角栓が詰まりくすんで見える「黒ずみ毛穴」や、凹凸が目立つ「開き毛穴」…毛穴トラブルにはさまざまなタイプがあり、悩んでいる人は多いものです。
「改善したいけど、何から手を付ければ良いのかわからない」という人は、まず洗い方を見直してみましょう。
実は、あらゆる毛穴トラブル改善のカギは毎日の洗顔にあるんです。この記事では、毛穴が気になる肌の正しい洗い方や、悩みタイプ別のオススメ洗顔料を紹介します。
毛穴の気にならないツルツルたまご肌を手に入れるために、今日から実践してみましょう!
この記事のポイント
- 毛穴タイプ別の正しい洗い方がわかる
- 洗い方とともに見直すべき洗顔料の選び方がわかる
- 毛穴トラブルにつながる間違った洗い方がわかる
今すぐ止めて!毛穴トラブルにつながる間違った洗い方
間違った洗い方を続けていると、どんどん毛穴トラブルの状態が深刻化してしまいます。まずは現状の洗顔方法を見直してみましょう。
水だけ洗顔
朝やノーメイクの日の夜などは、水だけで顔を洗っているという人もいると思います。
もちろん、極度の乾燥肌や敏感肌などで「水洗顔が肌質にあっている」という人がいないわけではありません。しかし基本的に、洗顔の際は洗顔料を使うのが望ましいのです。
メイクをしていなくても、空気中のホコリや雑菌、分泌された皮脂や古い角質は付着しているもの。これは寝起きの肌でも同じです。
水洗顔ではこういった汚れを落とすことができず、続けていると毛穴に汚れがたまりやすくなってしまいます。結果として角栓が形成されやすくなり、詰まり毛穴や開き毛穴、さらにはニキビの発生につながってしまうのです。
洗浄力の強い洗顔料を使う
ベタつきやニキビ、毛穴汚れが気になるからといって、洗浄力の強い洗顔料を毎日使用するのも良くありません。
洗浄力が強すぎると、肌の保湿に必要な皮脂や角質まで落としてしまうことがあります。結果として、乾燥により毛穴が開きがちになったり、肌を守ろうと余計に皮脂が分泌されたりしてしまうのです。
また、長年ティーン向けの洗顔料を使い続けている人も、見直すことをお勧めします。ティーン向けの洗顔料は、思春期の肌に合わせて脱脂力が強く設計されていることが多いのです。
年齢に応じたケア(=エイジングケア)の観点からも、定期的に洗顔料の選び方を見直していきましょう。
ゴシゴシ擦るように洗う
肌に合った洗顔料を選んだはずなのにイマイチ毛穴悩みが改善されない…という場合は、洗顔時の摩擦が原因かもしれません。
泡立てて使うタイプの洗顔料の場合、泡立てが不十分だと摩擦が起きやすく、肌を傷めてしまいます。結果として肌の乾燥やメラニンの沈着、たるみなどさまざまなトラブルが引き起こされるのです。
洗顔料をしっかりと泡立てることでクッションの役割を果たしてくれるだけでなく、泡が持つ吸着力によりしっかり汚れが浮き上がり、毛穴汚れをクリアにすることができるのです。
また手指による摩擦だけでなく、シャワーの水圧やタオルによる刺激も肌にはマイナス。直接シャワーを顔にあててすすいでいる人や、タオルでゴシゴシ擦る癖のある人は今すぐ止めましょう。
毛穴が気になる肌の正しい洗い方
泡洗顔の正しい手順を、5つのステップに分けてご紹介します。肌への負担なく洗うために意識すべきポイントをおさえ、やさしくしっかり洗いましょう!
STEP1|洗顔前に手を洗う
意外と忘れがちですが、洗顔前には必ず手を洗って清潔にしましょう。
手は常にさまざまなものに触れているため、知らず知らずのうちに汚れているもの。その状態で顔を洗うと菌が繁殖する原因となり、肌への刺激につながります。また手に余分な汚れや油分が残っていると、洗顔料の泡立ちが悪くなることも。
肌をきれいにするために、洗顔前にはハンドソープを使って手洗いを行ってくださいね!
STEP2|ぬるま湯で顔を濡らす
顔も水やぬるま湯でサッと洗い、軽く汚れを落としておきます。乾いた肌に直接洗顔料をのせると滑りが悪くなり、肌への摩擦につながります。泡洗顔の場合は泡がへたりやすくもなりますので、肌への負担を減らすために大切な工程です。
STEP3|洗顔料を泡立てる
泡タイプの洗顔料を使う場合には、弾力のあるきめ細やかな泡になるまでしっかり泡立てましょう。
濡れた手のひらに洗顔料を適量とり、水やぬるま湯を少しずつ加えながら、指先を使って空気を含ませるように洗顔料を混ぜ合わせていきます。手で泡立てるのが難しい場合は、泡立てネットを使ったり、泡立出るタイプの洗顔料を選んだりするのも良いでしょう。
また泡立てに時間をかけすぎと濡れた顔を放置していると、肌の水分がどんどん失われて乾燥肌の原因になります。できるだけ手早く泡立てるよう気を付けてくださいね。
STEP4|顔に洗顔料をのせて洗う
しっかり泡立てられたら、皮脂の多いTゾーンから泡をのせていきます。その後クルクルと指先で泡を転がすようにしながら、頬や顎まわりに広げていきましょう。
このとき肌を擦らないよう注意してください。指で直接肌を触れるのではなく、洗顔料の濃密な泡で汚れを浮かせるイメージでやさしく洗うことが大切です。
ジェルタイプなど泡立てないタイプの洗顔料を使う場合も、擦らず洗うよう意識しましょう。泡タイプと同様、指の腹を使って洗顔料を塗り広げ、細かい部分は指先でクルクルとなじませてください。
STEP5|ぬるま湯ですすぐ
お風呂場で洗顔を行う場合、シャワーのお湯を直接顔にあてると肌への刺激になってしまいます。すすぎの際には、必ず手で水やぬるま湯をすくって顔にかけるようにしてください。
洗顔料が肌に残っていると肌荒れの原因となりますので、すすぎ残しがないよう20~30回はすすぐようにしましょう。
すすぎ終わったら清潔なタオルでやさしく水分を拭き取ります。このときも肌を擦らず、タオルを軽く肌に押し付けるようにして水分を吸収させるのがポイントです。
洗い方と一緒に見直して!毛穴タイプ別の洗顔料
最後に、洗顔料の選び方についてご紹介します。
大切なのは、ご自身の毛穴タイプに合った洗顔料を選ぶこと。それぞれの特徴と、選ぶべき洗顔料を見ていきましょう。
詰まり毛穴タイプ
毛穴に詰まった角栓が目立ち、触るとザラつきを感じるタイプです。
角栓は古くなった角質や皮脂が混ざってできたもの。最初は白い色をしていますが、酸化すると黒くなり「いちご鼻」「ブラックヘッド」などとも呼ばれる黒ずみ毛穴の状態に。こうなるとかなり目立ってしまい、肌全体が黒ずんで見える原因にもなります。
改善するためには、古い角質や過剰な皮脂をしっかり落とすことが大切です。スクラブやピーリング成分入りの洗顔料で角質ケアを行うのがオススメです。
ゼオスキンヘルス エクスフォリエーティングクレンザー
泡立てずに使うジェルタイプの洗顔料です。ピーリング成分サリチル酸が配合されており、洗顔と同時に角質ケアまで行うことができます。ピーリングと聞くと刺激が強そうに感じられるかもしれませんが、マイルドな作用で朝晩使用できますよ。
詰まり毛穴やニキビに悩んでいる人、脂性肌の人などには特におすすめです。
※恵比寿アズクリニックで取扱っております
開き毛穴タイプ
毛穴がぱっくりと開き、凹凸が目立っているタイプです。
化粧ののりが悪く、ファンデーションが毛穴に詰まる”毛穴落ち”の状態になりやすいという特徴があります。ただし触った時のザラつき感は、詰まり毛穴ほど強くありません。
原因としては、角栓詰まりが常態化して毛穴が閉じにくくなってしまうことや、肌の弾力不足、乾燥などが挙げられます。
肌の水分を奪いすぎずに洗える洗顔料を使うとともに、洗顔後の保湿にも力を入れましょう。
プルエスト ブラックジェリーウォッシュ
うるおいを守りながら毛穴汚れをしっかり落とすジェルタイプの洗顔料です。3つの吸着成分グルコマンナン・炭・ベントナイトが汚れにアプローチ。
セラミド・ヒアルロン酸・卵殻膜など肌の保湿やハリツヤUPに働く成分も豊富に配合しているため、つっぱり感のない洗いあがりです。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
たるみ毛穴タイプ
開き毛穴が皮膚のたるみによって引き延ばされ、より目立ってしまったタイプです。
しずく型になっていることが多いですが、たるみが強いと毛穴同士がつながって小ジワを形成することもあります。
肌のエイジングに伴って発生するタイプですが、肌のハリが不足している人や、急激な体重変化により皮膚がたるんでいる人は特に目立ちやすいという特徴があります。
洗顔料は肌に負担をかけず、活力を高めながら保湿もできるものが理想です。保湿成分や美容成分が多く配合されているアイテムを選び、洗顔後は化粧水やシワ改善美容液でケアしましょう。
プルエスト マンナンジェリーハイドロウォッシュR
水分の蒸発を防ぐ独自の保水ジェルをベースにした洗顔料です。プルプルとしたジェルを濡れた手で顔に広げていくと細かな泡が立ち、3種のジェリーボールが肌を傷つけずに汚れを吸着して落とします。
また美容医療でも注目されるPDRNやアルジルリン、コラーゲンペプチドなど、年齢肌にアプローチする美容成分を贅沢配合。低刺激で洗いあがりもつっぱらないため、ぜひ1度使ってみてほしいアイテムです。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
メラニン毛穴タイプ
毛穴の部分に色素沈着が起き、黒ずんで見えるタイプです。
「詰まり毛穴タイプだと思っていたら、実は色素沈着だった!」というパターンも多く、見分けるのがやや難しいかもしれません。黒ずんでいる毛穴のうち、ザラつきがそこまでないものは、メラニン毛穴の可能性があります。
サンソリット スキンピールバー ハイドロキノール
スキンピールバー ハイドロキノール
価格:5,500円(税込)/135g
出典:サンソリット公式サイト
角質ケア成分AHA・BHAに加え、ハイドロキノンを配合したピーリング石けんです。
ハイドロキノンにはメラニンの合成に関わる酵素の働きを抑制する作用があり、美白成分として知られています。
使い方は、泡立てネットでメレンゲ状になるまで泡立て、通常通り洗顔するだけ。スペシャルケアとして、顔に泡を載せたまま2~3分放置する泡パックも推奨されています。
まとめ
毛穴が目立つとメイクも決まらず、すっぴんにも自信が持てなくなってしまいますよね。しかし、自分に合った洗顔料を選び、正しい洗い方を続けるだけで、毛穴トラブルは改善されやすくなります。
それでも改善が難しい場合は、美容皮膚科クリニックで相談するのもひとつの手段です。ピーリングやマシン施術など医療ならではの治療を受けることで、セルフケアだけでは得られなかった改善効果が見込めることでしょう。
また適切なスキンケア方法を教えてくれる場合もありますので、毛穴に深く悩んでいる方はカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。