顎ニキビの治療法!日常ケアから美容皮膚科での施術まで紹介

顎ニキビは気がついたら意外と目立っているものです。「しばらくすれば治るだろう」と見過ごしていると繰り返し同じ箇所に発生し、最悪の場合シミのような色素沈着を引き起こす恐れもあります。
この記事では、顎ニキビを早期に改善するための治療法について、日常的にできるケアから皮膚科・美容皮膚科での治療内容まで解説していきます。
健やかな肌を取り戻すためのケア方法を学び、肌のコンディションを整えましょう。

この記事のポイント

  • 顎ニキビの原因
  • 顎ニキビを改善するための日常ケア
  • 皮膚科・美容皮膚科での顎ニキビ治療
目次

顎ニキビの原因

顎は顔の中でもニキビができやすい部位と言えます。
まずは顎ニキビの原因やできやすいタイミングを理解して、予防に努めましょう。

皮脂の過剰分泌

顎は皮脂腺が集中していることから、皮脂分泌が特に多い部位の一つです。
皮脂は肌を乾燥から守る大事な役割を果たしていますが、過剰に分泌される毛穴詰まりを引き起こし、とニキビの原因となるアクネ菌の餌となってしまいます。
また角栓が溜まることで毛穴の開きが常態化すると、乾燥や紫外線による刺激を受けやすくなり、一度ニキビが完治しても再発しやすいというのもこの部位の特徴です。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れも顎ニキビにつながります。
特に生理前はホルモンバランスの変化が大きく、この時期に決まって顎ニキビが出来てしまうという方も多いのです。
女性ホルモンにはプロゲステロン(黄体ホルモン)エストロゲン(卵胞ホルモン)2種類があります。

・プロゲステロン:妊娠の維持にかかわるホルモン。皮脂分泌を促す。
・エストロゲン:妊娠の準備をするホルモン。コラーゲン生成を促し美肌をつくる。

生理前はプロゲステロンの分泌量が急激に増え、逆にエストロゲンの分泌は減少するため、皮脂の分泌が増加してしてニキビができやすくなるのです。

また思春期の顎ニキビもホルモンバランスの変化が影響しています。この時期は、体が必要とする男性ホルモンの増加により皮脂の分泌が活発になり、毛穴の詰まりが起こりやすくなります。
加えて肌自体も成長段階にあり皮脂の適切な排出が難しいため、顎ニキビが生じやすく治りにくいのです。

ストレス

ストレスはホルモンバランスの乱れを引き起こし、顎ニキビの原因になり得ます。
仕事や人間関係に悩みを抱えていたり、進学や転職など生活環境が大きく変わったりすると、心身ともにストレスがかかりますよね。
特に完璧主義の方や一生懸命な性格の方は、ちょっとした環境の変化でストレスを感じやすく、それが顎ニキビにつながっているかもしれません。
また妊娠中の方は体質が変化しやすく、常にストレスを抱えがちです。これに加えてホルモンバランスの変動もあり、顎ニキビが生じやすい状況となります。

胃腸の調子が悪い

胃腸の調子が悪い場合も、顎ニキビの発生の原因になってしまいます。
脂質や糖質に偏った食生活を続けていると消化器官の負担となり、知らず知らずのうちに身体にストレスとかけている場合があります。
また便秘がちな人は体内に蓄積された老廃物が肌トラブルにつながることもあるのです。

顎ニキビを改善するための日常ケア

顎ニキビを短期間で改善するために、日常生活のなかで気を付けるべきポイントを紹介します。
ニキビの予防にもつながりますので、毎日のケアとして取り入れてみてください。

皮脂を適切に落とす洗浄方法

顎ニキビの対策には、毛穴の詰まりを引き起こす皮脂や汚れを残さないことが重要です。そのためスキンケアの中でもクレンジング洗顔がひときわ大切になってきます。
既にニキビや肌荒れが起きている場合には、強すぎる洗浄力が刺激となる場合があるため注意が必要です。かといって洗浄力が弱すぎてもメイク汚れが肌に残ってしまい、ニキビの原因に。
その日のメイクをしっかり落としつつ、洗浄力が強すぎないものが理想です。

関連記事:クレンジングの種類と選び方を解説!「正しく落とす」が美肌の基礎
https://az-clinic.tokyo/articles/cleansing-type/

クレンジングの後は、洗顔で落としきれなかった毛穴汚れなどを落とします。
最近ではクレンジングと洗顔を1度で済ませられる「ダブル洗顔不要」のアイテムもたくさん販売されていますが、1度で汚れを落としきるために物によっては洗浄力が強すぎる場合があるので注意が必要です。また汚れ残りの原因ともなりますので、ニキビが気になる人はしっかりとクレンジングと洗顔を分けて行った方が良いでしょう。
泡立てるタイプの洗顔料はしっかり泡立て、肌を擦らないよう優しく洗ってください。
洗顔料が肌に残ることも肌荒れの原因となりますので、すすぎは念入りに行うのが肝心です。

保湿はしっかり行う

皮脂でベタつくからと、保湿を軽めに済ませてはいませんか?しかし保湿が不十分だと、肌を乾燥から守ろうと余計に皮脂が分泌されてしまいます。皮脂やニキビが気になるときほど保湿は丁寧に行いましょう。
特に肌をうるおす役割のある化粧水はスキンケアの要。
顔全体を手のひらでやさしくプレスするように塗ったら、ニキビができやすい部分に重ね塗りするのがオススメですよ。

関連記事:ニキビ肌に合う化粧水とは?選ぶポイントとおすすめアイテム紹介!
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その後はセラミドヒアルロン酸などの保湿成分を配合した乳液やクリームで水分の蒸発を防ぎます。
美容液を使う場合は化粧水の次に塗りましょう。ニキビ肌にはビタミンC誘導体グリチルリチン酸2Kなどを配合したものがオススメですよ。

ニキビに有効なクリームや軟膏を使う

いつのまにか顎ニキビができてしまっていた時のために、速攻でケアできる薬用クリームを常備しておくと安心です。「放っておいても消える」と放置しておくのは絶対にやめてください!
ニキビ予防にもなるタイプのクリームは、日常的なケアにも使えて便利です

おすすめアイテム|DRX AZAクリア

出典:DRX公式サイト

ニキビの予防や改善に役立つアゼライン酸を高濃度配合したクリームです。
ノンコメドジェニックテスト済みで、ニキビの初期段階であるコメドができにくいことが確認されています。
化粧水や乳液で肌を整えた後で、顔全体、あるいはニキビが気になる部位に薄く塗り伸ばして使用します。
チューブタイプで使いやすいのもポイントです。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております

生活習慣を整える

顎ニキビの原因を作らないよう、毎日の生活を見直すことも大切です。

・ファストフードやお菓子を控える
・食物繊維で便秘を予防
・1日7時間程度の睡眠時間を確保する
・運動や趣味などでストレスを発散する

基本的なことですが、毎日の積み重ねが美肌の維持につながりますよ。

皮膚科での顎ニキビの治療法

何度も顎ニキビをくり返してしまう人や、ニキビが赤く炎症を起こしているような場合には、早めに皮膚科を受診しましょう。早期に改善することでニキビ跡になるのを防ぐことができます。

皮膚科でできること

皮膚科では主に塗り薬や飲み薬を使った治療を行います。
基本的に保険適用内での治療となるため、美容目的での治療は受けられない場合がほとんどです。そのため炎症が引いた後のニキビ跡の治療や肌質改善の相談は、美容皮膚科の受診がより適しています。

皮膚科で処方してもらえるニキビの治療薬

クリニックによって違いはありますが、一般的に皮膚科で処方されているニキビ治療薬の種類とその特徴をご紹介します。

漢方製剤 体質の改善に作用し、ニキビの症状を緩和させる
ビタミン剤 肌のバリア機能を高める
抗菌薬 炎症を起こしたニキビに処方され、塗り薬と飲み薬がある
イオウ製剤 ニキビに直接塗ることで角質を取り除き、毛穴を開かせる
初期ニキビに有効
クリンダマイシンゲル 化膿したニキビに対する強力な殺菌効果がある塗り薬
アレルギー反応の副作用に注意が必要
ディフェリンゲル 白ニキビや黒ニキビなどの、ごく小さな毛穴の詰まりに対応する塗り薬
ヒルロイドローション 保湿効果があり、乾燥による皮膚のトラブルを軽減する
アレルギー反応などの副作用に注意が必要
ベピオゲル 軽度のニキビ跡に効果がある
ビーフソフテンローション 低刺激で高保湿力のローション
アクアチムローション アクネ菌を殺菌し、ニキビを抑制する

副作用のある薬剤については、医師や薬剤師に相談しましょう。

美容皮膚科での顎ニキビの治療法

美容皮膚科では、より幅広い選択肢から自分に合った治療を受けることが可能です。
また炎症を起こしているニキビだけでなく、炎症が鎮まりニキビ跡として残ってしまった部分に対しても改善治療ができます。
特にひどいニキビ跡がある場合などは保険診療では限界があるため、美容皮膚科での治療がより効果的で、速やかな改善が期待できるでしょう。
美容皮膚科で行えるニキビ・ニキビ跡治療の一部を紹介します。

ウォーターピーリング

普段のスキンケアでは落とすことのできない毛穴汚れや角栓を、水流を利用して取り除く施術です。
アズクリニックでは、水流による洗浄と同時に毛穴の吸引も行えるマシンを使った「ハイドラピーリング」という施術を行っています。ニキビの原因となる毛穴詰まりをすっきり除去することで、毛穴の目立たないツルツル肌が目指せますよ。
公式YouTubeでは施術風景を公開しています。

恵比寿アズクリニック公式YouTube

エレクトロポレーション

肌に有効成分を塗布した状態で微弱な電流を流すことによって、美容有効成分を肌のより奥深くに浸透させる施術です。よく比較される施術として「イオン導入」がありますが、エレクトロポレーションの方が約20倍もの浸透効果が得られる点と、粒子の大きい成分まで導入することができる点が優れています。
導入薬剤にはさまざまな種類があり、ニキビ肌には毛穴引き締め効果のあるビタミンCがおすすめです。

ケミカルピーリング

酸性の薬剤を顔全体に塗布することで肌表面にある古い角質を取り除く施術です。
ターンオーバーを活性化させることで、ニキビやニキビ跡の改善はもちろん、肌荒れや毛穴の開き・黒ずみ、くすみ、ハリ改善などさまざまな肌悩みに対して効果が得られます。


アズクリニックでは、お肌の状態に合わせマッサージピールミックスピールマヌカ2種類の施術からご提案しています。

恵比寿アズクリニック公式YouTube

ダーマペン

髪の毛より細い針で肌の表面に小さな穴を一時的につくり、コラーゲンやエラスチンの生成を促す治療です。ニキビ跡・クレーター改善の施術として有名ですが、今あるニキビの治りを早くさせる効果も期待できます。
先に紹介した3つの治療はいずれもダウンタイムがほとんどない治療でしたが、ダーマペンとポテンツァは数日間赤みが出るなどのダウンタイムがあります。
公式YouTubeでダーマペンとポテンツァの比較動画を公開しておりますので、そちらもぜひ参考にしてください。

恵比寿アズクリニック公式YouTube

ポテンツァ

肌表面に穴をあけるところはダーマペンと同じですが、ポテンツァはさらに針先から直接真皮層に高周波(RF)のエネルギーを送ることができるほか、ドラッグデリバリーシステムにより薬剤を効率的に肌内部に届けることができます。
ニキビやニキビ跡に加え、毛穴の開き改善にもつながるとあって、非常に人気の高い施術です。
ただし、ニキビの状態によっては悪化させてしまうリスクがあるため、その部分を避けて施術をしたり、施術自体をお断りさせていただいたりする場合もございます。

恵比寿アズクリニック公式YouTube

アズクリニックでは医師の診察により最適な治療方針を決めておりますので、ニキビやニキビ跡が気になっている方はぜひ相談にお越しください。

まとめ

顎ニキビの治療法には、外側からのスキンケアだけではなく、体の内側からのアプローチも必要です。
体を温めて血行を促進し、内側からの健康を整えることが、顎ニキビの根本的な解決につながっていきます。
また早めに医療機関を受診することも、ニキビの悪化を防ぎ早期改善するためには大切です。
頑固な顎ニキビを治して、すっぴんでも自信を持てる健康肌を育てていきましょう!

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記事監修

奥野彰子/医師

奥野 彰子

医師・恵比寿アズクリニック院長

  • 東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院にて形成外科に入局。
  • 2008年より美容皮膚科 院長を15年勤める。
  • 2023年5月 恵比寿アズクリニック院長に就任。

詳細プロフィール

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