「肌がカサカサヒリヒリしてメイクが楽しめない」「化粧品を変えた後は頻繁に肌荒れしてしまう」そんな肌のお悩みを抱えているそこのあなた。もしかしたら敏感肌かもしれません。
敏感肌とは、のバリア機能が低下している状態。カサついて化粧のりが悪くなるだけでなく、ストレスや体調の変化によって肌がゆらぎ、肌荒れが頻繁に起きてしまう方もいます。
今回は「肌が敏感ぎみだな…」と感じている方にぜひ取り入れてほしい美肌習慣をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
この記事のポイント
敏感肌チェックリスト
まずはご自身の肌について、敏感度を確認しましょう。当てはまる項目をチェックしてみてください。
□ 乾燥すると肌がヒリヒリする
□ 洗顔後に強いつっぱり感があり、すぐに化粧水をつけないと辛い
□ 秋から冬にかけて特に乾燥がひどく、粉っぽい肌になる
□ 化粧品を変えると、しみたり、かぶれたり、赤みが出たりしやすい
□ 普段使っている化粧品でも時々赤くなったり過敏になったりすることがある
□ 日光に当たると湿疹ができることがある
□ アレルギー体質だ
□ 大量の汗をかくと肌が痒くなりムズムズする
□ 睡眠不足、あるいは眠りが浅い
□ 外食が多く、野菜が不足している
3個以下:一時的敏感肌
一時的に肌が敏感になっている状態のようです。
スキンケアや生活習慣を見直すことで改善が見込めます。
4~6個:隠れ敏感肌
要注意ゾーン。ときどきニキビが出来てしまう方も多いのでは?
はっきり「敏感肌」とまでは言えないけれど、年齢・生活習慣・環境によっては敏感肌にどんどん近づいてしまいます。
7個以上:敏感肌
ここに当てはまった方は、かなり敏感なお肌をお持ちですね。
人一倍お手入れに気をつけなければなりません。化粧水も間違った選び方をしないよう、この後の解説内容をしっかりおさえておいてください。
敏感肌のための美肌習慣|スキンケア編
日々のスキンケアは美肌への第一歩。しかし間違った方法では逆効果となってしまいます。
まずは正しいスキンケアの習慣についてお伝えしますので、ご自身のケア方法を振り返りながら確認してみましょう。
保湿を徹底する
通常、皮膚の表層にある角質層がバリアの役割を果たし、紫外線や雑菌などの外部刺激からお肌を守っているのですが、肌にうるおいが不足した状態ではこのバリア機能が正常に働かず、外部刺激に対して過敏に反応してしまいます。乾燥肌から敏感肌に陥りやすいのはこのためです。
肌を乾燥から守ることは、肌の健康や美しさを保つために必要不可欠なのです。
効果的に保湿を行うために、朝晩のスキンケアは以下の手順を守りましょう。
①クレンジング・洗顔|肌の汚れを落としてまっさらな肌に
②化粧水|乾きやすい肌に水分を与える
③乳液・クリーム|油分で肌を覆い水分の蒸発を防ぐ
いずれのスキンケアアイテムも、セラミド、ヒアルロン酸、ペプチドなどの保湿成分が配合されたものを選ぶのがオススメです。
また日中も紫外線やエアコンなどの影響で乾燥することがあります。肌が乾いてきたと感じたら、スプレータイプの化粧水などでお肌に水分を与えるようにしましょう。
おすすめ化粧水|レカルカ ブライトリーモイストシャインミスト
出典:レカルカ公式サイト
価格:7,920円(税込)/120ml
メイクの上からも使用できるスプレータイプの化粧水です。
角質層にうるおいを与えるEGFと2種のペプチドを配合。いつでも保湿ケアができるため、特に乾燥から肌荒れが起きやすいという方の日中ケアや、秋冬の乾燥対策として持ち歩くのがオススメです。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
刺激となり得る成分を理解する
敏感肌のスキンケアにおいて保湿と並んで重要なのが、肌への刺激を避けること。防腐剤、香料、着色料といったものだけでなく、美容成分として配合されているものでも、敏感肌の方には刺激となってしまう場合があります。敏感肌の方が注意すべき成分の一例をご紹介します。
エタノール | アルコールの一種でアレルギー反応が出る場合がある |
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DPG | 正式名称ジプロピレングリコール 多く製品に使用されており、皮膚への軽度の刺激性が確認されている |
PG | 正式名称プロピレングリコール 最近はあまり使われていないが皮膚や粘膜に軽微な刺激性があると指摘されている |
アスコルビン酸 | いわゆるビタミンC 適量なら問題ないが、高配合になると刺激を感じる人もいる |
ハイドロキン | 美白剤として有用な成分 低濃度でも極度の敏感肌の方には刺激となり得る |
ただしこれらが入っていたとしても、一概に「敏感肌に向かない」というわけではありません。濃度や他の成分との兼ね合い、ご自身の体調などによっても刺激の感じ方が異なりますので、いろいろ試しながら自分に合う成分・合わない成分を知っていくことが大切です。
不安な場合にはサンプルやトライアルセットを活用し、肌との相性を確認しましょう。
クレンジング・洗顔は適切な洗浄力のアイテムを選ぶ
敏感肌が洗浄力の強いクレンジング料や洗顔料を使用すると、肌のバリア機能を守るのに必要な皮脂や角質まで落としてしまい、余計に敏感な状態に陥ってしまいます。そのためマイルドな洗浄力のアイテムを使うのが鉄則です。
クレンジング料の場合、洗浄力の強いオイルタイプやリキッドタイプのアイテムは、敏感肌さんにとって刺激が強すぎる場合があるため注意が必要です。
またメイクの濃さによっても必要な洗浄力は変わってきます。普段は比較的洗浄力の弱いクリームやミルクタイプなどを使い、リキッドファンデやコンシーラーでしっかりメイクを行った日のみオイルタイプを使うなど、日によって使い分けるのも良いでしょう。
洗顔料にも過度な洗浄力は必要ありません。
最近ではクレンジングと洗顔の機能を1本にまとめた「ダブル洗顔不要」アイテムもたくさん販売されていますが、中には1度で全ての汚れを落とすために洗浄力が強く設計されているものもあり、敏感肌さんには使いにくいかもしれません。
クレンジングと洗顔は役割が異なりますので、特にメイクをした日には両方行うことを推奨します。
おすすめクレンジング|プルエスト カプセルインハイドロクレンズ
出典:プルエスト公式サイト
価格:4,378円(税込)/110g
水分の蒸発を防ぐ独自の保水ジェルをベースとしたクレンジング料です。2つの有効成分グリチルリチン酸2Kとシメンー5-オールが肌トラブルから肌を守るとともに、6種類のビタミンをナノ化したビタミンカプセルを配合し、メイクを落としながらハリのある肌に導いてくれます。
保湿成分も豊富なため、乾燥から肌荒れを起こしやすい敏感肌の方にぴったりです。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
スキンケアは「やさしく」が基本
スキンケアで肌に触れる際は必ず「やさしく触れる」ことを意識し、過度に擦ることのないよう気をつけましょう。
肌を擦ると必要な角質が剥がれてしまい、バリア機能の低下につながります。またシミ・たるみの原因にもなりますので、クレンジング・洗顔や、ベースメイクを塗り伸ばす際などに強く擦る癖のある方は今すぐ見直してください。
定期的にスキンケアアイテムを見直す
肌の状態は年齢や季節などによって変わりゆくもの。定期的にスキンケアアイテムを見直し、常にベストなケアをしていくのが理想です。
スキンケアをしていて少しでも違和感があったり、乾燥状態が続いてしまったりする場合には、普段使っているアイテムの使用をお休みしてみてください。
自分の肌としっかり向き合う癖をつけることで、どんなアイテムが肌に合っているのか見えてくるはずです。
敏感肌のための美肌習慣|生活編
健康的な肌目指すなら、生活習慣の改善も欠かせません。日常生活の中で意識してほしいポイントを解説します。
肌に良い食事を心がける
肌を健やかに保つには、食生活が大切です。美肌におすすめの食材として代表的なものをご紹介します。
大豆製品
納豆や豆腐、豆乳などの大豆製品に含まれる大豆イソフラボンには、細胞の新陳代謝を高めて肌の潤いを保つ働きがあります。
また肌の再生に欠かせないタンパク質も摂取でき、低糖質なのもポイントです。
野菜や果物
野菜や果物は、肌の健康維持に欠かせないビタミン類や、腸の調子を整える食物繊維、強い抗酸化作用をもつポリフェノールなど、美肌に導く栄養素の宝庫です。
旬の野菜や果物を食卓に取り入れることで、体が必要としている栄養素を摂取することができますよ。
ヨーグルト
ヨーグルトには、牛乳由来のタンパク質や腸内環境を整える乳酸菌、ビタミン類などの栄養素が含まれており、おすすめの食品です。
糖質の摂りすぎを避けるために、無糖タイプを選びましょう。どうしても甘みを足したい場合は、少量のハチミツを混ぜたり、フルーツと一緒に食べたりすると良いでしょう。
入浴で血行を促進する
入浴をシャワーで済ませてはいませんか?
湯船に浸かると全身の血行が促され、水分や栄養が毛細血管を通って身体の隅々まで行き渡りやすくなります。肌の再生を促すことにもつながりますので、毎日しっかり湯船に浸かるのが理想です。
ただし熱すぎるお湯や長時間の入浴は逆に肌の乾燥を招くため要注意。湯船のお湯は40℃以下に設定し、長くても20分程度の入浴時間に留めましょう。
また、お風呂上りは肌が乾燥しやすい状態になっていますので、すぐに保湿ケアを行ってくださいね。
良質な睡眠で肌再生を促す
肌の生まれ変わりのリズムであるターンオーバーを維持するためには良質な睡眠が不可欠です。睡眠中には成長ホルモンが分泌され、これが肌のターンオーバーを促進しているのです。
特に入眠してから3時間ほど経ったタイミングで成長ホルモンが盛んに分泌されるようになると言われていますので、就寝直後の3時間の睡眠の質を上げることが大切。次の3つのポイントを徹底しましょう。
・就寝時間の最低1時間前(できれば2時間前)には食事を済ませる
・就寝時間の1時間前くらいに入浴する
・就寝前1時間はパソコンやスマートフォンを見ない
しっかりと休むことで肌は自然と健康的な状態を取り戻し、美しさを保つことができます。
ストレスをコントロールする
お肌はもちろん、全身の健康維持のために、ストレスを溜めない生活をこころがけましょう。不規則な生活や運動不足を解消するだけでもストレスが溜まりにくくなりますので、まずは日々の生活を整えることから始めましょう。
また、映画や音楽といった趣味を充実させたり、お風呂や軽いストレッチなどのリラックスタイムを大切にしたりと、意識して自分のために時間をとることも大切です。
一方、暴飲暴食や過度な喫煙、ギャンブルなどは、ストレスを発散するつもりが、かえってストレスを溜める結果となる場合が多いためおすすめできません。
肌荒れしてしまった時の対処法
どんなに気を付けていても、体質や体調次第で肌荒れが起きてしまうことがあります。
そんなときに取るべき行動を覚えておきましょう。
化粧品の使用をやめる
基礎化粧品やメイクアップ用品を変えた直後に肌荒れが発生した場合には、そのアイテムが肌に合っていないのかもしれません。思い当たるアイテムの使用を直ちに停止してください。
刺激となってしまった成分を見極めるのは難しいものですが、今後のために成分表を確認しておきましょう。
また、いつもより肌が敏感になっていると感じたときは、過剰なスキンケアは控えるのが安心です。美白ケア、エイジングケアなどはお休みして、保湿を重点的にできるだけシンプルなケアを行いましょう。
「日焼け止めとフェイスパウダーのみ」などメイクも軽めにすることで、クレンジングの負担を減らせますよ。
皮膚科クリニックで相談する
ひどい痒みや痛みがある、赤みが引かないといった場合には、皮膚科を受診しましょう。
内服薬や軟膏などを適切に処方してもらうことで、炎症を早期に鎮めることができます。
また専門家に診てもらうことで、違った観点からのケア方法を知ることができるかもしれません。
化粧品の使用方法を見直す
化粧品自体ではなく、使い方が原因で肌荒れが起きている場合もあります。商品ごとの使用方法や推奨量をよく確認し、擦らずやさしくスキンケアやメイクを行うよう意識しましょう。
また化粧品の保管方法にも注意が必要です。種類にもよりますが、一般的に化粧品の使用期限は開封後3~6か月と言われています。劣化が進むと品質が落ちるだけでなく、雑菌が繁殖してしまう場合もあります。
高温多湿や直射日光が当たる場所での保管、蓋を開けたまま放置するといった行為は劣化を早める原因となりますので、ぜひ保存期間や保存方法についても改めて見直してみてください。
漢方の使用を検討するのも◎
全身の不調が肌トラブルとして現れる場合もあります。体質から変えたいという方は、漢方を活用してみるのも良いでしょう。
漢方とは、自然界から得た薬草や動物、鉱物由来の成分を巧みに配合したものを指します。体質を根本から見直し、症状の改善へと導くのが特徴です。
かかりつけの医師や薬局にいる薬剤師とよく相談しながら、体質に合ったものを選びましょう。
まとめ
お肌の健康を守るには、自分の肌をよく知り、自分に合ったスキンケアアイテムを選んでいくことが大切です。
またストレスやアレルギーなどが原因で敏感肌になってしまうこともあります。生活習慣を整えることで改善につながる場合もありますので、ぜひお肌のために意識してみてください。