「なんとなく肌に元気がない」と感じること、ありますよね。そんなときこそ、洗顔方法を見直してみましょう。
洗顔はスキンケアのファーストステップであり、美肌の基礎となる習慣です。間違った方法を続けていると、さまざまな肌トラブルの原因ともなり得ます。
自己流に走りがちなスキンケアですが、基本に立ち返るのはとても大切!今回は、正しい洗顔方法や、肌悩みの改善に役立つ洗顔料を紹介します。
この記事のポイント
意外とやりがち!NGな洗顔方法
洗顔はパーソナルな空間で行うため、ついつい我流でやっているという人もいるでしょう。最初に、意外とやりがちなNGな洗顔習慣を紹介しますので、心当たりがあれば今すぐ止めましょう。
洗顔のしすぎ
脂性肌の方や夏場で皮脂が気になるとき、ついつい1日に何度も洗顔をしてはいませんか?
汚れを落とすのはスキンケアの基本ではありますが、何度も洗うことで洗浄成分が肌の負担となる場合があります。また肌に必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥につながることも。
洗顔料を使って顔を洗うのは基本的に朝夜2回。ただし乾燥肌の方は夜1回だけで十分な場合もありますので、ご自身の肌の調子をしっかり見極めましょう。
ダブル洗顔をしない
最近は洗顔とクレンジングの機能が1つになった「ダブル洗顔不要」の洗浄アイテムもたくさん販売されていますよね。洗浄ケアが1回で済み、スキンケアの時短になるため人気が高いと思います。
しかし、ものによっては毛穴汚れを落としきれない場合があったり、逆に1回で落としきれるよう洗浄力が強めに設計されていたりするものもあり、適切な洗浄ケアができていない可能性も。
もちろん肌に合っていれば問題ないのですが、基本的にはクレンジングと洗顔を分けて2回洗うことをお勧めします。
ファンデーションや日焼け止めなどはクレンジングでしっかり落とし、皮脂や付着した埃などは洗顔で落とす。きちんと段階を踏むことで、適切に汚れを落とすことができるでしょう。
泡立てが不十分
洗顔料の中でもメジャーな洗顔フォームですが、泡立ちが不十分な状態で使うのはNG。
へたった泡で洗うと、肌を指で直接擦ってしまうことになり、肌への負担になります。洗顔料の量が少なすぎたり水の量が多すぎたりして、緩い泡になっていないか確認しましょう。
理想としては、泡をのせた手を逆さにしても落ちないくらい濃密でもっちりとした状態。弾力ある泡が肌と指の間でクッションの役割を果たすことで、肌への負担なく洗うことができるのです。
ゴシゴシ擦る
「洗顔を手早く済ませたい」「毛穴汚れをしっかり落としたい」と思うあまり、ついつい手に力が入ってしまうことがありますよね。しかしこれも肌には大きな負担となり、肌荒れだけでなくシミ・シワ・たるみを引き起こします。
肌の表面が動かないくらいの優しいタッチで洗いましょう。
洗顔後の保湿が不十分
洗顔後のまっさらな肌は乾燥しやすい状態。お風呂上りは何かとやることが多く、保湿が後回しになりがちですが、できるだけ早く化粧水や乳液、クリームなどで保湿を行うことが大切です。
中には朝のスキンケアで保湿を軽めにしている人もいるかもしれませんが、メイク前こそ保湿は丁寧に行ってほしいところ。「メイク前にヌルつくのが嫌」という場合は軽めのテクスチャーの保湿剤をしっかり塗り、メイク前に軽くティッシュオフすると良いですよ。
定期的に見直して!正しい洗顔方法
洗顔の正しい手順を、5つのステップに分けてご紹介します。ポイントをおさえ、肌への負担なくしっかり洗いましょう!
STEP1|洗顔前に手を洗う
意外と忘れがちですが、洗顔前には必ず手を洗って清潔にしましょう。
手は常にさまざまなものに触れているため、知らず知らずのうちに汚れているもの。その状態で顔を洗うと菌が繁殖する原因となり、肌への刺激につながります。また手に余分な汚れや油分が残っていると、洗顔料の泡立ちが悪くなることも。
肌をきれいにするために、洗顔前にはハンドソープを使って手洗いを行ってくださいね!
また同様の理由で、泡立てネットやタオルなども清潔なものを使いましょう。
STEP2|ぬるま湯で顔を濡らす
顔も水やぬるま湯でサッと洗い、軽く汚れを落としておきます。乾いた肌に直接洗顔料をのせると滑りが悪くなり、肌への摩擦につながります。泡洗顔の場合は泡がへたりやすくもなりますので、肌への負担を減らすために大切な工程です。
STEP3|洗顔料を泡立てる
固形石鹸や泡タイプの洗顔料を使う場合には、きめ細やかな弾力泡になるまでしっかり泡立てましょう。
濡れた手のひらに洗顔料を適量とり、水やぬるま湯を少しずつ加えながら、指先を使って空気を含ませるように洗顔料を混ぜ合わせていきます。手で泡立てるのが難しい場合は、泡立てネットを使ったり、泡立出るタイプの洗顔料を選んだりするのも良いでしょう。
また泡立てに時間をかけすぎと濡れた顔を放置していると、肌の水分がどんどん失われて乾燥肌の原因になります。できるだけ手早く泡立てるよう気を付けてくださいね。
STEP4|顔に洗顔料をのせて洗う
しっかり泡立てられたら、皮脂の多いTゾーンから泡をのせていきます。その後クルクルと指先で泡を転がすようにしながら、頬や顎まわりに広げていきましょう。
このとき肌を擦らないよう注意してください。指で直接肌に触れるのではなく、洗顔料の濃密な泡で汚れを浮かせるイメージでやさしく洗うことが大切です。
STEP5|ぬるま湯ですすぐ
お風呂場で洗顔を行う場合、シャワーのお湯を直接顔にあてると肌への刺激になってしまいます。すすぎの際には、必ず手で水やぬるま湯をすくって顔にかけるようにしてください。
洗顔料が肌に残っていると肌荒れの原因となりますので、すすぎ残しがないよう20~30回はすすぐようにしましょう。
すすぎ終わったら清潔なタオルでやさしく水分を拭き取ります。このときも肌を擦らず、タオルを軽く肌に押し付けるようにして水分を吸収させるのがポイントです。
泡立てないタイプの洗顔料はどう使う?
ジェルタイプなど泡立てないタイプの洗顔料を使う場合も、擦らず洗うよう意識しましょう。洗顔料をクッション代わりにして、直接肌に触れないイメージで洗うのがポイントです。
泡タイプと同様、指の腹を使って洗顔料を塗り広げ、細かい部分は指先でクルクルとなじませてください。
洗顔方法と一緒に見直して!肌タイプ別洗顔料
洗顔料は、肌タイプによって選ぶ際のポイントが変わってきます。水分と油分のバランスがとれている「普通肌」の場合は、使用感や香りなどの好みで選んで問題ないのですが、このバランスが偏っているタイプの人は、成分面などにも注目する必要があるのです。
ご自身の肌質を見極めて、ぴったりの洗顔料を選びましょう。
乾燥肌・敏感肌が選ぶべき洗顔料
乾燥肌とは、皮脂や水分が不足した肌のことを言います。角質層や皮脂膜が担う肌のバリア機能が低下することで肌内部の水分が蒸発しやすく、カサつきや痒みが気になることも。
また敏感肌もバリア機能が落ち、少しの刺激でも肌荒れが起きやすいという特徴があるため、乾燥肌と敏感肌の基礎化粧品選びのポイントは共通してきます。
何より大切なのが、肌にやさしいものを選ぶということ。洗顔料においては、洗浄力がマイルドなものを選びましょう。
洗浄力が強すぎるものを使い続けるとどんどん肌が乾燥し、より敏感な状態になってしまうため注意が必要です。またアルコール(エタノール)や着色料、香料など肌に刺激となりやすい成分をできるだけ配合していないものを選ぶとより安心です。
プルエスト マンナンジェリーハイドロウォッシュ R
水分の蒸発を防ぐ独自の保水ジェルをベースにした洗顔料です。プルプルとしたジェルを濡れた手で顔に広げていくと細かな泡が立ってきます。
こんにゃく芋由来の柔らかいスクラブを配合しており、肌を傷つけずに汚れを吸着して落とします。
洗いあがりもつっぱらず、乾燥が気になるという方にはぜひ1度使ってみてほしいアイテムです。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
ナビジョンDR ウォッシングフォーム
保湿成分リピジュア®配合、うるおいを守りながら洗う濃密泡洗顔フォームです。
肌の油分や角質を必要以上に洗い流さない、アルコール(エタノール)フリー処方で、乾燥肌にも使いやすいのが特徴です。美容施術を受けた後の敏感な肌にもオススメです。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
脂性肌が選ぶべき洗顔料
脂性肌とは、肌内部の水分と油分がどちらも過剰な状態。テカリやすく、顔が全体的にべたつきがちという特徴があります。
また毛穴の角栓が目立ち、ニキビにつながることも多いです。
脂性肌に大切なのが、不要な角質や皮脂をしっかり落とすこと。ニキビの原因となる汚れを肌に残さないようにしましょう。ザラつきが気になる場合は、ピーリング成分を配合した洗顔料を使うのがオススメです。
かと言って洗浄力の強すぎる洗顔料を使うと、角質成分を取り過ぎて肌のバリア機能を弱めてしまうため注意が必要です。
ゼオスキンヘルス エクスフォリエーティングクレンザー
泡立てずに使うジェルタイプの洗顔料です。ピーリング成分サリチル酸を配合しており洗顔と同時に角質ケアまでできるので、脂性肌の中でもニキビに悩んでいる方には特におすすめです。ピーリングと聞くと刺激が強そうに感じられるかもしれませんが、マイルドな作用で朝晩使用できます。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
ノブ ACアクティブ ウォッシングフォーム
ACアクティブ ウォッシングフォームW
価格:2,750円(税込)/150ml
出典:ノブ公式サイト
皮脂の気になる脂性肌や混合肌の方、ニキビ肌の方におすすめの洗顔フォームです。
ニキビの原因となる古い角質や皮脂を取りのぞくマイルドピーリング作用があり、透明感のあるなめらかな肌に導きます。
混合肌が選ぶべき洗顔料
混合肌は、肌の水分は不足しているのに皮脂は多いというアンバランスな状態です。
テカりが気になって脂性肌向けのケアを行いがちですが、皮脂を取り過ぎてさらなる乾燥を招き、余計に皮脂が過剰に分泌されてしまうという悪循環に陥ることがあるため要注意。
基本的には乾燥肌と同じ選び方が良いのですが、皮脂が多いと感じる場合は、より汚れ落ちも重視したいところです。
レカルカ イオンクリアウォッシングパウダー
イオンクリアウォッシングパウダー
価格:4,180円(税込)/50g
出典:レカルカ公式サイト
毎日使えるようにマイルドに調整された酵素パウダー洗顔です。
植物由来のイオン化ミネラルであるフルボ酸を配合したことで界面活性剤を軽減。不要な角質や皮脂をしっかりオフしつつ、ビタミンC誘導体などの働きで潤った透明感のある肌に導きます。
泡立てネットを使用するとなめらかで濃密な泡が立つので、やさしく洗い上げることができますよ。
プルエスト ブラックジェリーウォッシュ
うるおいを守りながら汚れをしっかり落とすジェルタイプの洗顔料です。
3つの吸着成分グルコマンナン・炭・ベントナイトが汚れにアプローチ。セラミド・ヒアルロン酸・卵殻膜など肌の保湿やハリツヤUPに働く成分も豊富に配合しているため、つっぱり感のない洗いあがりです。
「洗浄力の強すぎるものは避けたいけどしっかり汚れを落としたい」という方に使いやすいアイテムですよ。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
まとめ
洗顔を正しく行うことで、その後の化粧水や美容液の浸透率も高まり、効率的にスキンケアを行うことができます。まさに「洗顔を制する者は美肌を制する」ですね!
スキンケアの基本である正しい洗顔方法をマスターして、すっぴんに自信が持てる美肌を手に入れましょう。