肌荒れ克服へ!段階別、ニキビの原因と効果的な対策

ニキビを伴う肌荒れは、乾燥したお肌、不規則な食生活や生活習慣、そしてホルモンバランスの不調など、さまざまな要素が絡み合うことで起こるもの。間違ったスキンケアを続けてしまうと、ニキビが悪化しニキビ跡が残ってしまうこともあります。
そんな状況を避けるためにも、肌荒れやニキビに悩む方は、ご自分のお肌の状態や日々のスキンケアを改めて見直してみることが大切です。
ニキビのタイプや発生原因、そして効果的な対策について、ここでは5ステップで段階的に解説していきますので、ぜひこの機会にご自分の肌荒対策の方法を見直してみてくださいね。

この記事のポイント

  • ニキビの種類
  • ニキビの段階別の原因
  • ニキビの段階別の対策
目次

白ニキビの段階 | 原因と対策

白ニキビは、毛穴が皮脂や古い角質で詰まり、小さな白い盛り上がりとして現れるニキビの初期状態です。特におでこやあご、口周りによく見られます。
この段階のニキビは、まだ炎症を伴っていないため、適切なケアで改善が期待できます。

白ニキビの主な原因

白ニキビは、肌の新陳代謝の乱れにより、余計な皮脂や角質が毛穴を塞ぐことで発生します。
メイクをしたままの就寝、ストレスの蓄積、健康な食生活や暴飲暴食、睡眠不足など、常生活の中に潜むさまざまな要因がニキビを引き起こしているのです。また、過剰な洗顔も、皮脂を奪いすぎることで肌を乾燥させてしまい、結果として皮脂の過剰分泌を促す原因になることがあります。

白ニキビの適切な対策

白ニキビの段階で行うケアは、その後の悪化を防ぐために非常に重要です。
まずは規則正しい食生活と十分な睡眠を心がけ、ストレスを適切に管理しましょう。
食事においては、脂っこいものや甘いものを控えめにし、野菜や果物を多く取り入れることが肝心です。ビタミンBを豊富に含むレバーやマグロ、ニンニクなども、皮脂の過剰分泌を抑える効果が期待できます。
スキンケアとしては、正しい洗顔方法を身につけることが大切。
まずは顔全体をお湯で濡らして皮脂が落ちやすい状態にし、刺激の少ない洗顔フォームや石けんを丁寧に泡立て、優しく洗って皮脂を落としましょう。洗顔後はしっかりすすぎ、清潔なタオルで軽く押さえるようにして水気を拭き取ります。
洗顔時のゴシゴシ洗いや、タオルで強くこすることは避けましょう。また、洗い過ぎは乾燥と皮脂の過剰分泌につながってしまいますので、洗顔は朝と夜の12回に留めましょう。
洗顔後は化粧水や乳液でしっかり保湿することを忘れずに。

白ニキビ間違いケア

出来たばかりの白ニキビは、つい潰したくなってしまいますよね。でもニキビに対しては、無理に潰すことは絶対に避けるべきです。皮膚が傷ついたり、潰した部分に雑菌が侵入したりして、ニキビが悪化するおそれがあるためです。
白ニキビに限りませんが、ニキビはできるだけ触れず、スキンケアやメイクなどで触れる場合は事前にしっかり手を洗うようにしましょう。

黒ニキビの段階 | 原因と対策

黒ニキビは、白ニキビが悪化して皮脂が酸化し、黒く変色する進行形態です。これは毛穴に詰まった皮脂が外気に触れることで生じ、特に鼻や額によく見られます。まだ炎症が起きていない比較的初期段階のニキビですが、適切な対応が求められます。

黒ニキビの主な原因

黒ニキビの主要な原因は、白ニキビと同様ですが、スキンケアアイテムの影響も見逃せません。
特に油分の多いクリームやファンデーションが毛穴を塞ぎ、黒ニキビの原因となることがあります。
これらを防ぐためには、肌の状態に適したスキンケアアイテムの選択が重要です。

黒ニキビの適切な対策

黒ニキビへの効果的なケア方法としては、まず、規則正しい食生活と十分な休息を取り、肌を清潔に保つことが基本です。
洗顔は優しく、かつ丁寧に行い、黒ずみを無理に落とそうとする過度な洗顔は避けましょう。
また、毛穴パックのような刺激的なケアを行うことは、黒ニキビを悪化させる可能性があるため控えましょう。
黒ニキビは、ホームケアでは思ったように改善しないこともあります。その場合は、皮膚科や美容皮膚科での専門的な治療を検討することも一つの方法です。
特に美容皮膚科で施されるピーリング治療は、毛穴の詰まりを取り除き、開いた毛穴を引き締めるのに効果的です。自分でのケアが難しい場合は、専門医の診察を受けることをおすすめします。

赤ニキビの段階 | 原因と対策

赤ニキビは、白ニキビや黒ニキビがさらに進行し、炎症を起こして赤くなっている段階のニキビです。
触れると痛みを伴うこともあり、この段階で間違ったケアをしてしまうとニキビ跡が残る可能性が高くなります。ケアをしっかり行うことが不可欠です。

赤ニキビの主な原因

赤ニキビの主な原因は、アクネ菌の増殖です。生活習慣の乱れやストレス、誤ったスキンケアなどにより皮脂が過剰に分泌されると、それをエサとするアクネ菌が増殖。すると増えすぎたアクネ菌を殺菌しようと好中球(白血球の一種)が集まり、炎症が起きて赤ニキビになってしまうのです。

赤ニキビの適切な対策

赤ニキビができてしまったら、早めに炎症を抑えることが、それ以上の悪化やニキビ跡を防ぐために重要です。
強い刺激を避け、普段以上に優しいタッチでのスキンケアを行いましょう。炎症部分を掻いたり、強く押さえたりするのは厳禁です。
市販のニキビ用化粧水をコットンに含ませ、炎症部分に優しく当てるなどして、赤ニキビの炎症を和らげるのもおすすめです。
しかし、セルフケアだけでは限界がある場合も多く、専門医の診断と治療が必要です。
皮膚科では抗生物質の処方や、面ぽう圧出、ケミカルピーリングなど、炎症を抑えるための局所治療が行われることが多いです。また、炎症が強い場合には、ステロイド注射やレーザー治療などの選択肢もあります。
赤ニキビは早期の治療が鍵となるため、症状が改善しない場合は早めに皮膚科を受診しましょう。

黄色ニキビの段階 | 原因と対策

赤ニキビの状態をそのままにしておいたり、間違ったケアを続けたりすることで、炎症部分が化膿し、黄色ニキビへと進行することがあります。この段階では、アクネ菌に加え黄色ブドウ球菌も増殖した状態となり、すぐに皮膚科での適切な治療を受けないと、より深刻な肌荒れへと発展する恐れがあります。

黄色ニキビの主な原因

黄色ニキビは、赤ニキビの炎症が悪化する過程で発生します。炎症を放っておくと、好中球が炎症部分に集まり、その死骸が膿となるのです。
肌の深層である真皮層にまで炎症が達してしまうため、長引くとニキビ跡になってしまう可能性が非常に高い状態といえます。

黄色ニキビの適切な対策

黄色ニキビは、自己流ケアでは改善に時間がかかり、悪化してしまう場合もあります。さらに、万が一ニキビを潰してしまうと、火傷や切り傷のような瘢痕(はんこん)が後々まで残るリスクが高まります。
そのため、黄色ニキビが生じたら触らずに、速やかに皮膚科の専門医を受診することが肝心です。
皮膚科では、抗生物質の内服薬や外用薬、ステロイド注射、レーザー治療などさまざまな方法でニキビの炎症を抑制します。
また、漢方薬を用いた治療も一つの選択肢として提案されることがあります。
これらの治療は、ニキビを根本から改善し、将来的にニキビができにくい肌質へと導くことを目指しています。

紫ニキビの段階 | 原因と対策

紫ニキビとは、ニキビの炎症が極限まで進行した状態で、皮膚の奥に膿や血液が長期間たまった状態を指します。これが赤黒く盛り上がり、硬いしこりのようになることで紫ニキビとなります。
また、炎症や化膿を繰り返しケロイド状になるケースもあります。痛みやかゆみはないものの、この段階まで進むと跡を残さずに治療するのは非常に困難です。

紫ニキビの主な原因

紫ニキビに進行してしまう主な原因は、血行不良や体の冷えなどにより、膿や血液が皮膚に溜まってしまうことにあります。
通常、膿が発生した場合、肌はそれを徐々に吸収し、時間と共に自然と消失していくのですが、不規則な食生活や睡眠、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、便秘などが原因となって、体内の老廃物の排出が滞ることで、紫ニキビへの進行リスクが高まってしまうのです。

紫ニキビの適切な対策

紫ニキビに悪化してしまう前に、適切な治療を受けることが重要です。紫ニキビになった場合でも、諦めずになるべく早く皮膚科を受診しましょう。
皮膚科での治療は、抗生物質による炎症の抑制や、膿や血の排出を目的とした切開、イソトレチノインの外用、CO2レーザーやホルモン療法、漢方薬の服用など、症状に合わせた治療が行われます。
ニキビ跡を最小限に抑えるためには、長期的な治療を続けていくことが必要です。

まとめ

ニキビは、白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄色ニキビ、紫ニキビと段階を経て悪化していきます。
ニキビの初期段階である白ニキビや黒ニキビは、セルフケアでの改善が可能ですが、炎症を伴うニキビが発生した場合は、自己流のケアをせずに早めに専門医に相談しましょう。
また、普段から規則正しい食生活、十分な睡眠、ストレスの管理を行い、ニキビや肌荒れを予防することも重要です。
正しい知識を身につけ、いつもクリアな肌を目指しましょう。

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記事監修

奥野彰子/医師

奥野 彰子

医師・恵比寿アズクリニック院長

  • 東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院にて形成外科に入局。
  • 2008年より美容皮膚科 院長を15年勤める。
  • 2023年5月 恵比寿アズクリニック院長に就任。

詳細プロフィール

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