美肌のためのデイリーケア!基礎化粧品の正しい使い方

洗顔、化粧水、美容液…たくさんの商品が販売されている基礎化粧品。あなたは自分に合ったアイテムを選び、正しく使えていますか?
基礎化粧品を正しく使って毎日のお手入れをきちんと行うだけで肌の状態が安定し、トラブルの出にくい肌に改善されていきます。
そこで今回は、意外と理解せずに使っている方も多い基礎化粧品の基本的な役割や、正しい使い方について紹介していきます。スキンケアの効果がなかなか実感できない人や、基礎化粧品選びに迷いがある人は必見です!

この記事のポイント

  • 基礎化粧品それぞれの役割
  • 肌タイプ別!基礎化粧品の選び方のポイント
  • 基礎化粧品の正しい使い方

目次

基礎化粧品とは?

基礎化粧品の役割は、肌を健やかに保つお手入れをサポートすること。ブランドによって推奨される使い方は異なりますが、基本的な目的は同じです。
まずはスキンケアの流れと工程ごとの役割を知っておきましょう。

スキンケアの基本は「洗浄・整肌・保護」

基礎化粧品を使ったスキンケアは「洗浄・整肌・保護」3ステップが基本。多くの基礎化粧品ブランドが洗顔料・化粧水・乳液をシリーズでラインナップしているのはこのためです。
お肌の土台を安定させ、理想的な美肌をつくるうえで欠かせない3ステップなのです。

洗浄(クレンジング・洗顔) 最初にメイクや古い角質などを洗浄し、清潔な状態に。
汚れが溜まるとあらゆる肌トラブルの原因となってしまいます。
整肌(化粧水・美容液) 洗顔後の乾燥しやすい肌に水分や美容成分を与えます。
お肌のコンディションを整えるために欠かせない工程です。
保護(乳液・クリーム) 最後に水分の蒸発を防ぎ、外的刺激から肌を保護します。
肌に柔軟性を与える役割もあります。

各アイテムの役割

基礎化粧品にはたくさんのアイテムがありますよね。
それぞれの役割を知ることで、選び方のコツもつかめるはずです。

クレンジング=メイク汚れを落とす
肌にメイク汚れが残っていると、ニキビや肌荒れ、毛穴詰まりなどの肌トラブルを引き起こしてしまします。油分を多く含むメイクアップ化粧品は、通常の洗顔料では落とせないため、クレンジングを使って落とす必要があります。
オイルタイプ・クリームタイプ・ジェルタイプなどさまざまな種類があり、基本的な洗浄力や使用感が異なります。肌質やメイクの濃さに合わせて選びましょう。

洗顔=清潔な肌にする
洗顔の役割は、クレンジングでは落としきれない角質や余分な皮脂などを落とし、お肌を清潔な状態にすることです。次に使う化粧水の浸透を高める効果もあります。
最近はクレンジングと洗顔の機能を兼ね備えた「ダブル洗顔不要」のアイテムもたくさんありますが、役割が違いますので基本的には分けて行うことをおすすめします。
お肌に負担なく洗えるものを選びましょう。

化粧水=肌に水分を与え整える
肌表面の角質層に水分を補うのが、化粧水の基本的な役割です。そのため角質層に浸透しやすいように作られているのが特徴です。
同時に、肌の悩みに応じた美容成分が配合されている場合が多いため、自分の肌質や悩みに合わせて使い心地の良いものを厳選しましょう。

美容液=肌トラブルを予防・改善する
美容液には、肌悩みに合わせた美容成分を集中的に肌に届ける効果があります。
シミ・ソバカス対策なら美白美容液、シワ・たるみにはエイジングケア美容液、毛穴やテカリが悩みの場合は皮脂コントロール効果のある美容液を取り入れるのがオススメです。

乳液=水分の蒸発をおさえ、肌を柔軟にする
乳液は水分と油分でできており、お肌に与えた水分にフタをしてキープする役割があります。また、お肌を柔軟にする効果もあります。
油分を含むため脂性肌の人は避けがちですが、お肌の水分バランスを整えて余分な皮脂分泌を抑えることにつながるため、ぜひ取り入れて欲しいです。

クリーム=水分の蒸発をおさえ、肌を柔軟にする
役割としては乳液と同じですが、より保湿力があり、しっかりと肌を保護することができるのがクリームの特徴です。また乳液と違い、つけている間にじっくりと美容成分を肌に届ける働きもあります。
乳液だけだとすぐ乾燥してしまうという人や、エイジングケアがしたい人は取り入れてみましょう。テクスチャーや肌質によってはメイク前に使うと化粧崩れの原因になるので、夜だけの使用でもOKですよ。

基礎化粧品選びのポイント

アイテムごとの役割を知ることで、自分に必要なアイテムが見えてきたと思います。しかし1種類のアイテムの中にも数えきれないほどの商品があり、どのように選べばよいか迷ってしまいますよね。
基礎化粧品を正しく選ぶために大切な指標となるのが、肌タイプにあったものであるかという視点です。

自分の肌タイプを知る

肌タイプは、皮脂量と水分量のバランスによって大きく4つに分けられます。さらに、この表にはありませんが肌のバリア機能がうまく働かず肌荒れを起こしやすい敏感肌というタイプも存在します。肌タイプは生まれ持った性質という場合もありますが、生活習慣やスキンケア方法によって左右される部分が非常に大きいです。
基礎化粧品の効果がなかなか出ない、化粧品を変えても肌状態が改善されないという人は、思い込みで肌質を判断していないか振り返るとともに、生活習慣の改善をはかりましょう。

肌タイプ別の基礎化粧品選び

各肌タイプの特徴と基礎化粧品選びのポイントを表にまとめました。
ご自身に当てはまる項目を確認してみてください。

普通肌 ・目立った肌トラブルがない

・洗浄ケアはさっぱりしすぎないものを選ぶ
・化粧水など保湿ケアを重視する
脂性肌 ・毛穴が目立つ
・皮脂分泌が多くテカリが気になる
・肌がすぐにベタつく
・ニキビができやすい
・化粧崩れしやすい
・キメが荒い
・透明感がない

・クレンジングはしっかり落とせるものを選ぶ
・朝も洗顔料を使う
・乳液やクリームを省かない
・油分が多すぎず、さっぱりしたテクスチャーのものを選ぶ
・ノンコメドジェニックテスト済みの化粧品を選ぶ
乾燥肌
・カサカサする
・つっぱり感がある
・粉吹きがある
・ツヤがない
・キメが乱れている
・表面がザラザラしている

・洗浄ケアはマイルドな洗浄力のものを選ぶ
・低刺激なアイテムを選ぶ
・保湿重視でアイテムを選ぶ
・油分が適度に含まれ、しっとりしたテクスチャーのものを選ぶ
混合肌
・Tゾーンはベタつく
・頬や口元はカサつく
・化粧崩れしやすい
・キメが乱れている
・透明感がない
・くすみやすい

・洗浄ケアはマイルドな洗浄力のものを選ぶ
・基本的に乾燥肌向けのアイテムを選ぶ
・Tゾーンのみ脂性肌向けのアイテムを使う
・美容液で部分ケアを行う
敏感肌
・肌荒れが起きやすい
・ヒリヒリ感やかゆみが出やすい
・キメが乱れている
・カサカサする
・肌のコンディションが変わりやすい

・洗浄ケアはマイルドな洗浄力のものを選ぶ
・低刺激なアイテムを選ぶ
・保湿重視でアイテムを選ぶ
・シンプルな成分構成のアイテムを選ぶ

基礎化粧品の正しい使い方

スキンケアの流れに沿って、正しい基礎化粧品の使い方を解説していきます。
ぜひご自身のケア方法を振り返りながら確認してみてください。

洗浄|クレンジング・洗顔

肌の汚れを落としクリアな状態にするには、丁寧なクレンジングと洗顔が大切です。ポイントメイクを落とす・顔全体のクレンジング・洗顔3ステップで洗浄していくことが理想です。

①ポイントメイクを落とす
マスカラやアイラインなど落ちにくいアイメイクは、面倒でもあらかじめポイントメイクリムーバーでオフしておきましょう。部分ごとに適切な洗浄力でメイクを落とすことで、肌の負担軽減につながります。

関連記事:今さら聞けない「ポイントメイク落とし」の正しい使い方
https://az-clinic.tokyo/articles/point-makeup-remover/

②顔全体のクレンジング
次はベースメイクなどを落としていきます。適量を顔全体に伸ばし、指の腹を使ってクルクルとやさしくなじませましょう。
ポイントは素早く落とすこと。汚れが浮き上がってきたらすぐにすすぎを行ってください。
クレンジングをしながら長時間マッサージをする人もいますが、汚れを塗り込んでいることになり、お肌の負担になってしまいます。
また拭き取りシートタイプのクレンジングは、肌への摩擦や汚れ落ちの観点から毎日の使用には向いていません。どうしても時間が無いときや旅行などの簡易クレンジングと捉えておきましょう。

③洗顔
泡タイプの洗顔料であればしっかり泡立て、泡の弾力で擦らず洗いましょう。泡立てが苦手な場合は泡立てネットなどを使ってください。
ジェルタイプなど泡立てないタイプの場合も擦らないことを意識し、指の腹を使ってやさしく洗いましょう。
すすぎは水かぬるま湯で20回以上行うのが理想です。最後は清潔で肌触りの良いタオルを肌にそっと押さえつけ、水分を吸収させるイメージで拭き取れば完了です。

整肌|化粧水・美容液

洗顔後の肌は乾燥しやすい状態ですので、すぐに化粧水で潤いを与えていきます。

コットンを使う場合
①コットンに化粧水を適量とる
②顔全体にやさしく擦らずなじませる
③テカリ・毛穴の気になる部分のみ、肌がひんやりするまでパッティング
※強くパッティングしすぎないようにしましょう

手を使う場合
①手に化粧水を適量とる
②手の平を使い、顔全体になじませる
③目元・口元・鼻まわりなどの細かい部分には指の腹でなじませる
④最後に両手で顔全体を包み、水分を押し込むようにハンドプレス

美容液を使う場合は、化粧水の後に塗ります。
顔全体に塗りたいときは、手を使って化粧水と同様の手順で行ってください。
部分使いをするなら、指先に適量をとり、指の腹でやさしくなじませましょう。

保護|乳液・クリーム

仕上げは乳液やクリームを使った保護の工程です。うるおいを閉じ込めて柔らかな肌を手に入れましょう。

①適量を手に取り、額・両頬・鼻・顎の5箇所に点置きする
②擦らないよう、手のひらを使って顔全体に塗り伸ばす
③目元・口元・鼻まわりなどの細かい部分には指の腹でなじませる
④全体にムラなく伸ばせたら、ハンドプレスでなじませる

メイク前に乳液やクリームを使う場合は、最後にティッシュで軽く押さえると余分な油分がとれて化粧のりが良くなりますよ。

まとめ

どんな化粧品でも大切なのは使い方。適量を正しく使うことで効果を実感しやすくなります。
年齢や環境の変化に応じ、その時々の自分に合った基礎化粧品を選んで正しいスキンケアを心がけましょう!

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記事監修

奥野彰子/医師

奥野 彰子

医師・恵比寿アズクリニック院長

  • 東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院にて形成外科に入局。
  • 2008年より美容皮膚科 院長を15年勤める。
  • 2023年5月 恵比寿アズクリニック院長に就任。

詳細プロフィール

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