【医師解説】美肌をつくる生活習慣とは?日常生活からメンテ施術まで解説

「スキンケアを頑張っているけど、なかなか理想の美肌になれない…」そんな人は、生活習慣を見直してみましょう。美肌を目指すならスキンケアはもちろん大切ですが、それ以上に日々の小さな習慣が大きく影響していることもあるのです。
この記事では、美肌をつくるために欠かせない生活習慣のポイントを、食生活・睡眠・ストレスケアに分けて紹介していきます。また意外と見落としがちなスキンケアのポイントや、美肌度をぐんと引き上げる美容皮膚科でのメンテナンスについても触れますので、今よりもきれいな肌を目指している方はぜひ参考にしてください!

この記事のポイント

  • 美肌のための生活習慣のポイントがわかる
  • 美肌のためのスキンケア習慣のポイントがわかる
  • 美肌習慣に取り入れるべき美容皮膚科での施術がわかる

目次

美肌をつくる食習慣

バランスのとれた食事は、健康的な体と美肌をキープするために大切な要素です。脂質の多いスナック菓子や、糖質の多い甘い飲み物・お菓子などはニキビや肌荒れのもととなります。食べ過ぎないよう注意しましょう。
逆に肌に良いものは意識して摂りたいですよね。できるところから取り入れて、美肌生活をサポートしていきましょう。

美肌を助ける栄養素

おなじみの食材にも美肌づくりを助けてくれるものがたくさんあります。小鉢やお味噌汁の具としてプラスするなど、積極的に摂取してみてください。

意識して摂取したいもの

ビタミン類 お肌の健康に欠かせないのがビタミン類。
黄色野菜などに多く含まれるビタミンAビタミンCは、肌にハリやツヤを与えてくれます。
またビタミンBは皮脂分泌を正常に保つ働きがあり、特に脂性肌さんはしっかり摂りたい栄養素。
かつお・まぐろ・さんま・レバー・バナナ・にんにくなどに多く含まれています。
イソフラボン 美肌ホルモンとも呼ばれる女性ホルモンの一種エストロゲンとよく似た働きをします。
豆乳・納豆・豆腐・味噌などの大豆製品に多く含まれています。
ちなみに納豆には、血液をサラサラにするナットウキナーゼという成分も含まれているので一石二鳥です。
亜鉛 亜鉛が不足すると、肌のターンオーバーが乱れて肌トラブルにつながります。
カキ・ホタテ・カニなどの魚介類や、玄米・納豆・アボカドなどに多く含まれます。
体が温まるもの 体が温まる食べ物で血行を促進し、代謝を上げることも大切です。
野菜は生よりも温野菜が◎。生姜にんにくなど体を温める作用のある食品も積極的に食べましょう。
具沢山の野菜スープみそ汁などは、先にお伝えした栄養素も摂取できるのでおすすめ。
ただしビタミン類には熱に弱いものもあるので注意が必要です。

飲み物はハーブティーがオススメ

美肌をサポートするために取り入れたいのがハーブティーや中国茶などのお茶類です。ビタミンやミネラルを多く含むお茶を日常的に飲むことで、体の内側から美肌作りを助けてくれます。
リラックス効果もあるので、カフェインフリーのものであれば寝る前に飲むのもおすすめです。

美肌にオススメのハーブティー

ローズヒップ、ハイビスカス 美肌・美白(ビタミンC)
ルイボスティー エイジングケア・抗酸化作用
オリーブティー エイジングケア・ハリ・弾力

美肌にオススメの中国茶

凍頂烏龍茶 美肌・エイジングケア(ビタミンC ポリフェノール)
ジャスミン茶 美肌・エイジングケア・むくみ解消(ビタミンC ビタミンE ミネラル)
水仙茶 美白・エイジングケア(ポリフェノール)

サプリメント・内服薬で美肌を助ける

毎日の食事では補えない栄養素を補給できるサプリメントは、健康面だけではなく、美容面もサポートしてくれます。また美容皮膚科クリニックなどで処方される美容内服薬は、より成分濃度が高く効果的です。
ただし、これらはあくまで食事の「補助」。飲んでいるから安心というものではありません。また効果を出したいからと、規定量より多く摂取するのは絶対に止めてください。妊娠中の人やアレルギー体質の人は、医師や薬剤師によく相談してから購入してくださいね。

美肌をサポートする成分

ビタミンC 美白・抗酸化・疲労回復
ビタミンB ニキビ改善・肌荒れ改善・皮脂コントロール
ビタミンE シワ改善・くすみ改善・美白(ビタミンCと組み合わせると効果的)
トラネキサム酸 美白・抗炎症

おすすめサプリメント|ワカサプリ 高濃度ビタミンC3000mg

1包に3,000mgのビタミンCを配合したサプリメントです。賦形剤や着色料、甘味料などを極力排除することで、ビタミンC含有率96.7%を実現。純粋なビタミンCを摂取することができます。
水やジュースなど飲み物に混ぜて飲む粉末タイプのため、飲みやすいのもポイントです。
恵比寿アズクリニックで取り扱っております

美肌をつくる睡眠習慣

お肌の機能回復にとても重要なのが良質な睡眠です。
肌の生まれ変わりのリズムであるターンオーバーは睡眠時に最も活発に行われます。そのため睡眠不足が続くと、肌荒れやくすみ、ゴワつきなどの肌トラブルが起こりやすくなるのです。
スキンケアの効果がなかなか出ずに悩んでいる人や、化粧のりがイマイチと感じている人は、一度生活リズムを見直してみましょう。

睡眠時間

肌の代謝に関わる成長ホルモンは睡眠中に分泌されます。1日7時間ほどの睡眠時間を確保し、質の高い睡眠をとることは美肌づくりに不可欠な要素なのです。
特に、入眠後3時間くらいまでに成長ホルモンが活発に分泌されると言われているため、入眠直後からしっかりと深い睡眠状態に入ることで、肌細胞の回復・再生が促進されます。
質の良い睡眠が取れるよう、寝る前はPCやスマートフォンを見ないようにしたり、好きな音楽やアロマでリラックスしたりと、入眠環境を整える工夫をしてみましょう。

寝具の状態にも気を配る

眠っている間、肌に直接触れている枕カバーやシーツ、パジャマなどは常に清潔にしておきましょう。
寝ている間も汗や皮脂分泌があるため、寝具は非常に汚れやすくなっています。何日も変えずに使い続けていると、細菌による肌荒れ・ニキビなどを引き起こしてしまいます。
頻繁に替えられない場合は、カバー代わりに肌触りの良い清潔なタオルを毎日枕にひいても良いでしょう。

美肌をつくるストレスケア習慣

ストレスはホルモンバランスを乱す一因です。ホルモンバランスの乱れはシミや肝斑、ニキビなどの肌トラブルを招く大きな要因となりますので、ストレスを溜めないようにすることは美肌にとってとても重要なのです。
現代社会で生活していると、ストレスをなくすことは難しいですよね。そんな中でも、自分に合った解消方法をみつけてうまく関わっていくことが大切ですよ。

おすすめのストレス解消方法

最も手軽でおすすめのストレス解消方法は、軽い運動を取り入れることです。運動にはネガティブな気分を発散させたり、心身をリラックスさせたりする作用があり、適度な運動を習慣にすることはメンタルの安定につながります。
また血行が促進されて身体の隅々まで栄養や酸素が運ばれるため、肌の代謝もアップ。汗をかくことで古い角質が柔らかくなり、剥がれ落ちやすくしてくれるという点でも美肌にプラスです。
ウォーキングジョギングなどの軽めの運動から、ぜひ取り入れてみましょう。

ただし寝る前にハードな運動をするのはNG。体力を消耗し、ターンオーバーに必要なエネルギーが不足してしまいます。
就寝の2時間前には過度な運動は避け、ストレッチなど心身をリラックスさせる運動を行うのがおすすめです。

忙しい時期にストレスを発散させるには?

「仕事が繁忙期でバタバタしている」「育児に忙しく自分の時間が取れない」そんなときには、短時間でできるストレス発散方法で少しずつ解消するのが良いでしょう。

・甘いものを少量食べる
・噛み応えのあるものを食べる(ガム、ナッツなど)
・ストレッチなど着替えずその場でできる運動を取り入れる
・家やオフィスの中を歩いてみる
・湯船につかる
・温かい飲み物を飲む
・深呼吸をする

ちょっとしたリフレッシュを挟むだけでも、ストレス緩和には効果的です。ぜひ隙間時間に取り入れてみてください。

NGなストレス解消方法

ストレス解消の手段として、暴飲暴食、過度な飲酒・喫煙、ギャンブルなどを行う人もいますが、これらはおすすめできない方法です。
確かにこれらは一時的にストレスを発散させることができるかもしれませんが、心身にダメージを与えたり、最終的にかえってストレスを溜める原因となったりと、マイナス要素が大きいのです。またアルコールやギャンブルなどは依存性が高く、いつの間にかやめられなくなる「依存症」の状態になってしまう場合もあります。
絶対に控えるべきとまでは言いませんが、ストレス発散として習慣にするのではなく、たまの娯楽としてコントロールできる範囲に留めることが大切です。

スキンケア習慣を見直して美肌を目指す

肌トラブルを改善し美肌に近づくために、毎日のスキンケアは基本中の基本です。しかし、たくさんのアイテムや美容法の情報が錯綜する中で、何が本当に正しいのかわからなくなってはいませんか?
そんなときは、基本のスキンケア習慣に立ち返ってみましょう。
スキンケアの基本は「洗浄」「整肌」「保護」3ステップ。肌に合った基礎化粧品を使い、基本に忠実にケアを続けるだけでも、お肌の土台が整います。この3つのステップに沿って、覚えておきたいスキンケアのポイントを紹介していきます。

洗浄|正しいクレンジング・洗顔方法

メイク汚れや余分な皮脂・角質などを洗浄し、清潔にすることがクレンジングと洗顔の役割です。ついパパッと済ませてしまいがちですが、丁寧に洗うだけでも肌状態が変わっていくのが実感できるはず。

クレンジングは適量を手に取ったら、手のひらを使って顔全体に塗り広げ、素早くメイクとなじませます。小鼻のキワなどの細かい部分は指の腹を使ってクルクルとなじませましょう。
よくクレンジング料でマッサージをする人がいますが、クレンジング料はメイクを落とすために洗浄成分が付加されていますので、長時間肌に付着させていると肌への負担となってしまいます。メイクとなじんだらすぐにすすぎ落としましょう。

洗顔料は、泡立てるタイプであればしっかりきめ細かな泡を作り、その泡で顔を包み込むように洗います。ジェルタイプなど泡立たないものであっても、指を滑らせるようにやさしく洗いましょう。最後に水かぬるま湯で20回以上すすげば完了です。
すべての工程で大切なのは、擦らずやさしく洗うこと。過度に擦るとシワやたるみの原因になってしまいます。

整肌|化粧水の正しい使い方

化粧水には、洗顔後の乾いた肌にうるおいを与え整える役割があります。メーカーによってさまざまな美容成分が配合されており、テクスチャーも異なるため、好みや肌質に合ったものを選びましょう。

手でつける場合は、適量を手のひらで顔全体に伸ばしハンドプレスでなじませるのがポイントです。
小鼻や口の周りなどの細かい部分には指の腹を使いましょう。

コットンでつける場合は化粧水をコットンにたっぷりとり、やさしくなでるように顔全体を滑らせていきます。
顔全体になじませたら、Tゾーンや頬などを軽くパッティングするのもオススメです。

保護|保湿を省くのはNG

最後に乳液やクリームで肌にフタをし、水分の蒸発を防ぎます。
乳液もクリームも油分を含むため、皮脂トラブルが気になる人は省きがちですが、肌の水分バランスを整え過剰な皮脂分泌を抑える効果もあるので、すべての肌タイプに必要な工程です。脂性肌の人は、水分が多く軽いテクスチャーのものを使うと良いでしょう。
またクリームは水分をキープするだけではなく、さまざまな美容成分を配合したアイテムが多いです。基本は乳液かクリームのどちらでもOKですが、エイジングケアをしたい人や肌に元気が無いと感じる時はクリームでの保湿がオススメです。

紫外線対策は毎日行う

シミ・シワ・たるみなど、あらゆる肌トラブルの原因となる紫外線は美肌の大敵。とはいえ秋冬になると日差しが弱まり、日焼けのリスクも低くなるため、紫外線対策を怠りがちになるという人は多いと思います。
しかし実は秋冬も、曇りの日であっても、紫外線は地上に届いています。肌の健康を保つには365日欠かさず紫外線対策を行うことが大切なのです。

・日焼け止めやUVカット下地を毎日塗る
・数時間ごとに日焼け止めを塗り直す
・日傘や帽子で日差しを避ける

 これを守るだけでも、肌へのダメージ蓄積は大きく軽減します。
また紫外線と同じくらい、摩擦もシミ・たるみの原因となります。日焼け止めを塗る際には、肌を擦らないよう注意しましょう。

美肌習慣に取り入れたい!美容皮膚科でのメンテナンス

「深い肌悩み改善したい」「美肌をキープしたい」という方は、美容皮膚科クリニックで悩みに応じた施術を受けるのもひとつの手です。
これまで紹介した方法に比べ費用はかかりますが、より早く着実に改善をはかることができます。また定期的に通って専門家に肌を診てもらうことで、自分の肌の状態を客観的に判断することにもつながります。
悩みに応じて適した施術は異なりますが、美肌メンテナンスとして人気が高く、ダウンタイムの短い施術を3つご紹介します。

エレクトロポレーション|肌質改善・美白・毛穴改善・ニキビ改善

肌に有効成分を塗布した状態で微弱な電気を流すことによって、美容有効成分を肌のより奥深くに浸透させる施術です。よく比較される施術として「イオン導入」がありますが、エレクトロポレーションの方が20もの浸透効果が得られる点と、粒子の大きい成分まで導入することができる点が優れています。
導入薬剤にはさまざまな種類があり、悩みに応じてお選びいただけます。

ビタミンC 美白、弾力アップ、毛穴の引き締め、ニキビ改善
トラネキサム酸 美白
ピンクグロー+トラネキサム酸 保湿、シミ改善、小じわ改善、弾力アップ
ペップビュー シワ改善 透明感・弾力アップ

公式YouTubeでは施術の様子を紹介していますので、ぜひご覧ください。

恵比寿アズクリニック公式YouTube

ボトックス注射|シワ改善・小顔

ボトックス製剤を顔の筋肉に注入することで動きを抑制し、表情ジワを目立たなくさせる効果があります。目尻や額、眉間など、シワの気になる箇所に施術することで、若々しい印象をキープすることができますよ。
また咬筋に打つことでフェイスラインをすっきりした印象に見せたり、口角下制筋などに打つことでへの字口を改善したりと、さまざまな使い方ができます。
恵比寿アズクリニックでは、厚生労働省から製造・販売の認可を受けているアラガン社のボトックスビスタ®を主に使用しています。

恵比寿アズクリニック公式YouTube

ケミカルピーリング|肌質改善・美白・小じわ改善・ニキビ改善

酸性の薬剤を顔全体に塗布することで肌表面にある古い角質を取り除く施術です。
ターンオーバーを活性化させることで、毛穴の開き・黒ずみやニキビなどさまざまな肌悩みに対して効果が得られます。
アズクリニックでは、お肌の状態に合わせマッサージピールとミックスピールマヌカの2種類の施術からご提案しています。

マッサージピール(PRX-T33®)

真皮深層まで浸透する高濃度トリクロロ酢酸とともに低濃度の過酸化水素を配合することで、肌を守りながらコラーゲンの生成を促すことができる画期的な施術です。
肌をやさしくマッサージしながら薬剤をなじませ、ハリや弾力を取り戻します。

ミックスピールマヌカ

天然乳酸をベースに、グリコール酸、サリチル酸、マヌカハニーを配合した低刺激性ケミカルピーリングです。
マヌカハニーの保湿効果と抗菌・抗炎症作用を同時に得られるため、やさしく肌の炎症を抑えることができます。 

恵比寿アズクリニック公式YouTube

まとめ

今回紹介した習慣を全て一度に取り入れるのは難しいかもしれません。しかしできることから始めることで、着実に美肌に近づいていけるはずです。
美肌を保つには、スキンケアと同時に体の内側からのケアを行う必要があると意識し、日々の生活を整えていきましょう!

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記事監修

奥野彰子/医師

奥野 彰子

医師・恵比寿アズクリニック院長

  • 東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院にて形成外科に入局。
  • 2008年より美容皮膚科 院長を15年勤める。
  • 2023年5月 恵比寿アズクリニック院長に就任。

詳細プロフィール

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