「朝に仕上げたファンデーション。日中ふと鏡を見ると、ドロドロに浮いて崩れていた!」なんて悲劇に見舞われたことはありませんか?
ベースメイクが崩れて悩んでいる人は、メイクアップアイテムと同時にスキンケアの見直しが不可欠です。素肌を整えることで、メイク崩れ知らずの美肌を手に入れることができるはず!
そこで今回は、ファンデーションが浮く原因と対策について、スキンケアの観点から詳しくご紹介します。
この記事のポイント
ファンデーションが浮く原因
ファンデーションがヨレて崩れやすい人は、肌質やメイクの方法に原因があるパターンがほとんどです。3つの主な原因をご紹介しましょう。
過剰な皮脂
最も大きな原因は、日中に分泌される皮脂です。
皮脂が過剰に分泌されるとファンデーションの油分と混ざりあい、ドロドロの状態になってしまいます。さらに、毛穴に詰まることでニキビや黒ずみの原因となることも。
皮脂には肌のうるおいを保つ働きがあり、肌が乾燥していると季節関係なく過剰に分泌されます。また食生活やホルモンバランスの乱れによっても過剰に分泌されやすくなるという特徴があります。
夏場だけでなく秋冬もメイクが崩れやすいという人は、皮脂が原因となっている可能性が高いでしょう。
汗
一方で汗は、体温調節や老廃物の排出などの役割を持つ分泌物です。よく皮脂と混同されますが、分泌される場所もそれぞれ異なります。
汗は皮脂と違って水性のため、それだけでファンデーションとドロドロに混ざり合うことはあまりありません。しかし1度にたくさん分泌されると皮脂を洗い流してしまい、乾燥を招いて皮脂の過剰分泌を誘発してしまう点に注意が必要です。
「夏は特にファンデーションが浮きやすい」「秋冬より夏の方が乾燥を感じる」という人は、汗が大きな原因となっているのかもしれません。
ファンデーションの塗りすぎ
肌質に問題がなくてもファンデーションが浮いてしまう人は、ファンデーションの種類や使用量を見直してみましょう。
肌トラブルを隠すためについつい厚塗りしすぎると、そのぶん油分が増えて皮脂と混ざりやすくなります。結果としてファンデーションが浮き、メイク崩れにつながるのです。
またクリームタイプなど油分の多いファンデーションの使用も一因として挙げられます。
メイク崩れが気になる人は、できるだけ油分の少ないアイテムを選び、膜を張るように薄く伸ばすのが正解。
皮脂が出やすいTゾーンなどは、皮脂吸着効果のあるパウダーなどで仕上げるのもオススメです。
ファンデーションが浮く人は試してみて!スキンケアのコツ
ファンデーションが浮くのを防ぐため、特にケアすべきは皮脂ということがわかったと思います。
皮脂の過剰分泌を抑えるには、生活習慣を見直して体の内側から整えるとともに、スキンケアにも工夫が必要です。4つのポイントをご紹介しますので、ぜひ試してみてください。
洗顔で適度に皮脂を落とす
肌のベタつきが気になると、しっかり洗いたくなってしまうもの。
しかし洗いすぎはNG。必要な皮脂まで落とすことで肌が乾燥し、結果的にさらなる皮脂分泌を誘発する悪循環に陥ってしまいます。
洗浄力の強すぎる洗顔料は避け、適度にうるおいを残して洗うことが大切なのです。
また洗い方も要注意。熱すぎるお湯を使ったり、ゴシゴシ擦るように洗ったりすると、肌の乾燥を招きます。ぬるま湯でやさしく洗うのが鉄則ですよ。
洗顔後もタオルでゴシゴシ擦らず、そっと押し当ててやさしく水分をふき取るようにしましょう。
プルエスト マンナンジェリーハイドロウォッシュR
水分の蒸発を防ぐ独自の保水ジェルをベースにした洗顔料です。プルプルとしたジェルを濡れた手で顔に広げていくと細かな泡が立ち、3種のジェリーボールが肌を傷つけずに汚れを吸着して落とします。
また美容医療でも注目されるPDRNやアルジルリン、コラーゲンペプチドなど、保湿に役立つ美容成分を豊富に配合。低刺激で洗いあがりもつっぱらないため、ぜひ1度使ってみてほしいアイテムです。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
保湿ケアは丁寧に
洗顔後は肌が乾燥しやすい状態。すぐに化粧水やクリームで保湿を行いましょう。
化粧水の成分としてオススメなのが、ビタミンC誘導体、レチノール、アゼライン酸、ナイアシンアミドなど皮脂の過剰分泌を抑える作用のあるもの。
一方、乳液やクリームなどの保湿剤は、セラミド、ヒアルロン酸、ペプチドなど、低刺激で保湿力の高い成分を配合したアイテムがオススメです。
中には朝のスキンケアで保湿を軽めにしている人もいるかもしれませんが、メイク前こそ保湿は丁寧に行ってほしいところ。「メイク前にヌルつくのが嫌」という場合は軽めのテクスチャーの保湿剤をしっかり塗り、メイク前に軽くティッシュオフすると良いですよ。
ゼオスキンヘルス RCクリーム
ヒト型セラミドの一種セラミドNGを配合した美容クリームです。セラミドNGは、人間の肌が自然に生み出すセラミドに構造が最も近いため角質層への浸透性が高く、保湿力が優れているのが特徴です。乾燥を防ぎながら肌のバリア機能を高め、肌を健やかに保つ効果が期待できます。
他にも、皮脂抑制作用が期待できるレチノール、肌のハリや弾力をアップさせるアセチルヘキサペプチド-8が配合されています。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
肌の保水力を高めて乾燥知らずの肌へ
「年齢とともにファンデーションが浮くようになってきた」という人は、真皮層でコラーゲン不足が起きているのかもしれません。
真皮層のコラーゲンは肌の水分保持に欠かせない成分。しかし年齢とともに減少し、肌が乾燥しやすくなってしまいます。
食事の中で、コラーゲン産生に欠かせない鉄分やビタミンCなどを摂取するとともに、スキンケアでもコラーゲン産生を促す成分を取り入れると良いでしょう。レチノールやナイアシンアミドなどがそれにあたります。
乾燥による小ジワの改善やハリ感アップなどエイジングケアにもつながるため、年齢による肌の変化が気になる人には特に取り入れて欲しいです。
マリーニ フェイスクリーム
ジャンマリーニが特許を取得したチモシンβ-1をはじめとする豊富な美容成分を配合したクリームです。チモシンβ-1には強力な抗炎症作用のほか、コラーゲン生成を促す作用もあり、肌のハリツヤを高めて小ジワの目立たない肌へ導きます。
※恵比寿アズクリニックで取扱っております
日中の乾燥対策も忘れずに
朝晩のスキンケアはもちろん大切ですが、忘れてはならないのが日中の乾燥対策です。
紫外線や空調の影響で、日中の肌はどんどん乾燥してしまいます。
数時間に1度は化粧水スプレーで保湿を行うなど、対策を心がけましょう。
レカルカ ブライトリーモイストシャインミスト
メイクの上からも使用できるスプレータイプの化粧水です。日中、テカリが気になりだす前にこのスプレーで肌に水分を与えておくことで、余分な皮脂分泌を予防することにつながります。
角質層にうるおいを与えるEGFと2種のペプチドを配合。いつでも手軽に保湿ケアができてリフレッシュにもなるため、お出かけの際はカバンに入れておくと良いですよ。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております。
ファンデーションが浮きにくくなる!肌質改善の美容医療
メイク崩れを防ぐには毎日のスキンケアが非常に大切ではありますが、実は美容医療でもできることがあります。
特に「肌育」などと呼ばれる分野では、根本的な肌質改善を行い、ファンデーションが浮きにくい健やかな肌に整えることが可能です。
最後に、おすすめの肌育治療についてご紹介します。
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸注入と聞くと、シワ改善や骨格形成の施術というイメージを持たれている人が多いですが、実は肌質改善にも役立ちます。
ヒアルロン酸は元々肌に存在する成分で、コラーゲンと同様ハリやうるおいを保つ役割を果たしています。加齢や外部刺激により減少したヒアルロン酸を肌に注入することで、肌の保水力を高めることにつながるのです。
ヒアルロン酸製剤にはさまざまな種類がありますが、恵比寿アズクリニックでは、厚生労働省より製造販売了承を得たアラガン社の製剤ジュビダームビスタ®シリーズを使用しており、中でも肌の保湿や肌質改善には、最も柔らかいボライトXCが適しています。
1グラムで6リットルもの水分を保持できることが報告されており、1度注入すれば約9カ月間と長期で効果を維持することができます。
ハリや弾力の向上といった美容面の効果だけでなく、肌のうるおいが保たれることで余分な皮脂分泌を抑制することにもつながります。
サーモン注射
サーモンDNAから抽出されるポリヌクレオチドを主体とした製剤を、肌に直接注入する美肌治療です。
ポリヌクレオチドには、皮膚の水分保持やハリの醸成に関わるコラーゲンやエラスチンなどの生成を促す作用があり、乾燥肌や小じわ、毛穴の開きなどのお悩みにおすすめです。
恵比寿アズクリニックでは「シルク肌注射」という施術名で提供しており、ルクセンブルクのMD Skin Solutions社が開発しEC承認も受けているプルリアルシルクとプルリアルデンシファイの2つの製剤からお選びいただけます。
PRP療法
「Platelet-Rich Plasma(多血小板血漿)」の略で、血小板を濃縮した血液成分を活用する治療を指します。美容医療分野においては肌育注射や薄毛治療として使用されますが、整形外科や歯科など幅広い医療分野で活用されています。
血小板には成長因子が豊富に含まれていることから、サーモン注射と同様コラーゲンやエラスチンなどの生成を促します。PRP製剤は自身の血液を加工して作るため、アレルギー反応の心配がない点がメリットです。
恵比寿アズクリニックでは、より純度の高いPRP製剤を使用するエルセファーを採用しています。 ドクターの手打ち、またはポテンツァやダーマペンなどのマシンによって注入します。
スキンボトックス
マイクロボトックスとも呼ばれ、皮膚の浅い層に広くボトックス製剤を注入する施術です。毛穴の引き締めや皮脂の抑制、小ジワの改善が望めることに加え、汗腺に働きかけることで汗を出にくくさせる効果も期待できます。
夏場に汗が出やすく化粧崩れが起きてしまうという人は、特に試す価値アリですよ。
マッサージピール
PRX-T33®という薬剤を使用したケミカルピーリングの1種で「コラーゲンピール」とも呼ばれています。
コラーゲンの生成を促すトリクロロ酢酸を高濃度で配合しながら、過酸化水素をあわせることで肌への刺激は最小限に抑えられます。
一般的にケミカルピーリングは肌の表面に作用するものをイメージされる方が多いと思いますが、マッサージピールはより深い真皮層に働きかけることができるため、肌の乾燥やハリ不足に悩む方におすすめです。
エレクトロポレーション
肌に薬剤を塗布した状態で微弱な電気を流すことで、有効成分を肌の奥深くに浸透させる施術です。施術中の痛みやダウンタイムはなく、定期的に受けることで肌質改善に役立ちます。
薬剤は肌悩みによってさまざまですが、乾燥からくる皮脂の過剰分泌が気になる場合は、コラーゲン生成と肌回復を促すペップビューが特におすすめです。
公式YouTubeでは施術の様子をご紹介しています。
まとめ
メイク崩れが気になるときには、どうしてもメイクアイテムやメイクテクニックに意識が向きがちですが、実はスキンケアから見直すのが効果的。肌そのもののコンディションを整えることで、メイクがのりやすく崩れにくい状態を保つことができるのです。
さらに定期的に美容皮膚科で肌育治療を受けることで、より効果的な肌質改善が可能になります。
「どんなにメイクを工夫してもファンデーションが浮いてしまう…」と悩んでいる人は、別の角度から肌と向き合ってみてはいかがでしょうか。