シミ取りレーザー後の経過とケア手順について|恵比寿アズクリニック

シミ取りレーザー成功の鍵を握るのは、アフターケアと言っても過言ではありません。
このページでは、恵比寿アズクリニックでシミ取りレーザーを受けた患者様向けに、施術後の経過やアフターケアの方法をまとめています。ぜひ参考にしてください。

また同様の内容を公式YouTubeでもご紹介しております。動画の方が見やすい方はこちらをご参照ください。

恵比寿アズクリニック公式YouTube

本ページおよび動画の内容は、当院で治療されたことを前提としております。
当院以外で施術を受けられた方は、推奨されるアフターケア方法が異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

この記事のポイント

  • アズクリニックで推奨するシミ取り後のケア方法がわかる
  • シミ取り後のスキンケアで気を付けるべきことがわかる
  • シミ取り後のケアが重要な理由がわかる

目次

シミ取り直後からのケア手順

シミ取りレーザー後の肌は非常にデリケート。刺激を与えず、炎症を抑えることが先決です。丁寧なケアを心がけましょう。

シミ取り直後の肌状態

シミ取りレーザーとは、高出力のレーザーで肌表面のメラニン色素を破壊する施術です。そのため、施術後の肌は軽い火傷を負ったような状態になっています。
施術直後は照射部が赤く、場合によっては腫れ感が生じることもあります。また熱感やヒリヒリ感がありますが、施術後1時間もすれば落ち着くことが多いです。

施術後の処置として、恵比寿アズクリニックではマイクロポアテープでの保護を行います。看護師がシミのサイズに合わせてテープを貼り、その上からステロイド軟膏(リンデロンvを塗布。

このときに貼ったテープはできるだけ剥がさずに上からケアを行い、再診までお過ごしください

シミ取り直後~再診までのケア手順

シミ取りを行った翌日から、ご自宅でアフターケアをしていただきます。ケアは朝晩の12回、次の順番で行います

洗顔
②テープ保護
③軟膏の塗布
④保湿
⑤紫外線対策(朝のみ)

①洗顔

シミ取り後の洗顔は、普段以上にやさしく行うことが鉄則です。擦らず汚れを落とせるよう、泡立てるタイプの洗顔フォームを使うと良いでしょう。最初から泡で出てくるポンプタイプの洗顔料を使うのもオススメです。

洗顔手順

①泡立てた洗顔料を「額・鼻・両頬・顎」の5点に置く

②肌を指で直接触らず、泡をクッションにしながら顔全体に広げる
→テープを貼っている部分は、テープを剥がさず上から洗う

手でぬるま湯をすくい、泡をやさしく流すようにすすぐ
→シャワーのお湯を直接かけるのはNG

④清潔なフェイスタオルやペーパータオルを押し当てるようにして水分を拭き取る

おすすめ洗顔料

ナビジョンDR ウォッシングフォーム

ウォッシングフォーム
価格:2,750円(税込)/200ml
出典:ナビジョンDR公式サイト

シミ取りレーザーを受けた後の敏感な肌にも使える、ポンプタイプの洗顔フォームです。ポンプを押すだけで弾力ある濃密泡が出てくるため、泡立ての手間がかかりません。
保湿成分リピジュア®配合、肌の油分や角質を必要以上に洗い流さないアルコール(エタノール)フリー処方で、乾燥肌や敏感肌の方にも使いやすいですよ。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております

②テープ保護

洗顔が終わったら、剥がれそうなテープがないかチェックします。
基本的に、施術後に貼ったテープは剥がさずそのままお過ごしいただきたいのですが、洗顔の際に自然と剥がれてしまうことがあります。半分以上剥がれかけているテープがあれば、慎重に剥がしましょう。

テープを剥がす場合は、片手で皮膚をやさしく押さえながら、もう一方の手でテープをゆっくり引いていきます。このとき、勢いよく剥がすと肌への刺激となってしまいます。炎症後色素沈着が起こる原因となってしまうため、ゆっくり丁寧に剥がすことを心がけましょう。

古いテープが剥がれたら、新しいテープを貼ります。
シミの大きさより2まわりほど大きめにテープをカットし、上からそっと押さえるように貼り付けましょう。テープが小さいと剥がれやすくなりますので、近い場所にあるシミは1枚の大きいテープで覆うようにするのがポイントです。

③軟膏の塗布

軟膏はテープの上から塗っていきます。当院で使用しているマイクロポアテープは、成分が浸透するタイプのテープですので、軟膏を上から塗ってもしっかり肌まで届きます。

軟膏の塗布手順

綿棒または清潔な指に軟膏を取る

テープを貼っている部分全体に軟膏を塗る
→刺激を加えないよう、擦らずやさしく塗ること

③軟膏が浸透するとテープの色が少し濃くなるため、色が変わればOK

軟膏のベタつきが気になる場合は、塗布後にティッシュペーパーなどで軽く押さえても大丈夫です。

④保湿

保湿はテープを貼っていない素肌の部分のみに行います。テープを貼っている部分に行うと、テープが剥がれやすくなったり、軟膏が浸透しにくくなったりすることがあるためです。
普段お使いのスキンケア用品をそのままご使用いただいて大丈夫ですが、肌が敏感な状態のため、刺激の強い成分は避けるのが無難。低刺激性のアイテムを選びましょう。

保湿手順

①まずは化粧水を清潔な手に取り、素肌の部分のみに塗り広げる
→擦らないよう、指の腹を使ってやさしく行う

②ハンドプレスでなじませる

③乳液またはクリームを同様の手順で肌になじませる

⑤紫外線対策(朝のみ)

朝のケアでは、最後に日焼け止めクリームを塗ります。保湿と同様に、テープを貼っていない素肌の部分のみに行ってください。
ものによっては、テープを避けて塗り広げるのが難しい場合もあるため、できるだけ伸びがよく、スッと肌になじむような日焼け止めを選ぶと良いでしょう。

日焼け止めの塗布手順

①日焼け止めを清潔な手に取り「額・鼻・両頬・顎」5点に置く

テープ部分を避けて塗り広げる
→擦らないよう、指の腹を使ってやさしく行う

ハンドプレスでなじませる

もちろん、シミ取りを行った部分の日焼け対策も必須です。クリームタイプの日焼け止めを塗るとテープが剥がれやすくなってしまうため、仕上げとしてスプレータイプの日焼け止めを使と良いでしょう。
ただしスプレーだけでは不十分な場合も多いため、お出かけの際は日傘や帽子なども併せてご活用ください。

おすすめ日焼け止め

レカルカ フレグランスUVカットスプレー

フレグランスUVカットスプレー
定価:2,530円(税込)/100g
出典:レカルカ公式サイト
紫外線カット効果:SPF50+/PA++++

国内最高値の紫外線カット効果を持つ、スプレータイプの日焼け止めです。クリームやリキッド状の日焼け止めより密着力は劣るため、これだけで1日過ごすというわけにはいきませんが、メイクの上から使用できるため手軽なお直し用アイテムとして非常にオススメです。
またフラーレンビタミンCなどの潤い成分もたっぷり配合しており、UVケアと同時にスキンケアまでできる優秀アイテムです。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております

再診までにテープを剥がす場合(施術1週間後以降)

基本的に施術後に看護師がお貼りしたテープを剥がさずそのまま過ごしていただきたいのですが、再診のタイミングが遅めな場合や、どうしても煩わしくて気になってしまうという方は、再診前にご自身でテープを剥がしていただくこともあります。
ただし、最低でも施術後1週間はテープ保護期間としておりますので、ご自身で剥がす場合も1週間後以降にお願いいたします。

この頃になると、レーザーを照射した部分にカサブタが形成されています。テープをゆっくり剥がすと、カサブタがテープとともに剥がれてくることもあります。
カサブタが残っている部分には、引き続き12回軟膏を塗りましょう。

残っているカサブタも、洗顔の際などに自然と剥がれてくることが多いです。ご自身で無理に剥がと色素沈着の原因となりますので、絶対に止めてください。

シミ取り12週間後(再診以降)のケア手順

恵比寿アズクリニックでは、シミ取りレーザーを行ってから12週間後に必ず再診を行っております。肌の状態を確認するとともに、ケアが正しくできているかヒアリングするためです。
ここからケア方法も大きく変わっていきます。

再診時の肌状態

テープを貼ったままお過ごしいただいた場合は、再診時にドクターがテープをお剥がしします。この頃には、カサブタが全て剥がれることが多いです。

カサブタが取れた部分は他の部分に比べ色が薄く、白~ピンクに見えています。これが徐々に元の肌色に戻っていくイメージです。
カサブタがなくなったことでお肌がスッキリし、安心される方も多いのですが、ここからが重要なポイント。炎症後色素沈着を起こさないためのケアが始まります。

炎症後色素沈着について

炎症後色素沈着は、シミ取りレーザーの代表的な副反応のひとつです。
レーザーを照射した肌は軽い火傷を負ったような状態であり、そのダメージ回復の過程でメラニンが過剰に生成されることがあります。それにより起きる色素沈着のことを炎症後色素沈着と呼ぶのです。
レーザーを照射した1カ月後くらいから現れ始め、元のシミと同じくらい、ないしは元のシミより濃くなることもあります。こうなると「元のシミが再発したのでは?」と不安になる方もいると思いますが、そうではありません。
炎症後色素沈着はあくまで炎症に起因する新たな色素沈着であり、肌の代謝(ターンオーバー)が正常に行われていれば、半年~1年程度で自然と消えていきます

ただし、加齢やホルモンバランスの乱れなどによりターンオーバーが鈍化している人は、改善に時間がかかるケースや、最悪の場合そのまま残ってしまうケースもあるのが現実です。

トレチノイン療法

炎症後色素沈着をできるだけ起こさないため、そして起きてしまった場合もできるだけ早く解消させるために有効なのが、トレチノイン療法です。
当院では任意の治療となりますが、肝斑が併発している方、ダークトーンの方、ご高齢の方などには、できるだけ実施していただくよう推奨しています。

トレチノイン療法に使用するのは、2種類の外用薬です。

トレチノイン ターンオーバーを促進し、メラニンの定着を防ぐ
ハイドロキノン メラニン合成に関わる酵素チロシナーゼを抑制する

トレチノイン療法を行う場合は、施術12週間後の再診の際に外用薬をお渡しします。その日から塗布をスタートしますが、最初の3日間はハイドロキノンのみを塗るようご注意ください。
かぶれ等の問題が特に出ていない場合は、4日目からトレチノインを合わせてご使用いただきます。

トレチノインを塗って数日すると赤みや皮むけが発生しますが、これは好転反応。トレチノインが正常に作用している証でもありますので、そのまま塗り続けて大丈夫です。
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週間ほど行った時点で、反応を見るためにもう1度再診に来ていただいております。その時に問題がなければ、そのまま1~2カ月程度続けていただくことが多いです。

トレチノインもハイドロキノンも冷蔵保存が必要な薬です。常温で放置せず、必ず冷蔵庫などで保管いただきますようお願いいたします。

トレチノイン療法の手順

トレチノインは1日1回夜のみ、ハイドロキノンは1日2回朝晩、それぞれ塗布します。

夜のケア手順

①化粧水や乳液で保湿
トレチノインをシミ取り部のみに少量塗る
ハイドロキノンをシミ取り部のみに少量塗る

朝のケア手順

①化粧水や乳液で保湿
ハイドロキノンをシミ取り部のみに少量塗る
日焼け止めを塗る

ここで大切なのが、朝は必ず最後に日焼け止めを塗るという点です。ハイドロキノン使用時に強い紫外線に当たると逆にシミを濃くしてしまうケースがあるからです。
外出する日はもちろんですが、屋内で過ごす場合であっても必ず日焼け止めを塗るようにしてください。

シミ取り後のケアFAQ

最後に、シミ取りのアフターケアに関してのよくある質問をまとめます。

Q. メイクはいつからできる?

A. シミ取りを行った部分はテープを剥がした後からメイクが可能です。
その他の部分は施術直後からメイクをしていただいて問題ありませんが、顔全体の洗顔は翌日より可能となります。施術当日にメイク落とし等をされる際は、テープを貼った部分を濡らさないようご注意ください。

Q. テープ保護期間中、クレンジングはしてもいい?

A. 推奨はしません。
クレンジングによる摩擦は色素沈着の原因となるほか、何度も洗浄を行うことでテープが剥がれやすくなる場合もあります。
テープを貼っていない部分にメイクを行う場合も、お湯や洗顔料で落とせるタイプの化粧品を活用し、軽めに済ませることをお勧めします。

Q. 炎症後色素沈着が起きてしまったらどうすればいい?

A. 炎症後色素沈着が発生したタイミングからトレチノイン療法をスタートさせることで、改善を早めることができます。
またトレチノイン療法の効果が思うように出ない場合には、トラネキサム酸やビタミンCなどの内服薬による治療を行うこともあります。

Q. 一度取ったシミは再発しない?

A. 一般的にシミは紫外線や摩擦などの外部刺激を原因として発生します。シミを取ったとしても、そういった外部刺激を受け続けてしまうと、同じような場所に新たなシミが発生し「再発した」と感じてしまう可能性はゼロではありません。
だからこそ、毎日の紫外線対策や摩擦のないスキンケアを習慣づけることはとても大切です。

まとめ

1回の施術で非常に大きな変化が得られる点が魅力のシミ取りレーザーですが、その分アフターケアが煩雑になりがちです。面倒に感じる人も多いと思いますが、少しの期間だけ頑張ってみましょう。
これを乗り越えれば、スッキリと明るい肌が手に入るはずです。

※記事内でご紹介している各商品は記事執筆時の情報に基づいて掲載をしており、変更となっている可能性がございます。ご購入の際は最新情報をお確かめください。

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監修医師紹介

奥野彰子/医師

奥野 彰子 / Akiko Okuno

医師・恵比寿アズクリニック院長

  • 東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院にて形成外科に入局。
  • 2008年より美容皮膚科 院長を15年勤める。
  • 2023年5月 恵比寿アズクリニック院長に就任。

監修医師詳細プロフィール

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