白ニキビはニキビの初期段階。白ニキビをきちんとケアすることで、その後の段階である黒ニキビや赤ニキビに悪化するのを防ぐことができます。
一方で、間違ったケアをしてしまうと、跡になることも。
ここでは白ニキビのケア方法を、わかりやすくいろんな視点から解説していきます!繰り返し現れる白ニキビをきちんとケアして解決することで、なめらかな美しい肌のままでいられるようになりますよ。
この記事のポイント
- 白ニキビの原因がわかる
- 白ニキビができにくい肌に整えるスキンケア方法がわかる
- 白ニキビができてしまったときの対処方法がわかる
白ニキビの原因
白ニキビとはコメドとも呼ばれるニキビの初期段階で、古い角質が毛穴を塞ぎ、皮脂が外に出られなくなることで白く盛り上がっている状態を指します。痛みや赤みがなく、触ると硬い感触があります。
まずは白ニキビがなぜできるのか、その原因を解説します。
皮脂の過剰分泌
白ニキビは、毛穴が詰まることがきっかけとなり発生します。
この「毛穴詰まり」は、皮脂と古い角質が混ざり角栓となることで起きているため、皮脂の分泌量が多い人はその分白ニキビが形成されやすいのです。
ターンオーバーの乱れ
私たちの肌は、一定の周期で肌のターンオーバー(=新陳代謝)が行われており、肌表面の古い角質が自然と剥がれ落ちていきます。
しかし加齢や生活習慣の乱れ、ストレスといった要因でターンオーバーが乱れると、肌の生まれ変わりがうまく行われず、古い角質がずっと肌に残った状態となってしまいます。
古い角質は毛穴詰まりの一因となるため、ターンオーバーが乱れている人も白ニキビができやすいタイプと言えるのです。
肌の乾燥
肌が乾燥すると、角質層や皮脂膜からなるバリア機能が乱れ、外部刺激に弱い状態となってしまいます。
また乾燥から肌を守るために余分に皮脂が分泌されたり、角質が蓄積する「角質肥厚」の状態となったりしやすく、非常にニキビのできやすい肌環境となってしまうのです。
肌の乾燥はもともとの肌質が影響している場合もありますが、加齢、紫外線や摩擦などの刺激、間違ったスキンケア、室内の空調など、さまざまな要因が絡んで起きています。
生活環境を整えるとともに、正しいスキンケアを身につけることが大切です。
白ニキビを撃退するスキンケアのポイント3選
白ニキビを見つけたら、スキンケアを見直してみましょう。予防・改善に役立つ3つのポイントを紹介しますので、繰り返すニキビに悩んでいる方は今日から実践してみてください。
なお紹介アイテムには医療専売品も含みますが、全て恵比寿アズクリニックで取り扱っております。気になるものがあれば診察時にご相談ください。
ポイント①洗顔方法を見直す
白ニキビの根本的な原因は、肌に残った古い角質や余分な皮脂。これらの汚れを適切に取り除く洗顔は、ニキビに悩む人が最初に見直すべきポイントです。
大切なのは、低刺激かつ古い角質を除去できる洗顔料を選ぶこと。そして肌を擦らずやさしく洗い上げることです。具体的な手順とおすすめ洗顔料を紹介します。
STEP1|洗顔前に手を洗う
手は雑菌の温床。そのまま顔を洗うと菌が繁殖する原因となり、ニキビの発生につながります。また手に余分な汚れや油分が残っていると、洗顔料の泡立ちが悪くなることも。
ニキビを防ぐために、洗顔前には必ずハンドソープを使って手洗いを行ってください。
STEP2|ぬるま湯で顔を濡らす
顔も水やぬるま湯でサッと洗い、軽く汚れを落としておきます。乾いた肌に直接洗顔料をのせると滑りが悪くなり、肌への摩擦につながります。泡洗顔の場合は泡がへたりやすくもなりますので、肌への負担を減らすために大切な工程です。
STEP3|洗顔料を泡立てる
泡タイプの洗顔料を使う場合には、泡立てネットを使い弾力のあるきめ細やかな泡を作りましょう。面倒な場合は泡立てネットを使ったり、泡立て不要のポンプタイプやジェルタイプの洗顔料を選んだりするのもオススメです。
STEP4|顔に洗顔料をのせて洗う
まずは皮脂の多いTゾーンに泡をのせ、クルクルと指先で泡を転がすように、頬や顎まわりに広げていきます。
このとき肌を擦らないよう注意してください。指で直接肌に触れず、洗顔料の濃密な泡で汚れを浮かせるイメージで洗いましょう。
ジェルタイプなど泡立てない洗顔料を使う場合も同様に、指の腹を使って洗顔料を塗り広げ、細かい部分は指先でクルクルとなじませてください。
STEP5|ぬるま湯ですすぐ
シャワーのお湯を直接顔にあてると肌への刺激になってしまいます。すすぎの際には、必ず手で水やぬるま湯をすくって顔にかけるようにしてください。
すすぎ残しもニキビの原因となりますので、20~30回はすすぐようにしましょう。
最後に清潔なタオルでやさしく水分を拭き取ります。このときも肌を擦らず、タオルを軽く肌に押し付けるようにして水分を吸収させるのがポイントです。
プルエスト マンナンジェリーハイドロウォッシュR
肌にうるおいを与えながら汚れを落とす、新発想のジェル洗顔です。濡れた肌に直接のせてやさしく伸ばすと泡に変化するので、泡立ての必要がありません。
柔らかな感触のマンナンスクラブを配合し、肌の汚れを吸着しながらしっかり落とします。
ナビジョンDR ウォッシングフォーム
泡で出てくるポンプタイプの洗顔料です。濃密な泡がクッションとなり、摩擦を防ぎながら洗うことができます。
また保湿とバリア機能のサポートに働くリピジュア配合で、汚れを落としつつ肌のうるおいはしっかり守ってくれます。
肌の油分や角質を必要以上に流さないアルコールフリー処方である部分も、乾燥が気になる肌におすすめできるポイントです。
ポイント②皮脂抑制成分を取り入れる
肌の乾燥を防ぐため、洗顔後はすぐに化粧水やクリームなどで保湿を行います。その際、皮脂抑制に効果的な成分を取り入れてみましょう。具体的には、ビタミンC、レチノール、アゼライン酸などの成分が有名です。
ただし、人によってはこれらの成分が刺激となりやすい場合もあるため、自分に合う成分や濃度を見極めることと、保湿力も兼ね備えたアイテムを選ぶことが大切ですよ。
また何度もニキビが繰り返してしまう場合は、普段使っているスキンケア用品が合っていない可能性もあります。これを機に見直してみてください。
プルエスト VCハイドレーティングローション
低刺激で保湿機能にすぐれた化粧水です。アミノ酸、セラミド、ヒアルロン酸など保湿成分が豊富に配合されています。
また浸透型ビタミンC誘導体「APPS」の働きにより、乾燥による小じわや毛穴の開きなどにもアプローチ。
とろりとしたテクスチャーですが、ベタつきにくく使いやすいのが特徴です。
ゼオスキンヘルス RCクリーム
ヒト型セラミドであるセラミドNGを配合した美容クリームです。セラミドNGは、人間の肌が自然に生み出すセラミドに構造が最も近いため角質層への浸透性が高く、保湿力が優れているのが特徴です。乾燥を防ぎながら肌のバリア機能を高め、肌を健やかに保つ効果が期待できます。
他にも、シワやたるみなどのエイジングケアに効果的なレチノール、肌のハリや弾力をアップさせるアセチルヘキサペプチド-8が配合されています。
ポイント③ニキビケアに特化したアイテムを使う
普通に保湿をするだけでは物足りないと感じる人は、ニキビケアに特化したアイテムを使うのもひとつの手段です。やや好転反応や副反応が出やすいものもありますが、肌に合えばより効果的にニキビを抑えることができるでしょう。
市販品から選ぶ場合は、抗菌・抗炎症作用のある有効成分(グリチルリチン酸2K、アラントインなど)を配合した薬用化粧品をチェックするのがおすすめです。またコメドができにくいことが確認されている「ノンコメドジェニックテスト済み」製品かどうかを確かめるのもポイントですよ。
一方、美容クリニックなどで購入できる医療専売品は、市販品よりも成分濃度が高いアイテムや、メーカー独自の最新技術や成分を活用したアイテムなど、より効果的にニキビ肌を解消する製品が豊富です。
使い方にコツが必要なものもありますが、長年ニキビが繰り返して悩んでいるという人は試してみる価値アリですよ。
DRX AZAクリア
ニキビの予防や改善に役立つアゼライン酸を高濃度配合したクリームです。ノンコメドジェニックテスト済みで、ニキビの初期段階であるコメドができにくいことが確認されています。
化粧水や乳液で肌を整えた後で、顔全体、あるいはニキビが気になる部位に薄く塗り伸ばして使用します。チューブタイプで使いやすいのもポイントです。
ジャンマリーニ デュアリティーフェイスクリーム
ターンオーバーを促進するレチノールと、ニキビ治療薬にも使われる過酸化ベンゾイルを混ぜて使うクリームです。ニキビはもちろん、詰まり毛穴の改善にも役立ちます。
ペプチド等の保湿成分も豊富に配合しているため、毛穴やニキビのケアと同時にエイジングケアも行うことができます。
ただしレチノールによるA反応が出る場合があるため、最初は低頻度で少量から使い始める
白ニキビのケアにおすすめの食べ物
本格的に白ニキビを改善するためには、食事にも気を使うことが大切です。ニキビが悪化する前に食事メニューを見直して、予防的なケアを心がけましょう。
バランスの良い食事は、肌の健康を保つ上で非常に重要です。
肉を食べるなら、焼肉よりしゃぶしゃぶ
肌の老化を早め、白ニキビの一因となるのが、肌のハリを失わせる「酸化」と細胞の機能を低下させる「糖化」です。
これらは食事から引き起こされ、特に油を多用した料理や、焼き色や焦げ目が強い食べ物は「酸化・糖化」を促進する傾向にあります。こんがりと焼いた料理や揚げ物は、肌の老化を加速させてしまうのです。
美肌を目指すなら、焼肉やステーキよりも、しゃぶしゃぶや煮物などが、肌に優しい選択となります。
甘酒は『飲む点滴』!ニキビにも効果あり
甘酒はニキビ予防に効果が期待できる飲み物です。
覚えておきたいのは、砂糖や食塩などを加えていない甘酒を選ぶこと。裏面の原材料を見て、余計な添加物がは入っていないか確認しましょう。
甘酒には美容に役立つビタミンB群や必須アミノ酸が豊富に含まれており、これらは胃腸を温め、体内からのケアに有効です。
サプリメントに抵抗がある方にも、特におすすめの選択肢です。
大豆製品を積極的に摂取する
ニキビケアには大豆食品の摂取も非常に効果的です。
大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンの一種「エストロゲン」と似た働きをすることで知られており、コラーゲン生成の促進やメラニン生成の抑制、保湿作用など、ニキビ改善以外にも肌にうれしい効果がたくさんあります。
牛乳の代わりに豆乳を飲んだり、豆腐や納豆などを日々の食事に取り入れたりと、大豆製品を食べる習慣を身につけることで、美しい肌へと導いてくれます。
緑黄色野菜を積極的に摂取する
緑黄色野菜には、肌の状態を整えるビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
特に、皮脂抑制や抗酸化に役立つビタミンA・C・E、腸内環境を整える食物繊維はニキビ改善に重要な栄養素。食事から積極的に摂るよう心掛けてください。
忙しい生活の中でどうしても野菜が不足してしまうという人は、ビタミン類のサプリメントを活用するのも良いでしょう。
ワカサプリ高濃度VC3000
1包に3,000mgのビタミンCを配合したサプリメントです。賦形剤や着色料、甘味料などを極力排除することで、ビタミンC含有率96.7%を実現。純粋なビタミンCを摂取することができます。
水やジュースなど飲み物に混ぜて飲む粉末タイプのため、飲みやすいのもポイントです。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
まとめ
ニキビの初期段階である白ニキビ。炎症が深刻になればそれだけニキビ跡として残ってしまうリスクも高まりますので、早めの対策が肝心です。
ついつい潰したくなるかもしれませんが、無意識に触っているうちにニキビが悪化してしまうこともあるため、触り癖も直せると良いですね。
白ニキビの段階で適切なケアを行い、健康的な肌を目指していきましょう!