【医師監修】フケをなくす方法は?原因別の正しい対処方法

肩に白いフケがパラパラ…。つい気になってしまいますよね。色の濃い服を着ると否が応でも目についてしまうため、大きな悩みの一つではないでしょうか。
フケとは、新陳代謝により頭皮の角質細胞が剥がれ落ちたもの。誰にでも発生するものですが、頭皮トラブルを抱えていると量が増えて目立つことがあるのです。
では、気になってしまうほどのフケはどうして発生するのでしょうか? 原因とその対処法をご紹介します。

この記事のポイント

  • フケが増える原因がわかる
  • 原因別のフケ対策がわかる
  • フケの原因にアプローチするヘアケアアイテムがわかる

目次

フケが増える原因

私たちの肌は新陳代謝を繰り返し、約28日周期で新しい肌に生まれ変わります。これがターンオーバーと呼ばれるもの。

このターンオーバーは頭皮でも行なわれています。健康な頭皮は、古くなった細胞が垢となって徐々に剥がれ落ちますが、ごく小さく目に見えないほどです。
しかし何らかの要因でターンオーバーの周期が乱れると、ごっそりと剥がれ落ちて目立ってしまいます。これがフケと呼ばれるもの。

フケには「乾性」「脂性」2種類があります。それぞれ原因を見ていきましょう。

乾性フケの原因

乾性フケとは、パラパラと肩に落ちて目立つような、乾いた状態のフケのことを言います。
原因は頭皮の乾燥、つまり皮脂や水分の不足です。
秋冬など乾燥した時期に増える傾向があるほか、成長期の子どもに見られる場合もあります。
頭皮の乾燥につながる要因には、次のようなものがあります。

・洗浄力の強いシャンプーによる皮脂の過剰な除去
・ストレスや運動不足による血行不良
・偏った食事による栄養不足
・パーマやカラーリングによる頭皮への刺激
・紫外線による刺激
・空調による空気の乾燥

乾燥した頭皮は外部刺激にも敏感になり、ちょっとしたことでトラブルを引き起こしてしまいがち。すると余計に頭皮環境が悪化し、フケが増えてしまうこともあります。

脂性フケの原因

脂性フケとは、髪の根本に張り付いているタイプの湿気のあるフケのことを指します。頭皮を触ったときに指や爪に塊状のフケや皮脂が付着する人は、脂性フケの可能性が高いです。
原因は、皮脂が過剰に分泌され頭皮に残ってしまうこと。

・洗髪の頻度や洗浄力の不足
・脂質や糖質に偏った食生活
・ホルモンバランスの乱れ
・ストレス
・帽子やウィッグなどによる蒸れ
・頭皮の乾燥

これらが要因として挙げられます。
意外かもしれませんが、頭皮の乾燥が脂性フケの原因になることもあります。乾燥から頭皮を守るために余計に皮脂が分泌されてしまうのです。
特に、頭皮のベタつきを気にして1日に複数回洗髪をしている人は要注意。必要な皮脂まで洗い流してしまうため、さらに皮脂が分泌されてしまうという悪循環に陥っているかもしれません。

フケの原因別対処法

正しい対処方法をすることで、フケは着実に改善させることができます。原因別に自分でできるフケ対策をご紹介しますので、ぜひ取り入れてみてください。

ただし、フケの増加には脂漏性皮膚炎乾癬アトピー性皮膚炎などの疾患が関わっていることもあります。強い痒み・湿疹などがある場合や、今回紹介する対策を試してみても改善が見られない場合には、速やかに医療機関で専門医に相談しましょう。

乾性フケの対処法

乾性フケを改善するには、何といっても乾燥から頭皮を守ることが一番。そこで、まずはシャンプーを見直してみましょう。

シャンプーには、洗浄力や泡立ちを高めるために界面活性剤という成分が含まれています。不可欠なものである一方、石油などからつくられる合成界面活性剤は洗浄力が強く、皮脂を除去し過ぎることにより、人によっては乾燥などの頭皮トラブルにつながる場合があるのです。
対策としては、天然由来の界面活性剤を使用したシャンプーや、合成界面活性剤を使用しているものであってもその分保湿力の高いシャンプーなどを選ぶのが良いでしょう。

またシャンプー選びと同じくらい重要なのが、紫外線対策です。頭皮は髪に守られているため直接紫外線が当たることは少ないのですが、夏場などはどうしても紫外線ダメージが蓄積してしまいます。
スプレータイプの日焼け止めや、帽子・日傘などのアイテムを活用し、頭皮の紫外線対策も徹底しましょう。

脂性フケの対策法

脂性フケの場合、頭皮を清潔に保つことがポイントとなってきます。脂性フケが溜まると頭皮の毛穴に詰まって炎症や湿疹などのトラブルにつながることもありますので、毎日正しい方法でシャンプーを行ないましょう。

シャンプーはよく泡立て、優しく指の腹でなぞるように洗います。毛穴に詰まった皮脂を溶かして浮かび上がらせるイメージで、しっかり地肌まで泡を届かせることが大切です。

また食生活の見直しも欠かせません。揚げ物やスナック類、甘いお菓子など、脂質や糖質の多い食品は摂りすぎに注意してください。

他にも、精神的・肉体的なストレスを減らす工夫もしてみましょう。タバコや飲酒は本人の感覚とは無関係に、精神的・肉体的ストレスを生み出しているもの。習慣がある人は、少し控えるようにしてみると改善に繋がるかもしれません。

フケの原因にアプローチ!おすすめのヘアケアアイテム

最後に、フケ対策につながるヘアケアアイテムをご紹介します。お悩みの方は試してみてください。

フエッタリッチ モイストアップジェルシャンプー

出典:フエッタリッチ公式サイト
定価:3,850円(税込)/200g

ジェルタイプの変わったシャンプーで、髪をしっかり濡らしてから、泡立てずにそのまま髪に揉みこむと、濃密な泡が立ちます。
低刺激かつ保湿力が高いのが特徴で、しっかりと汚れを落としながら頭皮の水分バランスを整えます。幅広い肌質に使えますが、特に乾性フケが気になる人に適しています。
同じシリーズのトリートメントも、軽い使い心地で頭皮の負担になりにくいためオススメです。

フエッタリッチ スカルプマスターシャンプー

出典:フエッタリッチ公式サイト
定価:3,850円(税込)/180ml

フケ予防に役立つピロクトンオラミンと、抗炎症成分グリチルリチン酸ジカリウム2つの有効成分を配合した薬用シャンプーです。
低刺激ながら頭皮汚れをスッキリ落とし、頭皮トラブルを防ぎます。
同ブランドのモイストアップジェルシャンプーと比べさっぱりした洗い心地のため、脂性フケの気になる方や男性にオススメです。

レカルカ フレグランスUVカットスプレー

出典:レカルカ公式サイト
価格: 2,530円(税込)/60g
紫外線カット効果:SPF50+/PA++++

ヘアケアに特化したアイテムではありませんが、頭皮の紫外線対策にオススメの日焼け止めスプレーです。国内最高値の紫外線カット効果を持ちながら、フラーレンビタミンCなどの潤い成分もたっぷり配合しており、保湿ケアまでできる優秀アイテム。
顔や身体はもちろんヘアにも使用できるので、外出時に持ち歩くと安心です。
恵比寿アズクリニックで取り扱っております

まとめ

フケは一般的に、適切なケアと規則正しい生活を心掛ければ改善できことの多いお悩みです。
まずは自分のフケが乾燥性なのか脂性なのかを見極めて、どのような対策が適しているのかを知ることからスタートしてみてください。
フケのない頭皮を目指して、毎日適切なヘアケアを積み重ねていきましょう!

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記事監修

奥野彰子/医師

奥野 彰子

医師・恵比寿アズクリニック院長

  • 東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院にて形成外科に入局。
  • 2008年より美容皮膚科 院長を15年勤める。
  • 2023年5月 恵比寿アズクリニック院長に就任。

詳細プロフィール

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