顔の乾燥を何とかしたい!セルフケアと肌育治療で根本改善を目指そう

乾燥は、あらゆる肌トラブルの原因となる「美肌の大敵」です。乾燥対策のために保湿クリームをたっぷり塗ったり、加湿器を使ったりする人は多いのではないでしょうか。
しかし「何をしても顔がカサカサに乾燥してしまう…」という極度の乾燥肌さんも一定数いらっしゃいます。
今回は、気になる顔の乾燥の原因と対策をご紹介します。自宅でできるケア方法に加え、乾燥肌の根本改善がめざせる美容医療の施術もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください!

この記事のポイント

  • 顔が乾燥する原因がわかる
  • 顔の乾燥を防ぐセルフケアがわかる
  • 顔の乾燥を改善する肌質改善治療がわかる

目次

そもそも顔が乾燥するとどうなるの?

顔の乾燥は慢性化する前に気付いて対策することが重要です。まずは肌が乾燥するとどのようなサインが現れるのか具体的に紹介していきます。

乾燥した肌に表れる症状

肌が乾燥した際に現れるサインには、次のようなものがあります。下にいけばいくほど重度の乾燥サインです。

・化粧のりの低下
・肌のカサつきやゴワつき
・クレンジングや洗顔後のつっぱり感
・皮脂の過剰分泌
・皮むけや粉ふき
・小ジワ
・くすみ
・毛穴の開き
・慢性的な赤み
・肌荒れ
・かゆみやピリつき、あかぎれ

意外と「これが乾燥のサインなの?」という項目もあると思います。思い当たる項目がある人は、早めに乾燥対策を始めましょう。

乾燥することの影響

「肌の乾燥」とは、水分を保持する機能を担う角質層の細胞間脂質などが減少することによって、肌内部の水分量が低下した状態をいいます。この角質層と、肌の表面を適度に覆う皮脂膜が合わさって、肌を外部刺激から守るバリア機能を担っています。

肌が乾燥するとバリア機能がうまく働かず、外部刺激に非常に弱い状態となってしまうのです。ひとたびバリア機能が低下すると、それによってまた肌の乾燥が進んでいき、さらにバリア機能の低下を招く悪循環に。
そのため、乾燥が始まったばかりの頃は「なんとなく化粧のりが悪いな」「肌がつっぱるな」という程度で済んでいたものが、適切なケアをせずに過ごしていると、かゆみや肌荒れが起こりやすい”敏感肌”の状態に陥ってしまうこともあります。
だからこそ、軽度の乾燥サインに気付いた段階で、徹底した保湿ケアを行うことが重要なのです

顔が乾燥する根本原因

肌の乾燥は、体質や環境などさまざまな要因が重なって起きています。
ここでは、特に大きな要因となりやすい3つのことを解説します。

ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーとは、肌の新陳代謝・生まれ変わりのサイクルのこと。ターンオーバーが正常に働いている肌では、基底膜で生まれた新しい細胞が一定のサイクルで表面に押し上げられ、古くなった角質は自然に剥がれていきます。
こうして形成された角質層は肌のバリア機能を担っており、肌内部の水分の蒸発を防ぐとともに、外部刺激から肌を守ってくれています。
しかし何らかの要因でターンオーバーがうまく働かなくなると、本来自然にはがれるべき古い角質が肌表面に溜まってしまったり、未熟な角質細胞が作られたりして、肌のバリア機能が弱まってしまいます。
結果として肌が乾燥しやすくなり、角質がめくれてカサカサしたり、肌荒れが起きやすくなったりするのです。
ターンオーバーが乱れる要因はさまざまです。

・加齢
・過度なストレス
・睡眠不足など不規則な生活
・栄養不足
・飲酒や喫煙
・体の冷えや血行不良

これらをできるだけ取り除き、ターンオーバーを正常に保つことが乾燥肌対策の基本となります。

紫外線の影響

紫外線も肌が乾燥する大きな要因。特に顔は紫外線にさらされやすく、全身の中でも影響を受けやすいパーツです。
紫外線を浴びると角質層に炎症が起きてバリア機能が乱れたり、肌の保水に関わる真皮層のコラーゲンを破壊したりと、乾燥しやすい肌環境になってしまいます。さらに、ひとたび肌が乾燥してバリア機能が乱れると、紫外線の影響を一層受けやすくなり、どんどん肌が乾燥する悪循環に陥ってしまうのです。

特に要注意なのが、秋冬の紫外線対策。「夏はしっかり紫外線対策をしているのに、秋になったとたんにサボってしまう」という方はいませんか?
確かに肌が黒くなるようないわゆる「日焼け」を引き起こす紫外線Bは、夏をピークに段々量が減っていきます。しかし、より波長の長い紫外線Aは季節による変動が比較的小さく、秋冬にも多く降り注いでいるのです。
紫外線A波の怖いところは、浴びた直後には肌に大きな変化が現れないということ。気づかぬ間に肌の真皮層にまでダメージを与え、乾燥はもちろんシワ・たるみまで引き起こしてしまいます。
紫外線対策は季節を問わずしっかり行うことが大切なのです。

間違ったスキンケア

毎日行っているスキンケア習慣が、実は肌の乾燥を招いているというパターンも。

洗浄力の強いクレンジングや洗顔料を使っている
・すすぎの際に40度以上のお湯を使っている
ゴシゴシ擦るように洗っている
・推奨頻度を超えた角質ケアを行っている
保湿の工程を疎かにしている
入浴後にすぐ保湿をしていない
・強い力でパッティングをしている
コットンで擦りつけるように化粧水を塗っている
フェイスマスクを規定より長時間つけっぱなしにしている

これらは全て、乾燥につながり得るNGケアです。心当たりがある人は今すぐ止めましょう。

顔の乾燥を防ぐセルフケア

顔がカサカサに乾燥してしまうという人は、まず生活習慣を見直しましょう。原因を排除するだけでも、乾燥が大きく改善する場合もあります。
日常生活で気を付けるべきポイントや、セルフケア方法についてご紹介します。

紫外線対策をしっかり行う

まず徹底してほしいのが紫外線対策です。ここをしっかり行うだけでもかなり乾燥が改善されるはずです。

まずは日焼け止め。顔はもちろん、肌が露出する首や手にも塗ると良いですよ。
乾燥肌が気になる人には、保湿力の高いクリームタイプの日焼け止めがおすすめです。また乾燥した肌は刺激を受けやすい状態ですので、低刺激なノンケミカルタイプのものを選ぶと良いでしょう。

おすすめ日焼け止めクリーム|プルエスト トーンアップUVプロテクター

トーンアップUVプロテクター
価格:3,300円(税込)/25g
出典:プルエスト公式サイト

ノンケミカル処方でありながら国内最高値の紫外線カット効果(SPF50+/PA++++を実現したクリームタイプの日焼け止めです。

保湿力が高く、しっかりと肌に密着して日焼けと乾燥から守ります。
化粧下地としても使用でき、自然なトーンアップ効果で肌を明るく見せてくれますよ。
恵比寿アズクリニックで取り扱っております

また日焼け止めは汗や摩擦の影響を受け、時間とともに効力を失っていきます。そのため、特に外出時は2~3時間ごとに塗り直すことも大切なポイントです。メイクの上から使えるスプレータイプの日焼け止めを持ち歩くと良いでしょう。
紫外線の強い春~夏にかけては、帽子や日傘での対策も忘れず行ってくださいね。

正しいスキンケアを身につける

スキンケアではとにかく肌への刺激を避け、保湿を徹底することが大切です。

擦らない
低刺激性の化粧品を使う
洗浄力のマイルドなクレンジングや洗顔料を使う
・メイク簡単に落ちるよう、お湯落ちアイテムを活用する
・すすぎは40度以下のぬるま湯
シャワーのお湯は直接あてず、手を使ってすすぐ
・化粧水などは擦らずハンドプレスでなじませる

これらを意識してみてください。

化粧水や美容液は、セラミドヒアルロン酸など保湿力が高い成分が配合されているものがおすすめ。また美白効果が高い成分として知られているビタミンC誘導体にはコラーゲンの生成を促進する働きもあり、乾燥による小ジワ対策に効果的です。
スキンケアの最後には乳液や保湿クリームで油分の蓋をすることを忘れずに。
日中の乾燥対策には、メイクの上から使えるスプレータイプの化粧水を取り入れると良いでしょう。

おすすめ化粧水|レカルカ ブライトリーモイストシャインミスト

ブライトリーモイストシャインミスト
定価:7,920円(税込)/120ml
出典:レカルカ公式サイト

メイクの上からも使えるスプレータイプの化粧水で、日中の保湿ケアにぴったりです。
ペプチドに加え、人が本来持っている成長因子の一種EGFが配合されており、保湿と同時にエイジングケアも叶います。ツボクサエキス等の抗炎症成分も配合されているため、肌が荒れがちな方も使いやすいのが嬉しいポイントです。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております

体を冷やさない

体が冷えているということは、血行が滞っている証拠です。血液は全身に栄養や酸素を届ける大切な役割があり、血行不良が起こると代謝が低下してしまいます。
つまり肌のターンオーバーも滞り、バリア機能が低下する原因となるのです。
秋冬はもちろん、夏場も過度に体を冷やさないよう注意しましょう。

冷たい飲み物を飲まない
・生野菜より温野菜を食べる
朝食を食べて代謝を上げる
ショウガなど体を温める食品を摂る
・夏場も羽織ものを持ち歩く
・適度な運動を行う
・入浴はシャワーで済ませず湯船につかる
首、手首、足首を温める

特にお勧めなのが、温かい飲み物を飲むことです。体を温めるとともに内側からうるおすことにもつながり一石二鳥!
ただしコーヒーや紅茶などのカフェインを含む飲み物は、利尿作用により水分不足に陥りやすくなりますので、ノンカフェインのドリンクを選ぶのが良いでしょう。
白湯やハーブティはリラックス効果も期待できるので、寝る前に飲むと良いですよ。

肌に必要な栄養を摂取する

毎日の食事で肌に必要な栄養をしっかり摂ることも、乾燥対策につながります。

乾燥対策におすすめの栄養素

タンパク質 肉類、大豆製品
ビタミンA レバー、バター、卵黄、ニンジン、ほうれん草、うなぎ
ビタミンB群 豚肉、穀物、レバー、卵、カツオ、バナナ、モロヘイヤ
ビタミンC 赤パプリカ、ブロッコリー、いちご、キウイフルーツ
ビタミンE アーモンド、らっかせい、オリーブオイル、うなぎ
イソフラボン 大豆製品

逆に脂質・糖質・塩分が多く含まれる食品は、食べ過ぎに注意しましょう。これらは肌の代謝に関わるビタミンB群を多く消費するため、過剰に摂取すると乾燥につながります。
また利尿作用のあるカフェインや、皮脂の過剰分泌を招き得る香辛料も、摂りすぎないようにしてください。

良質な睡眠をとる

肌の代謝にかかわる成長ホルモンは、入眠3時間後くらい経ったタイミングで盛んに分泌されるようになるといわれています。そのため就寝直後の3時間の睡眠の質を上げることが、乾燥肌の改善につながるのです。
次の3つのポイントを徹底してください。

・就寝時間の最低1時間前(できれば2時間前)には食事を済ませる
・就寝時間の1時間前くらいに入浴する
・就寝前1時間はパソコンやスマートフォンを見ない

顔の乾燥対策におすすめの肌質改善治療

毎日のスキンケアや生活習慣の見直しはもちろん大切ですが、ひどい乾燥肌はそれだけで改善できない場合もありますよね。そんなときは、美容皮膚科肌質改善治療を受けてみるのもおすすめです。
最後に、乾燥肌の根本改善に役立つ施術を紹介します。

サーモン注射

サーモンDNAから抽出されるポリヌクレオチドを主体とした製剤を、肌に直接注入する美肌治療です。
ポリヌクレオチドには、皮膚の水分保持やハリの醸成に関わるコラーゲンエラスチンなどの生成を促す作用があり、乾燥肌や小じわ、毛穴の開きなどのお悩みにおすすめです。
恵比寿アズクリニックでは「シルク肌注射」という施術名で提供しており、ルクセンブルクのMD Skin Solutions社が開発しEC承認も受けているプルリアルシルクプルリアルデンシファイ2つの製剤からお選びいただけます。

恵比寿アズクリニック公式YouTube

▶シルク肌注射詳細 https://az-clinic.tokyo/silk/

ダウンタイムをどうしても出したくない場合には、プルリアルシリーズをターゲットクールで導入する施術がお勧めです。

ターゲットクールは、冷却した炭酸ガスと薬剤を同時に噴射し、薬剤を氷の結晶の状態にしたうえで肌に導入する肌育デバイスです。
施術中は多少チクチクとした感覚が生じるものの、針を使わないため痛みやダウンタイムは基本的にありません。薬剤の浸透効率は注射の方が当然高いのですが、タイミングを選ばずに受けやすい点は大きなメリットでしょう。
さらに炭酸ガスが血行を高め、ターンオーバーを促す作用も期待できます。
注射器で注入する場合と同様、薬剤にボトックスを追加することも可能です。

▶ターゲットクール詳細 https://az-clinic.tokyo/target_cool/

ヒアルロン酸注入(ボライトXC

ヒアルロン酸を直接肌に注入していく施術です。
ヒアルロン酸は元々体内に存在する物質で、肌においてはハリやうるおいを保つ役割を果たしています。しかし加齢とともに減少していくと、保水力の低下やシワ・たるみといった老化現象が起きてしまうのです。
そこで肌にヒアルロン酸を注入することで、失われたハリを取り戻し、うるおいを補うことができます。
ヒアルロン酸にはさまざまな種類がありますが、恵比寿アズクリニックでは、厚生労働省より製造販売了承を得たアラガン社の製剤ジュビダームビスタ®シリーズを使用しています。中でも肌の保湿や肌質改善には、最も柔らかいボライトXCが適しています。

マッサージピール

PRX-T33®という薬剤を使用したケミカルピーリングの1種で「コラーゲンピール」とも呼ばれています。
コラーゲンの生成を促すトリクロロ酢酸を高濃度で配合しながら、過酸化水素をあわせることで肌への刺激は最小限に抑えられます。
一般的にケミカルピーリングは肌の表面に作用するものをイメージされる方が多いと思いますが、マッサージピールはより深い真皮層に働きかけることができるため、肌の乾燥やハリ不足に悩む方におすすめです。

恵比寿アズクリニック公式YouTube

エレクトロポレーション

肌に薬剤を塗布した状態で、専用の機器で微弱な電気を流すことで、有効成分を肌の奥深くに浸透させる施術です。施術中の痛みやダウンタイムはなく、定期的に受けていただくことで肌質改善に役立ちます。
薬剤は肌悩みによってさまざまですが、乾燥肌にはコラーゲン生成と肌回復を促すペップビューが特におすすめです。
また単体で受けていただくだけでももちろん良いですが、ケミカルピーリングなど他の施術と同日に受けていただくことで、より高い効果を発揮します。
公式YouTubeでは施術の様子をご紹介しています。

恵比寿アズクリニック公式YouTube

まとめ

しっかりと乾燥肌を改善したい場合は美容皮膚科クリニックに相談してみるのもひとつの手です。専門家の力を借りることで理想の肌にグッと近づくことができるはずです。
また秋冬の乾燥に負けないツヤ肌を保つには、日々のケアも重要。正しいスキンケアを積み重ねることで、乾燥知らずの肌を手に入れましょう!

※記事内でご紹介している各商品は記事執筆時の情報に基づいて掲載をしており、変更となっている可能性がございます。ご購入の際は最新情報をお確かめください。

恵比寿アズクリニックお得なサブスクのご案内

恵比寿アズクリニックでは、患者様お一人おひとりに合わせてメニューをカスタマイズできる定額制プランをご用意しております。

アズクリで人気の施術も最大30%OFF。大変お得なプランとなっております。

※プレミアムプランの場合

監修医師紹介

奥野彰子/医師

奥野 彰子 / Akiko Okuno

医師・恵比寿アズクリニック院長

  • 東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院にて形成外科に入局。
  • 2008年より美容皮膚科 院長を15年勤める。
  • 2023年5月 恵比寿アズクリニック院長に就任。

監修医師詳細プロフィール

この記事をシェア
目次