンセリング時に施術方法や料金をしっかりと確認し、自分で納得できると感じたクリニックで治療を受けることが大切ですよ。

クレーター状ニキビ跡の正しいケア方法

クレーターをセルフケアで改善することはできませんが、肌の回復をサポートする意味では重要な要素です。美容皮膚科などでの治療と並行して、正しいスキンケアやインナーケアを続けることで、施術の効果を最大限に引き出すこともできるでしょう。
最後に、自宅でのニキビ跡のケア方法やおすすめアイテムを紹介していきます。

スキンケアのコツ

ニキビ跡の予防・改善に重要になるのが保湿です。というのも、肌が乾燥するとバリア機能が弱まり外部刺激を受けやすい状態になるため、ニキビや肌荒れが起きやすくなってしまうのです。以下のポイントを意識してみてください。

・洗顔後できるだけ早く保湿を行う
・化粧水はハンドプレスでしっかり浸透させる
・セラミドやコラーゲンなど保湿成分配合のクリームで水分の蒸発を抑える

より発展的なケアを行いたい場合には、コラーゲン生成を助ける成分をスキンケアに取り入れるのがオススメです。レチノールビタミンC誘導体などがそれにあたります。
人によっては刺激を感じる場合もありますので、様子を見ながら試してみてください。

ゼオスキンヘルス スキンブライセラム0.25

スキンブライセラム0.25
価格:14,300円(税込)/50ml
出典:ゼオスキンヘルス公式サイト

レチノール0.25%配合の美容液。肌のターンオーバーを促し、滑らかな肌に導きます。レチノール濃度が比較的低いため赤みや皮剥けが起こりにくく、レチノール初心者にも使いやすい処方です。
さらに、レチノールの働きを補完するバクチオールや、酸化ストレスから肌を守るビタミンC・ビタミンEなど、肌を健やかに保つのに役立つ成分を豊富に配合。
艶やかな肌を取り戻したい人はもちろん、くすみが気になる人、エイジングケアがしたい人にもオススメです。
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肌再生に欠かせない栄養素を摂取する

肌のターンオーバーを整える栄養素を積極的に摂取することで、ニキビ跡改善をサポートすることができます。

タンパク質 細胞を構成する主要な成分
(肉類 卵 魚介類 大豆製品 乳製品 など)
ビタミンA 紫外線によるコラーゲンの損傷を抑える
(豚・鶏レバー ウナギ 卵 緑黄色野菜 など)
ビタミンB群 ターンオーバーを促す
(肉類 赤身魚 バナナ 玄米 さつまいも など)
ビタミンC コラーゲンの生成を促す
(パプリカ キャベツ ブロッコリー キウイフルーツ イチゴ など)
亜鉛 新陳代謝やエネルギー代謝をサポートする
(牡蠣 ホタテ 牛肉 鶏もも肉 など)
イソフラボン コラーゲンの生成を促す(大豆製品 など)

普段の食事で積極的に摂取するよう意識してみてください。食事だけで十分な量を摂取するのが難しい場合には、サプリメントを活用するのもおすすめです。

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1包に3,000mgのビタミンCを配合した内服薬です。
ビタミンCには、コラーゲン生成の促進や、ターンオーバーを促す効果があり、肌再生に役立ちます。
また、過剰な皮脂を抑制することで、新たなニキビの発生を防ぐ効果も期待できるなど、ニキビやニキビ跡で悩んでいる人には積極的に摂ってほしい栄養素なのです。
「ワカサプリ高濃度VC3000」は、賦形剤や着色料、甘味料などを極力排除することで、ビタミンC含有率96.7%を実現。純粋なビタミンCを摂取することができます。
水やジュースなどに混ぜて摂取できる粉末タイプで、飲みやすいのもポイントです。
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一方、以下の食品はニキビに悪影響を及ぼす場合があるため、ニキビが気になるときには摂りすぎに注意しましょう。

糖分 皮脂の過剰分泌につながる
アルコール 糖分を多く含む
牛乳 皮脂の過剰分泌につながる
揚げ物 皮脂分泌を促すとともに、代謝の際にビタミンB群を消費する
唐辛子 胃腸の機能を低下させる
カフェイン 利尿作用によりビタミンやミネラルを体外に排出してしまう

毎日7時間以上の良質な睡眠をとる

ニキビ肌のケアにおいて、睡眠時間の確保は非常に重要です。睡眠中に肌はダメージから回復し、新しい細胞に生まれ変わるターンオーバーが活発に行われているのです。
健康的な肌を保つためには、平均で7時間の睡眠が理想的とされています。
ストレスを解消し、リラックスできる環境を整えることがまずは大事。安眠しやすい状態を作ることで、睡眠の質を高め、ニキビ跡のケアにもいい影響を与えられますよ。

・寝る前にハーブティーでリラックスする
・夜はできるだけスマートフォンやパソコンを見ない
・就寝前は湯船に浸かる

これらを意識してみてください。

まとめ

ニキビ跡の中でも特に深刻といわれるクレーター状の肌。美容皮膚科に相談する際には、治療にかけられる予算や期間を明確にしておくことがおすすめです。
肌トラブルの改善を決して諦めることなく、まずはその原因や改善方法についての知識を深めることで、自分自身のスキンケアの習慣や考え方を見直すこともできます。
納得できる方法を見つけたら、積極的に行動に移していきましょう。

※記事内でご紹介している各商品は記事執筆時の情報に基づいて掲載をしており、変更となっている可能性がございます。ご購入の際は最新情報をお確かめください。

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監修医師紹介

奥野彰子/医師

奥野 彰子 / Akiko Okuno

医師・恵比寿アズクリニック院長

  • 東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院にて形成外科に入局。
  • 2008年より美容皮膚科 院長を15年勤める。
  • 2023年5月 恵比寿アズクリニック院長に就任。

監修医師詳細プロフィール

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