ファッションの大敵!デコルテニキビができる理由とケア方法

ときに顔の印象まで左右するデコルテは、美容の観点からとても大切なパーツですが、実はニキビが発生しやすい箇所です。
一度できると目立ちやすく、治りにくいのが特徴で、露出が増すシーズンには悩みの種となることが多いですよね。

そこで、このデコルテニキビの発生理由から、その解決策について、分かりやすくご紹介します。
胸元が開いた服も、自信満々で着こなせるようになれるはずです!

この記事のポイント

  • デコルテにニキビができる理由
  • デコルテニキビの改善方法
  • デコルテニキビをうまく隠そう
目次

デコルテにニキビができるさまざまな理由

デコルテというと、鎖骨まわりをイメージされる方が多いと思いますが、実は首筋から肩周り、胸元までをあわせてデコルテと呼びます。
このあたりはさまざまな刺激を受けやすく、ニキビをはじめとする肌トラブルが起こりがちな部位なのです。
デコルテにニキビができてしまう具体的な原因をご紹介していきます。

皮脂腺が多く、皮脂の分泌が多い

デコルテ領域、特に胸元は皮脂腺が集中しているため、元々ニキビが生じやすいエリアです。
特に汗をかきやすい暑い夏の時期には、皮脂や汗の蓄積が毛穴の詰まりに繋がり、ニキビを引き起こしやすくなります。
さらに、保湿を目的としたボディクリームを多用すると、炎症を促進させてしまうこともあり注意が必要です。

ホルモンバランスの不均衡

大人になってから現れるニキビの主要な理由の一つが、ホルモンバランスの乱れです。
睡眠不足や不規則な食事、ストレスの蓄積、生理周期の不調などが、ホルモンバランスに悪影響を与える原因に。
ホルモンバランスが崩れると、皮脂分泌を促すホルモンが活発化し、ニキビが発生しやすくなります。

シャンプーやトリートメント、ボディソープのすすぎが不十分

シャンプーやトリートメント、ボディソープの洗い残しが、毛穴を塞いでニキビの原因となります。
特に髪の長い方は、体に流れてきたシャンプーやトリートメントが残っている可能性があります。
しっかり洗い流した気になっていても、これらが肌に残ってしまうことがよくあるのです。
それを防ぐためには髪を先に洗い流し、トリートメントを終えた後に体を洗うようにするのをおすすめします。

衣服や髪の毛など外部からの刺激

髪の毛には皮脂や空気中のほこりなどが付着しやすく、意外と汚れているものです。
そのため、髪がデコルテ部分に触れると、その汚れが肌に付着し、ニキビを引き起こす原因菌の増殖を促してしまうことがあります。
また、ヘアスタイリング剤の化学成分が肌に刺激を与えることもあるのです。

長時間、汗や皮脂、雑菌が付着したままの洋服を身に着け続けることも、ニキビの原因となります。
特に化学繊維の衣服は、肌に刺激を与えることがあるため注意が必要です。

また、お風呂で体を洗う際、ナイロンタオルなど固めの繊維で強くこすり洗いをする行為も、肌に対して強い刺激となり得ます。

紫外線による影響

デコルテは意外と紫外線が当たりやすいのですが、顔しか日焼け止めクリームを塗っていないという人も多く、ダイレクトに紫外線によるダメージを受けがちです。
紫外線を浴び続けた肌は、乾燥によりバリア機能が低下したり、活性酸素の過剰生成により毛穴に詰まった皮脂が酸化したりと、ニキビができやすい状態になってしまいます。

気になるデコルテニキビを隠して、なかったことに見せる方法

デコルテにニキビができてしまったら、なんとかして隠したいですよね。
特に暑い夏などは洋服でカバーするのが難しいことも。
そんなときにぜひ試してほしいデコルテニキビの隠し方をお伝えします。

ボディファンデーションを利用する

あまり一般的ではないかもしれませんが、実はボディ専用のファンデーションというものが存在します。
気になる部分に塗って、その上からパウダーを軽くのせると、透明感のある美しい仕上がりになり、気になるニキビもきれいに隠すことができます。
体に塗る専用のもので、水や汗に強いという特徴があります。

もしボディ用のファンデーションが手に入らない場合は、顔用のファンデーションでも代用することが可能です。
コンシーラーを使って部分的に隠す方法もありますが、コンシーラーは油分を多く含むため、ニキビを悪化させる恐れがあることを覚えておきましょう。

製品を選ぶ際は、刺激が少なく肌に優しい、ミネラルファンデーションの使用がおすすめです。
デコルテ部分の肌の質感や色合いに合わせるのが難しい場合は、保湿クリームを混ぜることで色やテクスチャーを調整しやすくなり、より使い勝手の良いものになります。

スカーフやストールでさりげなくカバー

季節に応じてチョイスするスカーフやストール、マフラーを利用して、デコルテニキビを上手に隠しましょう。
肌に直接触れるものなので、肌に優しく刺激が少ない素材を選ぶことが大事です。
そうすることで、デコルテのニキビをカバーしながらも、ファッションのアクセントになります。

ポイントメイクの工夫でニキビから注意をそらす

インパクトのあるポイントメイクを取り入れることで、デコルテから注意をそらすという方法があります。
ポイントメイクと言えば、アイメイクやリップメイクが代表的ですが、両方を強調してしまうと派手過ぎる印象を与えかねません。
どちらか一方にフォーカスを当て、その部分を際立たせるのが良いですよ。

例えば、アイメイクをポイントにする場合は、紫や青、ブラウンといった色合いを選ぶと良いでしょう。
これらの色は、ニキビの赤みと上手に調和し、よりナチュラルで洗練された印象を与えます。

根気強く克服! デコルテニキビの解消方法

根本的にデコルテニキビを改善させるには、日々のスキンケアや生活習慣の見直しが欠かせません。
日常の中で気を付けるポイントをご紹介していきます。

肌に優しい綿タオルを使って体を洗う

 

お風呂で体を洗うとき、ニキビの原因となる皮脂や汚れを徹底的に取り除きたいという気持ちから、つい強くゴシゴシと洗ってしまいがちです。
しかし、このような強い摩擦は、ニキビの炎症を悪化させてしまう恐れがあります。
ニキビケアには、肌に優しい綿素材のタオルを選ぶことが重要です。
また、ボディソープは十分に泡立ててから使用し、肌を優しく、且つ丁寧に洗うことを心がけましょう。

お風呂上りに体を拭く際も、肌を擦るように拭くのではなく、清潔なタオルを肌に押しあてるようにやさしく水分を拭き取りましょう。

化粧水での徹底した保湿

肌が乾燥すると、それを補うために皮脂の分泌量が増加し、結果的にニキビの一因になってしまいます。
特にお風呂上がりの肌は乾燥しやすいので、化粧水を使ってしっかりと保湿することが大切です。

乾燥を防ぐためにボディクリームを使用する方も多いと思いますが、実はデコルテ部分のように皮脂の分泌が多い箇所には、油分を多く含むクリームタイプのケア製品は適していません。
化粧水を選ぶ際も、ノンオイルタイプのものを選ぶようにしましょう。
これにより、肌の乾燥を防ぎつつ、ニキビの原因となる余分な油分を避けることができます。

日焼け止めで肌の刺激を防ぐ

太陽の強い光は夏だけでなく冬にも私たちの肌に影響を与えています。
外に出る際には、肌を守るために日焼け止めをしっかり塗ってから出かけましょう。
ただし、日焼け止め自体が肌に刺激を与えることもあるので、肌にやさしいノンケミカルタイプのアイテムを選ぶのがおすすめです。
また、家に帰ったらすぐに洗い流して、肌を休ませてあげることも大切ですよ。

正しい栄養バランスの食生活

食生活が乱れると、それがホルモンバランスにも影響を及ぼしてしまいます。
食生活を見直して、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
ビタミンは美容と健康に不可欠な成分。野菜や果物を多く取り入れて、ビタミンをしっかり摂取しましょうね。
また、脂っこい食事は皮脂を過剰に分泌させ、ニキビの原因になりがちです。
揚げ物やスナック菓子などは控えめにして、肌の健康を守りましょう。

洋服は肌に優しい素材のものを選ぶ

デコルテのニキビが気になる時は、コットン100%など肌に優しい素材の服を選びましょう。
夏場は汗をかきやすいので、湿った衣類はこまめに着替えて、いつも清潔に保つことが重要です。
肌に優しい服を選んで、デコルテニキビ対策をしましょう。

睡眠時間は削らない

睡眠不足はホルモンバランスを乱し、肌の免疫力も下げてしまう原因になります。
毎日少なくとも6時間はしっかり眠ることを心がけましょう。
ただ長く眠るだけではなく、毎日同じ時間に寝て起きることで、規則正しい生活リズムを作ることが重要です。
就寝時間と起床時間を決めて、健やかな肌のための生活を送りましょうね。

まとめ

デコルテニキビに悩んでいる方や、デコルテを出すファッションを楽しめないという方も、うまくカバーする方法を知れば、お出かけも怖くなくなりますよね。
出かける際には、目立たせない工夫をしながら、しっかりとケアも行っていきましょう。

すぐに生活習慣を変えるのは大変かもしれませんが、シャンプーやトリートメントの洗い残し、髪の毛の刺激などは、少し意識するだけで改善できますよね。
まずはできることから始めて、自信を持って魅せることのできる、美しいデコルテをゲットしましょう!

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記事監修

奥野彰子/医師

奥野 彰子

医師・恵比寿アズクリニック院長

  • 東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院にて形成外科に入局。
  • 2008年より美容皮膚科 院長を15年勤める。
  • 2023年5月 恵比寿アズクリニック院長に就任。

詳細プロフィール

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